2021/12/29

案:ヘッドホン時のインターホンチャイム音

ヘッドホンしながら音楽聴いたり楽器を弾いたり動画観たりゲームしたりしてるとインターホンのチャイムが聞こえねえ。
Amazon で買い物して、置き配してくれればいいんだけど、ヤマトで送られて来ると置き配してくれないので、その日に受け取らねければならない荷物があるときは、荷物を待つ間はヘッドホンができない。
つまりはヘッドホンが必要な作業は、いつ来るか分からない荷物を待つ間中断せねばならない。

光で知らせるタイプの聴覚障害者用インターホンとかもあるけど、インターホンごと交換しなければならなかったりするので賃貸住まいにはムリ。
つうかインターホンごと交換が許されるなら、もうちょいスマートなインターホンに交換するなり無線化だけして子機を手元に置くなり、どうとでもできる。
音を検知して無線で遠隔地に在る受信機を光らせる、みたいなヤツもあるけど、電池式だったり感度が不安定だったりでダルい。
Amazon Echo とか Google Home を使うという手もあるけど、デバイスが高くてこの用途だけ使うには勿体無いし、そもそもこういう使い方が簡単にできるかどうかも分からない。
或は Android の Google 謹製「音検知通知アプリ」を使えれば、インターホンのチャイムの音だけを検知してスマホが光ったりする・・・という話なんだけど、私の Google 謹製でお馴染みの Pixel 5a だとインターホンの音には完全に無反応だったし、他の音(例えばノックとか)の設定にしても検知率がめっちゃ悪くて使い物にならない。
おい Google よ。

AIよ。
「シンギュラリティ」には懐疑的であった私も、2022年になろうとしているこの時点で、AI関連でここまで世の中が変わらないとは思わなかった。
残念だ。お前にはガッカリだよ。

つうことで、AC給電か電池が時計並みに長持ちする音感センサーで、閾値を自分で各自の環境に合わせて設定できて、無線飛ばせて、スマホに通知か受信機がめっちゃ光る、みたいなのがあればいいんだけど。
ラズパイ・・・は勿体無いのでマイコンでも使って自作してもいいけど、メンドいので誰か作って欲しい。
そうすれば賃貸住まいの耳の悪くなってきた老人とかにも売れる気がする。
3,000円ぐらいまでなら買う。

或は自分で Android アプリを作ってもいいんだろうけれど・・・メンドいので誰か作って欲しい。

2021/12/11

貧者の浸漬式

コーヒー。
浸漬式が美味いという噂。
フレンチプレスとか台湾クレバーコーヒーとか。
多分サイフォン式もそう。
クレバーコーヒーは道具がちょいお高い感じがするし量もちょい少ない感じだし、フレンチプレスは微粉の問題が。

フレンチプレスはめっちゃ昔紅茶用として買ったものの、それで淹れた紅茶が別に美味くなかったのでずっと放置してた。
慥か Fauchon のアップルティーを淹れたのだったと思う。未だ缶の中央にピンクの "Fauchon" ロゴが無かった頃。
どうやっても、美味いという噂の Fauchon のアップルティーが美味く淹れられなくて、ダメ元でフレンチプレス買ってやっぱダメだった、とかそんな感じだったと思う。

それから月日が経って、フレンチプレスのコーヒーが美味いという噂を聞いて、引っ張り出してきて使ってみたものの、やっぱりあんまし美味くないし粉っぽいしで、こりゃ使えんなということで結局いつの間にかどっか行ってしまったのが今から何年も前。
多分捨てたんだと思う。

で、また最近では浸漬式が美味いというモッパラの噂。
PYREX の 500ml のゴツい計量カップに粉を入れて、熱湯をドボドボ注いで、サイフォンでやるぐらいの感じで軽く混ぜて、3分ぐらい待ち、また軽く混ぜて、上澄みを普通のドリッパーを使ってペーパーフィルターで濾してコーヒーサーバーに注ぐ。
一応浸漬式。
「貧者の浸漬式」とでも言っておこう。
これがいつものドリッパーで普通に淹れるよりなんか美味い気がする。
普通のドリッパーで淹れるより時間が掛かるし、冷めるのでミルクを入れたりするならレンチンして温め直す必要があるけど。

因みに一応、同じやり方で金属メッシュフィルターのドリッパーも試してみたけどペーパーのが美味かった。
金属メッシュの場合は若干「出過ぎ」な感じだったので、熱湯じゃなくて普通にドリップするぐらいに温度を下げたらよかったかも。
私の金属メッシュのフィルターは普通にドリップすると若干微粉が出るんだけど、このやり方だと微粉は感じられなかった。

で、Amazon のブラックフライデーよ。
BODUM のフレンチプレスが安くなってたので、買ってみた。
500ml のヤツ。
Amazon のレビューか何かで「微粉気にならない」的なことが書いてあったような気がするし。

届いて早速淹れてみる。
粉を入れて、湯をドボドボ注いで、軽く混ぜて、蓋をして3分位待ち、フィルターをめっちゃ静かにゆっくり押し下げて、上澄みをコーヒーサーバーに注ぐ。
ううむ。
味は、「貧者の浸漬式」の金属メッシュバージョンと大体似たような感じ。
微粉は、フィルターを押し下げてるときにも判ってたんだけれど、フィルターとビーカーの間から結構粉が逃げ出しちゃってるんよね・・・。
でも微粉の内の多くは飲んでる内にコーヒーサーバーの底に溜まっていくし、最後まで飲み切らなければ思った程は気にならないかな。
多少舌に微粉は感じるが、ザリザリしたり舌根の辺りに張り付いて気持ち悪くてどうしようもないということは無い。
昔のフレインチプレスと比べるとフィルターは進歩はしてるんだろう。
あとこのフィルター、洗うのが若干面倒で、その分手間が増えるが、これはまあ、毎回シッカリ洗う必要は無いと思う。

「貧者の浸漬式」に比べてのメリットは、ドリッパーを通さない分、温度がそんなには下がらないってトコぐらいか。

つうことで、結局普通にペーパーフィルターでドリップか「貧者の浸漬式」ペーパー版でコーヒーを淹れてる。
 PYREX がフレンチプレスのビーカー部に置き換わったので、多少贅沢になった「貧者の浸漬式」だけれども。

2021/12/02

アクセルにクリック案

私は自動車に乗らないので知らないのだけれども。
アクセルとブレーキの踏み間違えってあるやん?
あれってアクセルとブレーキが同じ身体的動作によって操作するということに起因する訳ですやん?
私も私のスーパーカブ(原チャ)で、渋滞とかでボケーッと運転してるとたまにクラッチ(左足で操作)とリアブレーキ(右足で操作)が、まあ踏み間違えることはないにしても、頭の中で一瞬ゴッチャになることがある。
スーパーカブの場合、ギアMAXで移動中に更にクラッチレバーを踏み込むと、踏み込んでるときだけニュートラルになるので、例えば渋滞の下り坂とかエンジン回さずに左足踏み込んでニュートラル、左足を放してエンブレ、更に制動が必要なら右足を踏み込んでブレーキ、とかで下って行ったりするんだけど、ボサッとしてるとこういうときたまに一瞬「あれ?右足やっけ?左足やっけ?」となることがある。
右足と左足で別れていてさえこんな感じなので、左足一本で操作するアクセルとブレーキなんか、認知能力も筋力も衰えていて更にそのことを明晰には自覚できないでお馴染みのそこら辺の一般的な老人が、間違えない筈が無い。
なので、せめてアクセルにオーディオで謂うデテントボリュームみたいなクリック感を付けるとか、アクセルめっちゃ重いとか、操作感に明白な違いを付けたら良いのに、とか勝手に思う。
或はブレーキペダルを無くして、アクセルペダルの途中までがブレーキで、ペダルを離した状態がMAXブレーキ、そこから踏み込んでいくとブレーキが弱まって、或一定以上踏み込むとアクセルになる、とか。
バイクみたいにアクセルは手でブレーキは足、同時操作はブレーキ優先、とか。
知らんけど。

まあこの程度のことは車業界の中の人間が既に思い付いているだろうし、そうなってないってことはこのアイディアに何か問題があるんだろうと思うけど。

実際には、免許更新時や車検時とかに筆記+技能試験を義務化するってのが本当はいいんじゃないかと思うけれど。
特に筆記試験は是非ともやるべき。
大阪で生活しているとマジでそう思う。
免許更新時の講習とかマジでカスみたいな内容だし。

大阪は「交通マナーが悪い」と言われることがあるけどそれは正確ではない。
「国が定めた交通にまつわる法が全く機能していない」がより正しい。
リバタリアンユートピアが実現された例。
それに加えて当然マナーもゴミ以下だけど、問題はそこじゃない。

2021/11/27

ショートスケールベースのステンレスラウンドワウンド弦、その2

私のお気に入りの D'Addario の ProSteels EPS170S がいつの間にやら終売になっていて、シャーナシで Rotosound のショートスケール ステンレス ラウンドワウンド弦、RS66S を私のショートスケールベース、Squier Jaguar Bass に張ったものの、そのピッチの悪さに我慢できなくなった。
私は結構音程にはあんましシビアではない方だと思うけど、この私でさえ嫌悪感を覚えるピッチの悪さ。
なのでショートスケールベースステンレスラウンドワウンド弦の2種類しかない選択肢のうちのもう一方であるところの DR の Hi-Beam SMR-45 を買ってくる。
DR はギターには何種類か張ったことがあって概ね好感触だった記憶があるけど、ベースには多分張ったことはなかったと思う。
で、早速張ってみたけど・・・これミディアムスケール用じゃね?
DR のホームページ見てみたら、ショートスケール用とはなってるけど弦の巻きの太いトコロの長さが 33 3/4 inch って書いてある。
ミディアムスケールが 32 inch だから、太いトコロがそれより 1 3/4 inch(大体 4.5cm ぐらい)長くて、やっぱミディアムスケールで丁度良いぐらいじゃね?
私のショートスケールベースだと4弦のペグに太いトコロが掛かってしまって、結局私が嫌っていた「太いトコロで曲げる」状態になってしまっている。
そうすると、やっぱ少しだけチューニングの安定性が悪くなる。
けどまあペグのトコロを指で押して弦に曲げ癖を付けて、序でに暫く放っておけばちゃんと安定するので、まあ我慢するか・・・。
多分頻繁にドロップチューニングで4弦をDとかCとかに変更する人はチューニングが若干安定しなくなるかも知れないけれど、私はチューニングは変えないので大丈夫。
つうかこれなら普通にロングスケール弦張っても同じなんで、次からは色々選択できるロングスケール弦を買うか、或はまだ選択肢のあるフラットワウンドかニッケル弦に替えるかするか。

因みに話は飛ぶけど、私のベース弦の巻き方は、ペグの中央の穴に弦を入れるのではなく、ペグの横から弦の余りを出して、一回その上を巻いて2周目から下に巻いていく、弦の張力で弦自身を挟み込む巻き方。
一通りチューニングまで終わってから弦の余りを切る。
ギターでも金属弦では同じように巻いている。現在は殆どロック式ペクにしてるけど。
この巻き方で弦が抜けてきたりチューニングが緩んできたりといったトラブルは今まで経験したことが無いし、普通の巻き方より安定的な気がする。
この巻き方だと弦を巻くより先に弦を切らなくていいのでミスが少なくなるというメリットもある。
私の Jaguar Bass のペグだと弦を 10-12cm 長くとって巻いて行って大体上1周、下2-3周巻くぐらいの感じ。
ペグの中央の穴に弦を突っ込む機能的意義が解らんのでこの巻き方になった。

弦を張って、トラスロッドやオクターブを調整して弾いてみる。

ラウンドコアだからか、音的にはめっちゃ大人しい。
あと生音がでかくなる。
ステンレスの硬さは感じるがミッドハイの美味しいところとかハイの高いところが出なくて、まあ「多少死んだ音」と申し上げて差し支えない。
或は中身の詰まったような隙間の無い音。
どう弾いても似たような感じの出音になりがちで、親指で弾くのと他の指で弾くので音の差が出難いのが私には厄介だが、3フィンガーでポロロロロっとやっても音の粒が揃い易くて多少上手くなったように聞こえる。
ニュアンス的な部分が出し辛い感じがするけど、まあ私程度の腕の「ニュアンス」なんざ誰も聴いてないので良し。ミスの方が多いしな。
なんか私の感覚からするとステンレスっぽくない音で、スラップすると「まあステンレスかな」と判るぐらいの感じ。スラップあんま好きくなくて下手だけど。
サスティーンの伸び方の感じとかはステンレスっぽい気がする。
総合的にはステンレスラウンドワウンドにフラットワウンドとニッケルのフレバーを大量にまぶして押し固めたぐらいの音の感じ。

弦の硬さとかテンション的には私には丁度良い。
多分普通ぐらいの硬さかな?ちょい硬めかな?ぐらい。
硬いようで粘りがある感じ。
弦の表面も滑りが悪いということはなく、割と弾き易い。

ピッチはまあ普通に良い。
C#を弾けばC#が鳴る。
コードを鳴らしてゲロ吐きそうになることも無い。
強めに弾いたとき等の音程の安定感もある。
ハイポジションだと D'Addario のときの方が安心感があった気がするけど、まあ大体は同じぐらいかと。
つうか RS66S が余りに悪過ぎということが解った。

バランス的に若干3弦が太い感じがするけど、RS66S はもっと3弦の違和感があったので、それに比べればまあマシ。

気に入ったか気に入ってないかで言うと・・・もうちょい旅する必要がありそう。

つうことでショートスケールベースにショートスケール用のステンレスラウンドワウンド弦を張りたい皆さん。
諦めて下さい。無いです。

或は・・・一応 Atelier Z の MSB-3300 ってのがあるらしいけど。
Atelier Z というとベース本体はベーシスト達から好評な印象があるけど、弦はどうなんやろう。

2021/11/23

ショートスケールベースのステンレスラウンドワウンド弦

ショートスケールの Squier Jaguar Bass にステンレス弦をかなりの期間張りっ放しにしてて、音がまあまあ死んでる。
死んだ弦の音も嫌いじゃないけど、ベース本体自体を元々若干太めの音が出るようなチューニングにしてることもあって、アンプの音作りがイマイチ思うようにいかない。
まあピックアップの高さ調整をするなりして誤魔化してもいいんだけど、どうせならそろそろ弦を交換するか、と。
家に在庫も残ってないし、買わないと、と思ってお気に入りの弦を買おうとしたら、いつの間にやら終売になっとる。
D'Addario の ProSteels EPS170S。
気に入ってたのに。
マジか。

新しくショートスケールのステンレスラウンドワウンド弦を探したんだけど、選択肢が有名所では DR の Hi-Beam SMR-45 か Rotosound の RS66S ぐらいしか無い。
ニッケル弦とかフラットワウンドならそこそこ種類があるんだけど・・・。
DR の SMR-45 は 0.045-0.105 のセットで太め寄りの標準セット、Rotosound の RS66S は 0.040-0.090 の結構細めセット。
気に入ってた D'Addario の EPS170S が 0.045-0.100 の細め寄りの標準セットで、4弦の音が少し太過ぎに感じてたので、じゃあもうちょい細めがいいかと思って RS66S を買ってきた。
Rotosound の弦は、私のロングスケールのベースにはステンレスの Billy Sheehan モデルを張ってるし、ギターにも Elixir を張るようになる前は一時期張ってたこともあるしで、結構気に入っているし。
あと Rotosound はステンレスのラウンドワウンドにも飾り糸が付いててイイよね。

早速張ってみた。
トラスロッド調整とオクターブ調整(めっちゃブリッジ側に下げなければならなかった)をして弾いてみたんだけど・・・細過ぎる。
素材的な滑りは Pro steels よりある感じだけど、テンションの緩さで指弾きだと指が引っ掛かる。
左手は楽なんだけど。
音もビンビンで、ピック弾きだとクラビネットみたいな音になる。
テンションが低過ぎて弾き難いし、音程も安定感が無い感じがする。

まあ慣れもあるんかと思って1週間程弾いてたら、指も慣れてきて音も落ち着いてきた。
4弦もショートスケールっぽさを残しながらも腰が弱過ぎず重過ぎず、まあ悪くない。
けど少し強く弾くと弦がビヨーンとなってシャープしてしまって、やっぱ音程の安定感が無い気がする・・・。
イヤ、普通に弾いても音程が悪い。
あと3弦が飛び抜けて太くてバランス悪い感じがする。

ううむ、やっぱ私には太くて硬い弦の方が弾き易いかな。

或はステンレスラウンドワウンドに拘らずに弦探しの旅に出なければならないのかも知れない。
サイアク、ロングスケール弦を張るという手もあるんだけど、巻数が稼げなかったり弦の太いトコロを曲げる必要があるのでチューニング安定性という点ではまあ良くはならないし、それを補うぐらいの機能的に有利な点も思い付かないし、あんまし好きじゃないんよね。

2021/11/21

暴食のパウンドステーキ

スーパーで買うステーキ肉は、分厚ければ分厚い程良い。
なんやかんやで 4cm ぐらいが丁度焼き易い。

4cm ぐらいの厚みで、アンガスビーフの 1 pound ステーキ肉ってのが売ってたんで買って来る。
1 pound は大体 450g ぐらいだけど、買ってきたのは実際には 600g 弱あった。
これは私の場合、安くて美味い系の焼肉屋の焼肉ならギリ食べ切れるかどうかぐらいの量。
でも今回はステーキ。
而も顎が鍛えられるでお馴染みのアンガスビーフ。
今思い返してみるとそういやいつも 150g ぐらいでステーキにして最後の方飽きてきてたでお馴染みのアンガスビーフ。
赤身と脂がキッチリ別れているでお馴染みアンガスビーフ、更に今回は脂部分若干多め。

