2022/05/21

Telecaster はトップロード

Telecaster よ。Telecaster。
ガツンと芯のある「生っぽい」音、でも重くなくて速い音でお馴染みの。
掻き鳴らしたくなるギター。

ホントは Fender USA の American Professional II のローズ指板のが欲しいんだけど。
R9.5"のナロートールフレットで、3連のブラスサドル、4+2点留めでサイドが低めでトップロード可のブリッジベースプレート。
でもまあ金も無いし、今は買わないでおいてやろう。

弦をトップロードできるってのが重要なのです。
私の好きなテレキャス使い、というかゴリゴリに影響されまくってるテレキャス使いであるところの Jimmy Page も Jeff Buckley もトップロードでしたやん?アベフトシは違ったけど。
トップロードにすると、ブリッジサドルで弦が曲がる度合いが変わって、弦-サドルのブリッジベースプレート-ボディへの力の方向が変わったりして、音が変わる。
力強さと硬さが若干減って、ハイミッドが立ってカリッとしたより「弦が振動している」感じの音になる傾向がある。

American Professional II は買えないけれど、Telecaster Thinline が有る。
Fender が Mexico でアセンブル工場を立ち上げたぐらいの時期の、Fender Mexico だったか「Fender USA made in Mexico」だったかのヤツ。
普通のシングルコイルx2の '69 タイプでマホガニーボディ。
メープル指板のゴン太ネックだったのを削ってチョイ太ネックにしたヤツ。
最近あんまり弾いてなかったんだけど、引っ張り出してきた。

改造しまくってて、オリジナルの部品は木部とピックガードぐらい。
木部はネックを削ってるし、ピックガードもコントロール部を独立して外せるように切ってるけど。

ブリッジは少し古い(今は多分ディスコンの) GOTOH のL字の分厚いベースプレートのヤツで、弦をトップロードできる。
なのでトップロードしてるんだけど、この GOTOH のは、弦を入れる部分がかなりボディエンド側に伸びていて、ブリッジ部での弦の曲げ角がかなり鈍角になる。
その所為で、トップロードだと高音弦はまあいいのだけど低音弦の音がちょいへニョンとしてしまって、0.010のセットを張って、6弦だけ普通の裏通しにしたりしなかったりしてた。
あとブリッジベースプレート自体に質量があるので、弦の振動が Thinline のボディまで若干伝わり辛い感じがしててビミョウだった。
ネジが一列4点留めでフラットなプレートなので、ネジを強めに締め込むとリアピックアップ辺りがボディから浮いたりもするのも気に入らない。

因みに American Professional II はベースプレートは、GOTOH の程ではないけど昔ながらのヤツに比べてボディエンド側に長いので、トップロードにするとブリッジ部での弦の曲がりが鈍角になるハズ。
なのでトップロードにすると低音弦の音も若干へニョンとなるかも知れない。知らんけど。

つうことで、Thinline のベースプレートを、GOTOH のから、昔買った古い Wilkinson のに交換した。
多分オリジナルのブリッジベースプレートも残ってると思うんだけど、チョットどっか遣って了っている。
Wilkinson のベースプレートは形状的にはプレートのサイドが立ち上がってて厚みも薄い昔ながらのタイプで、トップロードできるようになってるので、丁度良い。
サドルは GOTOH のコンペンセイテドになってるヤツをそのまま移植した。
Wilkinson のは普通の3連と同様に弦の左右ズレが起こる・・・けど溝を切ってやれば大丈夫なんだけど、まあ GOTOH の形の方が信頼感はある。
けど GOTOH のは左右ズレが起こらない代わりに、弦高の加減で1-2弦用のサドルが3-4弦用に比べて斜めになってたりすると弦間ピッチが合わなくなるので結局サドルの横側を削ったりしなければならないんだけど。

0.009のセットを6弦も含めてトップロードにして、弾いてみた。
序でに弦高を1.50mm@1弦12フレットぐらいだったのを、1.25mmぐらいにに下げた。
流石に強めに弾くとフレットに当ってジャリジャリするが、意外とボディも鳴ってるし、めっちゃ速く弾ける。
ベースプレートが GOTOH のに比べて短くなったのでトップロードの穴が裏通しの穴に近付いて弦の曲がりが若干鋭角になってるので、0.009のセットの弦でもピックに弦がまとわり付く感じは無い。
やっぱテレキャスは細い弦を張ってもピックの弦離れが良くて弾き易いんよな・・・。
あとベースプレートが軽くなったこともあって、思いの外ボディが響く。
6弦もへニョンとはならないが、パリッとした芯の強い音が必要なら6弦だけ裏通しにしてもいい、ぐらいの感じ。

テレキャス、弾き易い。
昔はアンプを通すとニュアンスが出過ぎて逆に弾き難く感じられたが、今は打てば鳴るこの感じが好い。
あとヘッド側のストラップピンの位置も私には丁度良い。
ストラトだとヘッド側過ぎて、ギター全体が右手側に寄るので私には高フレットがほんの少しだけ弾き難く感じるんよね。

つうことで、掻き鳴らす系のギターは暫くはこの Thinline で我慢できる。
けどやっぱ American Professional II が欲しいなあ・・・。

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Soundhouse
Wilkinson WTB
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Compensated Brass Tele saddle set
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GOTOH In-Tune BS
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GOTOH BSTC1S Nickel
GOTOH BSTC1S Nickel