2021/05/23

Ibanez S フレット交換

Elixir Optiweb の 0.010 のセットの在庫が残り 1セット になったので、今のうちに買い足しておこうかと。
弦の在庫が無いという意識があると、弦交換すべきタイミングで弦交換を躊躇してしまうので、在庫は多めに持っておくことにしているのだ。
ということで 2セット 買った・・・と思ったのだけれど、届いたものは 0.009のセットだった・・・。
注文履歴を確認すると、間違って注文してた。
なんか最近私こういうの多い気がする。
つい最近も Amazon の定期便の調整をすっかり失念していて、今特に必要でないものが大量に送られてきたばかりだ。
もうボケてきたのか。

つうことで、0.009 のセットが大量に余ってるよ。
腐るものでもないけれども、でも早く使って行きたい衝動に駆られないでもない。

Ibanez の S421。
フィクスドブリッジ、24 フレットで、安かったヤツ。
今まで色々と改造を加えてきたけれど、フレットが Ibanez のコレ系にしては低くて気に入らなかった。
最近フレット交換にハマっているので、コイツの弦、0.010 が付いてたのを 0.009 に交換する序でにフレットも交換してやろうかと。

JESCAR の #58118 ニッケルシルバー。
Jim Dunlop 換算で #6000 ぐらい。
高さ 1.47mm のスーパージャンボフレット。
フレット自体の硬度もあるし金属の質量も増えるので、音は結構硬くなる。
けど弾き易くなるし、フレットの所為で音が変わったところでどうということはない安いギターは、もう全部コレに打ち替えてやろうかと思わないでもない。

フレット交換して、最小限で磨り合わせてナット下にアルミの下駄履かせて弦張ってみたんだけど、なんか変なシャリシャリ感があるしなんか指先が引っかかる感じで弾き難さを感じる。
なのでもう一回ネック外してガッツリめに磨り合わせたらシャリシャリ感も弾き難さも結構解消された。
フレット磨り合わせは最小限で済ますより結構ガッツリめにやった方がいいのかね。
確かに以前、思いの外ガッツリ削ってしまったと思ってた Steinberger Spilit は弾き易かった。
見た目的に結構ゴッソリ削ってしまったと思っても、測ってみると意外と 0.05mm ぐらいしか削ってなかったりするっぽいし。

フレット交換が完了するまでは元々付いてた弦を使いまわして、完成した時点で弦を新品の 0.009 のセットに交換した。
つうことで、0.009 のセットの在庫を 1セット 消化することに成功した。

次は Squire Duo-Sonic かと思ったけど、今見てみたらまだ結構イケそうなので、他のを。
Gibson SG が、大分昔、当時大阪で一番広告を出してたリペアショップに頼んでフレット交換したのだけれど、今より高さのあるフレット付けてくれって言ったのに出来上がったものを見ると全然高さが変わってなかった、というモノがある。
それもフレットが幾らか削れてしまっている。
Gibson ES-339 を買うまで長い間私のメインギターだったもので、Ernie Ball をサビサビのクタクタになるまで使ってたような時代が長く、その分削れも大きい。
金銭的な面から Elixir を使うようになってからは多分削れも減ったと思うのだけれど。
イッペンこいつを換えてみようか。
高いギターだしバインディング付いてるヤツはやったことないけど・・・。
でもコレに JESCER は硬過ぎるかも知れない。
或は Fender Japan のミディアムスケールのストラトとか。最近殆ど使ってなかったけど。

2021/05/08

Danelectro Shorthorn のフレット&ブリッジ交換

他人には全くオススメできないでお馴染みの、Danelectro の Shorthorn の現行バージョンである所の 59M NOS+、値段の割に仕上げが若干甘めとか加工精度がイマイチとか使ってる部品のクオリティが糞とか、気に入らない部分は多々あるけれども、色々改造して音的にはまあそれなりに気に入って使っている。
コレのフレットを背の高いヤツに交換したろうと思って放置していたもの、遂に手を付ける。
元々のフレット高が 1.0mm 程度。
これを JESCER の No.58118(ジャンボフレット)のニッケルシルバーのものに交換する。
高さ 1.47mm あるので、すり合わせをしても 1.4mm は残る感じ。

フレットは以前 Steinberger Spirit をリフレットしたときの余りである。
Spirit は本当は 24フレット + ゼロフレット で 25本 必要なんだけど、私は 24本 セットのものを買ってしまい、後でゼロフレットの存在を思い出してもう 1本 の為にもう   1セット 買わなければならなかった。
その残り 23本 を今回使う。
59M が 21フレット なので 2本 余る。