つうことで、前日から腹を空かせておいて、当日更に朝を抜いて昼飯にしたろうかと。
兎に角可能な限り柔らかく焼くように。
塩振って、オリーブオイル+ニンニク+バター+胡椒で弱火、アロゼしたりひっくり返したりしながら10分ぐらいかけてジワッと火を入れていく感じで。
火から降ろしてちょいグチャらせたアルミホイル巻いて5分ぐらい休ませてから強火で両面に焼き目を付けて完成。
ポン酢+アゴ出汁+EXVオリーブオイル+肉汁でソースのようなものを作ったり柚子胡椒やワサビを用意する。

ギンギンに研いだ柳刃で切る。

できることは大体やった。
エエ感じの色だし 1.5cm もないようなステーキ肉を焼くよりずっと上手く焼けたと思う。
食べてみると、確かにいつものアンガスビーフの薄いステーキ肉より美味い。
つうか普通に美味い。
けどやっぱ和牛とかのエエ肉に比べると顎が疲れる。
案の定、3口目ぐらいから飽きてくる。
脂も多いしリンパ腺の辺りが重くなる。
そして3/5ぐらい食べたところで箸が微動だにしなくなる。

余った肉はアルミホイル巻いた上にラップ巻いて冷蔵庫に入れておく。
次の日に回したいところだけれど、次の日は次の日で食べてしまわなければならない魚が冷蔵庫に安置されている。
今日中に食べなければならない。
つうことで、晩に回す。
夕方ぐらいまで胃が重かったけれど、晩になってみると意外と食べれそうな気がしてきた。
なのでカレーライス(レトルト)にして、カレーの追加の肉として賽の目に切った肉を投入する。
なんかルーが肉に取られて少ない気がしたのでルー追加の代わりに生卵を追加する。
でも大分肉多いな・・・。
よく考えてみると、追加の肉だけで生肉換算 200-250g 分ぐらいあると思われるので、そりゃ多いわ。
更にカレー分とライス分があるのでカロリー地獄。
食べながら死にそうになる。
流石に食べかけのカレーライスは次の日に回したりできへんしな・・・。
まあ健康を害すぐらいなら捨ててしまえば良いのだろうけれども、なんかイジになって完食してしまった。
何らかの病気になりそう。

つうことで、めちゃ体が重い。
リンパが滞っている感じがする。

今回の教訓:
・4cm 厚の肉は焼き易い
・1 pound のアンガスビーフは食い切らん、150g 以下にすること
・食って健康を害すぐらいならフードロスる勇気を

2021/11/06

銅の薬缶

薬缶はホーローを良しとしている。
麦茶や京番茶等の煮出して大量に作る系の茶はステンレスのでかい薬缶で作るが、その薬缶で沸かした湯で淹れた紅茶など飲めたものではない。
私は網羅的に茶の類を飲むしコーヒーも飲むが、私の自己同一性物語的には紅茶が一番重要度が高い。因みに頻度はコーヒーが一番多い。
なので紅茶が一番美味しく淹れられる薬缶、ということで、ホーローを使っている。

普段遣いの薬缶としてホーロー薬缶を使っていて、残った湯も余り捨てず大体水を入れっ放しにしてずっとコンロの上に置いている。
紅茶のときは新しい水が良いので、紅茶を飲むタイミングで水が入れ替わる感じ。
あとはたまに洗うときとか。
なので、サビが浮いてくるのよね・・・。
まあ多少サビが浮いた程度ではどうということは無いと思うんだけど。

でもなんか、最近紅茶の味が若干重くなってる気がする。特に冷めたとき。
もう何年も同じ仕方で紅茶を淹れているけど、なんか昔はもう一寸スッキリしてたと思うんだけどなあ・・・。
私の舌が変わったのか、或は歳でも食ったのか。

風に聞く噂では、銅の薬缶が紅茶には最も良いとのこと。
つうことで銅の薬缶が少し欲しかったんだけど、めっちゃ高いやん?
なのでずっと見えないフリをしていたのだけれど、何かの間違いで買ってしまった。
Amazon で。勢いで。
まあ新しいギター買ってしまうよりはマシか・・・。

つうことで、(若干サビの浮いた)ホーロー薬缶と銅薬缶との比較。
因みに銅の薬缶は買いたてなので、内側にニッケルだか錫だかのメッキがガッツリ乗った状態。

銅の薬缶は熱伝導性に優れていて湯が早く沸くとの噂だが、ホーローの薬缶と同量の水を入れて同時に同じぐらいの火力で沸かしてみたらホーローの薬缶の方が明らかに早く沸いた。
これは多分薬缶の形状の影響が大きくて、ホーローの方は底が平らで広く、銅の方は底が丸みを帯びている形で狭めだったからだろう。
少なくとも形状の影響を跳ね返す程には素材の熱伝導性のメリットは無いということが分かった。
逆に火を止めたとき、ホーローは3秒ぐらいかけて沸騰が治まる感じだけど銅は一瞬で沸騰が止まる。

次に白湯。
同じ形状の湯呑2個にそれぞれで沸かした白湯を注いで飲んでみる。
湯の温度がチンチンの状態では殆ど差が分からなかった。
つうか私は猫舌なので只々熱いだけだ。
少し冷ました状態だとホーローの方がなんとなしに重さを感じるが、どちらが美味いということはない。
完全に冷えるとホーローの方は明らかに鉄っぽさを感じ、銅の方が美味く感じる。

紅茶。
同じ湯呑で、同じ茶葉の同じ量のティーバッグを作って、同じ量の湯を沸かして、同じ時間で淹れた。
湯が沸く時間の差を利用して同じ条件で淹れられたと思うが、ポットを使った最高の状態で淹れた紅茶ではない。
茶葉はティーバッグにしてもそんなには味が損なわれず、かつ色んな茶葉の中間的な味の性質を狙って、ニルギリのBOPを使った。
因みに普段私は砂糖もミルクもアリで飲んでるが、今回はストレート。
淹れたての状態では、ホーローの方がタンニン感があって香りも強く、銅の方が若干スッキリしている感じ。
けどそんなに差は大きくないし、どちらの方が美味いということもない。
冷えると銅の方は酸味が出てくるがホーローの方は酸味がタンニン感にマスクされて、冷めたらホーローの方が美味い・・・。

ミルクティ。
普段私が飲んでるような条件で、普通に銅の薬缶で沸かした湯を使ってポットで淹れて飲んでみた。
砂糖とミルクも普段通り。
但し同時に同条件で淹れて飲み比べたものではなく私の記憶頼りの比較なのでプラシーボやらなんやらが多分に入ってるだろうけれど。
淹れたては、いつもよりスッキリしてるけれども若干パンチが弱い気がする。
けど冷めてくると、いつも重く感じていたのが軽減されて、普段よりは冷めても美味い気がする。

序でにコーヒー。
これも銅の薬缶で沸かした湯を使って普段通りに淹れただけ。
全く違いが分からなかった。

抹茶やら焙じ茶やらの和茶の類は未だ試してない。

つうことで、(若干サビの浮いた)ホーロー薬缶と新品の銅薬缶だと、確かに差は感じられるが割と微細な差であって「明らかに差がある」という程ではないし、わざわざ高い金払って扱いも若干面倒な銅薬缶を買う必要は無さげ。

今回の散財は失敗。

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Amazon
野田琺瑯 アムケトル 2.0L 新光金属 ギャルソンケトル 素銅 1.7L

2021/10/24

スマホ活用し切れてない、トラスロッドのソケットレンチ、古田 YouTube

要らんアプリが入っていない生の Android に憧れて、Pixel 5a (5G) を発売して1-2週間経った頃だったか、ちょい前に買ったんだけど。
結局私、スマホというモノを使い切ってないんよな。
支払った金額程は活用できてないというか。
やっぱテキトーな安いスマホでよかったのかね。

スマホゲームとSNSを大してやってないってのがデカイのかね。
電車の中で Kindle か Google news を見るのが主な用途。
あとは初めての土地に行くときにたまに Google maps が便利ってぐらい。
最新の機能とやらもマシンパワーも要らないっちゃあ要らない。
あとは写真が、私の古い Lumix GM1S より Pixel 5a で撮ったヤツの方が、画像処理の違いの所為か画がキレイだったのがショックだったぐらいか。
でも写真を撮っても Instagram に上げるでもなく。
そもそも写真を撮って上げるという行為に及べる程、日々の生活に新鮮味が無い。
逆に無理やり何かSNSでも初めて、その投稿の為に日々の生活に新しいことを探すってのはアリかも知れないが・・・。

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Gibson のギターってネック反りまくりますやん?
季節毎にトラスロッド調整が必要なのは当然として、例えば家ではご機嫌だったのがスタジオとかステージ上でご機嫌ナナメなんてことは、Gibson 使いには日常ですやん?
つうことで、トラスロッドのナット回す用のソケットレンチと、トラスロッドカバーを外す為のドライバーをギターケースの中に突っ込んでおきたいんだけど、入れっ放しにするつもりなのでコンパクトにしたい。
つうことで、昔 Gibson のギターを買うと付いてきた、ソケットとドライバーが一体になったL字のシンプルなヤツが一番良い。
因みに私の Les Paul は2019年モデルなんだけど、それにはアーミーナイフ的なツールセットが付いてきたハズだがそいつはどっか行って見つからない。
L字のシンプルなヤツは、コンパクトでいいんだけど、でもなんか割とナットがガサガサなんよね。
普段日本の名のあるメーカーとかの一寸マシなソケットレンチを使ってたりすると、若干不安。
まあこのくらいのガサガサ具合程度であれば新品のナットがナメることはないと思うけど、でも一寸ナメかけたナットはガッツリナメりそう。
なのでアレのもうちょい精度の良いヤツが欲しいんだけど。
安くで。

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野球。
元ヤクルトの古田が YouTube で、他の元プロ野球選手とかと一緒に野球の技術面での話をしたりするチャンネルをやっている。
それが面白くて観てしまう。
各元プロ選手が現役時代どこに気をつけてプレーしてただとか、若い人がどういうところに気をつけて練習したらいいかとか、チョットした裏話とかもあったり、考え方にしても人に拠る違いとかポジションや体格や役割に拠る違いとか或は共通しているところとかが見えたりするのが面白い。
因みに私は野球経験は無いし、今現役の日本のプロ野球選手の名前を一人も挙げられない感じだけれど。
でも言ってることはなんとなく理解できるし、私が子供の頃これを観ていたら野球をやってみたいと思っていたかも知れない。

私は昔サッカーをやってたのだけれど、クソみたいに下手だった。
当時にこういうチャンネルのサッカー版でもあれば一寸は変わったかも知れない。
やっぱモノゴトを理解して練習したりプレーするってのは重要なんよね。

色んな人、而もちゃんと色々考えてやってきた人に話を聞くってのがミソなんだと思う。
このスタイルのサッカー版とか、或は楽器版みたいなのがあったらいいのに、という話。

2021/10/10

熱い床

20年以上前。未だテレビもアナログだったし画面比も4:3だった頃。
間寛平がインタビューを受けていた。
講堂兼体育館のような所で、舞台近くの勝手口付近。
パイプ椅子に座っている。
何歳までこういうお笑いを続けるつもりなのか、とかいう感じの質問だったと思う。
「床が熱いとするやん?」と言って床を指差す。
指差した所に踏み出して、「アツっ、アツっ」と言いながらステップを踏むように飛び跳ねる。
赤熱した鉄板の上のテイで実際は45℃ぐらい、という演技にも見える。
それだけで何故か非常に面白くて、彼自身もそれが面白いということに関して確信しているように見える。
「こういうのができるうちは」

この回答に私は非常に感銘を受け、修練によって獲得される芸事の地層状の厚みやお笑いというモノの奥深さを感じ、間寛平ってすげーんや、と思った。

ということを今朝布団の中でアリアリと思い出した。

という夢を見た。

目覚めてからも夢の内容は割とシッカリ記憶に残っており、夢現の境界が曖昧だったこともあって、この記憶が本当に昔テレビで観たものなのか、只の夢なのか、目覚めてから暫くハッキリしなかった。

2021/10/05

メモを書く、Moleskine、思考回路

最近頭の調子は悪くなる一方で、とうとう自分の頭の調子が悪いことをウッカリ失念し出すぐらいになってきた。
只ずっと下降して行くのだけれど、たまに回復して多少頭が回ることもある。
何故か体の調子が悪いぐらいの方が頭が回ったり色々思い付いたりする。

ワクチンを打った翌日、コーヒー淹れるのに台所に立ってるとき、ヘロヘロになりながらも幾つか思い付いたことがある。
然し「ああ、然々のこと思い付いたけどメモらなければ10分で忘れるわ。でもメモるのメンドいし、あと10分で忘れるけどヘロヘロやしもうええわ。」ということで、忘れた。
何を思い付いたのかもう思い出すことができない。

最近は何か思い付いても、大体流れて行く。

昔は Moleskine の無地のノートに思い付いたことを書き溜めたりしていたのだけれど、ここ何年もそのノートを開いていない。
近年では思い付いたことはスマホにメモるようにしてたんだけど、私はスマホに文字を入力するのが遅いので、忘れるしメンド臭くなるしで結局ちゃんとメモれてない。
私はPCのキーボード入力も余り早くないし、手で文字を書くのも酷く遅いけれども(そして極度の悪筆)、スマホ入力よりはマシ。
なので Moleskine のノートを復活させようかと。
万年筆もここ最近使ってなかったので、それも一旦洗って復活させたろうと。

万年筆は分解洗浄した。
ペン先が引っ掛かる感じだったので、#15000の研磨フィルムでゴリゴリやってたら超極細のペン先が極細ぐらいになってしまった。

Moleskine のノートは、新しいのを Amazon で買った。
一時期紙質が少し悪かったと思うけど、新しいのは悪い時期のよりは良さげ。
20年ぐらい前のと比べると、昔のがシッカリしてる感じがする。

つうことで、文字でも書くことで頭の方もマシになればいいけど、まあダメだろうね。

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「思考回路」という語を聞く度に思い出す。
学生の頃、私がレポートか何かで「脳という回路」的な言葉を使ったとき、師匠に「脳が回路であるということを説明してください」的なことを言われたことがある。
これは哲学の学生が迂闊な断定を行ったときにその返しとしてよく出てくる言い回しである。
「おのれセーラームーン!」と逆恨みしたミラクルロマンス。

つうことで、セーラームーンのオープニングの曲をギターでジャズっぽく弾いたら面白そうと思ってギターを構えたところで、アリガチなんよなあと思って、なんか面倒臭くなったという話。

私はセーラームーンを通ってこなかったので、断片的な知識しかない。
月に代わってお仕置きよ、火星に代わって折檻よ、で、あとは知らん。
多分、準惑星ゴブリンに代わって鋸挽きよ、とかかだと思われる。
ペガサスに代わって流星拳よ、まであるかも知れない。
あと何と戦ってる人達なのかということも分かってない。
今 Amazon Prime Video でやってるので、ちゃんと観てもいいかも。
一応ウォッチリストに入れておこう・・・。

2021/09/29

やっぱ温度が重要:バーボン編

まあなんやかんやでウィスキーは甘さのあるヤツが好きなんですな。

一寸小腹が空いたような気がして、冷凍の唐揚げを2個チンしたんだけど、電子レンジの扉を開いて「冷凍の唐揚げ」みたいな匂いを嗅いでいると、まあウィスキーでも一口呑むか、となった。
イマ現在、栓が開いているのは Ardbeg 10y と Old Grandad の 114proof。
栓が開いていないのは・・・色々有るけど、ここ数年のウィスキーの高騰でなんか怖くて開けられなくなってしまったのがだんだん酒棚の中で領地を増やしているけど・・・これどうしよう・・・。
Ardbeg は Laphroaig の代わりに最近よく呑んでるけど、Laphroaig の値段も一時期よりは落ち着いて来ている気がするので、次からは Laphroaig に戻すと思う・・・けどまだどっちも高いんで、呑むとなると若干の気合を要する。
レンチンの唐揚げ2個ではちょい役不足。
つうことで Old Grandad 114 なんだけど。
Old Grandad 114 はダークな甘さでバニラ感もあって呑み易いんだけど、アルコール度数は57度あるし少量で酔ってしまう気がしてなんとなしに手に取る機会が少なく、栓を開けてから結構経っている。

久しぶりに呑んでみると、なんか思ったより美味かった。

栓を開けて時間が経っていることと、あと温度もあると思う。
似た感じの Buffalo Trace とかだともう少し樽感があるし甘さも Old Grandad よりはライトだと思うので、今の時期の私の部屋の室温(常時酷暑)だと樽感が強く出てしまってバランスが崩れたりすることもありそうに思えるけど、Old Grandad はあんまし樽感は無いし元々の甘味もダークでズッシリしているので、温度が高いとそのズッシリした甘さが前に出て、更に呑み易くなって美味いのかも。
栓を開けてから時間も経っているので、アルコール感のカドも取れてるってのもあるし。
元々 Old Grandad 114 は、アルコール度数自体は57度で結構高めではあるんだけど、57度と聞いて想像するよりかはアルコール感は強くないが、更にアルコール感が弱まって呑み易くなっている。
フレッシュ系のヤツとか、栓を開けて時間が経ち過ぎると不味くなるウィスキーもあるけど、コレは丁度好い感じでハマったんだろう。

