2020/09/21

最近の物欲

今年は物欲を掻き立てられたり掻き立てられかけたりするものが多い。

Pixel 4a。
要らん癖にアンインストールできないようなアプリが入ってない生 Android で、安心感とスペックを考慮すると安い。
けど今使ってる安くて古いスマホも全然使えてるしさして不満も無いしなあ。
ゲームもしないしスマホで何か作業する訳でもないし文章も書かないし、スペックが悪くても特には問題も無い。
今有るスマホでは USB で鍵盤繋いで音出す用途にはレイテンシーが酷くて使い物にならないのだけれど、Pixel 4a だとそれが改善する(と思われる)ぐらいかなあ。
あと eSIM が使えるのも便利で良いんだけれども。
結局買わず。

PS5。
光学ドライブ無しの Digital Edition が安い。買える。
PS4 と後方互換アリ。
でもなあ。結局使わんような気がするんよなあ。
PS4 もさあ。
PSVR の為に先んじて PS4 本体を買ったんだけど、結局 PSVR も買わず、大してゲームもせず。
色々とゲームを買ってはみたんだけど、マトモにクリアしたのは Witcher 3 のみ。
やっぱ私はゲームは向いてないんかなあ・・・。
そういやファミコンの時分から友人と比較してもゲーム下手やったしなあ。
つうことで様子見。
第2世代が出たぐらいのタイミングで再考する感じで。

Oculus Quest 2。
解像度が上がってパワーアップしてるのに安い。
Oculus Link ケーブルで普通の VR ヘッドセットとしても使えそう。
でもさあ。
Oculus Go は持ってるんだけど、結局たまに Amazon Prime Video を観るのにつかうぐらいなんよね。而も VR 作品じゃない普通のヤツ。
やっぱ時代は VR・・・つっても言う程 VR 時代が来てる感じもせんしなあ。
結局ゲームやねんなぁ。
やっぱゲームをせんとイカンのかね・・・。
あと Facebook アカウント必須とか鬱陶しい。
Facebook なんか厭でやってないんよね。
先ずやらんといかん程友達もおらんねやし。
あ、まあじゃあ捨てアカウント作ったらいいんか。
つうことで様子見。
Twitter・・・。
Twitter もちゃんとやるべきなのか。
でも多分私は人の気分を高揚させないようなことしかつぶやかん気がする。
「さっき唐突に、耳の奥にビッシリと亀虫の卵が産み付けられたような気分になった。卵が孵れば幼虫が信じ難い力強さで脳を穿孔して行く。食い破られた脳がグズグズに腐っていく。然し私はどちらかと言えば、脳の腐るよりも、その腐った汁が鼻から垂れるよりも、垂れた汁が服に付くことをこそ気にして居るナウ。」的な。

iPad。
ちょー古い iPad を持っててもう使ってはないんだけれど、そろそろ新しい iPad が欲しくなってきた。
主に Kindle 用にはなるとは思うけど。
鍵盤繋げて遊んだりしたい。
Apple Pencil も便利そう。
とか思ってたら新しい iPad が発表された。
新しい iPad はプロセッサが強力になった。
・・・ぐらいのもんで、コネクタも USB type C じゃなくて Lightning のままやし。
USB type C だったら買ってしまってたかも知れない。
Apple Pencil も第1世代にしか対応してないしなあ。
つうことで、次の iPad mini が USB type C になって、序でに安くなってることを祈ろう。
買わず。

まあそんな感じで。

2020/09/12

ES-339 のネック折れ修理箇所を強固にする

何年か前にネックを折ってしまった Gibson ES-339。
夏蒸し暖かく冬カラカラに涼しい我が家の過酷な環境の所為か、折れたところが開いてしまったり補修部品の当て木が剥がれてきたりして何度もリペアに出してた。
おかしくなる度にリペアに出すのも鬱陶しく思えてきたので、ミスったらネックごと交換するぐらいの覚悟で自分で直すことにしたのが一年程前。
折れた断面部分は Titebond で補修してあるのだけれどそれはそのままにしておいて、当て木をブビンガで作ってエポキシ接着剤で接着した。
半年ぐらいかけてチビチビ修理して、完成したのが半年前

何があった訳でもないのだけれど、最近になってなんとなしに強度に不安を覚え始めた。
ずっと使い続けていて、或時突如バキッと逝くかも知れない、という不安が ES-339 を手に取る機会を減らしている。
ということで、信頼性をより強固にする為に、もう一度補修し直すことにした。

