2019/11/27

Seymour Duncan P-90 Stack Neck on Les Paul Classic

Gibson Les Paul Classic の 2018年モデル。
ピックアップが P-90 の黒いヤツ。

フロントに Gibson Mini-Humbucker Bridge、リアに Dimarzio の DLX PLUS Bridge のマグネットを Alnico II に替えたヤツを載っけてた。
フロントのミニハムはリア用のをフロントに転用してて音はそこそこ気に入ってたんだけど、なんか見た目が気に入らんかった。
リアの DLX Plus は見た目はまあマシだけど、音はもうちょいフツーの Gibson系 ハムバッカーっぽくならんかなあという感じ。
マグネットを Alnico II に交換して大分マシになったとはいえ。

Seymour Duncan の P-90 Stack てありますやん?
アレ、フロントに欲しいなあと。
普通の P-90 のコイルを縦に積んでるだけの構造なので、背がめっちゃ高くて私の Les Paul にはそのまま載る訳が無い。
ダンカンのHPによると、天面から一番下まで 28mm ぐらいある。
天面からポールピースが最低 1mm は出るし、バネを仕込むのに底面から最低 5mm は必要で、弦からポールピースまで 5mm 離せるようにしようとすると、1弦からザグリの底までが少なくとも大体 40mm 程度必要になってくる訳だ。
もうちょい余裕を見るなら 45-50mm ぐらい。
音的にはフロントとして理想的だと思われるのだけれど、100% ザグリを掘らなければならなくなるので、ずっと敬遠していたのだけれど。
だけどザグリを掘る覚悟を決めた。

つうことで。

P-90 Stack Neck を買ってきた。
マキタのトリマーを使ってフリーハンドでザグリを掘る。
細かいところはハンディルーターで仕上げる。
掘ったザグリには導電性塗料を塗っておく。
近年の Gibson の P-90 とか Mini-Humbucker モデルにはタップ穴の空いたピックアップ取り付け用の鉄板パーツが付いてるのだけど、それは外してボディに直でピックアップをネジ止めする。
コイルはパラレルでハンダ付けして完成。

序でにミニハムをリアに載せてみるが、音はまあアリっちゃアリだけどやっぱ見た目があんまし気に入らなかったので DLX Plus に戻す。
ミニハムのカバーレスモデルがあればいいのに。
カバー外してもマトモな見た目のヤツ。

P-90 Stack Neck のパラレル接続は元々の Gibson P-90 と比べて暴れ感の少ない音だった。
パラレルにしてるんで、パラレル特有のシャリ感はある。
P-90 らしいジャリッとしたパワー感は控えめ。
寧ろミニハムに近いように感じる。
ミニハムにシングルコイル感を足したような感じだけど、ローはミニハムより出てる。
ローのリッチさはあるけど、例えば普通のフロントのハムバッカーでゴリゴリに歪ましたときの低音弦のモコモコ感みたいなのはミニハムより更に少ない。
これがシリーズ接続だったりシングル使いだったりすると違ってくるんだろうけど、未だ試せてない。
ノイズはハムの中でも非常に少ない方であるように感じる。
全体的に見て、音的にアリだと思うが、所謂 P-90 とは別物と考えた方が良い。
シッカリ安定感のある音が出るシングルコイルという感じ。

見た目は完全に P-90 なので、それを求めつつノイズレスを追求するならほぼこれ一択になっちゃう。
他社もスタックタイプの P-90 を出してくれればいいのだけれど。もうちょい背を低くして。
一応、Amzon.com とかで探せば色々出てこないではないが。
Kinman のが所謂 P-90 に近いっつうことで評判良かったりするけど、なんやかんやで諭吉換算で2人分ぐらいのパワーが要る。

リアもスタックタイプの P-90 載せてもいいような気もするけれど、やっぱリアは普通のハムっぽい方がいいかな。
いっそリアのザグリを拡張して普通の Gibson とかのフルサイズハムを載せようかな。
なんやかんやで普通のPAFモデル系がよかったりするんよね・・・。