スッキリ甘い系のフルーティなスコッチとかバニラ系のシェリー樽スコッチとか、有名所は軒並み高くて買えない。
安くて美味かった Glenlivet 12y も、そんなに安くはなくて味もなんか軽くなってしまったしなあ・・・。
また安くて美味いウィスキーを探さないと。
バーボンとかのアメリカンは、未だ全部は高騰してないので狙い目だとは思うんだけど、私の舌がそもそもスコッチなんよね。
まあ素直に安くて美味いでお馴染みの Ballantine Finest でもチビチビ舐めるのがいいのかも知れないが、でももう一歩踏み込みたくなるんよね・・・。
3,000円 もあればソーマが手に入ってお釣りが来た時代の感覚が今だに抜け切っていないのだ。
美味いスコッチは高いもんやと脳を切り替えなければならないのか・・・或は私が知らないだけでどこかに何かが眠っていたりして、探せば私の古い感覚でも良きものが買えたりするものなのか。

2021/09/16

Fender Japan のミディアムスケールのストラトを改造する

Ibanez AZ Essentials が欲しい気がするけど、金も無いし、ギターばっか増やしても置き場所無いし、諦めて手持ちの Fender Japan のミディアムスケールのストラトを改造することにする。
コレはピックアップを交換したり絵を描いたりして昔はそこそこ気に入って使ってたんだけど、フレットが大分削れてしまっているし最近はずっと使っていなかった。
生音的には、ミディアムスケールでもそれなりにストラトっぽい音ではあるけど、普通のストラトより重くてヌメッとした音ではあるかね。
こいつのフレット交換とピックアップの載せ替えと再塗装等々をやったろうかと。

元々の改造箇所:
  • ピックアップ交換、リアから JB jr. + 元々のシングル + little '59
  • ボディとピックガードにお絵描き+ボディに彫刻
  • 1vol + 1tone 化
  • ミニスイッチでシリーズ/パラレル切り替え
  • 実験用ミニスイッチ追加(コンデンサを切り替えたりしてた)
  • ロック式ペグ(Fender)に交換
  • graphtech サドルに交換
  • トレモロスプリング5本化+中にティッシュを詰めてジェッソ的なヤツで塗り固め
  • ネックのリシェイプ(弱)

今回やったことリスト:
  • フレット交換、Jescar #57110 ニッケルシルバー
  • 再塗装(ボディはシルバー)
  • トレモロスプリング交換
  • ピックアップ載せ替え、リアから JB jr. + little '59 + Gibson Mini Humbucker
  • サーキット総取っ換え、1vol 化、ミニスイッチでセンターのみシリーズ/パラレル
  • ストリングリテイナーを俵型に変更
  • ストラップピンをデカイヤツに交換

フレット交換

Jescarの、普通のジャンボタイプ。
最近は打ち替えにずっとスーパージャンボを使っていたけど、今回は普通のジャンボ。
スーパージャンボだとサスガに音が硬くなり過ぎるんじゃないかと思ったけど、ジャンボとスーパージャンボぐらいの差じゃ殆ど変わらんかね。
フレットを抜いて、指板を R9.5inch ですり合わせ・・・と思ったら、なんかハイフレット側のRが緩い・・・。
ローフレット側は R9.5inch のサンディングブロックで全体的に削れるのにハイフレット側は指板の端側だけが削れていく。
まさかのコンパウンドラディアス指板?
そうだとしても私の技術と道具ではコンパウンドラディアス指板を再現できないので、取り敢えず全体を R9.5inch で整形し直すことにする。
結構指板を削ってしまった・・・。
要らん事したかと思ったけど、どのみちフレットも同じサンディングブロックですり合わせないと不可ないので、結局は単一 R で整形し直さないと不可なかったのだ。
Jescarのフレットは R9.5inch(=R241.3mm) よりほんの少し緩い、多分 R250mm ぐらいの感じで曲げられてるような気がするので、手で若干曲げ増してからフレットを打ち込む。
フレットが打ち込めたら整形してすり合わせて磨いて終了。

ネック裏をツヤ消しクリアで吹いたけど、後でコンパウンドが付いた布で拭いてしまって、結局ほぼツヤ有りになってしまった。
あと元々の1-2弦のチューニングが若干ピキッといい易かったので、ストリングリテイナーは俵型にしといた。

再塗装

ボディはサンバーストだったのを、ヒートガン+スクレーパーで塗装を剥ぐ。
彫刻したのが木部まで達しているので、サンディングシーラー・・・がどっか行ってしまったのでクリアラッカーをドボドボに塗って埋め、乾いてからヤスリで整える。
今回は下地は結構厚めにいってる。
一旦黒を吹いてから、シルバーを何回か重ねて厚めに吹く。
その上からツヤ消しクリアを吹いたけど途中が切れてしまったので、ツヤ有りで吹き直したら案の定変な感じになってしまった。
あとシルバーの塗膜の乾燥が思ったより遅くて、また乾いたと思っても割と柔らかかったりして、所々擦れたりしてしまい、そこも変な感じなってしまったが、まあそれもまた良し。
キャビティは銅の Noise Hell を塗っていたが若干剥がれてきてたので、全部剥いでカーボンの Noise Hell を塗り直す。
因みに元からリアとフロントはハムバッカー用のザグリが掘ってあったので、ミニハムを載せるのにザグリを掘り直す必要は無かった。

ピックガードは元はアクリル絵の具で絵付けしてマットメディウムで固めてたと思うんだけど、コレが意外と強く付いている。
ペリペリ剥がせるかと思ってたんだけど、全然剥がれてくれない。
しょうがないのでティッシュを何枚か重ねて被せたところにアセトン・・・は一寸怖かったのでサンハヤトのフラックスクリーナーをドボドボに掛けて、それをサランラップで包んで何時間か放置したら、擦れば取れるようになった。
ピックガードの裏側はアルミホイルをタイトボンドか木工用ボンド的なヤツで貼り付けてたっぽいけど、それも剥がして、日東の再剥離両面テープ No.5000NS で厚手アルミホイルを貼り直す。
不要な穴はエポキシ(セメダインのハイクイック)で埋める。

トレモロスプリング

トレモロは使わないので、5本掛けでブリッジをボディにベタ付け状態。
スプリングの共振が厭なので、以前はスプリングの中にティッシュを詰めて、スプリングの下にもティッシュを敷き詰めて、それを更にジェッソか何かでビタビタにして固めてた。
ここからどうにかしてティッシュを取り除いてスプリングを再利用すべきか悩んだけど、水に漬けても(ジェッソは乾くと耐水性)どうにもならなかったので、捨てて新しいスプリングを買い直した。
つうことで、ステンレスを5本掛け。
共振防止は下に耐衝撃スポンジを適当に切って挟み込んだだけだけど、問題無く作用している。

ピックアップとサーキット

ピックガードの穴を加工して、フロントにミニハムが載るようにする。
元々のフロント用の穴の一部を一旦埋めて、ブリッジ側に穴を広げた感じ。
ミニハムの取り付けは、M3 でタップ切り直してピックガード直で載せる。
リアは元々載せてた JB jr.、センターは元々フロントに載せてた little '59 を持って来る。
5 way SW で
  1. リア
  2. リア+フロント
  3. フロント
  4. フロント+センター
  5. センター
にしてる。
スイッチ自体は元々のが若干ショボかったので、安くてスイッチ重めで割とカッチリでお馴染みの SCUD の YM-50S に交換した。
センターだけは 6pin ON-ON のミニスイッチでシリーズ/パラレルの切り替えできるようにしている。

1vol で、私お好みの TOCOS の RV24YN B500kΩ(使い古しのヤツ)、510pF のハイパス付き。
ホントは最近の好み的にはAカーブのが好かっただけど、Aのは新品しかなかったので。
トーンは無し。どうせ殆ど使わんし。
元々のセンターのトーン位置にボリュームを載せてる。
元々のボリューム位置は、私は手が当たってめっちゃ厭なので。
序に言うとピックアップセレクターも、この位置だと絶対手が当たってホントはめっちゃ厭。
なんか音がおかしいと思ったらいつの間にかピックアップが変わってたとかよくある。

ジャックがイマイチ気に入らなかったので Rean のに替えようと思ったら Tip ピンが長過ぎてキャビティに収まらなかったので、若干短いマル信のに交換する。

アースをスプリングホルダー、ピックガード上の回路、ジャックに分けてそれぞれ卵ラグにしてキャビティに1ヶ所でネジ止めするようにした。
またジャック-ボリューム間の Hot ラインを線の途中でコネクタにしている。
こうすることで、後々簡単にバラせるようにした。

あと元々付いてたセレクターノブが、 YM-50S には合わなかった。
YM-50S がミリサイズだと思うので、元々はインチサイズのが付いてたってことか。
Fender Japan は全部ミリサイズで行ってるものだと思い込んでた。
或はどっかのタイミングで私がインチサイズのセレクターに交換してたのかも知れないケド。
またどっかで買ってこないと。

組み立て

部品が一通り揃ったので組み立てる。
ピックガード取り付けはステンレスネジに交換した。
つうか最初からこの辺のネジは全部ステンレスにしといて欲しい。
絶対錆びるやん?

あとストラップピンは、他のギターも含めてデカイヤツに交換して行ってる。
Gotoh の EP-B3。
これプラス Harry's のゴムの輪っかを付けとけば、ストラップ抜けの心配がほぼ無くなる・・・と思ったけど今使ってるストラップが分厚過ぎて Harry's が入らない・・・。

ネックを仮止めして、軽く弦を張って、ナットを入れる。
ナットは graphtech を使おうかと思ったけど、ネック側のナットの溝がR付きタイプだし、E-E 間の寸法的にポン付けできるヤツが無い。
E-E が 34.59mm のヤツが要るんだけど、R付きタイプのは多分 35.05mm しかない。
まあ実際 35.05mm でも問題無いし、或はフラットボトムのは 34.59mm のがあるのでそれを削ってもいいんだけど、取り敢えず今回は元々付いてたヤツに 0.2mm のアルミの下駄を履かすことにした。
弦を張ったままネック止めネジを一旦軽く緩めてから左右のブレを調整しつつ締め直す。
私の持っている(安物しか持ってないが)デタッチャブルネックのギターの中では左右ブレも少ない印象。
ちゃんとチューニングしてネックの反りや弦高等を調整して終了。

サウンド

弾いてみた感じ、生音的には以前よりウエットな感じになった気がする。
「鳴ってる」という感じは少し減ったかね。
フレットを換えたのと、あと塗装が重めでかつ未だ完全には締まり切ってない所為もありそう。

アンプに通してみると、JB jr. がやっぱワウ半止めみたいな鼻詰まってるみたいな音で独特。
あとやっぱアルニコマグネットでフルサイズの、フツーの PAF 系のと比べるとセラミックの香りのする、ピッキングに対する反応がリミッター掛かってるみたいに平坦な感じはある。
この辺の感じはピックアップの高さを調整すると気にならないぐらいには持って行けるけど、欲しい出力との兼ね合いもあるし、結構シビアな調整になる。
シングルサイズハムはなんかピックアップの高さを少し変えただけで音がガラッと変わる傾向がある気がするんで、調整は大体いつもシビアだけど。
まあ好意的に言うなら高さ調整するだけで色んな音が出せる、ってことになるんだろうけど。
あと私は太い弦を張っているけど、音が密になり過ぎるので細い弦の方が合いそうな気がする。
little '59 は JB jr. よりは PAF 系に近い素直な音だけど、ピッキングに対する反応にどことなくセラミックの香りがする。
あとセンターはピックが当たるのが厭なので高さを結構下げるのだけれど、下げると音もモヤッとしてしまうし、一番良い音で鳴らせないフラストレーションはある。
パラレルにすると、パラレルっぽいジャキジャキした音になって、けど或程度ローも出てるしそんなに使い難い感じもしないし、まあコレはコレで。
どちらのピックアップもまあ悪くはないし使える音ではあるんだけど、今の私の感覚的には「せやねんコレが欲しかってん」という感じではない。
アンプでクランチというよりはディストーションペダルを踏みたくなる感じ。
そしてミニハムよ。
ストラトのフロントにミニハムという見た目が、ダサくなるかと思ったけど意外とシックリ来て良い。
寧ろシングルサイズハムがなんかダサい。
ミニハムは音的には普通のフルサイズのハムバッカーよりはシングルコイルっぽいし、シングルコイルよりはハムバッカーっぽい。
little '59 をフロントに載せてたときより濃密さが減って若干ライトでハイミッドが出るが、ローは余り硬くなくて意外とボワッと出る感じ。
カリカリにチューニングしてた Les Paul に載せてたときはローもコントロールし易かったけれど、このストラトは生音がウエット気味なので、ローが若干ボヤけてる気がする。
ピッキングに対する反応は、確っかりアタックも出るしダイナミクスの深みもあって私には使い易い。
センターにミニハムぐらいが音的には丁度好いのかも知れない。

ミックスは、リア+フロント にすると Gibson とかの2ハム系ミックスサウンドっぽい感じになる。
センター+フロント だと力強い系のストラトの センター+フロント みたいな音になるけど、この状態でセンターをパラレルにするとシャリッとした「ヴィンテージ出力」のストラトの センター+フロント ミックスみたいな感じになる。
まあ想像通りの音ですな。

ということで、JB jr. は交換したい・・・。
適当なフルサイズハムか、スタックタイプのノイズレスピックアップか辺りか。
でもストラトのリアがフルサイズのハムバッカーってのは、見た目的には、私はあんまり好きくないんよな・・・。
なのでスタックタイプのノイズレスピックアップかね。
或は DiMarzio の The Chopper も Fast Track も、マグネットはセラミックだけど音はそんなにセラミック臭くなかったと思うので、シングルサイズハムが駄目ってことはないのか。
でもブレードタイプは弦との距離を弦毎に変えられないのがなあ・・・まあでもそれは普通のロッドマグネットのシングルコイルでも一緒か。
慥か今 Epiphone の Les Paul SL に The Chopper が載ってると思うので、そいつを外してきてもいいかも。

Soundhouse
GIBSON Mini Humbucker
GIBSON Mini Humbucker
SCUD YM-50S
SCUD YM-50S
MONTREUX Tremolo spring set
MONTREUX Tremolo spring set
FERNANDES Stainless Screws for Pickguard Metric
FERNANDES Stainless Screws for Pickguard Metric

2021/09/02

Ibanez AZ Essentials が欲しいという話

近頃よく見る Ibanez の、RG や S よりトガってないでお馴染みの、AZ シリーズの Essentials ってのが出るらしい。
AZES シリーズ。
フィクスドブリッジの安いのが $299 とかで、日本だと4万弱ぐらいっぽい。
今まで AZ シリーズは安くても15万程度はしたかと思うので、大分手に入れ易い値段。

欲しい。

ネックが 25.0inch で、ロングスケール 25.5inch とミディアムスケール 24.5inch の中間の長さ。
Danelectro の Shorthorn と一緒かね。
体感的には 25.0inch と 25.5inch はそんなには変わらない気がするので「手が小さい人にも弾き易い」ってことはないと思うけど。
ミディアムスケールまで短いとストラトっぽい音のパリッと感が減るのかな・・・と思ったけど、私の Fender Japan のミディアムスケールのストラトは割とストラトの音だしな。
なんやろう、Ibanez はミディアムスケールが嫌いなんかな。
まあ確かに、ミディアムスケールで細い弦を張ると、ロングスケールと比べてピックが弦に絡みつく度が増えて弾き難く感じることもあるけど。

ピックアプ配列は SSS と SSH で、フィクスドブリッジは SSS、トレモロありは SSH。
私はトレモロブリッジが要らんので、必然的にフィクスドブリッジ版になるけど、そうするとピックアップ配列は SSS。型番が AZES31 になる。
AZ の形で SSS だと、まあ見た目的にはほぼストラトですな。

ミニスイッチが付いてて、ON/OFF するとピックアップの配線が3種類増える。
これで普通のストラトではフロントとリアのミックスが取れないよ問題が解消されたりする。

ボディはポプラなんで、多分大分軽いと思う。
持ち運び易そう。
Les Paul とかマジで重いねん・・・。

Yamaha の Pacifica のフィクスドブリッジ 120H が大体3万ちょいぐらいなんで、AZES31 の方が5千円かそこらぐらい高い感じか。
まあ同価格帯ですな。
Yamaha のはボディはアルダーだし割とシッカリした感じで作りもそんなに悪くない(値段からしたら大分良い)けど、AZES31 はどうなんかね。
Ibanez の低価格帯のギターは、昔の感覚からすると、酷いということはないにしても良いというイメージも無い。
AZES31 の方がハイポジションのアクセスが良かったりもするし機能的にはより現代的だけど。

まあ買ったら色々改造するんですがね。
Gibson のミニハムが余ってるんで、そいつを載せたい。
夢広がる。

どうすっかね。買うんかね。
でも Google Pixel 5a (5G) も欲しいし。
新しい iPad か iPad mini も出そうで、それも欲しいし。

腐る程金が欲しい。
イッペン金でも腐らせてみたいものだ。
脳味噌と冷蔵庫の野菜ぐらいしか腐らん。

2021/08/26

火垂るドロップ、麦の麦茶、オールドファッションド、トロピカル

私がサクマドロップスを買ってしまったのは、完全に火垂るの墓の所為。
めっちゃ昔一度観たキリだけど、すげー印象に残るよな。
宣伝効果としては抜群よね。今だに私がドロップ缶買ってしまってるぐらいだもの。
Jimmy Page が Les Paul 使ってる、ぐらいの感じで節子のドロップ缶よ。
アレが無ければ、少なくとも今もこの缶のが手に入ったかどうかと思うと、多分手に入らなかったんじゃないかと思わないでもない。知らんけど。

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夏場に冷蔵庫にストックする用の冷えたお茶を作る年と作らない年がある。
今年は作る年。
麦茶パックの年と烏龍茶パックの年と、あと丸のママの麦の麦茶を薬缶で沸かす年がある。
因みに2倍に薄めたアクエリアスの年もあれば、そもそも冷蔵庫にストックしない年もある。
何年か前に烏龍茶パックの年があって、残ったヤツが賞味期限切れまくってたんだけど、一寸良いヤツだったし捨てるのも勿体無いしということで、今年はそれを消費し切るところから始まって、現在は丸のママの麦のを使ってる。
因みに麦は一保堂の。
良いお茶屋は普段使い系のお茶が美味いよね。

丸のママのは、沸かしたてはちょい酸味が出るのだけれど、半日程冷蔵庫で冷やしてると収まる。
最初一寸煮立てて割と濃いめに出して飲むときに水道水で割って飲むと、冷蔵庫でキンキンに冷えた温度ではなく一寸冷たいぐらいの丁度良い温度でガッと飲めるし、煮出さない場合と比べてもなんか味も良くなる気がする。
大体夜に 2l 弱作って粗熱取って冷蔵庫に入れて、次の朝から2日ぐらいで飲み切る感じ。

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最近 Amazon でよくミスをする。

お気に入りのオールドファッションドグラスを割ってしまった。
バーボンなんざ呑んだ所為で!くそう、バーボンの奴の所為で!