あと序でにバダスもどきのブリッジも気に入らないので交換する。
Montreux のバダスタイプに交換するのが正着なんだろうけれど、59M ゴトキに 10,000円 は高いので、信頼と実績の GOTOH の 510UB にする。
510UB の画像を見た感じ、ケツ部が長いので 59M のブリッジ部のザグリ部分がエンドピン側に不足しそうに見えるけど、最悪ザグリは削り直してしまえばいい。
或は面倒臭そうなら Epiphone の Les Paul SL に付いてきたラップアラウンドブリッジを転用してもいい。

つうことで、作業に取り掛かる。

ネックを外すと角度調整用のシムが 2枚 重ねてあった。
プラ版と厚紙・・・。
どんなクオリティコントロールやねん。
そういやボリュームの高さ調整もガバガバのナットを挟み込んでただけだったし。
まあ兎も角ブリッジをバダスタイプより背の低い 510UB に交換するならこのシムは必要無い。
あとコイツの所為でリアピックアップの高さをめっちゃ上げなくてはならなかったので、無い方が良い。

フレットはマイクロニッパーで挟み込んで浮かせてから喰切りで更に浮かせて抜く。
喰切りは TTC の EN-165S を無加工で使っている。
刃をフラットに加工すればヤスリ仕事が減って楽かと思うが、そうすると刃の耐久性は落ちそうで私はやってない。他でも使いたいし。
フレットが抜けたら細工ノコで溝の樹脂とかを掻き出しておく。

指板サイドを養生し、フレット抜いたとこに出るササクレを押さえ込んで、溝に瞬間接着剤を流し込む。
ササクレを補修しつつ溝の強度を上げる。
瞬間接着剤は幾つか試した感じ、アルテコ 711 が一番良かったかな。
他には Loctite 420 とかアロンアルフアの釣名人とかも低粘度で木材への染み込みは良い。
釣名人は 2g 入りで 300円 ちょいだけど、アルテコ 711 とか Loctite 420 は 20g で 700円 ちょい。
ギター 1本分 だけなら釣名人でも足りるかも知れないけど、他にも使うなら 711 とか 420 がお得。
木部のネジ山に染み込ませてネジ山を強化するのに使ったりするし。
余ったら冷蔵庫で保管すればそこそこの期間保つし。

瞬間接着剤が完全に硬化したら細工ノコで余分な接着剤とかを取り除く。

トラスロッドを調整してネックをできるだけストレートにして、HOSCO の R14" のサンディングブロックを使って指板の面を出す。
フレットのタングをネック幅から 1-2mm 程度オフセットするように切って、フレットを打ち込み、喰い切りでフレットの端を大まかに切り揃える。
フレットが打ち込み終わったら指板を養生してヤスリでフレットエンドを整形する。
再びトラスロッドでネック調整して HOSCO のサンディングブロックに#800~のサンドペーパー付けてフレットすり合わせをする。
すり合わせできたらサンドペーパーとかスポンジヤスリとかでフレットのクラウンを整形する。
フレットが整形できたらコンパウンドで磨く。

フレットが完成したらフレットも養生して、指板サイドに残った溝をエポキシで埋めて、刷毛塗りのクリアラッカーで塗装し、完全に乾燥したらサンドペーパーやらコンパウンドやらで磨く。

指板がなんかめっちゃ乾燥してるような感じに見えたので、レモンオイル・・・は無いから食用の太白胡麻油をウッスラ塗っておく。

フレットの背が高くなったので、ナットも高くしなければならない。
59M はアルミのナットをネックにネジ留めしてあるので、一旦ネジ穴をエポキシで埋めて、ナットの底に T0.5 のアルミ板を瞬間接着剤で貼り付けて下駄を履かせる。
ネックを取り付けて、元のブリッジ + 元の弦を仮で張って、ナットが良い感じの高さになるようにヤスリでアルミ板を削る。
高さが決まればタイトボンドを少量塗ってそのままネジ留めしてしまう。
古いブリッジと弦はもう要らないので外しておく。

