2018/06/27

コーヒー自家焙煎:フライパン編

コーヒーの自家焙煎。
今までは主にオーブン焙煎だったのだが、ここ何回かはフライパン焙煎を試している。
イワタニのカセットコンロを買ったのと、鉄のフライパンが余ってた、てのが理由。
味の拘りが理由という訳ではない。

鉄のフライパン、何年か前に22cmの一寸良いヤツを買ったのだけれど、それまで使ってた鉄フライパンの中でも20mmのものを殆ど使わなくなってしまった。
なのでそいつをコーヒー焙煎用にしたろうかと。
フライパンで豆を煎ろうとすると、普通のガスコンロでは温度センサーが作動して必要な火力を保持できなくなるけれど、カセットコンロならセンサーが付いてないので幾らでもフライパンを熱せられる。

私のフライパン焙煎の仕方は:

  1. カセットコンロでフライパンをチンチンに熱する
  2. 中弱火から中強火ぐらいにして豆投入
  3. 只管フライパンを煽る
  4. チャフが浮いてきたらフライパンをシンクへ持っていってチャフを或程度吹き飛ばす
  5. 或程度以上の焙煎の場合、煙が立ってきたらアルミホイルで簡易的に蓋をしながら振る(オプション)
  6. 煎り終わったらザルに空けてドライヤーで冷やしつつ残りのチャフを飛ばす

火が強いと短時間で仕上がるが、熱ムラも大きくなる感じがするので、浅い焙煎の場合は弱めの火の方がいいかも。
私は深い焙煎が好きなので割と強火でガシガシ炒める。
アルミホイルの蓋の目的は、フライパン内の温度を高く一定に保つことと、煙即ち気化した成分を豆に再度絡めること。
然し乍ら、深い焙煎にするときはスッキリとした苦味を目指すことも多いと思うので、そういうときには蓋をせずに不要な成分を気化させてしまった方が美味いかも知れない。
豆の油でフライパンがテカテカになるので、フライパンの再シーズニングは不要だった。

フライパン焙煎の主な特徴としては:

  • 5-10分ぐらいで焙煎できる
  • 当然その間付きっ切りになる
  • そしてその間ずっとフライパンを振ることになる
  • 調整幅が大きい、即ち失敗する要素も多く環境再現の難易度が高そうな気がする
  • オーブン焙煎に比べてチャフが飛び散り易い
  • 換気扇の下で焙煎できるので、部屋に残る匂いがマシ
という感じか。
焙煎時間は精々がところ10分未満ぐらいなので、オーブンに比べて大分早い。
オーブンだと20分ぐらいは掛かる。
フライパンだと焙煎中はその時間ずっと付きっ切りになる訳だが、オーブンでも結局最後の数分は付きっ切りになるし、時間に関する手間感はあんま変わらんかなあと。
その間フライパンを煽り続けなければならないけれど、意外にも特にしんどいとは感じなかった。

オーブンだと春夏秋冬、庫内の温度を一定にすることができるけれども、フライパンだと火加減だとか周囲の温度だとか振り具合だとか色々と一定にし辛いファクターがあって、豆が置かれる環境をいつでも同じにすることが難しい。
まあ然し実際、煎り中の豆の状態は見りゃ判るし、似たような状態に焙煎された豆なら加熱時間が多少違ったところで私の舌には判らんと思う。

チャフは、シンクで幾らか飛ばしてもコンロの周りにも多少飛び散るのだけれど、まあ思ったより面倒臭いことにはならなかった。
ティッシュでサッと拭き取れるレベル。

私の家のオーブンは換気扇の下から少し離れているので、オーブン焙煎をすると家の中が3日間ぐらいコーヒー臭かったのだけれど、フライパンだと丸1日ぐらいの我慢で済む。
これが一番でかい。

