2022/11/05

Elixir と D'Addario XS の比較:寿命編

D'Addario の新しいコーティング弦、XS。
Elixir の同じゲージに比べて、張りたてはなんか粘っこくて、左手が重くて右手は逆にピック離れが悪い感じがしたけど、3日も張っといたら左手の感じも右手の感じも Elixir に比べて柔らかい感じになった。
まあ他の弦と比べてもタッチは平均的ぐらいの感じで、若干粘りが強い部類かな、ぐらいの感じ。
Elixir みたいな硬さはない。
音は張りと力強さがあって、でもシャリシャリせず、フレットのバズ音も気にならない。
ブリブリしてて私好みの音。
私的には、Telecaster には合うけど Les Paul はそれ程でもない感じだった。

つうことで、これがそこそこ長寿命なら、コストの面からしぶしぶ使ってる Elixir の代わりに使えるんじゃないか、という話。

2ヶ月程使ってみたんだけど、まあ頻繁に弾くなら寿命は最大 1ヶ月ってトコかね。
余り弾かなければ 2ヶ月ぐらいは保つかなあ、ぐらいの感じ。
やっぱプレーン弦のコーティングが剥がれて先に黒くなって死んでいく。
あと寿命近くになると急激に巻弦の音がダルダルになってくる。
音は張ってから大体 2-3日ぐらいで落ち着いて、そこから寿命直前まで緩やかに変化して、寿命が来ると急激にダルダルになってくる、という感じ。

つうことで、普通の弦に比べると大分長く保つけど、半年張りっ放しにできる Elixir に比べると弱いかなあ、という感じ。
値段も今大体 1セット 1,800円 ぐらいで Elixir より高いので、まあ今は乗り換えないかな・・・。
まあこの値段ならフツーに私の愛する Ernie Ball を買ってダマシダマシ 2週間ぐらい使っていく方が安く付くんよな。

2022/08/25

Elixir と D'Addario XS の比較:寿命以外

弦。
長寿命が魅力的過ぎるでお馴染みの Elixir の Nanoweb か Optiweb を使ってるんだけど、音的には余り気に入ってはいない。
ホントウは、音は Ernie Ball が好きなんだけれど。
でも Ernie Ball は一瞬で錆びてしまう。
ぶっちゃけ Ernie Ball の弦が死んでるときの音もまあ嫌いではないのだけれど、張りっ放しで放っとくとプレーン弦とかすぐ錆びるし、錆びた弦のフレットへの影響とかを考えると、まあ長く張って2週間というところか。
太いゲージの弦ならもうちょい保つかもだけど、0.009 のゲージとかだとまあ精々そんなもんかと。
Elixir は1セット当たり Ernie Ball の倍ぐらいの値段だが、平気で3ヶ月とか保つし、そんなに弾かないギターだと1年以上同じ弦を張りっぱなしってのも珍しくない。
つうことで、お財布的な意味では Elixir がお得。
お得なんだけど、音があんま好きじゃないんよな・・・。

音も悪いとか使えないという訳じゃない。
弦の暴れ感を減らしたいとかフラットで硬い音を出したいとかスムースなディストーションとかには逆にマッチしそうだし。
単に好みの問題だけど、Elixir は Elixir の音がする Elixir しかない。
Elixir の長持ち技術で作られた Ernie Ball とか Ernie Ball の音がする Elixir がある訳ではない。
合うギターには合うだろうし、合わないギターには合わないだろうし。
そして私の最近買った Telecaster には絶望的に合わない。

Elixir 以外にもコーティング弦は各社から色々出てはいるんだけど、ホントにちゃんと3ヶ月とか半年とか保つのは Elixir しか知らない。
他になんか錆び難い、私の懐に優しい弦は無いんかと。
そろそろ Elixir の独壇場が崩れてもいいんじゃないかと。

と思ってたら、D'Addario がなんかやってるっぽい。
ギター弦としては新採用の素材である高炭素鋼で作った NYXL シリーズが出てもう何年も経ったが、それをプレーン弦も含めてコーティング弦にした XT シリーズが数年前に出てた。
巻弦の、巻いてる鋼材自体にコーティングして、そのコーティングしたヤツを芯線に巻いてる、ってヤツ。
でも噂では XT シリーズも保ちはそれ程ではなく、まあ少なくとも Elixir と比較する程のものではないらしいってことで、私も結局使わず仕舞い。
と思ってたら、いつの間にやら XS シリーズってのが出てる。
巻弦のコーティング方式を Elixir と同じように弦全体をコーティングするタイプにしたらしい。
プレーン弦は従来の XT と同じコーティングっぽい。
因みに Elixir のプレーン弦はコーティングじゃなくてそもそも錆び難い素材(或いはメッキ?)で作ってるという違いがある。
なんか XS シリーズの巻弦、長持ちしそうやん?
この XS/XT シリーズのプレーン弦が Elixir と同等ぐらいに保つのであれば、多分 Elixir の代わりになりそうですやん?
ということで、買ってみることにした。
今のところ、大体どこでも1セット 1,800円 ぐらいで結構高い。

Telecaster に 0.010 のセット、Les Paul に 0.011 のセットを張ってみた。
ちなみにTelecaster はトップロードじゃなくて一般的な裏通し。

プレーン弦がめっちゃツルツルしてる。
1弦を張るときに私はいつもペグ(ロックペグ)に弦を真っ直ぐに通した状態で弦がピンと張るように引っ張りながらロックするんだけど、ツルツル滑ってあんまり強く引っ張れなかった。
けど張って弾いてみると、別に指が滑って弾き難いような感じはしなかった。
巻弦は Elixir と似たような感じ。普通。
コーティング無しの普通の弦よりは若干滑りが良いかな、ぐらいの感じ。

両方、生音的には思った程には変化が感じられなかった。
XS の方が若干ドライな感じで、より軽さを感じるかな、ぐらい。
あと若干生音の音量が大きく聞こえるのとボディの鳴り感が増える気がする。
これはなんとなく弦の音質の所為でそう聞こえるだけな気がする。

でもピックアップを通すと、XS の方が断然ダークで「普通」っぽい。
Nanoweb よりダーク。
直接比べた訳じゃないんで判らないけど、なんとなく普通の D'Addario よりダークな気がする。
プレーン弦も巻弦も、Elixir のあのシャリシャリしたハイが無くて好い。
ピックアップを通すと Elixir よりドライ、という感じは生音程じゃないけど感じられる。
Elixir が硬くてウェットな音で、XS がドライでダーク。
音程も XS の方が捉え易い。
XS は Elixir を半ゲージ上げたような音かね。
でも XS の方が音の密度が低いように感じる。
Telecaster にはめっちゃ合う。
けど Les Paul には少し重苦しい感じだった。
Les Paul にはもう一つ下のゲージでもいいかも知れん。

あとほんの少しだけど、Telecaster の3-4弦の音量差問題が多少マシな気がする。

チューニング安定性は、Elixir も良い方だけれど、XS の方が若干早く安定する感じ。
ブリッジ付近で曲がりと摩擦の多い Telecaster でも割とすぐ安定する。

弾いた感じだけど、なんか独特のタッチ感。
左手は若干硬めの Elixir を更に半ゲージ上げたかのような「重さ」がある。
チョーキングも力の入れ方に対して思った程音程が上がらないような感じがする。
特にプレーン弦。
でも「硬い」って感じでもない。靭性が高い感じ。
右手は、逆に半ゲージ落としたかのような、柔らかさというか「粘り」を感じる。
思ったよりピックに負ける感じ。
ガシガシ弾くには良さげだけど、私のように硬いピック(Ultex Jazz III)を使ってチマチマ弾こうとすると、若干ピックに纏わり付く感が増える。