無地で、透明で、底が厚く、重いけどバランスが優れたヤツだった。
慥か私としては大分奮発したような記憶がある。
昔梅田の大丸で買った、ドイツかどっかのヤツだと思う。

梅田の百貨店でも回って似たようなのを探してもいいんだけど、このコロナ禍ではなかなか行き辛い。
しゃーなしで Amazon で似たようなのを探したら、2,000円ぐらいで無地の厚底の「クリスタル」ってがあったので、散々迷って買う。
届いたら・・・うん、これ普通のソーダガラスよね。
軽いし透明度も無いし。つうか形も歪んでるし。
絶望的に安っぽい・・・ううむ、これは絶望的に安っぽいぞ。
モロゾフのプリンの空き容器使った方がマシ。(つうかプリンの空き容器は、それはそれで逆にロックで素敵な考えな気がしてきた・・・。)
返品するか叩き割るかで迷って、結局生きるのが面倒臭くなってそのまま使うことにした。
ええカモですわ。

つうことで、荒く使って割るつもりでいるので逆に使用頻度が上がっている。

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なんかトロピカルという想念に憧れて、ピニャコラーダ的なものが呑みたくなり、紙パックのココナッツミルクを買う。5パック入り。Amazon。
あとトロピカーナの紙パックのパイナップルジュースとか。
ラムは、普段あんま使わなくてマイヤーズのダークラムしかないので、それで適当にピニャコラーダを作ってみたけど、なんかココナッツ感が無い。
つうかトロピカーナのパイナップルが強過ぎる・・・。
やっぱ正統的なレシピ通りに生パイナップルにすべきなのか。
あと紙パックのココナッツミルクってあんまココナッツの香りとかしないのね。
結局牛乳にマリブを混ぜたものの方がココナッツ感があるので、それにラム少々とパイナップルジュース少々を混ぜてピニャコラーダ的な感じにして呑む。
チャチいオールドファッションドグラスでな!

つうことで、紙パックのココナッツミルクがめっさ余ってる。
どうしよう・・・。
肉でも煮るか。

2021/08/02

P-90 スタイルでハムキャンセルのピックアップ

元々 P-90 が載ってた Les Paul。
ハムノイズを嫌って、リアは DiMarzio の DLX Plus、フロントは Seymour Duncan の P-90 Stack を載せてた。

DLX Plus はマグネットをフェライト(セラミック)から AlNiCo 2+5 に交換して、ちょいレンジ狭めでミッド寄りのフラットで密度の濃い感じのハムバッカー、みたいな音になっている。
ホントはなんだかんだでリアは PAF 系の音が私には使い易くて好きだったりするのでフルサイズのハムを載せてしまえばいいんだけど、フルサイズハムを載せるには加工が要るし、一旦加工しちゃうと戻せなさそうなので、ヒヨった結果この形になっている。
見た目もなんか気に入らんのよね・・・。

フロントは Gibson のミニハムバッカー(ポールピースが見えてる方)を一時載せてて、音は気に入ってたんだけど、見た目的に余り好きになれなかったので、結局 P-90 Stack に載せ換えた。
けど P-90 Stack は音的にはちょい気に入らなかった。
P-90 Stack はその名の通りコイルが2個縦に積み重なってるヤツなんで、Push-Pull スイッチ付きポットでシリーズ-パラレルを切り替えられるようにしてた。
でも Gibson P-90 と比べると、シリーズだとちょいポコポコするし、パラレルだとちょいシャリシャリして、まあ音はそんなには悪くないんだけど完璧という訳でもない。
片方のコイルだけシングルで使うと P-90 っぽい力強くてヌケの良い音になるんだけど、ハムノイズが乗るし、それなら普通に Gibson P-90 使った方が、てことになるし。

このフロントをまた載せ替えたろうかとずっと思ってはいたんだけど。

見た目は P-90 が格好良いっつって P-90 タイプの Les Paul を買ったので、見た目は P-90 スタイルである必要がある。
あと私はハムノイズが許せないので、ハムキャンセルタイプでなければならない。
でも P-90 スタイルでハムキャンセルタイプのは、一応何社からか出てはいるんだけど、1社につき精々1-2モデルという感じで、選択肢が少ない。
Seymour Duncan は P-90 Stack、DiMarzio なら Fantom P-90、Lindy Fralin の Hum-Cancelling P-90 のノーマル版と with AlNiCo Rods 版、Mojotone の P-90 Quiet Coil、Kent Armstrong の Stealth 90 とかか。

Fantom P-90 はコイルが3つ?で構造的には一番特殊っぽい。
他の Fralin も Mojotone も Kent Armstrong も、多分2つのコイルを横向きにして P-90 のケースに収めているタイプだと思う。多分。
最初期の Firebird のミニハムの構造で、P-90の形にした感じかね。
で多分、この構造だと出力が低くなりがちなので、Fralin の AlNiCo Rods 版以外はマグネットがフェライトとかネオジウムとかになってくるんだと思う・・・ちゃんと調べてないんで知らんけど。
Duncan P-90 Stack はその名の通りスタックタイプ。
Fantom P-90 は面白そうだし DiMarzio 曰くニュアンスも音も見た目も '50s の P-90 よってことだけど、高いし情報が無さ過ぎて、パッと買ってしまう勇気が無い。
Fralin、Mojotone も日本で買うと結構高いし個人輸入するにも今は送料がな・・・と思ってたら Soundhouse でいつの間にか Kent Armstrong の取扱商品が増えてて(単に私が気付いてなかっただけかも知れないが)、Stealth 90 がギリ買えそうな値段。
Stealth 90 は YouTube とかで調べた感じだと、ちょい音硬めでちょい出力抑えめの P-90 という感じっぽい。
4芯線なのでパラレル-シリーズ切り替えもできる。
ううむ。
1週間迷って、結局 Stealth 90 を買う。
フロント用とリア用があるので、フロント用を買う。

早速 Les Paul のフロントに載せてみる。
ピックアップのカバーを外すと、ピックアップ本体に銅テープが巻いてあって、ローノイズ化が徹底している。
銅テープで高さ調整ネジ用の穴が塞がれているので、ネジでズボッと穴を空ける。
P-90 Stack 用にフロントのザグリを深くしてしまっている所為で、高さ調整用のスプリングの長さが丁度良いのが手持ちに無かったけど、ストラトとかのピックガードマウント用の短いスプリングを2個積み重ねればなんとかなった。
未だ一寸スプリングが弱い気がするので、今度またスプリングだけ買って来よう。

Push-Pull スイッチにシリーズ-パラレルで配線して完了。

シリーズ配線で弾いてみると、Gibson P-90 と比べてちょい音硬めで出力割と抑えめの感じ。
リア用はもうちょい出力あると思うので、そっちを買ってもよかったかも知れん。
当然ハムノイズは乗らない。
音がちょい硬めで、私が気に入っていたミニハムバッカーと一寸似てる部分もある。
ミニハムをちょい反応早い音にしてフラットな特性にした感じか。
Gibson P-90 より中音域の癖が少なくて、スピード感がある素直な音という感じかね。
あとローが結構スッキリしてる感じがするので、ゴリゴリに歪ませても全然モコモコしない。
P-90 Stack と比べると音の個性というか懐の深さみたいなのは P-90 Stack の方が感じられるけど、Stealth 90 の方が所謂「使い易い音」ではあるかね。
周波数レンジ感的には Stealth 90 の方が P-90 Stack より Gibson P-90 に近くてシングルコイルっぽい感じの音。
全体的には Stealth 90 の方が Gibson P-90 に似てる。
力強くてヌケの良い音。

パラレル配線の音は、ハムバッカーをパラレル接続した音っぽいフレーバーも感じられるが、どちらかというとストラトのシングルコイルみたいな音の傾向性。
テレキャスよりはストラトかね。
ストラトのフロントにフロント-センターのミックスと Gibson P-90 のフレーバーオイルを一滴づつ垂らした感じ。
思った程パラレル接続っぽいシャリシャリ感は無くて、まあ普通に使えそうな音。
太い弦を張ってジミヘンごっこするか細い弦を張ってイングヴェイごっこするかで言うと、太い弦でジミヘンごっこの方が合いそうかな。
P-90 Stack のパラレルと比べるとよりフラットなシングルコイルという感じで、よりストラトっぽい音。

ちなみにスプリットの音は、パラレルの音に近くてよりパリパリした感じだった。
ハムバッカーのスプリット、という感じ。
ハムノイズも増えるし、まあ使わないかね。
因みに P-90 Stack はスプリット時が一番 Gibson P-90 に近かった。
Stealth 90 のシリーズ配線よりも P-90 Stack のスプリットが Gibson P-90 に近い。

そういやハムバッカーの片方のコイルだけ使うことを、昔は「タップ」って言ってたけど、最近は「スプリット」の方が多いかね。
「タップ」と言うと、ギターの世界以外だと、一つのコイルの途中で線を出してきて使うというイメージなんで、ギター界的な「タップ」の使い方だとなんか確かに違和感はあった。
まあハムバッカー一つを一つの機能として見れば、その一つの機能の中の途中で線を出してきている、とも言えるので、「タップ」でも間違いではないと思うけど。
特に3芯線とかで、二つのコイルの繋ぎの部分から1本線が出てるタイプのハムバッカーだと「タップ」という感じは強いか。
でもそれぞれのコイルの両端から線が出てる4芯線で配線する場合だと、電気的には同じでも、なんか違和感ある。
あとギターでも一つのコイルの途中で線を出してくるような「タップ」機能があるピックアップも稀に存在するので紛らわしかったりした。
まあ「スプリット」も、私には、なんかコイルを別々に両方使ってるようなイメージがあってそれはそれで違和感あるんだけど・・・。
まあでも今の所、一応どっちでも通じるよね?

P-90 Stack の場合、1弦と4弦の出力が小さかったりと弦によって出力が他の普通のハムバッカーと比べても結構バラつきが大きかったのでポールピースの高さ調整でなんとかしてたんだけど、Stealth 90 の場合は弦毎の出力の差が余り感じられれない。
ミニハムのときも1弦のポールピースはめっちゃ上げてたし。
なんでやろう。
Stealth 90 はフェライトマグネットだと思うので、フェライトマグネットの特性だったりするのか?
そう言えば私はあんまりフェライトマグネットのハムバッカーをフロントには載せて来なかった気がする・・・。
と思って部屋を見渡してみると、私の Ibanez S のフロントに載ってるのが多分フェライトだと思うんだけど、4弦のポールピースを上げてるので、じゃあフェライトの所為じゃねぇな。
Stealth 90 の構造の所為かね。

ピックアップの高さは、Stealth 90 自体の出力が結構控えめなので、大分弦に近付けている。
私はフロントは大体いつも結構弦から離してセッティングするので、私の感覚からすると大分近いなあと思うけど、特にサスティンに影響することも無く、ピックが当たることも無く、今の所問題無く使えている。

総評としては、コレは良いピックアップよ。

つうことで、P-90 タイプのピックアップがめっちゃ余ってる・・・。
音は気に入っているミニハムもあるし。
なんか適当な安いギター買ってきて載せたろうか。

Soundhouse
Kent Armstrong Stealth 90 Neck
Kent Armstrong Stealth 90 Neck
Gibson P-90
Gibson P-90
Seymour Duncun P-90 Stack Neck
Seymour Duncun P-90 Stack Neck
Lindy Fralin Hum-Cancelling P-90 With Alnico Rods
Lindy Fralin Hum-Cancelling P-90 With Alnico Rods

2021/07/31

私的言語メモ

私的言語メモ:
あなたが私を理解できないのは私が他人に理解できるように書いていないからで、ヨシンバ理解できたと思ったとしてもそれは私が書きたかったことではないに違いないのだ、というメモ。

最近の、思い付きでメモったけどうまく整理できてないヤツ。
まあ私は何かをうまく整理できたタメシが無いけれども。

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アイディア:多重政党制
目的:反権威主義。その手段として、政党というもの維持しつつその権威主義的性格と束縛を「軽く」する。強いリーダーシップ?犬に食わせろ。
下記の例の条件:日本、国会
今のまま、間接民主制。議員制。議員は立候補者に対する国民の投票で選出される。
立候補者は必ず3つ以上5つ以下の政党に所属せねばならない。無所属は認められない。
議員は定数2000人程度。
いずれの政党も定数の1/3を超えてはならない。
各法案毎に小議会が設置され、議員は各自の能力に応じて幾つか掛け持ちで小議会に所属する。
・・・的なことがまずゲームデザイン(?)として成り立つのかどうか。

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どうにかして選挙に(少なくとも立候補して選挙活動をするのに)金が掛からないようにしなければならない。

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弱肉強食風社会進化論-自己責任大好き新自由主義的世界観に基づいた少年漫画みたいにマッチョな(特に経済)政策論というのも、以前程は持て囃されてはいないように感じる。
丁度峠を超えたぐらいか。なのでまだまだ警戒すべき対象ではあるけれども。
次に来そうなのは、合理主義の皮を被った功利主義のように思える。

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人は見た目で判断する、という事実を受け入れましょう。
そしてその事実を意識的に利用して、「効率の良い」見た目でいましょう。
というような言説は、
人はを見た目で判断する、という事実を受け入れましょう。
従ってあなたも人を見た目で判断しましょう。
という言説と、一見すると違っているように見える。
勿論、同じものである。

日本において、特に政治、教育、マスメディアから、人権の軽視や差別が少しも減らない原因の一つ。

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現実を見ろとか言っちゃう「現実主義者」というヤツは、その「現実主義者」が見えてる現実だけ見ろ、私が見えてないものは見るな、と言っているに過ぎない。
現実主義とは自分の視点に立つことを他者に強要し、それ以外の視点を排除することを、なんかカシコのフリして合理的っぽく言うことである。

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喉元過ぎれば熱さを忘れる。
うん、忘れて来てた。
特に近年、安倍晋三から菅義偉まで、そうでもせんかったら逆に日本でも滅ぶんかという勢いで只管忘れ続けて来た。
イヤお前どんなけ胃強いねん・・・と思ってら胃が爛れてしもとることが能く解ってないだけか。

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プラグマティズムにおいて全体論、若しくは全体論風の論調(或意味は他の意味に依って相互作用的に成立する、的な。意味のネットワーク主義)を採らずに意味(特に言葉の意味)というものを成り立たせることはできるのか。

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「ヒッグス粒子の存在が要請されている」ということと「ヒッグス粒子が存在している」ということとの間には存在論的価値の大きな差があるということは、多くの人にとって判り易いかと思われる。
これは次のように一般化できそう。
「~の存在が要請されている」ということが正しいとする場合、それが存在するということを要請している、その要請の理由が、それが存在しているという事柄の真実らしさを支える土台である。
併し「~が存在している」ということが正しいとする場合、それはその使われ方で使われるような「存在している」という言葉の使い方自体も、それが存在しているという事柄の真実らしさを支える土台となる。

この存在論的価値の差はよく見落とされがちで、或モノの存在が要請されるという事実を以てそれが存在しているかのように扱われることがある。

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或人物の道徳哲学の議論のパターンは、その人の言語についての哲学的立場から大筋で導き出される感じがする。

2021/07/29

紙の本を読もうキャンペーン

最近トンと本を読まない。
電車の中で Kindle Ultimate の実話怪談本を読む程度。

因みに私は怪談好きではあるが、所謂オカルト的なモノとか超常的なモノがそれ自身として実在しているとは全く思っていない。
然し或状況についての或人の率直な記述が怪談として成立するような性質を持つということの、その背景や過程には興味がある。
単に作り話や枯尾花ってことも当然あるんだろうけれども、それだけじゃなくて、大きく言えば社会的状況や語彙が記述方式を方向付けてるんじゃないかとか、或はもしかしたら例えば同じものを見ていても、或一定の磁場やら或種類の黴の胞子やらの物理的な何かが或感受性を持った人間や或状況下にある人間にはそこそこ再現性のある形で、然し他の多くの人と違った形で記述される傾向がある、みたいなことがあるんじゃないかとか。
或はギターを掻き鳴らした音が楽器経験者にはAmコードに聞こえても楽器を弾かない人には只のギターの音にしか聞こえないような感じだったり、同じ和音でもジャズ畑の人が記述するコード名とクラシック畑の人が記述するコード名が違ったりとか、そういう或一定の社会の中で強化/教化された感性みたいなのが影響してるんじゃないかとか。
なんかそんなことが色々想像できて面白い。
私はそれを勝手に民俗学的興味と呼んでいるのだけれども。
なのでどちらかというと、「視える」人の語る怪談や人を怖がらせようとしている怪談は、まあ嫌いではないけれども、特に面白いと思うことは少ない。
特に私は恐怖心が壊れてしまったのか、映画でもジェイソン的な何かがゥワっと出て来ればビクッとはするだろうけれど、怪談で怖いと感じることはもうないようなので、只「怖い」怪談は私には面白くない。
「幽霊なんか信じていないけど一度だけなんか奇妙な体験をしたことがある」とか、遠野物語的に「こんな奇妙な言い伝えがあるんだけれど」みたいなのが美味しい。