まあ、つうことで、フライパン焙煎の修行中。
味に関しては、オーブン焙煎と比べて味的にちょいストロングな感じがしないでもないが、私は深めの焙煎でカフェラテにして飲むのが好きな所為もあって、そんなには変わらんかなあ、というのが正直な感想。
少なくとも、オーブンとフライパンで似たような感じに焙煎したものを飲み比べてみても、劇的に変化する感じではない。
あとフライパンだと見た目より焙煎がやや浅めなのと、テカり出すタイミングがオーブンより早い感じ。

2018/04/04

花見、また或意味での花見

花見をした。
花見のベストのタイミングで花見ができる年も久しぶりであったことだし。

昨年までは花粉症もそこそこ治まっていて、薬無しだとたまに突発的に洟が垂れるようなときがある、という程度だったと記憶している。
突発的に来たときだけ薬を咽めばよかった。
でも今年はなんかずっと駄目だ。
薬も効かないことがある。症状が出てからだと尚更効かない。
1種類では効かないことも多く、予防的にセチリジンとアゼラスチンを両方咽んどけばまあ悪くてもそんなに酷くはならない、という感じ。
セチリジンもアゼラスチンも、私には多くの場合緩やかに効くのだが、どちらもたまに効き過ぎるタイミングがあって、一瞬、何かのゾーンに入ったみたいに眠気に襲われることがある。

鼻うがいもしてみたのだが、副鼻腔に何か悪いものでも流れてしまったのか、鼻から上、顔面の1cm内側から奥が熱く、重く、痛くなる。
完全に裏目。
なんか以前もこんなことあったな。
即ち、イブプロフェンと辛夷清肺湯が追加される訳ですな。

つうことで、Amazon Prime Videoを朝方まで観続けた後少し寝てから、コーヒーガブ飲みして、セチリジンとアゼラスチンとイブプロフェンと辛夷清肺湯をキメて、万全とも最悪ともつかない状態で花見へ出かける。

側に立つ桜に特に目を向けるでもなく、安くてまあまあ美味くてアルコール感皆無でお馴染みのミード(Katlenburger)を持って行ってチビチビやってたのだけれど、思ったより酔いの進みが早い気がする。
瓶の中身が半分ぐらい減ったところで唐突に酷く酔ったような気分になってくる。
吐くか?否吐く程ではないな、とか思いながら1分程凝っと堪らえていると、とても不快な気分になり、私の中の何者かが私の意識を飛ばそうとし始める。
更に堪らえていると、視界がギラつき始め、世界が画期的な色になり、とても醜いあの子を更にグッと醜くし、脂汗が吹き出してきた。
ゾーンに入る。
視覚がデモザイクする前のイメージセンサのRawデータみたいな、或はHDRのハローを敢えて使ったような映像を映し出す。
5分程、トびそうになるのを堪らえつつ視覚の異常を観察して「網膜の生データももしかしたらこういうふうなのかも知れない、然し生データとは何を指すのか」などと考えていると少し落ち着いてきたので、更に10分程横になっていると、回復した。

何がこれを引き起こしたのかは判らない。酒を呑むのに薬を咽み過ぎたのか、或はここに記していない私の生活上における他の何かだったのか、まあ恐らくは複合的な原因なんだろうけれど。
(セチリジンとアゼラスチンとイブプロフェンとアルコールはお互いに禁忌という訳ではなかったかと記憶しているが、一般的にアルコールとお薬とは余り素敵な関係にないという話はよく聞く。併しアカデミックに確かなことが知りたければ薬剤師にでも訊いて呉れ給え。私は正しくない。正しくない者の言い分を耳に入れておくのは正しいことではあるが、それを信じるのは単に愚かでしかない。)

酒を呑んでの視覚異常は初めての体験であった。
それで特に悟りを開くでも神の御心に触れるでもなく、私は今まで通り非宗教かフライングスパゲッティモンスター教徒でルネサンス的ロマン主義者で、今まで通り糞みたいにウンコなくだらない人間のままだけれど。
まあ、新しい体験ではあった。二度と御免蒙りたいけれど。
併し宗教的な転機とか、実際にはこういうことに似たような体験がもたらしているんじゃないかと疑いたくなるような体験ではあった。
取り敢えずまあ、死ななくてよかった。死ぬには、機ではなかった。