つうことで XS の感想:
  • 音は落ち着きと力強さがあって割と好み。Elixir (Nanoweb、Optiwab) よりは好き。
  • 演奏性は Elixir の方が一寸だけ好み。でもまあ「普通の弦」の範疇と思われる。
あとはどのくらい長い期間張り替えずに使うことができるかってとこか。
ここが一番大事なんだけど、まだ張って1週間も経ってないので。
因みに・・・Telecaster の1弦 0.010 の弦、既にチョーキングの跡が付いていて、フレットとの摩擦にほんのりと「あ、ここコーティング剥がれてるわ」感を指先に感じないではない。
やっぱプレーン弦からダメになるのか?
発売初期の Elixir みたいに「巻弦コーティングしてもプレーン弦が錆びるから、セットの寿命としては普通の弦と同じじゃね?」に近いことが起こるのか。或は起こらないのか。

2022/08/14

Fender Telecaster American Professional II を買ってソッコー手を入れる

自分A:よくやった。褒美を取らす。何を求むるか。
自分B:ハッ、Telecaster を賜り度く。
自分A:望むままに。

ということで、或褒美として、またギターを買った。
Fender Telecaster American Professional II。
ホントはローズウッド指板のが欲しかった筈なんだけど、血迷ってメイプル指板のを買ってしまった。
私は常に選択を間違える。

ローステッドパインボディ。軽い。
アッシュよりも軽い感じの音がする気がする。
アルダーボディ + ローズウッド指板のに比べると、若干パワー感はあるけど全体的に一寸軽いかな、という感じだった。
アルダーボディ + ローズウッド指板の方が大人しくてフラットで腰低めな感じ。
まあでもアンプの設定とかピックアップの高さとかでどうにでもなりそうな程度の違いだったので、見た目と弾き心地が好かったローズウッド指板にしときゃよかったと後悔している。
まあでも新品の状態の所為もあるのか、現状ボディはあんまし鳴ってない感じがする。
全体的に音はタイトめ。
鳴りだすといい感じになりそうな気配はる。けど今はあんま鳴ってない。

ネックはかなりシッカリ感がある。
最近流行り?のゴツめネック。
握った瞬間、「お、ゴツい」となる。
Gibson の 50's ぐらいの厚みでより丸みを感じさせる、ぐらいの感じ。
但、太くて弾き難いという感じはそんなにしなくて、指の短い私にも特にはストレスも感じない。

ピックアップ。
V-Mod ってヤツで、フロントのプレーン弦だけ AlNiCo II で他は AlNiCo V のヤツ。
フロントはそのおかげもあってか結構スッキリしてる印象。
多分私の知ってる Telecaster 用のフロントで一番スッキリしてる。
フロントは高さ調整ネジがピックガード上に出てるのでセッティングが楽。
リアもクリア系で、下手に歪ますとシャリシャリしそうなので若干アンプを選ぶ気がする。
Texas Special みたいに「このピックアップの音」みたいな主張が少ない、優等生タイプな感じ。
両方ともクリーンが強い系かね。
あんまり昔ながらの Telecaster っぽくない、今寄りの音な印象。
ノイズは思ったより拾わない。
あとポールピースがフラットなピックアップの運命として、3弦の音がデカく4弦の音が小さい。
コレが一番のネック。
そのうち交換したい。
フロントはミニハムでリアはスタックハムとか・・・。

つうことで早速改造&調整よ。
やったこと:
  • ペグは Fender のロック式、全部背の低いタイプのヤツに交換
  • ストリングリテイナーは Gotoh の俵型に交換
  • ストラップピンは Gotoh のでかいヤツに交換 + Harry's のゴムの輪っか
  • ブリッジサドルを Gotoh のヤツに交換 + 弦ピッチを一定にする為に削る・・・
  • と見せかけて結局 Wilkinson のちょー古いヤツを載せる
  • ピックガードのネジをステンレス製に
  • コントロールプレートを Goldo の T1.6 の、ピックアップセレクターとボリュームが離れてるタイプのに交換
  • ピックアップケーブルをフロント、リア共2芯シールド線に交換
  • ピックアップセレクターを4ポジションのに交換、シリーズ配線可
  • ボリューム Pot をTOCOS の 250kΩ のに交換、1000pF + 22kΩ 直列のハイパス
  • トーンは Bourns の 500kΩ push-pull のに交換、リアのフェイズスイッチ、Greasebucket 回路
  • できるだけ1点アース
  • micro tilt で一寸だけネック仕込み角を付ける
  • 弦は 0.011 のセットでトップロード
という感じ。

部品交換系


ペグ

ペグはロック式しか使いたくない。
21世紀にもなって20年以上経ってるのにポストに弦をぐるぐる巻き付けてられない。
ロック式ならチューニングも安定するし、弦交換も一瞬。
私のギターはほぼロック式が付いてる。
つうことで、Fender 謹製のロックペグの全部背の低いタイプのを買った。
All Short Post ってヤツ。

Fender のロックペグには余り良い印象が無い。
昔買った Fender の普通のタイプのロックペグは、ロックペグじゃない方の近年型の普通のペグと同じ形をしてて、巻弦用の分が背の高いタイプになってるんだけど、それだとナットのところで角度がつかなくてめっちゃ厭。
なのでプレーン弦用と巻弦用とを逆にして、3-4弦にもストリングリテイナーを入れて誤魔化して使ってたりした。
あとロック機構がなんかヌルくて、弦がすぐ抜けそうになるのでめっちゃ締め込まないといけなかったり。
ホントはカッチリロックできてかつギヤ比的にもチューニングが追い込み易くて気に入ってる Sperzel か、次点で Gotoh の マグナムロックトラッドが良いのだけれど。
でも今回買った Telecaster に無加工で取り付けようと思ったら Fender のしか選択肢が無い。
但、幸いにも6本共背が低いタイプのがいつの間にか出てたので、そして多少値段も安かったので、買ってみた。

買ってみて、結果的には満足のいくものだった。
ポン付けで取り付けられたし、今回買ったのはロック機構もシッカリ弦を固定することができて普通に使える。

ストリングリテイナー

元々付いてたヤツはなんか見慣れないT字のヤツで、新設計な雰囲気だけど、なんかイマイチ弦の滑りが良さそうに見えない。
つうことで取り敢えず Gotoh の俵型のヤツ (RG30) を取り付けておく。
まあお守り程度に。

ストラップピン

元々付いてたヤツも新設計な雰囲気で、昔ながらの形なんだけど根本辺りが幅 2.5mm 深さ2.5mm 程度の溝状になっててストラップが抜け難くなってそうに見える。
けど幅 2.5mm の溝ぐらいだと、例えばみんな大好き Ernie Ball のペラいヤツとかなら溝に落とせそうだけど、私お好みの Levy's のコットンストラップのゴツいヤツ (MSSC8) とかは厚過ぎて折角の溝に落とし込めなさそう。
つうことでこれも私が最近気に入って使っている Gotoh のデカいストラップピン (EP-B3) に交換した。
これに Harry's のゴムの輪っかを付けとけば、まあ抜けることは無い。
ネジが緩みがちなロック式ストラップピンよりも安心で安上がりだし、シールドも挟めるし。

ブリッジサドル

元々付いてたブリッジサドルも Compensated Bullet Saddle とか言って、オクターブ補正されたヤツなんだけど、これがどうやっても弦ピッチを一定にできない。
指板Rに対応する為に 3-4弦用のサドルの左右を斜めに削ったりもしたんだけど、弦ピッチを一定にしようとするとどうやっても何れかの弦がイモネジの上に乗る。
多分そもそもイモネジの穴位置がおかしいのと、インチサイズのイモネジ自体がデカくてネジ穴のバリ取りテーパーもデカ過ぎ、の所為。
形的にも結構気に入ってたんだけど、泣く泣く Gotoh の In-Tune BS に交換する。
音的には In-Tune BS の方が若干硬さを感じる気がする・・・。
In-Tune も指板がフラットならそのまま使えるんだけど、Rの付いた指板で弦ピッチを一定に合わせようとすると3-4弦用のサドルの左右を斜めに削る必要がある。

