2023/04/20

夢日記:バベルの塔

ずっと昔、「バベルの塔」という巨大な建造物があったという伝承は、学問を志す者達の間では概ね事実として受け入れらはじめている。
それは AKIRA-攻殻機動隊-エヴァンゲリヲンの東京みたいな感じで日本の平野部のひとつが丸々潰れるほどの大きさだった。
然し今ではそれは完全に地中に埋もれてしまっており、それがどこにあったのかも分からない。
バベルの塔の時代から一度文明が途切れてしまっていて、当時のことは数少ない伝承から類推する他、ほぼ全く解っていないと言える。
バベルの塔が建造された時代は、大正~インディージョーンズぐらいの時代感である現代よりもずっと「発達した文明」であったと謂われている。
併し「発達した文明」とはどういう状態のことを指すのか?
所謂機械文明云々といったものだけでなく、もっと人間本性(と我々が呼びたがっている諸性質)の根本的な転換を伴うような状態であったに違いないと、私は思っている。
まあそんなことを言ってるから主流派閥の出世街道から外れてしまったのだろう。
さっきもバリバリ出世街道邁進中の古い友人から、友情と虚栄心とが混じり合った、叱咤激励とも嫌味ともつかぬ話をクドクドと聞かされたところだ。

伝承では29人の天才がバベルの塔の建造に関わったと謂われている。

私の以前世話になった或学者が、最近、或公園の片隅に位置する現場を発掘して何かを発見した、と打ち明けてきた。
この話は未だ公にはなっていない。
私は彼の発掘現場を密かに訪ねることにした。
そこにはミイラとも化石ともつかぬ状態で発掘された死体が22体、積まれていた。
彼はそれをしばらく発表せずに自分の研究の為に独占しようかと迷っているようだった。
私が渋い顔をしていると、彼は彼の研究の成果として、長机の上に皿を置き、その皿の上で何かを燃やした。
アルコール系の炎で、色は黄色かった。
その炎が揺らめいている皿を机の上で前後左右に動かして見せ、私の目を見て「な?」と言った。
そうか。そういうことか。
これなら単純な三角測量法で判る。
つまりバベルの塔は、名古屋にあったのか。

私は早速名古屋を探検する準備をしなければならない。
Aナントカ Hunting という、高級探検グッズブランドの店で諸々揃えることにした。
このブランドは、今でこそ一般向けのファッション商品が主体だが、古くは探検グッズで身を立てた歴史あるブランドだ。
ここで名古屋の探検用の地図と、あと探検用の鞄を買わなければならない。
今使っているのはボロボロだ。
昔 3,500円 ぐらいで買った安物だけど、モノはシッカリしていて気に入っていたのだ。
店員にそんなことを話すと、そんなあなたにと言って定価 7,000円 の、その店では一番安い部類の鞄を勧められた。
その店の「普通」ぐらいの鞄が 10万円 を下らないので、かなり安い。
店員の話では、結局こういうのが一番強くて本当の探検で使うには良いのだそうだ。
じゃあそれ貰いますと言うと、店員が一寸待ってと言って値札を 3,980円 に書き換えてくれた。
前の鞄を「本来の」探検の使い方でボロボロになるまで使ってくれたのが嬉しい、ということだった。

・・・という夢を見た。
物語を三人称視点で作りながらそれを一人称視点で体験する系の夢だった。

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選挙中の街宣車というものは、アレは多分、マトモな神経を持った有権者が日本の政治に対して絶望して投票率が下がるように仕向ける為にやってるんだな。
アレなんかそいういうインボー的なヤツじゃね?
それ以外にわざわざコスト掛けて、他の価値ある仕事ができた(かどうか知らんけど)時間を費やしてまで、精々唯の糞近所迷惑程度にしかならないアレをやる理由が、一寸想像できない。
或はなんかアレか?そのコスト分がなんか公職選挙法に違反しない形の何かしらの賄賂的なヤツになってるとかか?でないと説明付かなくね?

つうかあいつらマジ自分の仕事が何で評価されるべきだと思ってるんだろう?
どのようにして有権者が自分の票に書く名前を選択するのが正当な仕方だと思っているんだろう?