2018/03/13

コーヒー:オーブン焙煎

コーヒー。
多分私はコーヒー党ではないのだけれど。
どちらかというと紅茶党なんだけれど。

生豆を買ってきて、とうとう自家焙煎に手を出す。
重量だけ考えるなら、同じ量でも値段は1/3-1/2程度かと。
まあその分手間はかかるけど。
然し自分好みに焙煎できるし、焙煎後数日間の一番良い状態のコーヒーが飲める訳だ。

最初、鉄のフライパンの油膜を洗い流して台所の普通のガスコンロでチリチリやってみたけれど、コンロの温度センサーが反応して鬱陶しいし、チャフ(コーヒー豆の薄皮)が飛び散って鬱陶しいし、フライパンの再シーズニングも鬱陶しい。
豆は一発でちゃんと煎ることができたし味もちゃんとしてたけど、まあやってられん。
カセットコンロを使うか或は魚焼くときに使ってる「コンロのセンサーを騙す五徳」を使えば、センサーに関しては解消できるんだけど、チャフは豆から剥がれると上昇気流に乗ってそこら中に散らばるので如何ともし難い。

何かもっと簡単な方法はないものか。
まあ要は豆に熱が加わればよいのだ。
じゃあオーブンでよくね?

つうことで、いろいろ実験してみたところ:
オーブンの角皿に遠赤反射用/熱伝導率上げ用にアルミホイルを敷いて、生豆が重ならないように並べる。
欠点豆(ダメな豆)が入っているので、目で見て弾く。
200℃前後(うちのオーブンの場合)で予熱して、20分程焼く。
というか大体20分弱ぐらいでフレンチぐらいの感じになるように温度を調節する感じで。
豆の大きさや種類によっても温度や時間は変わる。
オーブンの熱にムラがある場合(うちのもそうだけど)は10分ちょいして焼き色が付いてきて香ばしい香りがしてきたら角皿を180°回転させる。
それでもムラになるなら何度かに分けて回転させる感じで。
温度が高過ぎても低過ぎても味のガッツリ感は減る気がする。
特に低温でチンタラ焼くとあんまし美味しくない感じがする。
逆にスッキリさせたいなら高温でチャッと焼いてしまってもいいかも。

良い具合に焼けたらザルにあける。
アルミホイル敷いとくとザルにあけるのも楽。
焙煎が進み過ぎないようにドライヤー等で風を当てて冷やすのだけれど、上手くやらないとチャフが飛び散る。
台所のシンクの中でやるとミスって多少飛び散っても片付けが楽。

1日2日ぐらい置いて、挽いて淹れて飲む。


・・・ということをロイヤルミルクティー飲みながら書いている。

2018/03/11

Cyclopedic Tonebender Mk.II

Tonebender Mk.II系のFuzzを只管作り続けて、色々と機能追加とかしたりもしてきたけれど。
そろそろネタも尽きてきた頃合いだし、今までの実験結果を活かし、現在のところの決定版を作りたい。
つうことで、回路図。
結局基本の回路に戻った感じになったけれども。
結局はオリジナルが好いってことか。
然し乍ら、昨今巷間に蔓延るMk.II系のサウンドをコレ一台で大体は網羅することができると自負しております。

Cycropedic Tonebender Mk.II Schimatic
Cycropedic Tonebender Mk.II Schimatic posted by (C)Ludwig D. Omen

・追加機能
Fuzz: VR1
初段バッファ部のエミッタ抵抗のコレクタ抵抗との比を調節して、その後ろに伝える信号の大きさを調節するトコロ。
絞るとメロウになり、上げるとバリバリ鳴る。