普通の P-90 はノイズがスゴイので、P-90 らしさに拘りが無くかつノイズを嫌うならそれを P-90 Stack に載せ替えると幸せになれると思う。
まあ、歪ませる人用ですな。
但、恐らく多くのギターでは、十分な高さ調整幅を得ようとするとザグリを掘る必要が出てくると思われるので、その覚悟は必要。

つうことでミニハムが余ってしまった。
Danelectro のショートホーンとかに付けたろか。

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Soundhouse
Dimarzio DP154 DLX PLUS Bridge
DIMARZIO DP154 BLACK DLX PLUS Bridge
Seymour Duncan STK-P1n P-90 Stack Neck
Seymour Duncan STK-P1n P-90 Stack Neck
Gibson Mini Humbucker Bridge
Gibson Mini Humbucker Bridge
Seymour Duncan STK-P1b P-90 Stack Bridge
Seymour Duncan STK-P1b P-90 Stack Bridge

2019/11/14

ボリュームペダルのフルスイング化MOD、FV-30H & EXP-2篇

ギターのボリュームペダルよ。
特にハイインピーダンス用のヤツ。

今まであんなことこんなことをして、フルボリューム時の音質劣化(ハイがぼやける)を防いできた。
結果、音量を最小側に振り切ったときの音量が結構絞り切れてないぜ問題が引き起こされた訳だけれど、まあ絞り切れなくてもいいかと放置してきた。

でもやっぱ最小音量もコントロールしたい。
何故なら私はボリュームペダルをFuzz前に置いてFuzzの歪み量を調節する用に使っているからだ。
Big Muff 系のヤツを結構キツめに歪ませて、それをほぼクリーンからMax歪みまで、ボリュームペダルだけでコントロールしたい。
今まではボリュームペダル+手元のボリュームでなんとかやってきたけれど、それが面倒臭くなってきたのだ。

例えば 250kΩ の可変抵抗を使ってるボリュームペダルでも、最大音量-最小音量時に 0Ω から 250kΩ までフルに使ってる製品は恐らく無いんじゃね?
因みに私はフルボリューム時の Hot-Ground 間のインピーダンス低下を嫌って B1MΩ の可変抵抗器を使ってるけど。あとハイパスコンデンサ必須。

一般的な可変抵抗器を使ってる場合、その回転角は大体300±5°とかなんだけど、私の知る限り大体のボリュームペダル本体側は、機構的に180-270°程度しか回らないようになっている。
大体、可変抵抗器の回転角の真ん中より一寸だけ最小側に寄せて固定してあるのが多いように思える。

可変抵抗器自体をボリュームペダル内で回転させて固定することによって、最大音量側に振ったり最小音量側に振ったりすることはできるが、最大音量側に振ったらフルボリューム時の音質劣化は抑えられるが最小音量が大きくなり、逆に最小音量側に振ればフルボリューム時にボリュームを幾らか絞ったような状態になるが最小音量時に音を絞り切ることができる。
音痩せを嫌えば音漏れを我慢せねばならず、音漏れを嫌うなら音痩せは我慢せねばならない。
これを只お高い配線材使いましたとかハンダを変えましたとかやったところで高が知れててアホらしい。

でも私はフルボリューム時の音質劣化も厭だし、絞るときは絞り切りたいのだ。
フルスイングで使いたいのだ。

最小音量が小さ過ぎるってんなら、可変抵抗器を追加で一個突っ込めばいいだけなんだけど。
でも最小音量が残り過ぎるときにはそう簡単にはいかない。

一応、1軸2連の 500kΩ x2 の可変抵抗器を使って、1pin を入力、4pin を出力にして、2-5pin を繋ぎ、3-6pin は繋いでグランド、とすると、入力側のグランド間インピーダンスは振れるけど、一応最小音量時の抵抗比が普通の可変抵抗器に比べて1/4になる筈。
でも実際やってみて、体感音量的には少ししか変わらんかった。
つうか1/4とかdB的には誤差。