あと実話怪談本は、大抵1冊に何十話か入っているので1話1話が短くて、電車で読むには丁度良い。

因みに便所にはトランジスタ技術(雑誌)と、ガチのオカルト学本が常備されている。
ガチのオカルト学を学ぶのは、一つには、民俗学興味から。
あと「オカルトを信じない」と言うにも、信じないモノの範囲を自分で或程度コントロールできるようになる為には、その信じないものについての知識も幾らかは必要なので。
「ダーウィン的進化論も現代貨幣理論もイェツィラーも概念枠もフロイト的精神分析もフライングスパゲッティモンスターも科学的価値は等価」とか誰かが言ったときに、ちゃんとイチイチツッコめるようになる為。

まあサテ置き。
本を読まなくなったという話。
良くないわなぁ。
特に紙の本は全然読んでない感じがする。
元々、私はそんなには本を読まない。
家にはそこそこの量の蔵書があるが、買ったものの殆ど手を付けていない本もかなりある・・・。
私には一人だけ、師匠と呼ぶ人が居るのだけれども、何年か前に出たその師匠の本も、開けば色々と考えてしまって一向に進まないので、私の頭の調子の良いときに読もうと思って、然し私の頭の調子の良いときなんてそんなものは存在しないので、結局ずっと机の上の手の届く場所に放ったらかしになっている。
非常に良くない。

ということで、紙の本を読もうキャンペーン。
蔵書を消化していきたい。
あとなんか本を読まなくなると、私は普段から基本的に何も考えていないので、私の頭が悪くなっていくスピードが増すような気分になる。
芥川龍之介ならトックの昔に自殺している唯ぼんやりした不安よ。
私は元々からして頭の方がよろしくないので自殺せずに済んでいるだけよ。

で、まあリハビリは必要かなと。
なんとなしに、リハビリには探偵小説とか怪奇小説なんかが良さそうに思える。

Amazonを開くと三津田信三の新刊がオススメリストに表示されていた。
興味深いけれども、でも三津田信三は分厚いからなあ・・・過負荷なリハビリになりそう。
と思って書架を眺めていると大分昔に買った三津田信三の短編集の「赫眼」が目に付いたので、取って読むことにした。
なんか痒い所を掻いてくれない感じの表紙が気に入っているんよね。
一度読んだ筈なんだけれども、内容は結構忘れている。
割と「怖い」部類の作品なので、怪談的恐怖心が腐って了っている私にはどうかと思ったのだけれども、今のところ結構楽しむことができている。

2021/07/21

胡麻の油と農民

職員室で、「指導の一環」として私に対して私の友人をどつくことを強要した教職者達、それに「イジメに対して沈黙は加害者と同義」とか言いながらもその場に居て何も言わなかった教職者達、お前らは私の「法律が許せば社会が許さなくても復讐する」リストに入っているからな。
少なくとも「カルネアデス的状況では最初に海に投げ込むべき」リストには入っているかんな。
復讐は何も生まない?知るかボケ!

けったくそ悪いことに、やられた方は一生覚えているものだ。
やった方は忘れるそうなので、私もどっかで一生覚えられることをやらかしているに違い無いが・・・。

コーネリアスは、アレはまあ駄目だとして、彼の学生時代の暴力についての話とそれについての現在の諸議論は、(色んな問題が内包されているけれども)例えば日本において学校という社会の中で子供が置かれている環境が劣悪であるということを思い出させる。
少なくとも私の頃は確かに劣悪と言うに相応しかった。
今は多少マシという話も聞かないではないが、本当のトコロは私は知らない。
例えば今だにアホで不条理で差別的な校則なんかが存在することが許されている所なんかを見ると、根っこの部分はあんまり改善されていないんじゃないかなあと、ぼんやりと疑ってはいるが。

学校という社会における学生間の、特に暴力に関する振る舞いは、よく「社会の縮図」みたいに言われる。
然し一口に「社会」と言っても色んな側面を持っているので、適用範囲が大き過ぎてそれが合ってるのか間違ってるのか判らなくなる。
学校社会における学生間の暴力的振る舞いについては、私の学生の頃の経験からすると、実際には教職者-学生間の不条理で暴力的な面子主義/権威主義的構造が学生-学生間に落とし込まれて適用されたものとしての側面からの方がよく説明できそうに思える。
面子/権威主義が役に立たないばかりか害悪でしかないことは、国会議事堂の辺りを眺めてみれれば瞭然とご理解頂けると思う。特に今は解り易そう。

私の子供の時分には、大人は何も解ってくれない、といったような文言が流行していたが(実際にそんなこと言ってる子供を見たことが無いが)、実際に大人になってみれば、大人がそもそも何かを理解しようとしているなんてことは無いということは、大人な皆さんの能く知る所と思われる(し、実際は子供でも知っている)。
特に想像力の行使は対象との同化や承認であると思い込んでいる大人の皆さんは、只そっと胸に手を当ててみるだけでいい。
そうでなくても大人とか云う連中、あいつらなんか忙しいそうにしていて、全然周りも見えてないし、自省したり何か新しい考えなんか取り入れる暇も余裕も能力も無いんだ。
あいつらを追い込んだって能率は下がるだけだし大したものは何も生まれる訳が無いのに、未だ日本では「胡麻の油と農民は」の根性が抜け切っていない。

私は個人的には私の識っている若干名に関して海に投げ入れても刑事的責任を問われない状況なら努めて投げ入れることに決めているけれども、例えば教育の改善だとか学校社会内における暴力を減らす対策の結果として現職の教職者の労働環境を更に悪化させるのは只々阿呆だと思っている。

誰かを追い込むような社会的構造を作ったりそれを容認したりしてたら、結局回り回って自分とか自分の子供が割を食うことになる。

2021/07/18

血を抜きたい

鋼のマトモな出刃を買って以来、ここ何年かは魚料理もそれなりにするようになった。
それまでは精々鯵とか秋刀魚とか鰯とか、丸魚で買う場合は出刃でなくても扱える魚を買うぐらいの感じだったし、それもそんなには頻繁に魚を買うことも無かったし。
最近まで魚の解体スキルを上げていたので、どんな魚でも3枚おろしにして刺身にしまうことを常としていたのだけれども、そろそろ私の解体スキルもまあそれなりに使えるようになってきて、わざわざ解体スキルを上げる為に買った魚を刺身にしなくてもよくなった。

つうことで、解体スキル以外の他の魚系スキルを上げ中。
煮るとか焼くとか蒸すとか、骨のままの方が旨味が出そうな料理は最近やっとスキルを上げ始めることができるようになった。

あとは血抜きを色々と試している。
津本式ってヤツ。
YouTube を見て、真似している。
道具はそれっぽいヤツを monotaro で揃えた。
本来は水揚げされた市場からさっき買ってきましたぐらいの鮮度の、状態の良い魚を血抜きすることで腐敗を防ぎながら長期の熟成を可能とする、というような趣旨の技法なんだろうけれども、そもそも私が手に入れるような魚はスーパーの売れ残りぐらいのものなんで、鮮度も状態も悪い。
血も大抵凝固しているし。
而も私の住んでいる北大阪のスーパーは、大抵鮮魚コーナーが壊滅的でお馴染み。
比較的マトモな魚が手に入るのは私の生活圏内では1件だけ・・・。

そんな魚を買ってきて血抜きしたところで大した結果は得られそうにはないけれども、それでもちゃんと血を抜けば、確かに魚が多少長持ちするように思える。

でもなんか血を抜いてしまうと、なんか独特の「血を抜いた魚」の味や匂いになってしまう感じはある。
魚に拠っては「血の旨味」みたいなのが抜けてしまう感じもあるし、特に3日以内ぐらいで消費し切るのであれば、なんでもかんでも血抜きすればいいというものでもなさそう。
あと刺身で食べる場合、或程度の日数寝かせると身も柔らかくなってネトッとして、この歯触りが私は余り好きではない。
これを避けようとして結局大抵の魚は血を抜いても3日ぐらいで食べてしまう。
血を抜かなくても塩を振るなりピチットするなりしてケアしてやれば3日ぐらい普通に保つし、余り血を抜く利点が無い。
つうことで、私が手に入れられるぐらいのショボい魚に関して言うと、なんでもかんでも血抜きすればいいというものではない、ということを、最近学んだ。
スーパーの売れ残りの魚でも血を抜いた方が旨い魚もあるし、血を抜いて更に長めに寝かせた方が旨い魚もあるので、まあ臨機応変て大事よね。
と、いう話さ。

2021/05/23

Ibanez S フレット交換

Elixir Optiweb の 0.010 のセットの在庫が残り 1セット になったので、今のうちに買い足しておこうかと。
弦の在庫が無いという意識があると、弦交換すべきタイミングで弦交換を躊躇してしまうので、在庫は多めに持っておくことにしているのだ。
ということで 2セット 買った・・・と思ったのだけれど、届いたものは 0.009のセットだった・・・。
注文履歴を確認すると、間違って注文してた。
なんか最近私こういうの多い気がする。
つい最近も Amazon の定期便の調整をすっかり失念していて、今特に必要でないものが大量に送られてきたばかりだ。
もうボケてきたのか。

つうことで、0.009 のセットが大量に余ってるよ。
腐るものでもないけれども、でも早く使って行きたい衝動に駆られないでもない。

Ibanez の S421。
フィクスドブリッジ、24 フレットで、安かったヤツ。
今まで色々と改造を加えてきたけれど、フレットが Ibanez のコレ系にしては低くて気に入らなかった。
最近フレット交換にハマっているので、コイツの弦、0.010 が付いてたのを 0.009 に交換する序でにフレットも交換してやろうかと。

JESCAR の #58118 ニッケルシルバー。
Jim Dunlop 換算で #6000 ぐらい。
高さ 1.47mm のスーパージャンボフレット。
フレット自体の硬度もあるし金属の質量も増えるので、音は結構硬くなる。
けど弾き易くなるし、フレットの所為で音が変わったところでどうということはない安いギターは、もう全部コレに打ち替えてやろうかと思わないでもない。

フレット交換して、最小限で磨り合わせてナット下にアルミの下駄履かせて弦張ってみたんだけど、なんか変なシャリシャリ感があるしなんか指先が引っかかる感じで弾き難さを感じる。
なのでもう一回ネック外してガッツリめに磨り合わせたらシャリシャリ感も弾き難さも結構解消された。
フレット磨り合わせは最小限で済ますより結構ガッツリめにやった方がいいのかね。
確かに以前、思いの外ガッツリ削ってしまったと思ってた Steinberger Spilit は弾き易かった。
見た目的に結構ゴッソリ削ってしまったと思っても、測ってみると意外と 0.05mm ぐらいしか削ってなかったりするっぽいし。

フレット交換が完了するまでは元々付いてた弦を使いまわして、完成した時点で弦を新品の 0.009 のセットに交換した。
つうことで、0.009 のセットの在庫を 1セット 消化することに成功した。

次は Squire Duo-Sonic かと思ったけど、今見てみたらまだ結構イケそうなので、他のを。
Gibson SG が、大分昔、当時大阪で一番広告を出してたリペアショップに頼んでフレット交換したのだけれど、今より高さのあるフレット付けてくれって言ったのに出来上がったものを見ると全然高さが変わってなかった、というモノがある。
それもフレットが幾らか削れてしまっている。
Gibson ES-339 を買うまで長い間私のメインギターだったもので、Ernie Ball をサビサビのクタクタになるまで使ってたような時代が長く、その分削れも大きい。
金銭的な面から Elixir を使うようになってからは多分削れも減ったと思うのだけれど。
イッペンこいつを換えてみようか。
高いギターだしバインディング付いてるヤツはやったことないけど・・・。
でもコレに JESCER は硬過ぎるかも知れない。
或は Fender Japan のミディアムスケールのストラトとか。最近殆ど使ってなかったけど。

2021/05/08

Danelectro Shorthorn のフレット&ブリッジ交換

他人には全くオススメできないでお馴染みの、Danelectro の Shorthorn の現行バージョンである所の 59M NOS+、値段の割に仕上げが若干甘めとか加工精度がイマイチとか使ってる部品のクオリティが糞とか、気に入らない部分は多々あるけれども、色々改造して音的にはまあそれなりに気に入って使っている。
コレのフレットを背の高いヤツに交換したろうと思って放置していたもの、遂に手を付ける。
元々のフレット高が 1.0mm 程度。
これを JESCER の No.58118(ジャンボフレット)のニッケルシルバーのものに交換する。
高さ 1.47mm あるので、すり合わせをしても 1.4mm は残る感じ。

フレットは以前 Steinberger Spirit をリフレットしたときの余りである。
Spirit は本当は 24フレット + ゼロフレット で 25本 必要なんだけど、私は 24本 セットのものを買ってしまい、後でゼロフレットの存在を思い出してもう 1本 の為にもう   1セット 買わなければならなかった。
その残り 23本 を今回使う。
59M が 21フレット なので 2本 余る。

あと序でにバダスもどきのブリッジも気に入らないので交換する。
Montreux のバダスタイプに交換するのが正着なんだろうけれど、59M ゴトキに 10,000円 は高いので、信頼と実績の GOTOH の 510UB にする。
510UB の画像を見た感じ、ケツ部が長いので 59M のブリッジ部のザグリ部分がエンドピン側に不足しそうに見えるけど、最悪ザグリは削り直してしまえばいい。
或は面倒臭そうなら Epiphone の Les Paul SL に付いてきたラップアラウンドブリッジを転用してもいい。

つうことで、作業に取り掛かる。

ネックを外すと角度調整用のシムが 2枚 重ねてあった。
プラ版と厚紙・・・。
どんなクオリティコントロールやねん。
そういやボリュームの高さ調整もガバガバのナットを挟み込んでただけだったし。
まあ兎も角ブリッジをバダスタイプより背の低い 510UB に交換するならこのシムは必要無い。
あとコイツの所為でリアピックアップの高さをめっちゃ上げなくてはならなかったので、無い方が良い。

フレットはマイクロニッパーで挟み込んで浮かせてから喰切りで更に浮かせて抜く。
喰切りは TTC の EN-165S を無加工で使っている。
刃をフラットに加工すればヤスリ仕事が減って楽かと思うが、そうすると刃の耐久性は落ちそうで私はやってない。他でも使いたいし。
フレットが抜けたら細工ノコで溝の樹脂とかを掻き出しておく。

指板サイドを養生し、フレット抜いたとこに出るササクレを押さえ込んで、溝に瞬間接着剤を流し込む。
ササクレを補修しつつ溝の強度を上げる。
瞬間接着剤は幾つか試した感じ、アルテコ 711 が一番良かったかな。
他には Loctite 420 とかアロンアルフアの釣名人とかも低粘度で木材への染み込みは良い。
釣名人は 2g 入りで 300円 ちょいだけど、アルテコ 711 とか Loctite 420 は 20g で 700円 ちょい。
ギター 1本分 だけなら釣名人でも足りるかも知れないけど、他にも使うなら 711 とか 420 がお得。
木部のネジ山に染み込ませてネジ山を強化するのに使ったりするし。
余ったら冷蔵庫で保管すればそこそこの期間保つし。

瞬間接着剤が完全に硬化したら細工ノコで余分な接着剤とかを取り除く。

トラスロッドを調整してネックをできるだけストレートにして、HOSCO の R14" のサンディングブロックを使って指板の面を出す。
フレットのタングをネック幅から 1-2mm 程度オフセットするように切って、フレットを打ち込み、喰い切りでフレットの端を大まかに切り揃える。
フレットが打ち込み終わったら指板を養生してヤスリでフレットエンドを整形する。
再びトラスロッドでネック調整して HOSCO のサンディングブロックに#800~のサンドペーパー付けてフレットすり合わせをする。
すり合わせできたらサンドペーパーとかスポンジヤスリとかでフレットのクラウンを整形する。
フレットが整形できたらコンパウンドで磨く。

フレットが完成したらフレットも養生して、指板サイドに残った溝をエポキシで埋めて、刷毛塗りのクリアラッカーで塗装し、完全に乾燥したらサンドペーパーやらコンパウンドやらで磨く。

指板がなんかめっちゃ乾燥してるような感じに見えたので、レモンオイル・・・は無いから食用の太白胡麻油をウッスラ塗っておく。

フレットの背が高くなったので、ナットも高くしなければならない。
59M はアルミのナットをネックにネジ留めしてあるので、一旦ネジ穴をエポキシで埋めて、ナットの底に T0.5 のアルミ板を瞬間接着剤で貼り付けて下駄を履かせる。
ネックを取り付けて、元のブリッジ + 元の弦を仮で張って、ナットが良い感じの高さになるようにヤスリでアルミ板を削る。
高さが決まればタイトボンドを少量塗ってそのままネジ留めしてしまう。
古いブリッジと弦はもう要らないので外しておく。

ブリッジ。
510UB を載せるつもりだったけど、木加工がメンドくなってきて Amazon で 1,800円 ぐらいの Musiclily とかいうトコのオクターブ調整できるタイプのラップアラウンドブリッジを、めっちゃ迷って買う。
こういうのは有名所の OEM 供給元だったりしてちゃんとしたモノだけど安いという場合もあれば、何も解ってない人が唯見た目だけを真似て作った真正のゴミを売ってる場合もあるからなあ・・・。
あと Amazon のレビューは何の役にも立たない。
届いたので見てみると、なんか切削屑の上からメッキかけてる感じだしタップのバリもそのままだし・・・。
工業製品としてのクオリティはウンコ。
取り付けて弦を張ってみると、スタッドとブリッジの遊びが大き過ぎてブリッジのケツが浮いた状態になる。
そうするとブリッジの駒に弦が接触せず、オクターブ調整ができない。
59M は Les Paul Special とかと違ってネックの仕込み角が無いので、スタッドの方向と弦の方向が垂直に交わる感じなり、ブリッジのケツが浮くと駒に弦が接触しなくなってしまう。
つうかこの浮きだと Les Paul Special のネック仕込み角でも厳しい気がするけど・・・。
あとこの 59M のスタッド自体が、加工精度悪過ぎて垂直に入っておらず、片方が若干ネック側に倒れているのもある(なので弦高を上げると音程が下がる)。
ブリッジが噛み込む部分の径が太く高さが低いスタッドを持ってるので、それに合わせてブリッジを自分で精度良く加工してブリッジがほぼ真っ直ぐ取り付くようにすると 59M 側のスタッド穴の加工精度の所為でスタッドが回らなくなり、それを避けられるだけの遊びを作るとブリッジのケツが浮いて、弦によって駒に接触したりしなかったりする感じ。
つうことでブリッジのケツ部分をハンディルーターで削り、ブリッジの駒に弦がガッツリ乗るようにした。
けど今度はブリッジの元の加工が悪過ぎて駒が浮いており、音を鳴らすと駒がめっちゃビビる。
つまり最初からどうやってもコイツはマトモに使えなかったということだ。
糞があああああああああ!