Formant: VR2
2段目のエミッタ抵抗。
絞るとゲート感のあるゴリゴリしたファズらしい歪みになり、上げるとオープン感のある音になってブースター的に使うのに好い感じになる。

R5とR8のTrimは、VR2のFormantを絞り切って他のVRを真ん中辺りに設定して、そのときゲートが掛かって音がブチブチになるぐらいに設定する。
そうすると良い感じにFormantでゲート感とオープン感を調節できるようになる。
最初にR5を真ん中辺りに設定してから調節していくと楽。

Thickness: SW1
ONの場合、歪みの帯域が広がって太め厚めの歪みになる。
音が太過ぎる場合はこれをOFFにすると帯域が狭まり、低音が削れ、細めで軽くてガリガリした歪みになる。

つうことで、表に出てるPotが4つとSWが1つで大体のTonbender Mk.II系の音が出せる。
因みに私は初段バッファをショートカットするSWを付けてFuzz Face風にもなるようにしているけれど。

・部品について
トランジスタはシリコンNPNなら型番は大体何でもいい。
型番が変われば音はまあ変わるけれど、その変化は音の性質の根幹に係わるという程のものでもない。
ftがすげー遅いと高音が削れる感がある気がする。
NFが悪いとホワイトノイズが大きくなる気がする。
同じ型番でもhfeの違いで動作ポイントが変わって音も多少変わるけれど、Trim調節で殆ど吸収されるしそんなには気にしなくていい。
つうことで、ヴィンテージトランジスタとかで物語性や見た目にとことん拘ってもいいし、ローノイズ品を攻めてもいいし、2SC2655みたいな一寸したパワー用なんかを使っても格好良くていい。
大体ちゃんと動く。
因みに私は今は3つ共2SC2362を載せている。なんとなく。
ソケットにしておけば色々差し替えられて楽しい。

コンデンサも積セラでいいし、抵抗は炭素皮膜で十分。別にWIMAでもいいし金皮でもいいけど、恩恵は特には無い。
コンデンサを変えると音もめっちゃびみょーには変わるけど、オーディオ製品でもなし、Fuzzなんだし、どちらがいいと言える程の変化でもないし、オーディオ用コンデンサでも使えば何かがHi-Fiになったりする訳でもない。
その辺、好きにすればよし。

PotとTrimは、耐久性の観点からTOCOSのとか一寸良いものを使うことをお勧めするが、音にはほぼ影響しない。

C6とC7は無くても普通は問題無い。
C3の後ろからC5の後ろまでをショートカットするとFuzz Face系の回路になる。

・音について
強めにクランチさせたアンプに挿して、クリーミーにギラつくクリーンから飽和感と毛羽立ちとが混ざったブリブリの美味しいFuzzサウンドまで、ギターのVolumeだけで行ったり来たりすることができる、というところを目指して作った。

普通のTonebenderだと歪み過ぎたり歪まなさ過ぎたり、或はオープン過ぎたりナロー過ぎたり、またはスイートスポットがめっさ狭かったりして、ギターとアンプを選ぶ。
然しFuzzとFormantの設定でその辺は結構解消できた。
この設定を表に出してるだけで大分融通が利くようになっている。
まあ融通の利かないFuzzも或瞬間だけ輝く「専用機」っぽくて愛着が湧いたりしないでもないが、やっぱ使えるものが欲しいですやん?