In-Tune はひとつのサドルの幅が 21.5mm で1-2弦、3-4弦、5-6弦間のピッチが 10.8mm で決まってしまっていて、更にサドル同士を真っ直ぐピッタリくっ付けたときに(正確には 0.1mm 離したときに)2-3弦、4-5弦間も 10.8mm になる。
これがRのある指板に合わせてサドルを斜めになると、2-3弦、4-5弦間が開いてしまって、Rが強いとそれが結構気になるレベルになるのだ。
弦ピッチが合ってるのと合ってないのでは弾き易さがダンチなのです。

あとブリッジプレートに1弦と6弦のサドルのイモネジが乗る溝が切ってあるんだけど、Gotoh の In-Tune を使って弦ピッチを一定にする場合は1弦のイモネジがこの溝からハミ出して収まらなかったりするよ問題が出てくる・・・。

Wilkinson とか Montreux が売ってる切りっ放しのタイプだとサドルを削ったりブリッジプレートの溝にイモネジが乗らない問題を気にする必要が無くていいんだけど、こんどはサドルの上で弦が動く問題が発生して、サドル上で弦の溝を切る必要が出て来たりする・・・。
でもまあ安全で簡単なのはこの切りっ放しタイプを使う方かね。
ミスった。

つうことで、ちょー古い Wilkinson のブラスのブリッジサドルが出てきたので、そいつを載せることにする。
緑青出まくりのサビサビのヤツで、触ると手がサビ臭くなる。
多分以前 Telecaster Thinline に使ってたヤツ。
よく見ると以前自分で2弦部と3弦部を削ってオクターブを再補正したような跡がある。
このオクターブ再補正してる分が今の American Professional II には合わなくて In-Tune と較べて若干オクターブズレが強くなってしまっているが、音的には硬さが抜けて好くなった。
意外と変わるもんやね。
In-Tune BS より若干重量が軽いのかも。
あと In-Tune BS の方が硬度が高い感じがする。なんか削り難かったし。
サドルの幅も若干短いのでサドル同士が接触することも無く、またサドル上の弦の位置も自由に設定できるので、目視で弦ピッチが決められる。
逆に弦が左右に動く可能性があるので、余りに動くようであれば軽く溝切りしてやってもいい。
またサドル自体も、1-2弦用と5-6弦用はブリッジプレートに溝があるので左右に動いたりしないが、3-4弦用はフリーな状態なので、弦交換のときとか気を付ける必要がある。

また今度このタイプのサドル買っとこう。
鉄とかアルミとかもあるけど、なんかアルミ良さそうな気がする。

ピックガードのネジ

ネジをステンレス製に交換。
だって絶対錆びるやん。
錆びたネジ使いたないねん・・・。
転ばぬ先の杖。

コントロールプレート

元々のコントロールプレートが T1.2 とかで、軽くて柔らかくてなんか厭だったので、序でに新調したれと。
コレ何の金属やろう・・・。アルミのような亜鉛のような・・・鉄ではないなんか軽い謎の金属。
あと Telecaster にお馴染みの、セレクターをリアに入れるとボリュームと近過ぎて使い難いよ問題もある。
つうことで、Goldo (Hosco) の T1.6 (厚め) でセレクターとボリュームが若干離れたタイプのコントロールプレートを買う。
持った感じシッカリしてていい感じ。
やっぱこのくらいの強度は欲しい。
ピックアップセレクターの方も、ボリュームを気にせず使える。

無加工で取り付けられたらいいんだけど、ネジ穴の空け直しが必要。
本体取り付け用の穴間が 150mm で空いてるんだけど、Fender USA のは 148.5mm ぐらいなんで、穴位置が1.5mm 程ズレる。
なので一旦エンドピン側の穴をエポキシ (ハイクイック) で一旦埋めてネジ穴を空け直す必要があった。
ネジ穴埋め用のエポキシは、カチカチになるハイクイックよりホントはもうちょい靭性が高いヤツの方がいいんだけど、5分で固まるハイクイックだと仕事が早かったので。手抜き。
固まり始めからカチカチに固まり切るまでの丁度良い硬さの間にネジ穴を空け直すとエポキシの割れの心配が無い。余りお勧めしない Bad Know How。

電装系




ピックアップケーブル

ピックアップのケーブルは、元がリアは2本、フロントが3本の剥き出しケーブルだった。
これを両方2芯のシールドケーブルに交換。
キャビティに導電性塗料っぽい塗料が塗ってあったので、まあ剥き出しケーブルでもノイズ的にはそんなには変わらんと思うけど、一応お守りとしてシールドにしとく。
コイルのホットとコールドで芯線2本、シールドはフロントがカバー、リアは裏の銅板に接続。
フロントは4ポジションのピックアップセレクターに直で繋いで、セレクターを一番フロント側に倒したときにシリーズ配線になるように。
リアはトーンの push-pull スイッチに繋いで、pull のときにアウトオブフェイズになるように。

ピックアップセレクター

Fender ブランドのヤツ。OAK 製かね。
4ポジションのセレクターの中で一番安かったので。
操作感も結構カッチリしてて丁度良い重さで好印象。
リア、パラレル、フロント、シリーズの順で配線。
シリーズ配線は、あったらあったで結構使う。

ボリューム

私お好みの TOCOS の RV24YN20S の A250kΩ のヤツ。
一般的な CTS 等の Pot と較べて操作感が重めで、止めたいとこでバシッと止まる。
フルにしてもフルの状態でピタッと止まる。
あと壊れない。ガリも出ない。耐久性がめっちゃ良い。
全体抵抗や残留抵抗等についての個体差も少ない。
それでいて値段は CTS のより安い。
但しシャフトのバリエーションは無いので、ロングシャフトやスリップシャフトが必要な場合は CTS を使わざるを得ない。

最初 500kΩ のを付けてたんだけど、ハイがキツくてやっぱり 250kΩ のにした。

因みに元々のも 250kΩ でコンデンサに直列と並列で抵抗が入ってる Treble Bleed - Smooth Taper 入りだった。
直列が 20kΩ でその後にコンデンサと並列で 150kΩ が入ってて、コンデンサは多分 1000pF。
ちっちゃい表面実装基盤を Pot にはんだ付けしてある。合理的。

今回の改造では 1000pF のコンデンサと 22kΩ の抵抗を直列で繋いだタイプのハイパスを入れた。
これで大体、私のお気に入りの構成である 500kΩ に 510pF のハイパスを入れたのと似たような感じになる筈。
並列抵抗は無し。

そういや私の認識としては、ボリューム Pot に並列抵抗を入れるのが Smooth Taper であって、この抵抗に加えてハイパスコンデンサを入れたりするのは別概念だと思ってたんだけど、ネットの他の記事とかを見ると、ハイパスコンデンサ込み (所謂 Duncan タイプ) を Smooth Taper って言ってる人が多数派な気がする。
私の認識では Duncan タイプは Smooth Taper + ハイパス なんだけど。
私が間違っているのか・・・。

私はハイパスコンデンサ必須なんだけど、最近はコンデンサと抵抗を直列で入れる Kinman タイプってのをよくやる。
コンデンサの容量で大体どの辺りの周波数から通すかを決めて、直列抵抗でどのくらい通すかを決める感じで、ハイパスを入れる前から音のイメージがし易いし調整し易い。
あとボリュームで Fuzz の具合を調整する事が多いので、抵抗を並列で入れる Duncan タイプだと私には Fuzz が若干コントロールし辛くなる感じがするのであんまりやらない。
直列+並列も最近あんまりやらんかね。
シンプルにコンデンサのみか抵抗直列スタイルが多い気がする。