ブリッジ。
510UB を載せるつもりだったけど、木加工がメンドくなってきて Amazon で 1,800円 ぐらいの Musiclily とかいうトコのオクターブ調整できるタイプのラップアラウンドブリッジを、めっちゃ迷って買う。
こういうのは有名所の OEM 供給元だったりしてちゃんとしたモノだけど安いという場合もあれば、何も解ってない人が唯見た目だけを真似て作った真正のゴミを売ってる場合もあるからなあ・・・。
あと Amazon のレビューは何の役にも立たない。
届いたので見てみると、なんか切削屑の上からメッキかけてる感じだしタップのバリもそのままだし・・・。
工業製品としてのクオリティはウンコ。
取り付けて弦を張ってみると、スタッドとブリッジの遊びが大き過ぎてブリッジのケツが浮いた状態になる。
そうするとブリッジの駒に弦が接触せず、オクターブ調整ができない。
59M は Les Paul Special とかと違ってネックの仕込み角が無いので、スタッドの方向と弦の方向が垂直に交わる感じなり、ブリッジのケツが浮くと駒に弦が接触しなくなってしまう。
つうかこの浮きだと Les Paul Special のネック仕込み角でも厳しい気がするけど・・・。
あとこの 59M のスタッド自体が、加工精度悪過ぎて垂直に入っておらず、片方が若干ネック側に倒れているのもある(なので弦高を上げると音程が下がる)。
ブリッジが噛み込む部分の径が太く高さが低いスタッドを持ってるので、それに合わせてブリッジを自分で精度良く加工してブリッジがほぼ真っ直ぐ取り付くようにすると 59M 側のスタッド穴の加工精度の所為でスタッドが回らなくなり、それを避けられるだけの遊びを作るとブリッジのケツが浮いて、弦によって駒に接触したりしなかったりする感じ。
つうことでブリッジのケツ部分をハンディルーターで削り、ブリッジの駒に弦がガッツリ乗るようにした。
けど今度はブリッジの元の加工が悪過ぎて駒が浮いており、音を鳴らすと駒がめっちゃビビる。
つまり最初からどうやってもコイツはマトモに使えなかったということだ。
糞があああああああああ!

諦めて 510UB を載せることにする。
やっぱ木加工が必要で、ハンディルーターでザグリをエンドピン側に 10mm 程度延長する。
ううん、やっぱコレ、メゾナイトじゃなくて MDF だと思うんだけど・・・。
トップ材の下のブロックはポプラか柔らかいメイプルかという感じの材木。
木部が露出したトコはエポキシを塗っておく。
この部分は弦交換時に弦の先が当たる部分なので、ちょー硬くなるでお馴染みの J-B Weld を使った。
色は塗らず。
59M 側のスタッドが若干斜めに入っている所為で 1弦 側を 6弦 側より下げると急激にスタッドの回転が固くなってしまうけれど、一応ちゃんと調整はできる。
弦を新しく出してきて(クソ、この弦不足のときに・・・)張ってみると、ちゃんと駒も機能を成しているし、当然ビビりとかも無い。
これが信頼と実績の GOTOH よ。調整するには 3種類 の六角レンチが要るケド。

因みにスタッドのネジ部にはタミヤの接点グリスを塗り込んである。
そうしないと弦高調整のときにスタッドがスムーズに回転しないので。
GOTOH の 510UB なら六角レンチが使えるので回転が多少固くてもそれ程苦ではないけれど、一般的なスタッドでコインとかマイナスドライバーとかで回そうとすると大変だったので。

完成。
やっぱジャンボフレットになると指板までの距離があるので若干指先に負担が掛かる感じがするけど、弦を確実に押さえられる感じはある。
弾き易くなったかと。
ネックのシムを外して仕込み角がフラットになったので、リアのピックアップを以前みたいにゴリゴリに上げなくても済み、調整がし易くなった。
510UB は、最初から素直にコレにしとけばよかったという感じの安定感。
音的には、生音は安っぽいカランとした部分が減って、確っかりした鳴りになってしまって Shorthorn らしさが減った。
楽器としては正解かも知れないけれど、特徴が減ってしまった感じ。
開放弦でも同じように感じるので、フレットというよりはネックのシムかブリッジの所為か。
まあピックアップがショボいので出音は特に大きく変わった感じは無い。

つうことで何故か Over the hills and far away (Led Zeppelin の方)を只管弾き続ける。
Kashmir でもなく。

フレット交換はこれで 2本目 の成功となる。
フレット交換についてはもう「できる」と言っていいんじゃね?
道具さえ揃えてしまえば、あとは根性でどうにかなりそう。
次は Ibanez S か Squire Duo-Sonic 辺りをやってみるか。