まあそんな感じで。
これでひとまず「私のTonebender」は完成した、ということにしよう。
結局単にエミッタ抵抗の設定を表に出しただけやん、ちゅう話ですけど。
思えば遠回りしたものだ。
つうか今まで要らん機能ばっか増やしてたので、ほぼ遠回りしかしてない。

2018/03/05

Secrets of the Beehive

ミード。蜂蜜酒。
菊水のが一番蜂蜜っぽい。そして甘い。
今家にあるもので色々試してみた結果、
リモンチェッロ(カプリ)1:ミード(菊水)3:ドライベルモット(ノイリー)3-4:炭酸(ウィルキンソン)5-6
でビルド(白ワイングラス)、
スコッチウィスキー(グレンリベット)少々で香り付け。
氷は無しか少なめで。
・・・ぐらいが蜂蜜感を残しつつ香りとか飲み易さとかも良い感じかと。
一瞬で酔う。
一瞬で酔って、シルビアンで8の字ダンスを踊ることになる。

ドライめのミードの場合はベルモットの割合を減らして調節。
ノイリープラットじゃなくてチンザノの場合は多分一寸控え目でもいいかな。
炭酸は割合が低いので強炭酸一択。
リモンチェッロは渋味系でも甘い系でも。
ウィスキーはスペイサイド系の華やかな香りので。香り付け用。

つまみはスッキリ系甘い系が好い。フルーツか、或は和菓子屋で良い感じのを探すべし。
源吉兆庵のとこよ(柚子の皮の砂糖漬け)なら大体何でも呑める。
塩系濃厚系は最大でもツナまでか。ナッツは可。ブルーチーズはビミョウだった。
因みにお手軽つまみとして、ツナをフライパンで温める程度に炒めて少量の胡麻油とポン酢で味と香りを整えると好い。
少し手を加えるならノイリーとかポン酒とかをフライパンにさっと振ってもいいし、刻み生姜とかネギとかの薬味を添えてもいい。
大体の酒はそれで事足りるけど、但、甘いカクテルにはイマイチなんよね。

2018/02/14

ミードを呑む

ミードを買ってきた。
菊水のHoney Richってヤツ。
完全に、昨今流行りの異世界転生モノとか中世欧風ゲームとかの影響。

昔呑んだときは、慥かビールの安い白ワイン割りみたいに感じたと記憶しているけれど、調べてみると色々なテイストがあるみたい。
ワイン風だったりビール風だったりまんま蜂蜜だったり。
ミードは蜂蜜に加水して酵母でアルコール発酵させた酒というだけの定義で、細かい製法等の基準や標準があったりする訳でもなさげなんで、巷間に色々なアルコール度数のものがあることを考えると、多分主に発酵の進み具合に拠って幅広く味が変わるんじゃないかと思う。

つうことで、呑む。
ほぼ蜂蜜だった。
水溶き百花蜂蜜みたいな感じ。
アルコール感が殆ど無い。ヤバい。
そしてすげー甘い。
そのままで呑むのはそこそこの甘党である私にもキツい。
炭酸で1:2ぐらいで割ってみたが嵩が増えただけで余り呑み易くならないし、これ以上炭酸を増やしても味が薄っぺらくなりそう。
柑橘系の酸味が欲しい。
レモンを加えるとよさげだが、丁度レモンが無い。
なのでリモンチェッロをミードの1/3ぐらい加えると、蜂蜜感を前面に残しつつ後味の重さが減って呑み易くなった。
リモンチェッロ 1 : ミード 3 : 炭酸 6
ぐらいの比率。
はちみつレモンやんけ。
一寸オレンジビターズの雰囲気も無いでもない。
更に生姜をほんの一擦り加えればパーフェクト。
他にも呑み方を考えないとな。
バーボンに少量加えるとかか。
紅茶に加えるのは良さげだけれどなんか勿体無い(紅茶が)。

薬味があれば面白そうなんだけれど、そういやカクテルに薬味系の割り材とかってあんま無いのよね。
生姜ぐらいしか。
ジンジャエールとかトニックウォーターとかはあるけど、甘いし。
スーズにしろイェーガーにしろ薬草系リキュールを使うのも一寸違うし、これも甘味が邪魔になることが多い。
苦味はビターズとかカンパリとかがあるけれど。
ネギとかさ、ミョウガとかさ、そいう感じの薬味系ってあんま無い気がする。