トーン

元々は Bourns の push-push スイッチが付いててミックス時シリーズ配線のスイッチになってたけど、これを Bourns の push-pull スイッチ付き A500kΩ のに交換した。
因みに 500kΩ なのは単にそれしか持ってなかったから。つうか以前 Mouser で買って大量に持ってる。
なんか push-push スイッチってワンタッチで操作できるのはいいんだけど壊れそうなのと、操作ミスで切り替えてしまいそうなんで一寸厭なんよね。

push-pull スイッチはリアのフェイズ切り替え用にした。
シリーズ、パラレル両方で、ミックス時にノブを引っ張るとアウトオブフェイズでボヘミアンラプソディ。

あと初めての試みとして、トーン回路を Greasebucket 回路にしてみた。
トーンを絞り切るぐらいのときに一寸ハイが残ってローが強調され過ぎず、あんまりムームーしないってヤツ。
Telecaster でムームーさせることもなかろうと思って入れてみた。
まあでも元々あんましトーン使わんしなあ。
でも Telecaster だと多分キンキンさせがちになりそうなので、アンプはキンキンセッティングでトーンで調整、みたいな感じで使うようになるかも知れん、と思って。
でも結局使わなさそう。

因みにコンデンサはハイパスも含めて東信のフィルムの赤いヤツ。
特に拘りは無い。

トーンが 500kΩ なので、ほんの少しハイ成分が強く残ってるような気がする。
今後気になるようであれば 470kΩ の抵抗を並列で入れても良い。
そうするとフルのときは 250kΩ の Pot を使ったのと大体同じことになる筈。

1点アース

デジタル回路が混ざってるでもなし、高速な信号/ノイズが走ってるでもなし、どっかがループしててなんか電波受信しちゃうでもなし、1点アースにしたところでどうなるものでもないけれど、なんか気持ち的に。
そして結局大して1点アースになってない。
でもまあできるだけグランド線はまとめた。
元々ボディの導電性塗料っぽいヤツにラグ留めしてあるので、そこにできるだけまとめるようにした。

ネック仕込み角

セットアップして弾いてみたら、なんかシャリシャリでショボい音。
弱い。タイト過ぎる。
Telecaster の形で Telecaster の部品使ってるんだから、もうちょい力強い音が出る筈。
と思って色々触ってみたんだけど、イマイチ良い結果が出なかった。
そういや元は micro tilt で若干ネックが浮いてたけど、それを嫌ってネックベタ付けにしてたな、と思い至る。
試しに micro tilt でネック仕込み角を付けてみたら弦高とか同じになるように設定しても結構音が変わったので、丁度良いところを探す。
結果、ほんの少しだけネックを浮かして仕込み角をつけてやったところが一番良かった。
多分シムだと 0.2mm ぐらいの感じ。
これが世に謂う「逆にシム入れた方が音良いぜ」説か。
或いは「ネック周りはビタビタより多少隙間あった方が音良いぜ」説の方かも。
タイト過ぎて Dead な響きのデタッチャブルネックのギターは、もしかしたらネック下にシムとか入れたら音良くなるかも。知らんけど。

確かにレスポールとかの TOM でも、ブリッジをポストにイモネジで固定するのとしないのとで結構音変わるしな。
せやねん。なんでもかんでも精度良くビシッと作ったら音良くなる訳やないねん・・・。

まあ実際の所はブリッジサドル辺りでの弦の角度とか、ブリッジサドルのブリッジプレートからの高さとかが変わるので、どちらかというとその辺の影響が一番でかい気がする。
Les Paul とかの TOM でテールピースを上げ下げするのと同じ効果が期待される。
micro tilt 使うとボディの鳴ってる感はやっぱ多少減るしな。

micro tilt だとネック固定ネジとの間でなんか変な力がネックにかかりそうで若干厭なので、そのうち手持ちの金属板とかでシムを作ろうかと。
慥かシム用の金属板を何種類か買ってあったと思う。
シムをネックのエンドギリギリに仕込むのではなく、ネックの幅で切ってネジ部に穴を空けてネジに絡むように入れれば、シム自体が動いちゃう問題もネジ締め込みとシムとの間でネックに変な力がかかる問題も起こらない筈。

トップロード

私の Telecaster Thinline は、トップロードの方が音が良い。
大抵の場合はトップロードの方が弦振動が大きく響く感じがするし、チューニングも安定し易いし弦も切れ難いのだけど、力強さとか硬さを感じるパリッと感は失われがちだし、弦が柔らかくなったような感覚で弦がピックに絡み付き易くなる。
Thinline の場合はトップロードのメリットの方が勝ってたんだけど、American Professional II では正直微妙なトコロでどちらとも言えない。
色々試してみた結果、現在のところ 0.011 のセットの Elixir Optiweb をトップロードで入れてる。
使い易い感じの音にしようとすると、こうなった。
けど 0.009 のセットを裏通しの方が Telecaster って感じの音なんで、そっちでもいいかも知れん。
悩ましいトコロ。


つうことで、現状はそんな感じ。
もうちょい弾き込んでもうちょい設定も熟れてくるともうちょい好い音が出せそうな気がする。

Fender Telecaster American Professional II を他の人にお勧めするかと言われると、正直 Fender Mexico 2本分の金を出すまでではないかなという気もしなくはない。
細かいところとかもなんかアメリカンだし。
悪くはないんだけど、まあどれかのスペックが刺さった人向けかね。

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Soundhouse
Fender Locking Tuners All Short Post
Fender Locking Tuners All Short Post
Fender 4-Position P.U. Selector
Fender 4-Position P.U. Selector
Goldo CPT2C
Goldo CPT2C
Montreux Compensated Brass Tele saddle set
Montreux Compensated Brass Tele saddle set

2022/06/22

玄米食

白米は、私にはそんなには必須でない。
多分、今だと生米 1kg/month ぐらいの消費量。
これで「最近結構米食ってるなあ」という感じ。
無ければ無いで困らないように思える。
けどあると、「食べ切ってしまわないと」という心理が働いて、炊いて食べてしまう。
食べ切りそうになると、「在庫確保しとかないと」という心理が働いて、買ってしまう。
なんとなしに、このサイクルが健康に害を与えているような感じがする。
なんか腹の脂を増やす要因であるような気がする。
悪いことでもしているかのような気分になる。

低GI、という言葉に惹かれないでもない。
精製されていない茶色っぽい穀物が健康にまつわる何かになんか良いらしい。
ほんじゃまあ、玄米にしはったらよろしんちゃう?
栄養がええよう。知らんけど。

昔、試しに玄米を買ってみたものの、味はまあ嫌いじゃなかったけど籾殻がめっちゃ入ってて辟易し、結局続かなかった。
籾殻さえ入ってなければ続いたかも知れない。
然し噂に拠ると、最近の玄米は籾殻があんまり入ってないらしい。
つうことで、また玄米買ってきた。

取り敢えず4合、圧力鍋で炊いてみたけど、籾殻は発見できなかった。
因みに私は4合で7食分。小分けにして冷凍している。
味は、まあOK、ぐらいの感じ。
めっちゃ美ン味ぇということはないけれど、特に嫌いということもない。
普通に美味しく食べられる。
舌と咽に若干米の皮の残るのを感じるけど。
カレーにしてみても、米粒の主張が強めだし、普段の白米とは違う所為で多少違和感が無いでもないが、まあカレーの味が落ちる訳でもなく、コレはコレでという感じ。

