2021/11/27

ショートスケールベースのステンレスラウンドワウンド弦、その2

私のお気に入りの D'Addario の ProSteels EPS170S がいつの間にやら終売になっていて、シャーナシで Rotosound のショートスケール ステンレス ラウンドワウンド弦、RS66S を私のショートスケールベース、Squier Jaguar Bass に張ったものの、そのピッチの悪さに我慢できなくなった。
私は結構音程にはあんましシビアではない方だと思うけど、この私でさえ嫌悪感を覚えるピッチの悪さ。
なのでショートスケールベースステンレスラウンドワウンド弦の2種類しかない選択肢のうちのもう一方であるところの DR の Hi-Beam SMR-45 を買ってくる。
DR はギターには何種類か張ったことがあって概ね好感触だった記憶があるけど、ベースには多分張ったことはなかったと思う。
で、早速張ってみたけど・・・これミディアムスケール用じゃね?
DR のホームページ見てみたら、ショートスケール用とはなってるけど弦の巻きの太いトコロの長さが 33 3/4 inch って書いてある。
ミディアムスケールが 32 inch だから、太いトコロがそれより 1 3/4 inch(大体 4.5cm ぐらい)長くて、やっぱミディアムスケールで丁度良いぐらいじゃね?
私のショートスケールベースだと4弦のペグに太いトコロが掛かってしまって、結局私が嫌っていた「太いトコロで曲げる」状態になってしまっている。
そうすると、やっぱ少しだけチューニングの安定性が悪くなる。
けどまあペグのトコロを指で押して弦に曲げ癖を付けて、序でに暫く放っておけばちゃんと安定するので、まあ我慢するか・・・。
多分頻繁にドロップチューニングで4弦をDとかCとかに変更する人はチューニングが若干安定しなくなるかも知れないけれど、私はチューニングは変えないので大丈夫。
つうかこれなら普通にロングスケール弦張っても同じなんで、次からは色々選択できるロングスケール弦を買うか、或はまだ選択肢のあるフラットワウンドかニッケル弦に替えるかするか。

因みに話は飛ぶけど、私のベース弦の巻き方は、ペグの中央の穴に弦を入れるのではなく、ペグの横から弦の余りを出して、一回その上を巻いて2周目から下に巻いていく、弦の張力で弦自身を挟み込む巻き方。
一通りチューニングまで終わってから弦の余りを切る。
ギターでも金属弦では同じように巻いている。現在は殆どロック式ペクにしてるけど。
この巻き方で弦が抜けてきたりチューニングが緩んできたりといったトラブルは今まで経験したことが無いし、普通の巻き方より安定的な気がする。
この巻き方だと弦を巻くより先に弦を切らなくていいのでミスが少なくなるというメリットもある。
私の Jaguar Bass のペグだと弦を 10-12cm 長くとって巻いて行って大体上1周、下2-3周巻くぐらいの感じ。
ペグの中央の穴に弦を突っ込む機能的意義が解らんのでこの巻き方になった。

弦を張って、トラスロッドやオクターブを調整して弾いてみる。

ラウンドコアだからか、音的にはめっちゃ大人しい。
あと生音がでかくなる。
ステンレスの硬さは感じるがミッドハイの美味しいところとかハイの高いところが出なくて、まあ「多少死んだ音」と申し上げて差し支えない。
或は中身の詰まったような隙間の無い音。
どう弾いても似たような感じの出音になりがちで、親指で弾くのと他の指で弾くので音の差が出難いのが私には厄介だが、3フィンガーでポロロロロっとやっても音の粒が揃い易くて多少上手くなったように聞こえる。
ニュアンス的な部分が出し辛い感じがするけど、まあ私程度の腕の「ニュアンス」なんざ誰も聴いてないので良し。ミスの方が多いしな。
なんか私の感覚からするとステンレスっぽくない音で、スラップすると「まあステンレスかな」と判るぐらいの感じ。スラップあんま好きくなくて下手だけど。
サスティーンの伸び方の感じとかはステンレスっぽい気がする。
総合的にはステンレスラウンドワウンドにフラットワウンドとニッケルのフレバーを大量にまぶして押し固めたぐらいの音の感じ。

弦の硬さとかテンション的には私には丁度良い。
多分普通ぐらいの硬さかな?ちょい硬めかな?ぐらい。
硬いようで粘りがある感じ。
弦の表面も滑りが悪いということはなく、割と弾き易い。

ピッチはまあ普通に良い。
C#を弾けばC#が鳴る。
コードを鳴らしてゲロ吐きそうになることも無い。
強めに弾いたとき等の音程の安定感もある。
ハイポジションだと D'Addario のときの方が安心感があった気がするけど、まあ大体は同じぐらいかと。
つうか RS66S が余りに悪過ぎということが解った。

バランス的に若干3弦が太い感じがするけど、RS66S はもっと3弦の違和感があったので、それに比べればまあマシ。

気に入ったか気に入ってないかで言うと・・・もうちょい旅する必要がありそう。

つうことでショートスケールベースにショートスケール用のステンレスラウンドワウンド弦を張りたい皆さん。
諦めて下さい。無いです。

或は・・・一応 Atelier Z の MSB-3300 ってのがあるらしいけど。
Atelier Z というとベース本体はベーシスト達から好評な印象があるけど、弦はどうなんやろう。