2018/01/18

魚の目にサリチル酸の話

去年の終わりの2ヶ月間程、左手人差し指の指先から爪の間にかけて魚の目ができていた。
結構デカイ魚の目。
普段の生活ではどうということはないのだけれど、ギターを弾くと痛い。
多少痛いぐらいなら痛覚切ればいいのでどうとでもできるが、悪いことに、ギターを弾く度に魚の目が酷くなっていく。
年末にどうしてもギターを弾かなければならない用があり、それは結構練習を要するものだった。
単に私のレベルが低い所為もあるけれども、恐らくは多くのギター弾きにとってもそれなりには難曲である筈。
魚の目を酷くしないようにする為に練習を控え目にしたりしていたが、練習を控えるとギターのクオリティも下がってしまう。
弾けたところが段々弾けなくなっていく恐怖。

つうことでサリチル酸。
スピール膏を貼ろうと思ったけれど、膏薬の上に更に何かしらのテーピングをしなければならなくなるので、ギターはマトモには弾けなくなるであろうと。
一応多少な練習もしたいのでその選択肢は諦めていたのだけれど、一寸調べてみると、スピールジェルってのがある。
塗布すると硬化して塗膜を形成するヤツ。
サリチル酸は15%で少ないけれど(スピール膏は50%)、イボコロリ(10%)よりは多い。
患部は指先の爪の辺りなので、液体よりは狙った所に狙った分だけ塗ることが簡単そうだし、液体みたいに爪の間で毛細管現象で広がって酷い目に遭うこともなさそう。
つうことで買う。
そのとき年末の用事まで一週間程度。

幸い、サリチル酸が効いて当日の朝には治ってはいないものの大分マシになっていた。
痛みはあるが痛覚を意識的に無視すれば問題無く弾けるという程度。
練習は控え目だけどギリギリのクオリティを下回らない程度には練習もした。
午前中に現場に到着して、昼過ぎにはギターを弾かなければならない。
ギターをケースから取り出そうとギターのヘッドを掴んで、右手の指に弦の切断部がブッ刺さって思いの外流血して脳内アドレナリン濃度を下げたりする。
時間まで座りながら指先の魚の目を親指で無意識にコリコリ掻いていると、何かベロリと剥がれかけた。
見るとスピールジェルの塗膜の裏にカサブタみたいな皮膚が食っ付いている。
おおう。
痛みは無いし流血もしていない。
ゆっくり引っ張ってその皮膚ごと剥がしてみる。
試しにギターを弾いてみると、痛くない。
おお。
本番ギリギリ前に、魚の目の芯が取れた。と、いう話さ。

ほんで今週。
なんか同じ場所に魚の目が復活した。
と、いう話さ。

2018/01/07

ゲルマニウムトランジスタを無理矢理使ってFuzzを作る

ゲルマニウムトランジスタを幾つか手に入れたものの、使いドコロで悩む。
つうか実際Fuzzぐらいにしか使い様は無いのだけれど。
NPNのも混じってるけど、大半はPNP。
私は電池は使いたくない派なので、チャージポンプICで-9V作って昔ながらのゲルマFuzz Faceにするとかか?
でもあんましゲルマ使いたくないんよな。
一寸したことですぐ飛ぶし。
温度特性悪いし。
チャージポンプICもまあまあ高いので、あんましポンポン使いたくない。

でもまあ折角手に入れたのだし。

いろいろ考えてみた結果、ゲルマFuzz Faceの回路の頭にシリコンNPNでバッファ的な感じにしてみたらどうかと。
Tonebender mk.IIのような考え方の、初段がシリコンNPNになってるバージョン。
こうすれば回路を少しイジってやるだけでチャージポンプIC無しで9V電源のデイジーチェーンができるようになる筈。
あとゲルマを使いつつも普通にゲルマオンリーにするより安定しそうな気がする。