土鍋で炊けば、もう少し米の味が出せるかも知れない。
私は圧力鍋スキルの経験値が足りてないので、圧力鍋だと米がなんかヌトッとしてしまうんよね。

つうことで、玄米食、暫くは続けられそう。

2022/05/24

頭痛を治す

先週、ずっと頭が痛かった。
凝りも酷くて肩から上が全部ガチガチで、それでコメカミ辺りがズンと痛い。
コメカミをグリグリとやると目玉が迫り出してきそうになる。
肩凝りから来るヤツかな。
私は年中酷い肩凝りなのです。
普通なら精々1日も経てば頭痛も治りそうなものだけれど、ずっと痛い。
イブプロフェンを嚥んだら嚥んだときだけ治まる。
薬が切れると痛くなる。
余り常用したくないので嚥まないで居ると、矢っ張り痛い。
何もやる気が起こらない。
元々何かやる気も無い上に、何もやる気が起こらない。
買ってきたちょい小難しげな本を読まなければならないのに。
Amazon Prime Video で只々楽しいアニメを観ないと不可ないのに。
洗濯し終わった服を干さなければならない。
台所のシンクに溜まった洗い物をどうにかしなければならない。
コーヒー切らしてるのでまた重い鉄のフライパン振って焙煎しなければならない・・・。
ぬ?コーヒー?
と、いうことは。

買ってきた一保堂の新茶を一杯濃い目に淹れて飲んだら頭痛がタチドコロに治まる。

つうことで、完全にカフェイン中毒の離脱症状よ。

大体普段、朝、濃いめのコーヒーを300-350ml程度、ミルクを入れて600ml程度は飲んでる。
夜も紅茶を同程度か、日本茶類を飲むこともある。
日本茶類は焙じ茶や抹茶のこともあって必ずしもカフェインバリバリではないけど。
休日はコーヒーや茶類を飲まないこともままある、ぐらいの感じ。
多くの日で150-350mg程度のカフェインを摂取しているという感じか。
この程度でもカフェイン中毒になるのよね。
そういやここ数日はコーヒー切らしてたし茶類も飲んでなかった。
私は昔からカフェイン中毒で、大体3-4日程度カフェインを摂取しないと頭が痛くなる傾向がある。
けどカフェインを摂取しないことが余り無いので自分がカフェイン中毒であることを忘れている。

今回のことで、離脱症状の頭痛が少なくとも1週間程度は続くということが判明した。

コーヒーの量でも減らせばカフェイン中毒は治るものなのか知ら。
基本的に私にはカフェインで眠気覚ましや頭スッキリの効果を感じたことが無いし、コーヒーや茶類にカフェインが入っていなくても、離脱症状を考慮に入れないのであれば、味さえ美味ければ私には基本的には問題無い。
カフェイン断ち、若しくは低カフェインな生活を試してみたい気もするんだけど、私の今の生活様式にガッツリ組み込まれてしまっているし、この前コーヒーの生豆を大量に買ったばっかなんよね・・・。

2022/05/21

Telecaster はトップロード

Telecaster よ。Telecaster。
ガツンと芯のある「生っぽい」音、でも重くなくて速い音でお馴染みの。
掻き鳴らしたくなるギター。

ホントは Fender USA の American Professional II のローズ指板のが欲しいんだけど。
R9.5"のナロートールフレットで、3連のブラスサドル、4+2点留めでサイドが低めでトップロード可のブリッジベースプレート。
でもまあ金も無いし、今は買わないでおいてやろう。

弦をトップロードできるってのが重要なのです。
私の好きなテレキャス使い、というかゴリゴリに影響されまくってるテレキャス使いであるところの Jimmy Page も Jeff Buckley もトップロードでしたやん?アベフトシは違ったけど。
トップロードにすると、ブリッジサドルで弦が曲がる度合いが変わって、弦-サドルのブリッジベースプレート-ボディへの力の方向が変わったりして、音が変わる。
力強さと硬さが若干減って、ハイミッドが立ってカリッとしたより「弦が振動している」感じの音になる傾向がある。

American Professional II は買えないけれど、Telecaster Thinline が有る。
Fender が Mexico でアセンブル工場を立ち上げたぐらいの時期の、Fender Mexico だったか「Fender USA made in Mexico」だったかのヤツ。
普通のシングルコイルx2の '69 タイプでマホガニーボディ。
メープル指板のゴン太ネックだったのを削ってチョイ太ネックにしたヤツ。
最近あんまり弾いてなかったんだけど、引っ張り出してきた。

改造しまくってて、オリジナルの部品は木部とピックガードぐらい。
木部はネックを削ってるし、ピックガードもコントロール部を独立して外せるように切ってるけど。

ブリッジは少し古い(今は多分ディスコンの) GOTOH のL字の分厚いベースプレートのヤツで、弦をトップロードできる。
なのでトップロードしてるんだけど、この GOTOH のは、弦を入れる部分がかなりボディエンド側に伸びていて、ブリッジ部での弦の曲げ角がかなり鈍角になる。
その所為で、トップロードだと高音弦はまあいいのだけど低音弦の音がちょいへニョンとしてしまって、0.010のセットを張って、6弦だけ普通の裏通しにしたりしなかったりしてた。
あとブリッジベースプレート自体に質量があるので、弦の振動が Thinline のボディまで若干伝わり辛い感じがしててビミョウだった。
ネジが一列4点留めでフラットなプレートなので、ネジを強めに締め込むとリアピックアップ辺りがボディから浮いたりもするのも気に入らない。

因みに American Professional II はベースプレートは、GOTOH の程ではないけど昔ながらのヤツに比べてボディエンド側に長いので、トップロードにするとブリッジ部での弦の曲がりが鈍角になるハズ。
なのでトップロードにすると低音弦の音も若干へニョンとなるかも知れない。知らんけど。

つうことで、Thinline のベースプレートを、GOTOH のから、昔買った古い Wilkinson のに交換した。
多分オリジナルのブリッジベースプレートも残ってると思うんだけど、チョットどっか遣って了っている。
Wilkinson のベースプレートは形状的にはプレートのサイドが立ち上がってて厚みも薄い昔ながらのタイプで、トップロードできるようになってるので、丁度良い。
サドルは GOTOH のコンペンセイテドになってるヤツをそのまま移植した。
Wilkinson のは普通の3連と同様に弦の左右ズレが起こる・・・けど溝を切ってやれば大丈夫なんだけど、まあ GOTOH の形の方が信頼感はある。
けど GOTOH のは左右ズレが起こらない代わりに、弦高の加減で1-2弦用のサドルが3-4弦用に比べて斜めになってたりすると弦間ピッチが合わなくなるので結局サドルの横側を削ったりしなければならないんだけど。

0.009のセットを6弦も含めてトップロードにして、弾いてみた。
序でに弦高を1.50mm@1弦12フレットぐらいだったのを、1.25mmぐらいにに下げた。
流石に強めに弾くとフレットに当ってジャリジャリするが、意外とボディも鳴ってるし、めっちゃ速く弾ける。
ベースプレートが GOTOH のに比べて短くなったのでトップロードの穴が裏通しの穴に近付いて弦の曲がりが若干鋭角になってるので、0.009のセットの弦でもピックに弦がまとわり付く感じは無い。
やっぱテレキャスは細い弦を張ってもピックの弦離れが良くて弾き易いんよな・・・。
あとベースプレートが軽くなったこともあって、思いの外ボディが響く。
6弦もへニョンとはならないが、パリッとした芯の強い音が必要なら6弦だけ裏通しにしてもいい、ぐらいの感じ。

テレキャス、弾き易い。
昔はアンプを通すとニュアンスが出過ぎて逆に弾き難く感じられたが、今は打てば鳴るこの感じが好い。
あとヘッド側のストラップピンの位置も私には丁度良い。
ストラトだとヘッド側過ぎて、ギター全体が右手側に寄るので私には高フレットがほんの少しだけ弾き難く感じるんよね。