当て木のブビンガとエポキシの部分をハンディールーターと切出小刀で削り落としてしまって、マホガニーの地を出す。
新しいブビンガで当て木を作り直す。
トラスロッドのザグリ穴がネック裏の削った部分から貫通してしまっているので、トラスロッドのワッシャーが入るようにブビンガの当て木に逃げをちょっと大きめに作る。
接着剤を付けずに一旦養生テープで当て木を固定して、トラスロッドのザグリにホットメルトを流し込む。
ホットメルトが固まったら当て木を外して、貫通してる穴からネック裏に出てきたホットメルトをナイフで削って整形する。

マスキングテープでバインディングとか指板とかヘッドとかを養生する。

ブビンガの当て木とマホガニーの接着面を荒し&脱脂して、エポキシ接着剤を両面に塗り込んで塗りたくって、当て木とネックをくっ付けて養生テープで軽く固定する。
因みに今回、この部分のエポキシはコニシの E250 を使った。
硬度と靭性のバランス的に丁度良さそうだったので。一寸硬度寄りだけど。
あと固めのエポキシ接着剤の中では木材への染み込みも少しだけ良い方なので。
前回は慥か何種類かを混ぜて硬化後の特性を調整してたと思う。

一週間放置。

エポキシが完全に固まったらブビンガを削ってネックと一体化するようにする。
前回の修理と同様にボリュートを大きめに作った。
周りの塗装も或程度削り落としておく。
あとトラスロッドのザグリのホットメルトも掻き出しておく。
ここまでは前回と大体同じ。

そしてここからが今回の目玉。
ガラスクロス。
補修分全体を覆うようにガラエポのFRPを貼り付けたら、もう一生折れないんじゃね?
大きめにガラスクロスを切って、エポキシを貼り付け部に薄く塗り込んで、ガラスクロスを貼り付けてマスキングテープで固定し、更に上からエポキシを染み込ませる。
エポキシが或程度固まってきたら余分なガラスクロスを切り落とす。
エポキシが固まり切ったら削って或程度整形し、表面を荒してエポキシを重ね塗りする。
これを繰り返してネックの形状を作っていく。
因みにガラスクロス用のエポキシは東邦産業のエポキシコートを使った。
気泡も入らずガラスクロスにちゃんと良い感じに染み込んでくれる。
硬度はそんなに高くないけど靭性は高い。
ホントはもうちょい硬度の出るヤツがよかったんだけど、なかなか少量では売ってないんよね・・・。
あと2回目以降の塗りは透明エポキシにカーボンブラック(炭素粉顔料)を加えて黒くしてる。

これで大分信頼性が上がった筈・・・。
ネックの根本が少し太くなってしまったけど。

ネックが整形できたら黒のニトロセルロースラッカーのスプレーを2-3回吹いて、上から透明を10回ぐらい吹くいて厚みを付ける。
ラッカーが乾いたら極細のコンパウンド&ワイプオールで死ぬ程磨く。
ドリルに付けるタイプのバフも使ってみたんだけど、なんかうまいことバフ掛けできなかった。

ネックが鏡面ぐらいピカピカになったらほぼ完成。

ダメ押しで、トラスロッドのザグリに半月ワッシャーを1枚入れて、それがヒタヒタにならないぐらいにエポキシを流し込む。
ネジ部にはエポキシが染み込まないようにめっちゃ注意する。
エポキシが垂れない程度に固まってきたら弦を張ってトラスロッドを調整する。
エポキシが完全に固まったら完成。

完成して未だ一週間ぐらいだけれど、安定している感じがする。
ネックの根本が少し太くなったのは普通に弾いていれば意外と気にならなかった。
但、ローコードのFとかで6弦を親指で押さえようとすると、今までより太くなったのが感じられる。