Roland のめっちゃ古くてめっちゃデカいボリュームペダル(ローインピーダンス用だけど)でお馴染みの FV-2 を昔中古で買ったことがあるんだけど、アレ可変抵抗器が90°ぐらいしか回らないのに、その割にはちゃんと動作してる。
20kΩ の可変抵抗器を使ってるんだけど、私のは一応最大音量時には入力-出力間が 1kΩ ぐらい残ってしまってるけど最小音量時に出力-Ground間が 80Ω ぐらいになってた。
よく見ると可変抵抗器が TOCOS のヤツで「特殊カーブ」って書いてある。
ううむ。やっぱ特注の可変抵抗器じゃないとあかんのか・・・。

いやでもよ。

EXP-2

取り敢えず、KORG の EXP-2 を中古で買ってきた。
ボリュームペダルちゃうけど。
まあでも機構は使えるだろうと。
中を開けると、本体のストロークは最大-最小で可変抵抗器を大体180°ぐらい回転させる感じか。ちゃんと計ってないけど。
1軸2連で 特100kΩ & B50kΩ の特殊モノだけど、可変抵抗器自体の回転角は普通の300°のヤツ。
特殊カーブはどんかんか調べてない。Wカーブ(シグモイド曲線っぽいヤツ)か何かか?
因みにミニマムボリューム付きで、それは 50kΩ の スライダーポット。

この1軸2連のヤツを、MN型の バランサーポット に交換して片方だけ使ったらなんか良い感じじゃね?
バランサーポット 片方だけってことは、全体で300°なので150°で 0-500kΩ までフルスイングってことだ。一寸回転角が余るけど。
つうことで、B500kΩ の バランサーポット 買ってきて、EXP-2 に組み込む。
ギアは φ6 のミリサイズローレット差し込み型なので、SCUD とかでよく売られている ALPHA のローレットシャフト(スプリットシャフト)の バランサーポット が使える。

Fullswing EXP-2
Fullswing EXP-2 posted by (C)Ludwig D. Omen
キーボードがホコリだらけなのがバレる・・・。

ハイパスは 510pF で、50kΩ の スライダーポット をそのまま使って バランサーポット-グランド 間に挟んでミニマムボリュームにしている。
Output2 (写真上の左側のジャック)はチューナーアウトにした。使わんけど。
踵側の緩衝フェルトを取り去って、最小音量時にできるだけ 0Ω に近くなるようにギア設定する。
フェルトを取り去らないで 0Ω 近くに設定すると踵側に強く踏み込んだときに バランサーポット に変な力がかかって壊れそうだし、それを嫌って踵側に強く踏み込んだ状態で 0Ω 近くになるように設定すると強く踏み込み続けないと音が絞り切れなくなるので、フェルトは必ず取り去ること。
0Ω の状態から音量を上げていくとMaxちょい前でクリック感があり、それ以降全部が最大音量となる。

取り敢えずこれでフルスイング化できた。
但、ストロークがビミョウに狭くなってるのとプラスチックの棒ギアがガタつくので、微妙な調整は一寸慣れが必要。
バランサーポット の方にもうちょい歯数の多い(太い)ギアが使えれば、踏み込んだときに丁度最大音量になるようにできるかも知れない。けど丁度良いローレット差し込みのギアってあんまし売ってない。

