2021/10/10

熱い床

20年以上前。未だテレビもアナログだったし画面比も4:3だった頃。
間寛平がインタビューを受けていた。
講堂兼体育館のような所で、舞台近くの勝手口付近。
パイプ椅子に座っている。
何歳までこういうお笑いを続けるつもりなのか、とかいう感じの質問だったと思う。
「床が熱いとするやん?」と言って床を指差す。
指差した所に踏み出して、「アツっ、アツっ」と言いながらステップを踏むように飛び跳ねる。
赤熱した鉄板の上のテイで実際は45℃ぐらい、という演技にも見える。
それだけで何故か非常に面白くて、彼自身もそれが面白いということに関して確信しているように見える。
「こういうのができるうちは」

この回答に私は非常に感銘を受け、修練によって獲得される芸事の地層状の厚みやお笑いというモノの奥深さを感じ、間寛平ってすげーんや、と思った。

ということを今朝布団の中でアリアリと思い出した。

という夢を見た。

目覚めてからも夢の内容は割とシッカリ記憶に残っており、夢現の境界が曖昧だったこともあって、この記憶が本当に昔テレビで観たものなのか、只の夢なのか、目覚めてから暫くハッキリしなかった。