つうことで、掻き鳴らす系のギターは暫くはこの Thinline で我慢できる。
けどやっぱ American Professional II が欲しいなあ・・・。

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Soundhouse
Wilkinson WTB
Wilkinson WTB
Compensated Brass Tele saddle set
Compensated Brass Tele saddle set
GOTOH In-Tune BS
GOTOH In-Tune BS
GOTOH BSTC1S Nickel
GOTOH BSTC1S Nickel

2022/02/26

ダークラムトニック

ラム酒開拓。呑み方。
アプルトンエステート12年(濃スッキリ甘口)を買ったんだけど、以前買ってたマイヤーズよりヨッポド呑み易いし旨し、ストレートやキューバリブレだけでなく他の呑み方もしたい。
つうことで、トニックウォーター+ライムジュース。
Wilkinson のトニックウォーターと Casa Rinaldi のライムジュース。
まあジントニックの余りですな。
Casa Rinaldi のライムジュースは最近初めて買ったんだけど、瓶の口が1滴づつ使えるようになってて便利。
でもトニックウォーターとダークラムって、味の方向性も違うしなんか合わなさそう・・・。
と思ってたけど、実際呑んでみると割とイケた。
なんかギリギリなバランスな気がする。
トニックウォーターの甘苦い柑橘感とラムの濃厚な香りとをライムがなんとか上手いこととりなしてる感じ。
口に入れた瞬間は「あ、コレ旨ぇ」と思うけど、まあそこが感動のピークかね。
後味も悪くはない。
Wilkinson のトニックウォーターがあんまし苦くなくて後味がそんなには強く残らないのが多分勝因。
もうちょいシッカリ系のトニックウォーターとか甘っタルさのもっと強いトニックウォーターとかだとそんなには美味しくならない気がする。
つうことで、ダークラムトニックも、まあアリっちゃあアリ。
ジントニックの余りで作るのが丁度良いぐらい。

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トニックウォーターで割るとなんか思ったより早く酔う気がする。
ジントニックも、ジン単体で呑むより酔いの回りが早い気がする。
ラムトニックも、ラムコークより早く酔う気がする。

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あと髪を切った。
めっちゃ切った。
頭の重量が減った。

2022/02/19

チャゲアス中毒

何ヶ月か何年かに一度来る、チャゲアスに至る病。

2000年より少し前ぐらいに崩壊が始まって現在では既に破壊し尽くされてしまって久しい所謂「J-Pop」というモノの真ン中にあって、かつ現在でも尚真面目に聴くに値するという稀有な存在、だと勝手に値打ちを付けている。

チャゲアスの音楽ばかりを考えて居る。
On Your Mark とかを毎日寝る前に聴いたりしている。

On Your Mark といえば、宮崎駿の完全なる駄作の Music Video でお馴染みの。
「On Your Mark の MV」としては、曲の理解に深みを与えるでもなく、曲とマッチしているでもなく、曲に対して何の役にも立っていない、違和感しか無い、精々なんかお上手な画が動いてるってだけの、無い方がマシなウンコでしかない。
「宮崎駿がチャゲアスの MV 作った」ってことで、当時私もそれなりに期待したのだけれど、そして実際観れたのは大分後になってからなんだけれど、慥かビデオテープがどこからともなく回ってきて、それで実際観てみて、当時は「チョーシに乗ったイキリ駿のしょーもないオナニー劇場」ぐらいの感想だった。
しょーもないという無関心とイキったオッサンのオナニー見せられたという嫌悪感の間で、どちらかというと嫌悪感が勝った。
嫌悪感が勝ったので、逆に当時は「これも一つの在り方だ」とか思うようにして何回か観て好きになろうと一瞬頑張ってみたけど、駄目だった。
どう観たって On Your Mark の音楽とは関係無い、只の宮崎駿のアニメでしかない。
なんや駿の奴めは MV も能う作らんのか、でお馴染みの。
世間では「宮崎駿がわざと間違った解釈をして描いたアニメーション」ってことになっているが、こう言うと私としては「解釈」の語に違和感を抱かざるを得ない。
全体や文脈を無視して、幾つかの単語や語句を摘んでそれっぽい画をそれっぽいタイミングで当て嵌めることを、私は「解釈」とは解釈したくない。
アレよね、私の嫌いな「解釈って言っとけばなんでも許される学派」の人達の言う、私の嫌いな安い似非ポストモダン的「解釈」よね。
どちらかというと「曲の内容関係無しに、宮崎駿が(チャゲアスの金で)曲の尺に合わせて好き勝手作ったアニメーション」と言った方が正しいように思える。
然し音楽関係無しにして、「(On Your Mark の MV 制作費として得た資金で作った On Your Mark という曲とは無関係の)宮崎駿のアニメーション」としては、そこそこ優れたモノではあるとは思う。
SFポストアポカリプスものは私も嫌いじゃないし、ポストアポカリプスものを「曲という制限」の下で、あの形式のリアルさでアニメにしたのは当時としては画期的だったんじゃないかと・・・イヤ、どうやろう、そうでもないのか?知らんけど。
「只の宮崎駿のアニメ」としては、岡田斗司夫が解説してくれている。YouTube で観れる。
私は部分的にしか観ていないけれど、観た部分に関しての感想としては、宮崎駿ファンという訳ではない哲学畑出身の人間からすると例えば「永劫回帰」が「ああ、またニーチェじゃなくて素人がよく言うの方の永劫回帰ね」みたいに思うところとか、割と強引めに解釈しているところを断定的に話したり、「それはサスガに駿サンを持ち上げ過ぎじゃね?」と思うところがチョイチョイあったりとか、引っ掛かるところは幾つかあったけれど、全体としては「うわ、そこは見落としてたわ」とか「せやねんその通り」と思うところも多く、情報量も豊富で解り易くて面白かったように記憶している。
あと剣菱を見落とすとは彼は酒は呑まんのか?(剣菱を知っていれば主張を軟化させなければならない部分があったハズ)とか。そういや私は煙草を吸わんので例えば「ホープ」「バット」の違いが含意するところがあったとしても説明できない。それと一緒か。知らんけど。とか。羽娘のどこに繋がってるか判らない謎の鎖とかもなんか意味ありそう。知らんけど。とか。話したくなる。
多分私がチャゲアスについて話しているとこんな感じ(の、もっと頭悪い感じ)になってるんだろう。
まあでも「只の宮崎駿のアニメ」として優れていたところで、その内容は On Your Mark 曲の音楽的内容からも詞の内容からも導き出されるモノではなく、また On Your Mark という曲を説明するものでもなく、On Your Mark という曲である必然性が全く無い。
このアニメーションが曲の理解や解釈を妨げることはあっても深めたり拡げたりすることは無い。
チャゲアスになんか恨みでもあったんかと思う。
宮崎駿なら自分のやりたいようにやってかつ曲の芯も抉るアニメも描けたと期待するのは多分買い被り過ぎなんだろう。
つうことで MV としては糞。