諦めて 510UB を載せることにする。
やっぱ木加工が必要で、ハンディルーターでザグリをエンドピン側に 10mm 程度延長する。
ううん、やっぱコレ、メゾナイトじゃなくて MDF だと思うんだけど・・・。
トップ材の下のブロックはポプラか柔らかいメイプルかという感じの材木。
木部が露出したトコはエポキシを塗っておく。
この部分は弦交換時に弦の先が当たる部分なので、ちょー硬くなるでお馴染みの J-B Weld を使った。
色は塗らず。
59M 側のスタッドが若干斜めに入っている所為で 1弦 側を 6弦 側より下げると急激にスタッドの回転が固くなってしまうけれど、一応ちゃんと調整はできる。
弦を新しく出してきて(クソ、この弦不足のときに・・・)張ってみると、ちゃんと駒も機能を成しているし、当然ビビりとかも無い。
これが信頼と実績の GOTOH よ。調整するには 3種類 の六角レンチが要るケド。

因みにスタッドのネジ部にはタミヤの接点グリスを塗り込んである。
そうしないと弦高調整のときにスタッドがスムーズに回転しないので。
GOTOH の 510UB なら六角レンチが使えるので回転が多少固くてもそれ程苦ではないけれど、一般的なスタッドでコインとかマイナスドライバーとかで回そうとすると大変だったので。

完成。
やっぱジャンボフレットになると指板までの距離があるので若干指先に負担が掛かる感じがするけど、弦を確実に押さえられる感じはある。
弾き易くなったかと。
ネックのシムを外して仕込み角がフラットになったので、リアのピックアップを以前みたいにゴリゴリに上げなくても済み、調整がし易くなった。
510UB は、最初から素直にコレにしとけばよかったという感じの安定感。
音的には、生音は安っぽいカランとした部分が減って、確っかりした鳴りになってしまって Shorthorn らしさが減った。
楽器としては正解かも知れないけれど、特徴が減ってしまった感じ。
開放弦でも同じように感じるので、フレットというよりはネックのシムかブリッジの所為か。
まあピックアップがショボいので出音は特に大きく変わった感じは無い。

つうことで何故か Over the hills and far away (Led Zeppelin の方)を只管弾き続ける。
Kashmir でもなく。

フレット交換はこれで 2本目 の成功となる。
フレット交換についてはもう「できる」と言っていいんじゃね?
道具さえ揃えてしまえば、あとは根性でどうにかなりそう。
次は Ibanez S か Squire Duo-Sonic 辺りをやってみるか。

Soundhouse
GOTOH 510UB Chrome
GOTOH 510UB Chrome
JESCAR #58118 NS18%
JESCAR #58118 NS18%

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最近お気に入りの Elixir Optiweb の 0.011 のセットが手に入り辛い・・・。
0.010 と 0.009 のセットは現状は回復しつつあるように見えるけど、売価も以前より高くなってるし、未だ不安定な感じがする。
つうことでたまには Ernie Ball を使ったりしてるんだけど、やっぱ私的には Ernie Ball の方が音は好みなんよね・・・。
何も悩まなくていい。
すぐ錆びるけど。

2021/05/02

また今夜も只咀嚼して飲み込むマシーン

アメリカンウィスキーに浮気してたけど、久しぶりに Ardbeg Ten 呑んだらやっぱ Ardbeg が旨え。
その後に近頃は割とイケると思って呑んでた Buffalo Trace 舐めてみたけど呑めたもんじゃねえ。
やっぱ私はスコッチ派なんだよなあ。
Ardbeg より Laphroaig の方が好きなんだけど、今は Ardbeg しかないからしょうがない。

今んトコロ家には Ezra Brooks の Rye、Buffalo Trace の 90 proof、Old Grandad の 114 proof が有る。
正直に言うと、私の好みとしては、好きな方から言って Ezra - Buffalo - Grandad の順。
Ezra Brooks Rye は、ライウィスキーってことになってるけど、味的には安くて美味い系のブレンデッドのスコッチみたいな感じでめっちゃ呑み易い系。
やっぱスコッチ派なんよね・・・。
Buffalo Trace はバーボンだけど、一般的なバーボンよりダークな甘味とバニラ感が強くて、あんましバーボンらしくない感じ。
スコッチで言うと Macallan 系統。Macallan より大分安いけど。
やっぱケチらず Eagle Rare(Buffalo Trace の上位互換)ぐらい買っとくべきだったか・・・と思って Amazon 見てみたら Eagle Rare がめっちゃ高くなってる・・・。
Old Grandad がこの中だと一番バーボンらしいバーボンという感じかね。
一般的なバーボンよりちょい濃い目で甘さもあるけど、バーボンっぽいガツンと来る感じもある。
Wild Turkey 8y が私の中ではバーボン中のバーボンという感じなんだけど、あそこまで行くと私にはバーボン過ぎて呑み難く、たまに店で呑むだけならいいけど瓶買ってまでは、という感じか。
やっぱ多少は甘さが欲しいんよね。
甘い系で言うと Makers Mark とかがあるけど、アレは軽い甘さというか、もうちょいダークな甘味が私好みなんよね。
あとストレートで呑むなら私にはちょい薄味な感じがする。

つまり何が言いたいかと言うと。
深夜に酒なんか呑んでると、無性にジャンク炭水化物が欲しくなったりするやん?
私の場合は、たまに炭水化物欲が出るときがある、というぐらいの頻度。
そいで「やっぱスコッチやで」とか管巻きながら Ardbeg なんか舐め続けてると、そういやどん兵衛(天ぷらそば)有ったなあとか思い至ってしまったりする訳ですやん?
一方で、知識として、アルコール呑んだときに炭水化物が不足しているように感じるのは錯覚、ということも知ってたりする訳ですやん?
更に言えば夜中に、実際空腹でもないのに、どん兵衛食べたら体に悪そうでもある訳ですやん?
で、食べたら絶対後悔することも、経験上よく解ってる訳ですやん?毎回のことですやん?
でもまぁエエか、たまにはハッチャケるのもアリか、という思考に至って(実際には毎日のように何かはハッチャケてるんだけど)どん兵衛作ったりする訳ですやん?
作ってる間は「アカン、これ絶対美味いヤツや」とか思いながら作ってるんだけど、イザ出来上がって箸でそばを抓んで口の前まで持って行った段階で後悔が始まる訳ですな。
思った程美味しく食べられないということが、この段階で明らかになる。
別に空腹でもないし、なんならアルコールで胃がキュッとなってるし、序でに舌も鈍ってる訳ですやん?
実際口の中に入れてみて、やっぱそんなには欲しくなかったと判明する訳ですな。
合理的に考えれば損切りで捨てるのが最善と解っているのだけれど、かと言って捨てる勇気も無く、後悔しながら咀嚼して飲み込む無駄な人生。

といういつもの夜。

歩いて 5分 以内に深夜営業してるマクドでもあろうものなら、私はこんなもんではなかっただろう・・・。

2021/04/18

そうだ、ハンダ付けしよう for ギタリスト

自分の楽器のメンテナンスは或程度は自分でできた方が良い。
楽器なんざ何でもいいってんなら何でもいいんだろうけれども。
或は金なら幾らでも積めるってんなら人でも雇えばいいんだろうけれども。
自分でメンテできるようになれば、その分楽器への理解も深まるというモノだし、あと多くの場合、色々と安くつく。
リード楽器(篳篥とかファゴットとか)奏者が自ら葦を削るのを見習うなら、エレクトリックギターの演奏者は・・・まあ弦から自作するまでは要らないかも知れないけれど、ハンダゴテぐらい 1本 持っておいた方が良いように思える。

ギターも長年使ってるとジャックの接触が悪くなってきたりポットがガリガリいうようになったりしますやん?
或はピックアップとか交換したくなってきますやん?
ハンダゴテが使えるようになるだけで、この程度の修理なら高い金払ってリペアマンに頼む必要が無くなる。

但、ハンダゴテ 1本 だけ買えばいい訳ではなくて、他にも色々揃えなければハンダ付けができない。

つうことで、ハンダ関連の道具立てについて書いていこうと思う。
技術的なことは、YouTube とかで勉強できる。

必須のもの:

あると便利なもの:

その他周辺機器:

ハンダゴテ

つうことでハンダゴテよ。
大別すると、先ず加熱媒体の違いで「ニクロムヒーター」と「セラミックヒーター」の区別がある。
それぞれ形状も異なる。
ガス式とかもあるけどまあギタリストはあまし使わんと思うので無視。
メーカーは日本では goot と HAKKO がツートップかね。
交換用のコテ先の種類多くて入手性も良いのでオススメ。

ニクロムヒーター

ニクロムヒータータイプは昔からあるタイプで、高熱容量のもの(一度温まると温度が下がり難い)が手に入り易かったり値段が安かったりというメリットはあるけれど、コテの温度が上がり難かったり構造上コテ先から持ち手までの距離が伸びがちで若干使い難かったり、あとコテ先の形状が殆ど選べなかったりするのがデメリット、という感じ。
板金用とか木材に刻印とかは今でもニクロムヒーターが主かね。
エレキギターに関して言えば、例えばポットの背のハンダ付け等で熱量が要る場合に 60W ぐらいのモノを使うのもまあアリっちゃあアリだけど。
値段は数百円とか。1,000円 あればお釣りが来る。
但、60W とかだとコテ先の温度が上がり過ぎるので、ケーブルとかで耐熱性の低い被覆のものをハンダ付けしようとすると、被覆が溶けてその部分の耐久性が著しく損なわれる。
そうならないように温度の高くなるハンダゴテでもちゃんとしたハンダ付けをしようとすると、実は割と慣れが必要になる。
ギター内部配線とかで使うケーブルぐらいだとホントは 15-20W ぐらいが使い易いのだけれど、それだとポットの背とかシールドケーブルのハンダ付けする場合なんかには熱量が少な過ぎて使い難いし。

今日で謂う「ヴィンテージ」の時代にはニクロムヒーターのハンダゴテしかなく、また耐熱性の高い軟質樹脂(ビニール)被覆のケーブルも一般的ではなかったことだし、ギターとかアンプとかの熱量の要るモノの配線には耐熱性の高い綿被覆のケーブルが使われていた。
今日において綿被覆のケーブルを使うのは音とか耐久性とかよりも寧ろ「ヴィンテージ」という呪術の為であるが、昔は綿被覆ケーブルを使うべき合理的な理由があった訳だ。
現在では高耐熱のビニール被覆ケーブルも簡単に手に入るので、気を付けさえすれば、ギターのハンダ付けぐらいは 40-60W ニクロムヒーター 1本 でイケるかも知れない。
が、例えばピックアップの種類に拠っては高耐熱でないタイプのビニール被覆だったりするし、例えばエフェクターを自作したくなったりして小さい部品を扱うようになると 40-60W はデカ過ぎてめっちゃ使い難いと思う。

兎に角お金が無いというのでなければ、ギタリストがまあ敢えてニクロムヒーターのを選ぶことはないかなと思う。
逆にお金を掛けたくないのであれば、ニクロムヒーターの 40-60W のモノを買って、それで技術的難易度が上がる分は修行でカバーするって考えも、私はそんなには嫌いではないけれども、でもまあ楽ができるなら楽をすべきという考えの方が私好みではある。

つうことで、使えなくはないけど割と技術を要するという感じ。
私も昔はコレ 1本 でどうにかしてたけれど、今ではもう使うことは無い。

セラミックヒーター

セラミックはセラミックでまた色々バリエーションがある。
大別するなら、15-20W ぐらいの一般用、急加熱機能付き、調温機能付き、ステーションタイプ、という感じかね。

一般用

15-20W ぐらいの一般用だと、無理に使えば使えないではないけれど、ギターで使ってるような部品、例えばフォンプラグとかポットの背とか太いシールド線とかには熱量不足で長時間部品にコテを当てないといけなくなったりして逆に劣化や故障の原因になったりするので却下。
ギター関係で言うなら、コレを買うぐらいならまだニクロムヒーターの 60W ぐらいのを買った方がいい。

急加熱機能付き

急加熱機能付きは、通常時は 15-20W の一般用と同じような感じだけど、ボタンを押している間だけ 90-130W とかになるヤツ。
HAKKO の Presto とか goot の TQ-95 とか。1,500-2,000円 ぐらい?
Presto で 20W/130W、TQ-95 が 15W/90W。
ハンダゴテを持ち替えずに、ポットの端子部はボタンを押さずに低い温度で、背の部分はボタン押して温度を上げて使う、みたいなことができて便利。
goot にしても HAKKO にしても交換コテ先のバリエーションは多くはないけど、まあギターぐらいなら十分かね。
表面実装基板とかの細かい部品になってくるとキツいけど。
コテ先のバリエーションは goot が若干多いし、質感も goot の方が若干よさげ。
あと Presto の 20W って結構温度高くなっちゃうんよね。
ギター内部配線用ケーブルのハンダ付けぐらいなら 20W ぐらいが丁度良いんだけど、表面実装部品とかだと 15W ぐらいが丁度だったりする。
まあこの辺はコテ先の形状で結構変わってくるんだけど。
私はギター用には昔から持ってる Presto を使っているけど、今だったら TQ-95 を買ってもいい。

急加熱タイプを使う場合、コテ先の温度の勘が或程度無いと加熱し過ぎてコテ先も相手の部品も痛めてしまう。
多少は慣れが必要かね。
あとコテ先クリーナーは金タワシタイプじゃなくてスポンジタイプにすること。
何故なら加熱した後冷やす為。

調温機能付き

調温タイプは、まあステーションタイプの廉価版という感じか。
コテ本体に温度設定ボリュームみたいなのが付いていて、コテ先の温度を任意に設定することができるヤツ。
設定温度になったらインジケーターで知らせてくれたりするのも便利。
あと電源 ON からハンダが融ける温度まで上がる時間が一般用より短い。
HAKKO FX-600 とかがコテ先のバリエーションも多くていいんじゃないかと。4,000円 ぐらい。50W。
goot だと PX-201 ってのがあって、70W でハイパワーなんだけど、FX-600 と比べると私の手には一寸でかいんよね・・・。
取り回しの FX-600 か、パワーの PX-201 か、という感じかね。
調温タイプはコテ先の温度を大体一定に保ってくれるので、コテ先自体の劣化とかハンダ付けする相手の部品の劣化も最小限に抑えてくれる。
なので初心者にもオススメできる。若干高いけど。
あと温度が下がると自動で設定温度に上げようとするので、熱量の要る相手でもハンダ付けできる。
ポットの背も、急加熱機能付きのコテのボタン押してるときに比べたら若干熱量下がる感じだけど、まあ普通にハンダ付けできるぐらいはある。
相手に熱を吸われて丁度良い温度になるぐらいに予め設定温度を上げておくと楽。

ステーションタイプ

ステーションタイプはコテの部分とステーション部分が分かれていて、ステーション部分で温度とか色々設定ができたりする、高性能で多機能なヤツ。
用途毎にコテ部ごと交換できたりピンセット型のコテが使えるヤツがあったりする。
私も仕事で使っててめっちゃ良いんだけど、まあ歩留り向上とか仕事の効率が上がれば人件費分で元が取れるとか、という用途で、マトモなものを買おうとすると安くても 20,000円 ぐらいはする。上は青天井。
一応どんなんでもよければ海外ブランドで1/4ぐらいの値段で安いのも売ってるけど・・・交換コテ先の種類と入手性に依ってはまあその値段ならアリかも、という感じか。
表面実装基盤の部品交換とかを仕事としてする予定のある人とか、或は湯水の如く金を注ぎ込める人はステーションタイプから始めてもいいんじゃね?
でかいし場所取るけど。
立ち上がりは爆速で、電源 ON から使い始めるまで 10秒 掛からなかったりする。
HAKKO の FX-951 とかならコテ先の選択肢もめっちゃ広いし、コテ先の変更も一瞬で比較的安全にできるし、30,000円 ぐらいあれば一通り揃うので入門用としてオススメ。
或はアナログ版の FX-950 なら 20,000-25,000円 ぐらいで一通り揃うかね。
まあ仕事で温度管理を徹底する必要があるとかでなければ、要らん機能が付いてないアナログ版の方が色々楽かなあ、という感じ。
コテ先は付属の耐熱ゴムシートで掴んで引っ張れば抜けるので、GND パッド部のハンダ付けは表面積の広いコテ先を使って、1005 サイズの抵抗とかのちっちゃい部品には先の細いコテ先を使って・・・とハンダ付けする場所によってコテ先をポンポン換えていくことができるので便利。
goot だと RX-802AS かね。
コテ先交換は goot の方がスマートに見える。