実際の回路的には、ゲルマFuzz Faceの頭にBig Muffの初段のSustainの部分までを付け加えたような感じにした。
普通のFuzz Faceだとギターに拠っては思った通りの歪み量を得られなかったりするので、Sustainのとこで歪み量を調節する感じ。その辺はBig Muffと考え方が同じ。

色々調べてみると、ZVEXのFuzz Factoryが大体同じような考え方っぽい。
ってことはコレはFuzz Factoryの不安定化要素抜きみたいな感じなのか。
あっちはまさにTonebender mk.IIの初段シリコンNPN化、みたいな感じ。

つうことで、実際に組んで鳴らしてみた。
ゲルマニウムトランジスタの個体差がデカいので、色々差し替えたり抵抗値を変えたりして遊ぶ。
最終的に歪み抑え目になるようにしてブースター/エキサイター的に使うことにした。
音の傾向的にはまあTonebender mk.IIなんだけど、歪み控え目な分、一寸腰が軽い感じか。

私の結論としては、実用に関してはやっぱ敢えてゲルマニウムトランジスタを使う意義は少ないかと。
但「ゲルマニウムトランジスタを使ってる」という物語のアツさは否定しない。

まあ取り敢えず、ちゃんと音が出て9Vデイジーチェーンもできることが判った。
近年の私のメインFuzzは自作のオールシリコンNPNのTonebender mk.IIモドキなので、今回の経験はそっちへフィードバックされることとなるだろう。
特に初段をBig Muff風にするアイディアは使えそう。

2018/01/02

迎春

あけおめまして。

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鼻の調子がおかしくて鼻うがいなどしてみるも、なんだか副鼻腔炎の様相。
鼻うがいが悪かったのか、元々鼻の調子が悪かったのが悪化しただけなのか。

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私はSquireの安いDuo-Sonicを使っている。
私の持っているギターの中でも結構使ってる方だと思う。
ボディがちょー軽い所為で低音に締りが無いのが難点だが、めっちゃ改造しまくって自分の使い易いようにしてあるし、まあ割と気に入っている。

今日、ネットの海を泳いでいたらFender Mexicoから新しいDuo-Sonicが出てることを知る。
欲しい。
弦がボディ裏通しなのが気に食わないが、他のスペックは大体良さげ。
欲しい。

Fender Mexicoの新しいDuo-Sonicはパーフェロー(ローズウッド調)指板なんよね。
私のDuo-Sonicはメイプル指板なのが気に食わんのよね。
ウレタンコートされてて手汗を弾くので、ビチャビチャになって滑って泣きそうになることがある。
見た目的にも黒い方が好きだし。

あとFender Mexico版はボディ材がアルダー。
私のはなんか能く判らん軽くて柔らかい木なんで、音が安っぽくなりがち。
調整次第でまあ或程度はどうにかなるんだけれど、やっぱちゃんとしたボディ材の方ができることが増えるので好いよね。

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最近のお気に入りはBig Muff。
Big Muffのダイオードクリッピングのところを外すとJumbo Tonebenderっぽい回路になり、荒くて粗いFuzzになって楽しい。
或はLEDにしても可。

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ゲルマニウムトランジスタを幾つか買ってみたんだけど・・・どうしよう。
イマイチ使いドコロが無い。
チャージポンプIC使って昔ながらのTonebenderを作ってみるとかか?
LTC1144が未だ余ってた筈やし。できんことはない。
でもなあ。
ゲルマニウムトランジスタは温度特性悪いんで、昔ながらの回路そのままだと低温で音出んようなったりするしなあ。
使えんモン作ったってしゃーない。
温度補正回路とか、まあ不可能ではないのだろうけれど、あんまし美味しそうじゃない。
或は良い感じにバイアスかけたりするぐらいならシリコンでよろしやんってことになるし。
そもそも部品点数増やしていいならシリコンで割とどうにかなるし、そうする方が正しい気がする。
でもなんか「ゲルマニウムトランジスタ使ってます」という物語が心踊ったりしますやん?
つうことで、どうすべきか考え中。