で、よ。
めっちゃ話がズレたけど。駿サンはどうでもええねん。

PRIDE とか、チャゲアスの重要なアルバムのうち幾つかはCDが何故か手元に無い。
なのでCDを新しく何枚か買い直すことに。
で、2001年のリマスタリングで紙ジャケのヤツを買ったんだけど、音的にめっちゃ不満。
「リマスタリング」と言っているが、ほぼ「リミックス」と言って差し支えないような内容。
パッと聴いた感じ、各トラックのパンの振りもEQも音量も変わってしまっているし、エフェクトも掛け直しているように思える。
音自体は確かに各トラック毎の分離が良くなってクリアになっているんだけれど、その所為で聴こえない方が良い、例えばコーラスエフェクトが残響音のところで低ビットレートなMP3みたいに鳴ってしまっているのまで聴こえてしまっていたり、音がいい感じに溶けて混ざっているところをわざわざ分離してしまっていて音にまとまりが無くなって迫力が大幅に削られてしまっていたりする。
チャゲアスの曲の音ってこんなにショボかったのかと思わせる。
自分で自分の首を絞めていることに気付けずに斜陽の斜度を積み重ねて行ってたあの頃の、音楽を忘れた悪い J-Pop の音がする。
単に音がクリアになっただけで、私からしたら、解ってねえなあ、と評価せざるを得ない。
くそう・・・古いミックスのを買い直すべきか・・・。

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「ポストモダン標榜ゴロ」という言葉を思い付いたのだけれども、私は契約書なんかにもよく出てくる「××標榜ゴロ」という言い方に強い嫌悪感を持っていて、できれば使いたくない。
然し「ポストモダン標榜ゴロ」という語は私の言いたいことを一言でスッキリと言い表してくれるように思える。
「似非ポストモダン」だとなんか違うんよな。
沢山の言葉を尽くせば言えるんだろうが、私は一言で言いたいのだ。
何か良い言い換えは無いだろうか。

2022/02/16

酒ポートフォリオ:ラム

つうことでラムよ。ラム酒よ。

私はそんなにはラムを呑まない。
たまに「カリビアン」だの「トロピカル」だのという言葉に惹かれて、甘い炭酸飲料やジュースに混ぜたり、マイヤーズのショットを拷問のように呷るぐらい。
あとはコーヒーやら洋菓子やらの香り付けで数滴とか、その程度。
消費量が少ないのでいつもはマイヤーズ(ダーク)の小瓶を買い置きしている。
それで事足りる。

スコッチウィスキーが高いですやん?
円の購買力ももうカスみたいなモンだし、実質の給料は下げ止まらないし、ウィスキーブームが去ってももう昔みたいな値段で気軽に買える時代が来るとも思えませんやん?
なので安いウィスキーやら未だそんなに値上がりしてないウィスキーやらを漁ってはいるのだけれど。そして幾つかはメボシもついてはいるのだけれど。
もうちょいポートフォリオを拡げようかと。
つうことで、ラム。
ラムもなんかチョットずつ高くなって来てはいる気がするのだけれど。

一寸背伸びしてロンサカパ23年でも買うかと。
あれ確っかりラムらしいけど美味いし割と呑み易かったハズ。
と、思ったら今アレ5,000円ぐらいするのな。
4,000円弱ぐらいの印象だったのに・・・。
一応、一寸良いヤツを買うつもりで4,000円までなら出す気だったのだけど、もしかして4,000円未満じゃもう良いラムも買えない時代?
と思ったけど昔2,500円ぐらいの印象だったヤツなら今4,000円未満でもギリ買えるっぽい。
そうか。もうラムも安い酒じゃなくなったのか・・・。
但ドメジャーどころのバカルディ8年とかが言う程は高くなってないことを考えると、ドメジャーって程ではないラムが思いの外高いのは単にコロナ禍下の流通の所為かも知れないが。

つうことで、アプルトンエステート12年。
ラムはあんまり知らんけど、アプルトンエステートはギリ分かる。
ラムの値段が思ったより上がっててビビった所為で、冒険せずに知ってるヤツを買ってしまった。
アプルトンエステートもロンサカパ系な感じで呑み易かったハズ。

実際買って呑んでみると、ザ・ラムという感じ。
確っかりした味だけどめっちゃ濃厚という感じでもなく癖も強くなくて、若干ウィスキーっぽさを感じる。
「ラムフレイバーのケンタッキーバーボン」と言われても騙されてしまいそう。
ストレートでも呑み易い。
コカコーラに混ぜてもちゃんとラムが美味いのが判る。
キューバの自由よ。幾らでも呑める。
呑み易いので思ったより量を呑んでしまいがち。
あとなんか同じ量でもウィスキーより早く深く酔う気がする。

つうことで、ラムも悪くない。
ポートフォリオに追加決定。

2022/02/09

ジェムソンダージリン

混ぜたら美味かったもの。

a. 甘っタルいドライフルーツと同量のホワイトチョコ

チョットしたツマミ用に、有塩ミックスナッツ、製菓用のダイスカットのホワイトチョコ、ダイスカットのドライフルーツなんかを買い置きしている。
この内ドライフルーツが、フルーツの味は薄いんだけど砂糖の甘さが強過ぎで、余り美味しくない。
不味いという訳ではないのでチョビチョビ食んではいるのだけれど、1kg で買ってるのでなかなか減らない。
料理に使うなりしてなんか上手く消費する方法は無いかと思案していたのだけれど、特に何も思い付かず。
ホワイトチョコと一緒に食べてみるとか?
イヤでも食感も味の方向も違うし、どっちかが口の中に残ったりして不味いに決まっている。

と思いながら試しにホワイトチョコと一緒に口の中に放り込んでみたところ、コレが意外とお互いがお互いを補い合って、ホワイトチョコのみで食べるより美味かった。
ちゃんと両方の味がするし、歯ざわりもチョコの硬さとドライフルーツのヌタっと感のバランスも良いし、口の中で融けたチョコがドライフルーツを絡め取って洗い流してくれる感じ。
思ったより大分美味かった。
カロリー。


b. 紅茶にウィスキー

そもそも温かい酒は、余り好きではないのです。
焼酎やウィスキーのお湯割りとか意味解らんのです。
燗にすると美味い系の日本酒で温燗、ぐらいがギリ楽しめる範囲。
紅茶にウィスキーも、実は昔からたまに試したりしてきたんだけど、やっぱりあんま美味いとは思ったことはなかった。

家に Jameson の普通のヤツがありまして。
お気に入りのスコッチの高騰に嫌気が差して「安くて美味いウィスキーは無いんかい」の旅で買ったヤツ。
Jameson は、甘スッキリ系で雑味も無い代わりに深みも無く、全体として悪くないんだけど私にはストレートでは余りパッとしない感じで、寧ろカクテルベースに良かろうと思っていた。
あと料理。
「酒+醤油+味醂+砂糖(+出汁)」系のときに Jameson を割とドバっと入れると、若干味が深くなる感じがする。
Jameson だと安いし香りも(熱を加えると殆ど飛んじゃうけど)他をあんまり邪魔しない系だし、もっと安いウィスキーと比べるとよりシッカリしているので、料理に使い勝手が良い。

あと紅茶はダージリン系の、香り+ちょい渋みを楽しむ感じのヤツ。
でもファーストフラッシュよりはセカンドフラッシュ以降の、或程度色も味も出る、そんなには繊細じゃないヤツの方がよさげ。

つうことで、紅茶を淹れて、一部をカップに取り分けて、他は普通に飲む。
カップに取り分けた分に普通に紅茶に入れるぐらいの量かそれより少し多い目ぐらいの砂糖を入れて、Jameson を割とたっぷり入れる。
紅茶 : Jameson = 2:1 か 3:1 ぐらい。
お好みでミルク。砂糖は多分必須。
美味い。

一口に「紅茶+ウィスキー」と言っても、実際色々な組み合わせがあるということですな。

まあぶっちゃけ Tiffin っぽいけど、自分の好きな紅茶で自分の好きなように作ってる事もあって、Tiffin よりエグ味は少なく味が深い感じはする。
あと Jameson の特徴なのか、香りは飛び易い気はするので熱いうちに飲むこと。

