2021/12/11

貧者の浸漬式

コーヒー。
浸漬式が美味いという噂。
フレンチプレスとか台湾クレバーコーヒーとか。
多分サイフォン式もそう。
クレバーコーヒーは道具がちょいお高い感じがするし量もちょい少ない感じだし、フレンチプレスは微粉の問題が。

フレンチプレスはめっちゃ昔紅茶用として買ったものの、それで淹れた紅茶が別に美味くなかったのでずっと放置してた。
慥か Fauchon のアップルティーを淹れたのだったと思う。未だ缶の中央にピンクの "Fauchon" ロゴが無かった頃。
どうやっても、美味いという噂の Fauchon のアップルティーが美味く淹れられなくて、ダメ元でフレンチプレス買ってやっぱダメだった、とかそんな感じだったと思う。

それから月日が経って、フレンチプレスのコーヒーが美味いという噂を聞いて、引っ張り出してきて使ってみたものの、やっぱりあんまし美味くないし粉っぽいしで、こりゃ使えんなということで結局いつの間にかどっか行ってしまったのが今から何年も前。
多分捨てたんだと思う。

で、また最近では浸漬式が美味いというモッパラの噂。
PYREX の 500ml のゴツい計量カップに粉を入れて、熱湯をドボドボ注いで、サイフォンでやるぐらいの感じで軽く混ぜて、3分ぐらい待ち、また軽く混ぜて、上澄みを普通のドリッパーを使ってペーパーフィルターで濾してコーヒーサーバーに注ぐ。
一応浸漬式。
「貧者の浸漬式」とでも言っておこう。
これがいつものドリッパーで普通に淹れるよりなんか美味い気がする。
普通のドリッパーで淹れるより時間が掛かるし、冷めるのでミルクを入れたりするならレンチンして温め直す必要があるけど。

因みに一応、同じやり方で金属メッシュフィルターのドリッパーも試してみたけどペーパーのが美味かった。
金属メッシュの場合は若干「出過ぎ」な感じだったので、熱湯じゃなくて普通にドリップするぐらいに温度を下げたらよかったかも。
私の金属メッシュのフィルターは普通にドリップすると若干微粉が出るんだけど、このやり方だと微粉は感じられなかった。

で、Amazon のブラックフライデーよ。
BODUM のフレンチプレスが安くなってたので、買ってみた。
500ml のヤツ。
Amazon のレビューか何かで「微粉気にならない」的なことが書いてあったような気がするし。

届いて早速淹れてみる。
粉を入れて、湯をドボドボ注いで、軽く混ぜて、蓋をして3分位待ち、フィルターをめっちゃ静かにゆっくり押し下げて、上澄みをコーヒーサーバーに注ぐ。
ううむ。
味は、「貧者の浸漬式」の金属メッシュバージョンと大体似たような感じ。
微粉は、フィルターを押し下げてるときにも判ってたんだけれど、フィルターとビーカーの間から結構粉が逃げ出しちゃってるんよね・・・。
でも微粉の内の多くは飲んでる内にコーヒーサーバーの底に溜まっていくし、最後まで飲み切らなければ思った程は気にならないかな。
多少舌に微粉は感じるが、ザリザリしたり舌根の辺りに張り付いて気持ち悪くてどうしようもないということは無い。
昔のフレインチプレスと比べるとフィルターは進歩はしてるんだろう。
あとこのフィルター、洗うのが若干面倒で、その分手間が増えるが、これはまあ、毎回シッカリ洗う必要は無いと思う。

「貧者の浸漬式」に比べてのメリットは、ドリッパーを通さない分、温度がそんなには下がらないってトコぐらいか。

つうことで、結局普通にペーパーフィルターでドリップか「貧者の浸漬式」ペーパー版でコーヒーを淹れてる。
 PYREX がフレンチプレスのビーカー部に置き換わったので、多少贅沢になった「貧者の浸漬式」だけれども。