あとやっぱ ES-339 はカリンとした良い音出るわ。

2020/09/07

P-90 仕様の Les Paul のピックアップと回路を色々弄る

ピックアップ載せ替えたい病が発症する。

リア

P-90 仕様の Les Paul のリアピックアップを P-90 サイズのハムバッカー Dimarzio DLX Plus に交換したんだけど平坦な感じのサウンドと硬質でジャリつくハイが気に入らなくて、マグネットをセラミックからアルニコ 5 → アルニコ 2 → アルニコ 5 と変遷してきた。
セラミックだとハイが硬過ぎ、アルニコ 5 でも一寸ハイが硬くてアルニコ 2 にしたらハイは好い感じになったんだけど今度はパワー感が欲しくなってきてアルニコ 5 に戻して今に至る。
でもなんかアルニコ 2 のときより 5 のとき方が若干出力低くなってるような気がする・・・。
どちらもピックアップの高さを「丁度良い音が出る」ということを基準にしてセッティングしているので、もしかしたらアルニコ 2 のときの方がピックアップが弦に近かったのかも知れないけれども。
ピックアップの高さを「丁度良い音が出る」基準で合わせると、私のギターでこのピックアップという条件では、例えばボリュームを絞って行ってファズが歪まなくなるところがアルニコ 5 のときの方が大きいように思えた。
うーん、でもアルニコ 2 の方が、弦とピックアップの距離で言えば「良い音が出る距離」の範囲が広かったし、多分アルニコ 2 の方が 5 より弦から離してたと思うんだけど・・・。
音のパワー感は完全にアルニコ 5 の方が上なんだけど。

まあ兎も角。
アルニコ 5 のときで一番良い音が出る高さにピックアップを設定したときに、もうちょい出力が欲しかったし、もうちょいミッドレンジに身の詰まった感じの音が欲しかった。
普通の PAF 系のハムバッカーの音が欲しいのだ・・・。

コイルは変えられないので、磁力をパワーアップさせれば出力も上がりそう。
でも(磁力の強力な)セラミックのときの音は気に入らなかったんだ。
じゃあアルニコ 2 のマグネットと 5 のマグネットを重ねてピックアップに入れたらなんか丁度良くなんじゃね?と思い立った。
元々載ってたセラミックのマグネットの厚みが大体 5.5mm ぐらいでまだ深さに余裕があったし、Soundhouse で買った Montreux のアルニコマグネットが 1枚 3.2mm ぐらいなんで、多分 2枚 入る。

でも磁石を 2枚 重ねたらどうなるんやろう。
ネットで調べた感じでは、同じ2つの磁石を SN-SN みたいな感じで重ねたら磁力が一寸上がる(2倍になる訳ではない)、というような資料は出てきたのだけれど、N極同士-S極同士を重ねたときにどうなるのかの資料が見つからなかった。
多分 1枚 より 2枚 の方が強力になるのは間違い無いだろうけれども、どのくらい強力になって、而もそれがピックアップに組み込まれてこのギターに載ったときにどのような影響があるのか、私には大した予測ができない。
而も 2枚 の磁石の種類も違うのだし。
じゃあもうやってみるしかないよね。
何回「これが最後のチャンスなんですー」やる積もりやねん、でお馴染みの大阪都構想とは違って、やってヤバけりゃ戻せるし。
それに良くなるかどうか、幾ら予測ができないとはいえ、都構想に比べりゃ見込みはある。

つうことで、DLX Plus の裏蓋を開けてアルニコ 5 の上に 2 を乗っけてホットメルトで固定して蓋を閉める。
磁石 2枚 が丁度ギリギリ良い感じに収まるぐらいの感じだった。
で、セッティングして弾いてみる。

出力が上がってる。
普通のハムバッカーのハイゲインモデル程ではないけれども、多分「そこそこ高めの出力」ぐらいの感じ。
因みに今までのアルニコ 2 とか 5 とかの 1枚 では「若干低め」ぐらいの感じだった。
セラミックのときよりは少し出力低そうだけれど、弦とピックアップの距離で「良い音が出る距離」の範囲は今までで一番広い。
結構弦から離してもあんまりイナタい感じになり難いので、ピックアップの高さを下げめにセッティングすると出力も丁度良い感じになるし歪ませれば6弦ミュートもズンと効かせられるぐらいのローの質感。
「若干ハイミッド強めのドンシャリ」傾向ではあるが、ミッドレンジもそこそこ充実してるしハイも硬めではあるが硬過ぎない感じ。
私の好み的にはもうちょいミッドレンジが厚くてもいいかと思うんだけど、コレはコレでそこそこ使い易い音だしまあ良しとするか。

因みにトーンポットを Push-Pull のスイッチ付きポットにして シリーズ-パラレル を切り替えられるようにしてる。
パラレル時に片方のコイルが抵抗を通して GND に落ちるようにしたらパラレル特有のシャリ感が減って使いやすくなるんじゃね?と思って試してみたけど、小さい抵抗だと殆ど音が変わらないし、抵抗が大きいと電気的にシングルコイルに近づいてハムノイズが大きくなるし思った程は音が変わらなかったので、止す。
マグネットをアルニコ 5+2 にするとなんかパラレル時の音もそんなにはシャリつかなくなったし。