2022/01/27

紅茶に関する頭の固さ

紅茶。
私は常に常温のミルクと砂糖を入れる。

以前は砂糖は製菓用の微粒子グラニュー糖を使うことを良しとしていた。
微粒子グラニュー糖とういのは、砂糖一粒が粉糖(シュガーパウダー)程は細かくないが普通のグラニュー糖よりは細かいグラニュー糖。
それでいてコーンスターチとかも含まれていない、純粋なグラニュー糖。
昔京都のケーキ屋で紅茶を頼んだときに、出されたシュガーポットに微粒子グラニュー糖入っていて、それが非常に理に適っているように感じられて感動して、以後ずっと微粒子グラニュー糖だった。
コーヒーにはグラニュー糖だけでなくカラメルで色付けしたコーヒーシュガーだったりサトウキビの粗製糖なんかも使ったりするが、紅茶には微粒子グラニュー糖と決まっていた。

併し、最近料理やら何やらに甜菜糖も使うようになりまして。
それでブッチャケ料理の味が変わる訳でもないのだけれど、私は何故か「甜菜」というものに心を奪われがちなのです。
甜菜糖というと、私の思う所では、甜菜から作った原料糖からグラニュー糖(ショ糖結晶)分を抜いて残った分、ということだったような気がする。知らんけど。
グラニュー糖より「砂糖の香り」が強くて、甘味は若干マイルドな気がするけど三温糖やサトウキビの粗製糖よりは普通のグラニュー糖に近くて癖が少ない気がする。
なので紅茶に入れても紅茶の邪魔をしないんじゃね?と思って入れてみたら、悪くなかった。
グラニュー糖より紅茶の味が引き立つ、とかいう訳ではないけど、紅茶の味を全然邪魔しない。
グラニュー糖だと「ザ・甘味」が足される感じだけど、甜菜糖だとホワッと甘くなる感じ。
ということで、現在当家では紅茶には微粒子グラニュー糖と甜菜糖を使うことが許されている。

茶葉。
紅茶の福袋を買ったら普段絶対に買わないバングラディッシュ茶のCTCのが入ってた。
普段BOPぐらいの茶葉を淹れるのと同じようにして、350ml前後の熱湯に対してティースプーン4杯の茶葉、2分30秒、ポットの底をスプーンでひと混ぜしてから最後の一滴まで注ぎ切る、というふうに淹れるとゲロマズだった。
なんか若干紅茶風味のウルメイワシの干物でも飲んでるかのようだ。
コレ茶葉の要らん部分しか抽出されてないんじゃね?という仮説の下、茶葉をティースプーン3杯半ぐらい、時間を1分-1分30秒、ポットの底は混ぜずに上澄みを注ぐ、というふうにすると、まあ味は弱いけど色は出るしそれなりに飲めなくはない、というぐらいになった。
今まで紅茶は兎に角茶葉の成分を出し切れば出し切るだけ良いと思っていたけれど、それではダメなこともあるんだな。

つうことで、最近紅茶関係で、私の頭が固かったということが判明した事例2件。

2022/01/22

スマートスピーカー、Echo Dot 導入

ちょい前に Amazon のセールで Echo Dot の第三世代(現行の一個前の世代)のを買った。
スマートスピーカー。
コレを使って特に何をしたいということも無かったけれど、なんとなく買ってしまった。

AIがほぼ音声認識にしか使われてない感じ。
「Alexa、30分間、Norah Jones かけて」「Alexa、5分後にスマホに通知して」ぐらいが限界。
(因みに「スマホに通知して」と言っても何故かスマホと Echo Dot の両方に通知が来て鬱陶しい。)
条件分岐みたいな複雑な命令はできないし、Android の「ドアのノック音がしたら通知」みたいな「外部トリガー待ち」の機能も無さげ。
「Alexa、日経平均が27,000円を切ったら通知して」とか、ちょっとした条件設定でも無理。
できることが結構限られてるなあという印象。
スキル(アプリ)も大したものが無い。
市場が未発達なのか。
なんかもうちょい「使える」感じのがあってもよさそうなんだけど・・・。

Unity で謂う所の Bolt 的な、ビジュアルプログラミング的な感じで「こういうときこう動く」みたいなことがユーザーサイドで簡単に組めるようになればいいのに。

つうか「玄関チャイムが聞こえたらスマホに通知」機能のスキルを誰か作って欲しい

因みに命令の最初に「Alexa」と言わなければならないのだけれど、これは幾つかの候補の中から、例えば「Computer」とかに設定できて、スタートレック気分を味わうことができる・・・けど「Computer」と言ったときの音声認識が「Alexa」に比べて悪い気がする。

全体的な音声認識の精度は、まあ思った程悪くないという印象。
命令句を言うタイミングは割とシビアだったりして、考えながらしゃべって間が開いたり逆に一息にしゃべったりすると Alexa が「スミマセン、ワカリマセン」状態になることがある。
なので、「Alexa、Norah Jones かけて」「Alexa、30分で終了」みたいに分けれるところは分けて命令するとストレスが少ない。
因みに「Nusrat Fateh Ali Khan」は全然聞き取ってくれなかったけど Led Zeppelin は「ツェッペリン」でいけた。
Radiohead は「レディへ」じゃダメだった。

あとちょいちょい Amazon Music Unlimited への加入案内してきて大分ウザい。

割と離れた場所で小声で喋っても結構聞き取ってくれるのは良い。

スピーカーの音は、低音が無理矢理強調された感じの音だけど、モヤモヤで聴き取り辛いという感じではない。
私の机(安物のスカスカの天板)の上に置いたりするとめっちゃ低音が響く。
スマホからイコライザー設定ができるので、ベースはめっちゃ下げてる。

結局 Amazon Prime Music 再生ぐらいしか使わないし使えない。
夜寝るときと朝のアラームで使うぐらい。

スマートリモコンとかと連携すると使い途も広がるんだろうけれど、私はテレビが無いのでリモコンで操作するのは照明とエアコンだけなんで、スマートリモコン化してもあんまし有り難くない上に、わざわざ音声で操作するメリットもあんまし無い。
私の場合、照明用リモコンを増設してて、元々どこに居てもすぐ照明にアクセスできるようにしていたというのも、わざわざ音声-スマートリモコン化する価値を下げている。
なのでいつもリモコンを探している人や、例えば消灯してからベッドまで歩いて行っているような人にはいいかも知れない。

つうことで、セールの時に買うならまあアリかな、ぐらいの感じ。
定価では能う買わん。

2022/01/14

挿げ替えられた首

ブヨブヨした体、肩から下が打ち捨てられていた。
漫画的な路地裏で、座って壁に背をもたれかけさせた状態で何の力も入っていないようにダラリとしている。
首から上が無い。
或はリアル寄りの、「美しく」ないリアルが美しい系の、何かそういうタイプの作意の等身大人形なのかも知れない。
然しよく観てみると矢張り人の体のように思える。
見た目にも皮下脂肪の柔らかさを感じるし、生温く湿り気を帯びているに違いない。
イヤ併しこれは・・・これは私の体だったのではなかったか。
或は私の体になる筈のものではなかったか。
ああそうだった。私は一度、首を挿げ替えたのだった。
ということは、この眼の前の捨てられた体にも載せ替えられる筈だ。
やってみよう。
慥か、首筋を伸ばす要領で後頭部を抱えて前に倒し、伸び切った状態で更にグッと力を入れると、背中に横一文字に線が入って胸椎と頚椎の間でキレイに首が外れるのだ。
首のストレッチのときなんかは首が外れてしまわないように気を付けなければならないのだ。
併し神経とかはどうやって接続するんだろう。
取り返しの付かないことになったりはしないだろうか。
でももう私の背中の皮膚の部分は横一文字に割れてしまっていて元に戻せそうにないし、まあ過去にも一回やってる筈なので、多分どうにかなるのだろう。

・・・という夢を見た。