オススメのハンダゴテ

つうことで、ギタリストにオススメのハンダゴテは:
goot TQ-95
HAKKO Presto
goot PX-201
HAKKO FX-600
辺り。
ギターとかシールド自作とかだけなら Presto がナニカと使い易いかね。
一寸細かい部品のエフェクターの自作とか修理とかまで考えているなら TQ-95 か一寸高いけど調温タイプの PX-201 か FX-600 がいいかと。

コテ先は BC とか C とかという、円柱を斜めに切ったような先のヤツが熱の伝わりが良くて私には使い易い。円柱の直径が 2mm ぐらいのヤツがギターぐらいには丁度良い。

Amazon
HAKKO Presto
goot TQ-95
HAKKO FX600
HAKKO FX950

ハンダゴテの使い方は、分かってるつもりでも一度 YouTube とかで確っかり確認しておくことをお勧めする。
片付けるときにコテ先にハンダを乗せたままにしろとか、部品にコテや糸ハンダを当てるタイミングとか、部品に乗せとく予備ハンダやコテ先に乗せとく呼びハンダの量とか、自分は初心者を脱したと思っている人でも見落としがちな Know How が実は結構あるので。

糸ハンダ

元々は錫と鉛の合金をハンダと言い、熱で融かして(導電性を確保しつつ)金属同士を固定するのに使われてきたが、今日ではこれと同じ用途のものは錫-鉛合金じゃなくてもハンダと呼ばれる。
また、それを糸状に加工したものを糸ハンダと言う。
糸状じゃなくて棒状に加工した棒ハンダやペースト状のハンダペーストとかもある。
フラックス(乃至ロジン、ヤニ)という、ハンダ付け対象物の酸化皮膜や汚れを取り除きつつハンダの流動性を高め、対象物へのハンダの流れ込みや金属への付き易さ(濡れ性と言う)を良くするモノがあるのだけれど、糸ハンダにはこのフラックスが入ってるヤツと入ってないヤツがある。
電子部品界隈では単純にハンダと言うと、大体はフラックス入り糸ハンダを指す。
板金用とかではフラックス無しがよく使われる。
個人向けでは goot、HOZAN 辺りが有名かね。
業務用とかなら千住金属、石川金属、日本アルミットとか色々。

RoHS 指令、鉛フリーハンダ

EU の有害物質使用規制である「RoHS 指令」に対応したハンダと、昔ながらの鉛を含んだハンダとがある。
鉛入りハンダの中でも Sn(錫)63%、Pb(鉛)37%のもの(60:40も含めることもある)を特に共晶ハンダと呼んでいる。
共晶についての科学的なの説明は Wikipedia でも見てもらうとして、共晶ハンダと言った場合、簡単に言うと、或一定の温度を超えると急激にシャバシャバの液体になる、温度が上下してもドロッとした半融解の状態にほぼならないハンダ、というぐらいの意味で使われる。
何の説明も無しに「共晶ハンダ」と言ったときは多くの場合、Sn-Pb 共晶ハンダを指す。
融点は Sn-Pb 共晶ハンダの場合、183℃ぐらい。
昔から電子部品のハンダ付けではSn:Pb=63:37 もしくは 60:40 のハンダが使われてきた。
でも、コレ鉛含んでますやん?破棄された電子基板とかが酸性雨とかで侵食されて土壌に流れて川に流れて海に流れて、そういうのが回り回って人間の口に入ったりする訳ですやん?ソレよくなくない?よくなくなくなくなくなくない?ってことで、EU で、ハンダに鉛使うの止めましょう、あと鉛入りハンダを使った製品の輸入も禁止な、となったのが RoHS 指令(の一部)。
で、その RoHS 指令に対応する為に世の中に出回るようになったハンダが鉛フリーハンダ、ということになる。
日本で EU 向けに製品を作ってた会社とか、その会社に部品を納めている会社とかも製品に鉛入りハンダを段々使わないようになっていって、今日では日本で製造される工業製品は一部を除いて大体は RoHS 指令対応のハンダを使っている。
けど日本国内では特に鉛入りハンダの使用に対して規制は無いし、現状鉛フリーハンダより鉛入りハンダの方が安いし、あと鉛入りの方が融点低くて使い易いので、日本では普通に今でも個人のホビーとか一部の業種では鉛入りハンダを使ってる人も多いし、普通に売ってる。

組成

鉛フリーハンダと言えば、Sn96.5%-Ag3%-Cu0.5% の組成がメインかと思われる。
そこから低価格化で Ag の比率を0.3%まで減らしたものがあったり Sn99.3%-Cu0.7% とかがあったり少量の Bi とか In とかを加えて低融点化しかたりしたバリエーションが色々とある。
普通の店売りで個人が使う程度の量が買えるモノとしては、Sn96.5-Ag3-Cu0.5 の他に Sn99-Ag0.3-Cu0.7、Sn99.3-Cu0.7・・・ぐらいか。
昔はニッケル入りとかも一般消費者用で売ってたと思うんだけど、最近は見なくなった。
Ag3 タイプが一番融点低くて、217-219℃。
単純な機械的強度は鉛入りより上。(これは例えば衝撃や振動が加わっても部品がより外れ難い、ということを直接意味するものではない)
Ag0.3 タイプが融点 217-226℃ で若干ドロっとし易い感じ、銀無しが 227℃ だけど半融解状態が無くて銅への侵食(銅食われ)も少ないけど若干固い印象、という感じかね。
銀の割合が下がるに応じて値段が安くなる。

あと「銀入りハンダ」と言った場合、鉛フリーの場合もあれば鉛フリーでない場合もある。
組成に銀が入っていればそれは銀入りハンダである。
鉛フリーや RoHS 指令とは無関係の概念なので注意。

因みに融点は組成で決まる。
同じ組成で低融点を謳っている製品があるとすれば、組成か融点のどちらかが嘘であるか、或は単に他の高融点ハンダよりは低いと当たり前の事を言って消費者が誤解するのを待っているかである。
Amazon なんかで「低融点」を謳っている安いハンダは、このタイプのもの。まあ詐欺ですな。
電子部品界隈で低融点ハンダと言うと、普通は Sn-Pb 共晶ハンダ並かそれ以上に融点が低いハンダを指す。
コレは Bi とか In なんかがフンダンに使われていたりして基本的にはめっちゃ高い。

銅食われ

ハンダ付けするときに高温で融けたハンダに銅が溶け出してしまうことを言う。
銅食われに因って、例えばケーブルの銅が痩せてしまって強度が落ちたり、基板のパッド(ハンダ付けする部分)が溶けて薄くなったり穴が空いたりしてしまったりする、という問題が起こる。
鉛フリーハンダは鉛入り共晶ハンダと比べて、同じ温度であっても銅食われが大きくなる。
また銅食われは温度が高い程大きくなるので、融点の高い鉛フリーハンダはその点でも銅食われには不利。
但しギターとかで使うデカい部品の場合は、正しい道具と技術でハンダ付けするのであれば、まあ問題無いと言っていいと思う。
銅部分の薄い表面実装基板とかで部品の交換を繰り返したりシビアな強度が要求されたりする場合は気を付けなければならない、ぐらいの感じ。
然し技術的に慣れないうちは、銅の部分を必要以上に加熱してしまうこともあるだろう。
「銅は融けたハンダに溶け出す」ということは頭に入れておいた方が良い。
ギターだと、細いケーブルに長時間高熱量のハンダゴテを当て続けてしまうとケーブルの銅が溶けて強度が落ちて断線し易くなる、ということはあり得る。
例えばポットの背に GND線 をハンダ付けするとき、ポットの背のハンダを融かしてからGND線 を取り付けるのではなく、ポットの背に GND線 をハンダゴテで押え付けて加熱する、みたいな横着をすると、GND線 の銅が食われて強度が落ちる訳だ。

あとハンダゴテのコテ先の寿命が銅食われで短くなるけど、めっちゃ高温で使い続けるとか仕事でずっと使い続けるのでなければ問題にはならない程度かと。
最悪コテ先の交換部品もまあそんなには高くないし。数百円レベル。

ハンダ付け初心者がコテ先を悪くする原因の多くは銅食われというよりは、コテ先にハンダを乗せておかずに拭ってしまって「キレイ」な状態で放置するとか、コテ先に樹脂(ケーブルの被覆とか)を当ててしまうとかだと思う。

鉛入りか鉛フリーか

つうことで、どのハンダを使うべきか、というトコよ。

先ず、鉛入りか鉛フリーか。
因みに基本的には、鉛入りと鉛フリーのどちらか一方を選ばなければならない。
少なくとも、コテ先は鉛入り用と鉛フリー用のそれぞれ別々に用意せねばならない。
鉛フリーハンダと鉛が混ざってしまうと、ハンダ合金に融点の異なる組成の層ができてしまったりして、そのときはハンダ付けできてるように見えても後々ハンダが剥がれたり割れたりすることがあって、接合の信頼性が下がってしまう。

鉛入り共晶ハンダの方がハンダ付けはやり易い。安いし。
機械強度は鉛フリー Ag3% に若干劣るものの、融点が 30-40℃ ぐらい低いのでその分ハンダゴテの温度を下げれるし、そうするとハンダ付け対象物への負担も少なくなる。
半融解状態が殆ど無くサッと融けて濡れ性も良くて銅食われも少ない。
初心者の技術力であれば、鉛入り共晶ハンダの方が信頼性の高いハンダ付けができるように思える。

然し私は鉛フリー Ag3% のものを使っている。
そもそも既に鉛フリーに慣れてしまっているし、鉛フリーハンダに使われているフラックスやハンダゴテの進歩やハンダ付け対象物である部品の方の対応もあって、今日では鉛フリーハンダのハンダ付けが難しいとか信頼性に欠けるということは余りなくなってきている。
少なくとも 10-20年 ぐらい前に言われていた鉛フリーハンダのハンダ付けの難しさは今日では余り当て嵌まらなかったりする。
また今日における工業製品の殆どが鉛フリーなんで、何かを修理したり改造したりすることもあるし、今更鉛入りハンダ自身と鉛入り用のコテ先を用意して更にコテ先交換の手間を掛けてまで鉛入りを使いたいと思える程、鉛入りに魅力が無い。
ギターでも、少なくともヨーロッパへの輸出があるような名のある企業とか工場が作ってるギターは鉛フリーを使っているだろうと思われる。多分。
日本-北米市場用とかでわざわざ鉛入りを用意したりはしないと思う。多分。
EUへの輸出が無いような日本の小さい工房とかは(私には奇妙に見えるが)逆に拘って Kester44 みたいな鉛入りを使っているところはあるかも知れないが・・・。
私的には、環境についてもまあ考えないではないのだが、どちらかというと時流に逆行してまで今日において敢えて鉛入りを使う積極的な理由が無いということが大きいか。

但、鉛フリーはやっぱ融点が高いというところが一番のネックになるかね。
融点 30-40℃ の差というのは、実際のところ、作業の感覚も結構違ってくる。
温度の上がり難いハンダゴテしか持っていないとか、コテ先が熱伝導の悪い形状のものしかないとかだと、融点の低い共晶ハンダを使わざるを得ないかも知れない。
あと対象物の方へのダメージは温度が高くなる分やっぱ共晶ハンダに比べると多少は大きくなりがち。
特に耐熱性の低い被覆の電線を熱容量のデカい部品に取り付けるようなときが鬱陶しかったりするので、そういうときは私は可能な限り被覆が高耐熱の電線を使うようにしている。
まあ慣れればどうということはないけど。

ということで、自分の持っているハンダゴテと相談して決めるのがいいと思うけれど、もし今からハンダ付けを始めたいという人には私は鉛フリーを勧める。

ハンダの音

音に関して言えば、基本的に、余程変な仕方でハンダ付けしているのでなければ、特にギターぐらいシンプルな構造では、ハンダで音が変わることは無い。
GHz帯とかで大量の部品点数かつめっちゃピーキーな設計の基板の話をするなら別だけれど(つうかハンダで何かが変わるぐらいなら部品の個体差だけで動かなくなったりするだろうけど)、ギターぐらいのハンダ付け点数ではハンダを変えたところで正常なハンダ付けができている限りでは音は変わらない。

一つには電気信号がハンダを介す距離は実際に非常に短く、また普通はそうなるような状態でハンダ付けする。
ハンダ付け箇所毎に 1cm ぐらいハンダを盛って、更にその上に対象物をハンダ付けするならまだしも、普通は対象物同士をほぼ接触させた状態ではんだ付けする。
つうかこの状態でハンダで音が変わるのが判るならギター内(とエフェクターやアンプ内も含め)のケーブルの長さを 1mm 単位ぐらいで「調整」する方がまだ健康的に思える。

もう一つには、そもそもハンダの組成による電気的物性の差は死ぬ程少ない。
ハンダの組成の差が音として判ってしまうなら、その差よりもギター内に使用されているボリューム等の部品について、同じメーカーの同じ型番の部品の間での個体差の方がヨッポド大きいので、同じ部品を大量に買ってきて一つづつ交換していってベストの組み合わせを探る方がまだ健全と言える。
確かにパッシブのハイインピーダンスのエレキギターは近年のちゃんと設計された音響機器なんかに比べて寄生する静電容量等に敏感であることは確かだけれども(そしてここに疑似科学の入り込む隙があるのだけれども)、使ってるハンダの組成で違いが現れる程ではない。

因みに一般的なギターのポットで言うと、同じ型番の製品における抵抗値の個体差が大体 ±20% とかで残量抵抗 数十Ω、酷いと 数kΩ とか。
500kΩ として売られているモノが実測値 400-600kΩ であり得る。
残量抵抗も 個体A では 10Ω、個体B では 20Ω とか普通。
私お好みの東京コスモスの通信用でも抵抗値の許容誤差 ±10% で最大残留抵抗 3Ω とか。
固定抵抗でも、1/4W 金属皮膜抵抗で抵抗値の許容誤差 ±1% とか、超精密品でも ±0.1% 程度、普通のチップ抵抗だと ±2-5% ぐらいか。
ハンダだと 1cm 盛ったとしても精々 μΩ 単位。

但し組成やメーカーや製品に拠ってハンダ付けのし易さは変わるので(フラックスが違ったりするので)、技術と知識が無い人にとっては、ちゃんとハンダ付けできたかどうかで音が変わる、ということはあり得る。
元々ちゃんとハンダ付けできていたギターを、ハンダを変えて再びちゃんとハンダ付けしたとして、それで音が変わったと感じたなら、高い金を払った所為でそう感じただけだと思った方がいい。
或は二重盲検試験でもやって実際に変わったということが判明したとしたら、それは寧ろハンダ付けの基礎的な技術の方を疑うべき。
誰か金の余ってる人が 1000回 ぐらい二重盲検試験でもやってくれないものか。実験の設計がちょいムズそうだけど。

まあぶっちゃけ多少ハンダ付けの腕が悪くても、音に関して言うなら、ギターぐらいだったら殆ど判らんと思うけどな。
因みに私は、昔ハンダを山盛りに盛った場合と普通の量のハンダの場合で試してみて違いを聞き分けることができなかった。
実際にやってみるといい。

今日ではネット上にハンダ付け技術の教材は幾らでも手に入るので、YouTube でも何でも使って調べて正しいハンダ付けができるようになろう。
ギター程度なら特別難しいハンダ付け技術を習得する必要は無いので、ネットで拾える程度の知識さえあれば誰でも正しいハンダ付けができる。多分。
例えば「ハンダの比較」とかで平気で鉛フリーと鉛ありとを同じコテ先と同じ部品を使い回すような愚を犯さないで済むようにしよう。
音の為というよりも、安定した信頼性の高い演奏環境の為に。

基本的にプレミアムなハンダを高音質だのどうのと言って売りつけようとしてくる音響屋は、顧客の無知を頼みにしているのだ。
但し、高いお金を払ったという事実を頼みにして、自分のギター(というか自分自身)がより良い、より次元の高い存在になったと思いたい人は相当数居わすので、もし自分がそうでないのならそういう製品はそういう人達に譲ってあげよう。
まあ私自身がそうではないかと言われると、確かに多少はそういう面も持ち合わせてはいるのだけれども。

この辺の話は(好意的に捉えるなら)寧ろ呪術に属するもので、実際に音が変化するというよりも、演奏者を高揚させて良い演奏を引き出す為のものと考えるべきだろう。
まあハッキリ詐欺と言ってしまってもいいとも思うけれども。
或は音とは主観的体験であると言ってしまっても、只それはコトの一面だけしか見ていないというだけで間違ったことを言っている訳ではないので、音が変わって聞こえるなら、それこそが音が変わったという現象であると言い放っても了見が狭いというだけで間違いという訳ではないのかも知れない。
ほら、政治論争とか言いながら垂れ流されるのは大体いつもこの論法ですやん?