FV-30H

序でに愛用しているFV-30Hの方もアップデートしとこうかと。
ALPS の B1MΩ のソリッドシャフトの可変抵抗器を使う。
シャフトを削ってD型にしておく。
あのときやったように、可変抵抗器に導電性塗料を塗る。Noise Hell。
可変抵抗器のカバー外して、そのままだと Noise Hell が乗らないので黒い抵抗体のところを一寸削り、ラッカー薄め液で脱脂。
Noise Hell のカーボン版のヤツをラッカー薄め液で一寸溶いて薄めて一回塗って、乾燥したら薄めないヤツを塗る。
最小音量時に出力-グランド間が 100Ω を下回るぐらいになるように塗る。
1MΩ に対して 100Ω ぐらいだと、ゲインガリガリの Fuzz を ON にしても、かすかにギターの音が聞こえる、というぐらいの音量になる。
最小音量時に可変抵抗器のブラシがギリ塗面にかからないようにすることで、耐久性を確保する。
でも 100Ω ってめっちゃギリギリ攻めないと不可ない。
古い写真だしこれは銅の Noise Hell を塗ってるけど(一寸赤銅色っぽく見える部分)、大体こんな感じになる。

で、カバーを戻してスペシャル可変抵抗器完成。
大体全体で900kΩちょい下回るぐらいになった。

Fullswing FV-30H
Fullswing FV-30H posted by (C)Ludwig D. Omen

なんとなく 680pF のハイパスを付ける。
あと序でに 20kΩ のミニマムボリュームを追加する。
写真では 5kΩ だけど、ちょいビミョウ過ぎたのでこの後 20kΩ のに変えた。あとシャフトの削りをミスって可変抵抗器が結構傾いて了っている。
配線は少し前までノイズ対策としてシールド線を使ってたけど、アルミ筐体内だと効果がビミョウだったのと線が太いのと芯線の被覆が融け易くて面倒臭くなってきたので、普通の単芯の撚り線にしといた。

これでバリバリの Big Muff を ON にしながら、そしてギターのボリュームも最大にしたまま、ボリュームペダルのみでクリーンまで絞り切る、みたいなことができるようになったという訳だ。


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Soundhouse
KORG EXP-2
KORG EXP-2
BOSS FV-30H
BOSS FV-30H

2019/11/03

Death Stranding 予約すべきか問題

Death Stranding を予約するかどうかで散々悩んで、結局予約しないことにする。
私の今までの振る舞いからすると、こういうのは散々悩んで結局予約する流れになりそうなものだけど、今回は耐えることができた。

まあ多分面白いんだと思うんだけど。
面白いということが判っているのであれば、予約してもいい。
予約して、「発売日」という言葉ににワクワクしていればいいのだ。
でも FFXV の悪夢がありましたやん?
アレでゲームを予約して買うことに対する恐怖心が植え付けられた。
ゲーム慣れてしている人にしてみれば、そういうのも織り込み済みで予約するんだろうけど、ゲームの習慣が無い私にはアレは心的外傷過ぎる。
まあFFXVは発売前から一寸怪しい匂いはしてたけど。
アレ、前評判ちょい微妙なとこあるけどまあ天下のFFやし大丈夫やろうと思って予約して、ワクワクしながら待ち続けて発売日に届いて、やってみたら最初は大して面白くもなく、でも天下のFFやしやってるうちに面白くなるに違いないと思いながらやり続けて結局最後まで全てが驚く程下らなくて、時間を只々無駄にしたという実績しか残らなかった。

なんか面白そうに見える Death Stranding ももしかしたら操作性がウンコだったりバグだらけだったりでやる気が Death Stranding とか、実際やってみたらめっちゃ薄くて3秒で飽きるとかあるかも知れませんやん?

まあ私は予約特典とか特には心も踊らんし、何が何でも発売日にプレイしなければならないという自己同一性物語も持っていないし。
予約する必要は、私には無い筈。
死蔵されている PS4 を活用したいってのはあるけど、それだけの理由じゃあ弱い。

つうことで、発売後暫く待ってみて、Amazon の星の数とかで決めようかと。

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折角、死ぬ程頭がモヤつくことでお馴染みの抗ヒスタミン薬(第1世代)が含まれていない咳止め薬を探して買ってきたのに、咳が治ってしまった。
熱や体のダルさとかも無く、完治したクサい。
あと1週間ぐらいは覚悟してたんだけど。