Soundhouse
GOTOH 510UB Chrome
GOTOH 510UB Chrome
JESCAR #58118 NS18%
JESCAR #58118 NS18%

-----
最近お気に入りの Elixir Optiweb の 0.011 のセットが手に入り辛い・・・。
0.010 と 0.009 のセットは現状は回復しつつあるように見えるけど、売価も以前より高くなってるし、未だ不安定な感じがする。
つうことでたまには Ernie Ball を使ったりしてるんだけど、やっぱ私的には Ernie Ball の方が音は好みなんよね・・・。
何も悩まなくていい。
すぐ錆びるけど。

2021/05/02

また今夜も只咀嚼して飲み込むマシーン

アメリカンウィスキーに浮気してたけど、久しぶりに Ardbeg Ten 呑んだらやっぱ Ardbeg が旨え。
その後に近頃は割とイケると思って呑んでた Buffalo Trace 舐めてみたけど呑めたもんじゃねえ。
やっぱ私はスコッチ派なんだよなあ。
Ardbeg より Laphroaig の方が好きなんだけど、今は Ardbeg しかないからしょうがない。

今んトコロ家には Ezra Brooks の Rye、Buffalo Trace の 90 proof、Old Grandad の 114 proof が有る。
正直に言うと、私の好みとしては、好きな方から言って Ezra - Buffalo - Grandad の順。
Ezra Brooks Rye は、ライウィスキーってことになってるけど、味的には安くて美味い系のブレンデッドのスコッチみたいな感じでめっちゃ呑み易い系。
やっぱスコッチ派なんよね・・・。
Buffalo Trace はバーボンだけど、一般的なバーボンよりダークな甘味とバニラ感が強くて、あんましバーボンらしくない感じ。
スコッチで言うと Macallan 系統。Macallan より大分安いけど。
やっぱケチらず Eagle Rare(Buffalo Trace の上位互換)ぐらい買っとくべきだったか・・・と思って Amazon 見てみたら Eagle Rare がめっちゃ高くなってる・・・。
Old Grandad がこの中だと一番バーボンらしいバーボンという感じかね。
一般的なバーボンよりちょい濃い目で甘さもあるけど、バーボンっぽいガツンと来る感じもある。
Wild Turkey 8y が私の中ではバーボン中のバーボンという感じなんだけど、あそこまで行くと私にはバーボン過ぎて呑み難く、たまに店で呑むだけならいいけど瓶買ってまでは、という感じか。
やっぱ多少は甘さが欲しいんよね。
甘い系で言うと Makers Mark とかがあるけど、アレは軽い甘さというか、もうちょいダークな甘味が私好みなんよね。
あとストレートで呑むなら私にはちょい薄味な感じがする。

つまり何が言いたいかと言うと。
深夜に酒なんか呑んでると、無性にジャンク炭水化物が欲しくなったりするやん?
私の場合は、たまに炭水化物欲が出るときがある、というぐらいの頻度。
そいで「やっぱスコッチやで」とか管巻きながら Ardbeg なんか舐め続けてると、そういやどん兵衛(天ぷらそば)有ったなあとか思い至ってしまったりする訳ですやん?
一方で、知識として、アルコール呑んだときに炭水化物が不足しているように感じるのは錯覚、ということも知ってたりする訳ですやん?
更に言えば夜中に、実際空腹でもないのに、どん兵衛食べたら体に悪そうでもある訳ですやん?
で、食べたら絶対後悔することも、経験上よく解ってる訳ですやん?毎回のことですやん?
でもまぁエエか、たまにはハッチャケるのもアリか、という思考に至って(実際には毎日のように何かはハッチャケてるんだけど)どん兵衛作ったりする訳ですやん?
作ってる間は「アカン、これ絶対美味いヤツや」とか思いながら作ってるんだけど、イザ出来上がって箸でそばを抓んで口の前まで持って行った段階で後悔が始まる訳ですな。
思った程美味しく食べられないということが、この段階で明らかになる。
別に空腹でもないし、なんならアルコールで胃がキュッとなってるし、序でに舌も鈍ってる訳ですやん?
実際口の中に入れてみて、やっぱそんなには欲しくなかったと判明する訳ですな。
合理的に考えれば損切りで捨てるのが最善と解っているのだけれど、かと言って捨てる勇気も無く、後悔しながら咀嚼して飲み込む無駄な人生。

といういつもの夜。

歩いて 5分 以内に深夜営業してるマクドでもあろうものなら、私はこんなもんではなかっただろう・・・。