因みにスイッチ付きポットは Bourns の PDB183-GTR シリーズ。
型番は PDB183-GTR02-504A2(ソリッドシャフト、ハンダラグ、500kΩ、強めのAカーブ)。
以前 Mouser で買い物したときに一緒に大量に買った。
ソリッドシャフトでなくてローレットシャフトのなら Montreux が Bourns 製のものを扱っているので、日本でも手に入れ易いのだけれど、私はローレットシャフトが大嫌いなので Mouser とか Digikey で買わざるを得ない。
でも Mouser だったら Montreux の半額ぐらいで手に入った。
PDB183-GTR は私の愛用している TOCOS の RV24YN シリーズのポットに比べてトルクが弱くて手が当たるだけですぐ回ってしまうのが難点だけど、それ以外はまあ悪くない。
ポット部は普通のオープンタイプなので TOCOS 程堅牢ではないだろうけれど、造りはまあまあ良さげ。
スイッチの切り替えは割と重めで、Pull 時はノブを確っかり持って引っ張らないと不可ない。
因みにボリュームは TOCOS RV24YN の A500kΩ のまま。

TOCOS RV24YN にしろ Bourns PDB183-GTR にしろ、普通の Gibson Les Paul に付いてるポットより首が短いので、乗せるには木部を削る必要がある。

トーンのコンデンサは 0.022μF のものから 0.039μF のものに交換した。
トーンを絞ったときにより下の周波数からカットされるようになるので、ムームー感が強くなる。
まあトーンは殆ど使わないんだけど。

ボリュームに 510pF のハイパスコンデンサを付けてるのだけど、直列に 10kΩ の抵抗を入れて、ボリュームを絞ったときのハイパスのギラつきを少し和らげた。

フロント

序でにフロントも P-90 → Gibson mini humbucker → Seymour Duncan P-90 Stack → Gibson mini humbucker となってたのを P-90 Stack に戻した。
P-90 の見た目が気に入って P-90 モデルの Les Paul を買ったのに、ミニハムにしたら一寸ダサく感じられる・・・。
因みにミニハムは Firebird に載ってるヤツじゃなくて Les Paul Deluxe に載ってるポールピース付きの方。
音に関しては、ミニハムだと普通のハムバッカーというよりは Fender 系のシングルにより近いような音で、ローがスッキリしててブーミーにならないクリーンな使い易い音なんだけれど、もうちょいモッコリした太くて力強い音が欲しくなってきたので P-90 Stack に交換することにした。

以前 P-90 Stack を載せてたときに ON-ON-ON のミニスイッチをリアのトーンポットと交換で載せて パラレル-スプリット-シリーズ の切り替えができるようにしてたけど、以前ミニハムに載せ替えたタイミングでそのミニスイッチを Push-Pull のスイッチ付きポット(PDB183-GTR)に交換し、リアの シリーズ-パラレル 切り替えに充てた。

今回フロントを P-90 Stack に載せ替えるに当たって、フロントのトーンポットも PDB183-GTR に交換して、P-90 Stack の シリーズ-パラレル が切り替えられるようにした。
P-90 Stack はスプリットの音が一番 Gibson P-90 に近いんだけど、スプリットにするとシングルなのでハムノイズは乗るので今回は採用を見送った。

あとフロントのトーンのコンデンサを 0.022μF から 0.047μF のものに変えた。
より籠もらせることができるようになった。
まあトーンは殆ど使わないんだけど、絞ればかなりムームーにできる。
・・・けどトーンを 0 にすると 1弦 の出力が明らかに弱くなるぐらい低い周波数からバサッと削っちゃうので、0.033μF ぐらいにしてもよかったかも知れない。

あと序でにリアと同じ様にボリュームの 510pF のハイパスコンデンサに直列に 10kΩ の抵抗を入れている。
ハイパスがかかる周波数はほぼ同じのまま、ハイパスのかかり具合を少し穏やかにした感じ。

因みに P-90 Stack を載せる為にザグリの深さは拡張してある。

-----
Soundhouse
STK-P1b P-90 Stack Bridge
STK-P1b P-90 Stack Bridge
DP154 BLACK DLX PLUS Bridge
DP154 BLACK DLX PLUS Bridge
Mini Humbucker Bridge
Mini Humbucker Bridge
Bourns push-pull pot A500K inch
Bourns push-pull pot A500K inch