どちらかというと、自分の持ってるハンダゴテでちゃんと正しくハンダ付けできるのか、ハンダ付けした後経年で外れたりしないか、といったことを基準にハンダを選ぶべきだと私は思うけれども。

太さについて

ハンダの太さは、ギターでは 1.0mm がオススメ。
ギターからアンプからスルーホール基板ぐらいまでは 1.0mm が使い易い。
ギター専用であれば 1.2mm とかでも構わないが、1.6mm までいくと太過ぎる感じか。
太過ぎると細かいトコのハンダ付けの難易度が増すし融け難く感じられるし、逆に細いと一回に融かすべき量に相当するハンダの長さが長くなってソレはソレで使い難い。
エフェクターの改造とかで細かい表面実装部品をイジる必要が出てきたら、それ用に細いのをまた買えばいい。

付属フラックス

あとフラックス。
ハンダ付け対象物の表面の酸化皮膜を取り除いて洗浄したりハンダの表面張力を下げてハンダの広がりを助けたりして、ハンダ付けし易さを向上させるモノ。
電子部品用の糸ハンダを買うと、糸ハンダの中にこのフラックスなるモノが入っている。

基本、ハンダ自身の組成が同じであればメーカーが違っても同一の物質として見るべきだ。
同じ組成でも製品になった時点での結晶構造の違いとかはあるかも知れないが、でも結局一回融かしますやん?
或は組成表には表れない微量の意図しない不純物とかは、まああるだろうけど。

けど同じ組成でもハンダ付けのし易さとか人体への害とかハンダ付け後の処理とかはフラックスで変わってくるし、メーカー側もそこは差別化のポイントなんじゃないかと思う。知らんけど。
ハンダの発展史の中ではフラックスの発展が一番ホットかね。「日進月歩」と言える程の体感速度は無いけれども。

ハンダ付けのし易さは、鉛フリー黎明期に比べると雲泥の差と言っていいと思う。
私も使いさしの古い鉛フリーのハンダが未だ残っているけれど、勿体無いからといっても流石に今それを使いたいとは思わない・・・。

人体への影響だけど、ハンダゴテで熱せられたフラックスが煙となるんだけど、対策をしなければそれを結構吸ってしまう。
無対策で一日中ハンダ付けをやってたら鼻の奥が痛くなったりする。
安全性の面では SDS(安全性データシート)に簡単にアクセスできればいいんだけれど、日本の有名所メーカーでも SDS のダウンロードに会員登録が必要だったりして狂っている。
なんでお前んトコとお前んトコが使ことる Web屋 のモラルやらセキュリティ能力等々をこっちが信じなアカンねん、っちゅう話ですわ。
けど goot は SDS が会員登録無しでダウンロードできるようになっている。
まあ SDS にアクセスできなかったとしても、基本的にはどれでも「直で煙を吸うな」「換気しろ」ってことは書かれていると思う。

「ハロゲンフリー」のフラックスであれば、基板上のフラックス残滓とか使い切らないで捨てたりして、ゴミ焼却場とかで焼却するときにダイオキシン類の発生を抑制でき、環境負荷的にはマシになる。
が、煙を吸うことに関しては、ハロゲン以外にも体に悪いものは入ってるので、ハロゲンフリーなら煙を吸ってもいいということではない。
一般的に言って、ハロゲンフリーのフラックスはそうでないものに比べて活性度が低く、濡れ性が下がってハンダ付け難易度が若干上がるという話だけれども、まあ近年のモノであれば使用感はそんなに大きくは変わらない感じはする。
言われてみればまあ確かに違うかな、ぐらい。

あとフラックスには腐食性があって、その腐食性が高ければハンダ付け後に残留しているフラックスを IPA とかフラックス洗浄液とかで除去しなければならない。
まあしなくたってギターぐらいのデカイ部品なら年単位で放っといても全然使えるんだけど、それでも多少は部品も悪くはなるし多少は銅線が脆くなって断線し易くなったりしてソレはソレで一寸厭。
けどギターってめっちゃフラックス洗浄し難いんよね・・・。
つうことで、腐食性の十分に低い「無洗浄」を謳っているものを使うといい。
キョービの日本の有名所メーカーだったら大体無洗浄タイプだと思うんだけど、たまに違ってビビることがある。

フラックスの煙対策

フラックスの煙への対策としては、直で吸ってしまう前に散らしてしまうといい。
私は PC のファンにACアダプタを繋げたものの吸気側を作業する場所に向けて置いている。
これだけでも煙を普通に吸ってくれるし、匂いも全然違ってくる。
一日中作業し続けても鼻の奥が痛くなったりしない。
なので小さい卓上ファンとかを買って来れば用を足すかと。
或はそれ用の製品が「ハンダ吸煙器」みたいな名前で売ってるので、そういうもので対策するといい。

オススメの糸ハンダ

つうことで、鉛フリー、Ag3% の中ではハロゲンフリーなら goot の SF-N0410 がオススメかね。
45g で、量も使い切り易いし。
ハロゲンフリーじゃない版は SF-A0410。
或は HOZAN HS-304 は 100g だけど 1g あたりの値段が安い。
SDS は会員登録しないと確認できないけど・・・。

コテ台、クリーナー

コテ台

コテ先が熱せられている状態でハンダゴテを机の上に放っておくのは事故の元なので、コテ台は必ず使いましょう。
土台の確っかりしたものを選ぶとコテを挿す度ににコテ台が動いてイラついたり、或はこかしたりして机やら床やら自分の体やらを焼くことがなくていい。
同じ理由でコテ先をチョンと乗せるものではなくて、ちゃんと差し込むタイプのものの方が良い。
ニクロムヒーターのコテは、鉄のコイル状のコテ台を使うと収まりが良い。
一応このタイプのコテ台でセラミックヒーターのものも使えなくはないんだけれど、コテ先がバネのとこに当たってしまったりして、熱も逃げるしなんか一寸イヤ。
セラミックヒーターのコテはそれ用にコテ先がほぼフリーになるタイプのものが売ってるので、どうせ買うならそっちを買うといい。
因みにこっちのタイプのをニクロムヒーターので使うとネジが引っ掛かって入らない場合があるので注意。
つうことで、自分のコテに合ったものを選びましょう。

コテ先クリーナー

ハンダ付け毎にコテ先を拭って余ったハンダとかフラックスを落とす為のヤツ。
大抵コテ台に付いてくる。消耗品。
クリーナーは、スポンジに水を含ませてコテ先を「ジュッ」とするタイプと、金タワシにフラックス塗ったみたいなヤツにコテ先をズボズボするタイプのがある。
金タワシはコテ先の余ったハンダをいい感じに拭って少しだけ残してくれるので、コテ先の酸化が抑えられるのと、コテ先の温度が余り下がらないということがメリット。
スポンジタイプはコテ先のハンダを完全に拭ってしまえる。
キレイになるように見えるのだけれど、拭い切ってしまった状態で放置するとすぐにコテ先が酸化してしまってハンダのノリが悪くなる。
勘違いしている人が多いのだけれども、使った後、拭ってキレイにした後でコテ台に置くのではなくて、一回使ったら拭わずそのままコテ台に置いて、次使う直前に拭って新しいハンダをコテ先に乗せる、という使い方をするのがホントウ。
またスポンジタイプは拭うときにコテ先の温度が下がるのだけれど、これはコテ台に置いておいて温度が上がり過ぎたコテ先を一旦冷まして丁度良い温度でハンダ付けをする、というような使い方をするのに有効。

つうことで、調温タイプとかステーションタイプには金タワシがよさげでそれ以外はスポンジがよさげなんだけど、私はどちらの場合でもスポンジを使っている。
使う前に完全に拭いたい潔癖と、あと慣れの所為。
あとコテ先の好みも影響するかね。
先端の尖ったBタイプだったりすると金タワシが使い易かったりするんだけど、私はCタイプが好きなので。
基板上のハンダをハンダゴテで拭ったりする作業のときも、スポンジの方が使い易いかな。
  
因みにスポンジに穴が空いていないものの場合は、自分で穴を開けるべし。
穴が在ると無いとでは作業性が雲泥の差。
あ、あと急加熱機能付きハンダゴテを使う場合は、スポンジ一択。
何故なら熱容量の大きい場所ではボタンを押して加熱してハンダ付けして、次にコテ先をサッと冷やして他の熱容量の小さい場所をハンダ付けする、みたいなことが割と頻繁にあるから。

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HAKKO FH300-81
goot ST-11
HAKKO No.599B-01
HAKKO 633-01

ツールクリッパー

ハンダ付けする部品とかを一定の状態で保持しておく、カニみたいなヤツ。
シールドを自作するときとか、フォンプラグをハンダ付けすると思うんだけど、手で持ってハンダ付けしたら火傷する。
或は線を何本かまとめてハンダ付けするときとか、手がもう 2-3本 欲しくなるときがある。
そういうときに使うヤツ。
コレ一個あるだけで、作業性がダンチなので、必携。

ヒートクリップ

アルミのクリップ。
これで挟むとヒートクリップに熱が逃げるのでその部分の熱容量が上がってその先に熱が伝わり難くなる。
熱に弱い部品をハンダ付けしたりする用。
あと細かい部品をハンダ付けするときとかにコレでペッと掴んでおくと転がっていかなくなるので、あると割と便利。

ハンダ吸引器、ハンダ吸い取り線

ハンダ付けされた部品を外した後、残ったハンダを除去して次のハンダ付けをし易くする為のもの。
それぞれ一長一短あるので、両方あった方がいいけれど、どちらか一方だけを選ぶならハンダ吸い取り線の方が安価。
けどギターだけならハンダ吸引器の方が使うかね。

ハンダ吸引器は、スッポンとも言い、ボタンを押すと融けたハンダを空気ごとスポッと吸うというモノ。
ギターで使うなら大きめのモノを選ぶといい。
私は goot の一番でかい GS-100 を主に使ってるけど、コレで小さい方は 2.54mm ピッチの蛇目スルーホール基板ぐらいまでなら対応できる。
ギターだとポット裏とかフォンプラグとかのハンダ除去の場合は、こっちの方が一度に吸い取る量も多いしハンダの温度も下がらないので、こういう場合はスッポンが活躍する。

ハンダ吸い取り線は銅の網線にフラックスが混ざっているモノで、この網線に融けたハンダを毛細管現象で染み込ませることで余分なハンダを取り除くモノ。
表面実装基板のランドのハンダ除去をキレイにやらないと不可ない場合とかはコレでないとできない。
太さとかフラックスの違いで色々種類がある。
ギター関係で使うなら 2-2.5mm 程度が使い易いか。
鉛フリーのハンダを使うなら必ず「鉛フリー対応」と記載されているモノを使うこと。
でないとマジで全然吸ってくれないので。
これも私は主に goot のを使ってるかね。

ハンダ吸い取り線は使い方に若干コツが要る感じがする。
ハンダを吸うときに吸い取り線の方にも熱が逃げて行くので、コテ先の熱量とかコテ先に乗せておく呼びハンダの量とか基板のランドや部品の耐熱性とかも踏まえて、その辺考慮して使う必要がある。
あと吸い取り線自体も熱くなることを忘れてはならない。
よくある 1.5m 巻とかの場合は、私は吸い取り線を 20cm ぐらい出して、(ハンダゴテの熱量にも拠るが)先から 3cm ぐらいのところを手で持って使っている。
吸い取るのに時間が掛かってしまって手が熱くなってきそうなら手を後ろにズラす感じ。

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TSK ツールクリッパー goot ヒートクリップ
goot はんだ吸取器 GS-100 goot ハンダ吸い取り線 CP-2515

フラックス

糸ハンダの中にフラックスが含まれているけれども、更に追いフラックスすることでハンダ付けが楽になったりすることがある。
プラスチックのマニキュア瓶みたいなのに入っていて、刷毛で塗って使う。
表面実装基板の IC とかだとフラックスが無いと手実装はほぼ不可能だけど、ギター関係だけなら必携という程ではない。
あったらたまに便利なことがある、ぐらいかね。
これも無洗浄のハロゲンフリー品がいいんじゃないかね。
私はハロゲンフリーではないけれども HOZAN の H-722 をよく使う。無洗浄タイプ。

一応ペーストタイプのがあって、海外ではよく使われてるし流れなくて便利は便利なんだけど、無洗浄でなかったりヤバい匂いがしたり高かったりで使わなくなった。
最近のはどうか分からないけど、でも多分無洗浄ってことはないんじゃなかね?知らんけど。

あと板金用のがあるけど、文字通り板金用なので活性が高過ぎたり残滓が悪さしたりするので、電子部品には使わないように。

フラックスクリーナー

これも必ず必要という訳ではない。あったらたまに便利なことがある、ぐらいのヤツ。
無洗浄タイプでないフラックスを含むハンダを使うなら、作業後にフラックスを除去する必要がある。
或は無清浄タイプでも、フラックスが焦げたりしたのが残ってるとベトついたりして嫌な場合は除去してもいい。
あとハンダ吸い取り線でハンダ吸い取った後って焦げたフラックスでめっちゃ汚くなって次のハンダが乗らなくなったりするので、こういうときにもフラックスクリーナーを使う。
基板上の部品を交換するときとかによく使うかね。
サンハヤトの FL-500 を気に入っているんだけれど、500ml 入で個人で使うには多過ぎるよね・・・。
同じサンハヤトの FL-15 が 15ml のマニキュア瓶タイプなんだけど、中身が FL-500 と一緒かどうか分からなくて、私は買ったことない。
一応 IPA とかで代用できるという話なんだけど、断然 FL-500 の方がよく落ちる。
他にもシール剥がしとかマジックのインク落としとかにもつかえるので・・・でも 500ml は多いやんね・・・。

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HOZAN H-722
サンハヤト FL-500

テスター

テスターは要るよ。
無いとハンダ付けできない、というモノではないけれど。
あとギターではほぼ通電確認ぐらいしか使わないかも知れないけど。
たまに抵抗値を計ったりするぐらいかね。
なので最初は安い簡単なものでいいと思う。
ギターぐらいなら精度も要らないし。
自作エフェクターでも作るとなると、一寸マシなのが欲しくなってくるかも知れない。
つうか自作エフェクターとかに手を出し始めるとオシロスコープとか欲しくなるかも知れないけど。

ケーブルストリッパー

ケーブルの被覆剥きをするヤツ。
普通のニッパーで剥いてもいいんだけど、コレ一本持っとくと作業性がダンチ。
一番お手軽なのは Vessel の No.3500E-2 とかかね。
ハサミの刃に穴がいっぱい空いていて、銅線を残して被覆だけ切るタイプのヤツ。
1回 で 1本 しか切れないので、100本 以上とか大量にケーブルを作らなければならないときはやってられないけれども、数本であればコレがパッと使えて早いし切り口がキレイだし硬い被覆もスパッと切れるし最適。
大量にやるなら Weidmüller の STRIPAX が最強だけど、めっちゃ高いので Engineer の PA-30 ぐらいが丁度良いかと。
ゴジラを横から見た図みたいな形のヤツ。
被覆を引きちぎるタイプの細線対応のもの、かつ何本かまとめて被覆が向ける、刃がフラットなタイプのヤツ。
同じ形のものが大量に存在するけど、PA-30 は元の Elecontrol のライセンス品で、一応日本で手に入るものの中ではちゃんとしたヤツだと思う。
引きちぎりタイプで、コレよりゴツいタイプの、例えば Engineer でいうと PAW-01 とかだと、一応 AWG30(細い線)までイケるとか書いてるけどイケるってだけでデカいし重いし固いし細かい調整やり難いし逆にしんどかったり時間掛かったりするので、アレは電源系とかの太線用ですな。

つうことで、オススメは Vessel の No.3500E-2 かね。
大量にやるなら PA-30。

シールドケーブルの外の被覆は、一応専用道具は存在するけれどマトモなヤツはめっちゃ高いので、カッターか電工ナイフで OK・・・と思ったら最近は各社から色々出てたわ。
コレも Weidmüller のが良いと思うけど高いんで、仕事で大量にやる人以外にはなかなか勧め辛い・・・。
被覆を 30cm 以上キレイに剥かないと不可ない場合とかだと、あると便利。
ロブテックスも昔からあった気がするしそんなには高くないけど私は使ったことが無い。

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Vessel No.3500E-2
Engineer PA-30

ニッパー

電線用に小さめのマトモなニッパーがあれば便利。
日本のブランドのが安くもモノもちゃんとしてていいでしょう。
1,000-2,000円 程度の、電線用の鉄(鋼)のニッパー。
110-130mm ぐらいで刃に厚みのあるヤツが耐久性もあって良いかと。
プラスチック用のを電線で使うと一発で刃が欠けたりするので、どんなに切れ味が良さそうでもちゃんと電線用を買うこと。
あとこのクラスのニッパーで弦を切ると矢張り刃が悪くなるので、弦を切るなら弦を切る用のニッパーを別途用意しましょう。
弦切る用は「強力ニッパー」ってタイプのがオススメ。

ラジオペンチ

ギター関係で言えばラジペンで繊細な作業することは余り無いので100均のとかでも事足りるっちゃあ事足りる。
でもピンセットタイプのラジペンを 1本 持っとくと、ギターのコントロール部とかで狭いところのハンダ付けをやるときに便利。
一応スルーホール基板ぐらいの部品の小ささまでならピンセットタイプのラジペンが活躍する。
或は普通にピンセットでやるとか。
ギターぐらいだと逆作用ピンセット(つまむと開く)が便利だけど、狭いとこで挟んで力を掛けて捻るといったようなことはピンセットタイプのラジペンでないとできない。
まあ一長一短ですな。
因みに表面実装の 1005サイズ 抵抗とかを手実装でハンダ付けするなら先端高精度タイプのピンセットでないと死にそうになるのだけれど、先端高精度で更に逆作用ピンセットとなるとめっちゃ高いので、私はそういうときは普通のつまむと閉じるピンセットを使ってる。

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Engineer マイクロニッパー NS-03
KEIBA マイクロヤットコ MY-636
Engineer 鉄腕ピンセット PT-17
HOZAN 逆作用ピンセット P-89