ラベル ギター の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル ギター の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2023/07/16

ギターブリッジサドル素材考:Gibson Les Paul & Fender Telecaster

一般的に言って、ギターの音に不満があるとき、弦の種類やゲージを変えたり弦高を変えたりピックを変えたりピックアップ高さを変えたりピックアップ自体を替えたり・・・と色々できることはあって、それぞれ音の変わるポイントが違う。
例えばピックを変えることで、ピックアップの高さの変化によって引き起こされるギターの音の変化をそのまま再現できる訳ではない。(似た変化を引き起こすことはできることもあるけれども。)
これらのパラメータはお互い複雑に絡まり合っており、或ギター個体で行った調整量から得られた音の変化は、他のギター個体について同じように調整したからといって全く同じ結果が得られるものでもない。
とはいえ、「経験と勘」によって或程度の推測はすることができる程度には似た変化が起こることが多い。
でもアテが外れることもある。
そうやって試行錯誤しながら、自分の思い描く音楽が奏でられるように、ギターの細かいアレやコレやを弄るのは楽しいものである。

色々と音の調整方法はある中で、ブリッジサドルは、弦が直接触れるだけあって、この材質を変えるだけでも意外と出音に影響するもので。
音の根幹が変わるものではないけれども、「あと一寸どうにかならんか」ぐらいは叶えてくれる可能性がある。
それに、ABR-1 の小さなサドルであれ Telecaster の大きな3サドルであれ、或は Stratocaster タイプのサドルであれ、同じサドルの素材に変えると結構似た傾向の音の変化として現れるのも面白い。
サドルの質量だけでなく、比重や剛性や靭性等々のその素材自体が持つ特性も音に影響する要素となっているものと思われる。

まあでも例えば「アルミ」と一口に言っても、A1050 や A5056 等の種類があって、それぞれ特性も割と違うので、恐らくこれも多少は音にも影響するのだろうけれども。
例えば同じブラスサドルで同じ Telecaster 用のものでも Gotoh のものと Montreux のもので、Gotoh のものの方が少し硬度高そうな「ブラス」を使っていて、思いの外音が変わったりする、ということもある。

-----
Gibson Les Paul。
元々は Gibson ABR-1 でブラスサドル が付いていて音的には気に入ってたんだけど、1弦が切れまくったので、サドルだけブラスの新しいのに交換して溝切りし直そうと思ったけど良い感じのブラスサドルだけが売ってなくて、結局なんやかんやで TonePros の Schaller タイプのに交換してた。
昔は Gibson ABR-1 交換用のブラスサドルが、慥か Schaller 製とかの結構シッカリしたヤツが売ってたと思うんだけど、最近 Gibson ABR-1(インチサイズ)の交換用の良い感じ(値段&クオリティ)のブラスサドルってなんか見当たらないんよね・・・。サドルだけ別売りしてるヤツで。
TonePros のブリッジに交換した当時は Les Paul に 0.011 のセットの弦を主に張っていて、音的にも重くなりがちだったので、元の ABR-1 よりほんの少し音が硬く締まって良くなったか、まあ悪い感じにはならなったので、それなりに気に入って使ってた。

でも最近、Les Paul に 0.009 のセットを貼ることが多くなってきたんよね。
安定して弾き易いのは 0.011 のセットなんだけど、0.009 のセットの方が音的には好み。
音質的な強弱の付き方が、0.011 のセットと 0.009 のセットで、まあそれぞれ特徴があって違ってるんだけど、私は 0.009 のセットの方が好き。
特に6弦を強く弾いたときの暴れる感じは 0.009 のセット(0.042)特有のもので、それが好きなのです。
あとこれまでは 0.011 のセットぐらいの質量がないとボディが鳴ってる感が無かったけど、最近やっと 0.009 のセットでもちゃんと鳴るようになってきたのもある。

でも 0.009 のセットだと、一寸高音弦側の音がシャリッとし過ぎだしもう一寸ミッドにパンチがほしいんだよな・・・となりまして。
テールピースが、元々アルミだったのを亜鉛製に交換してるので、そっちを元に戻すということも考えたのだけど、なんか期待した音にならなさそう。
サドルがブラス製になれば良くなりそうな気がするんだけどな・・・。

ってことで、色々探してたんだけど、なんか良さげな感じのブラスの交換用サドルが売ってなくて。
Schaller タイプのはモチロン、ABR-1 のもやっぱ見つからない。
と思ってたら SCAD がブラスサドルの GE104B 特注品作って売ってた。Amazon に売ってた。
Gotoh の特注品で、GE104B のサドルを溝切り無し(サドルの真ん中に浅い溝がガイド的に切ってある)でメッキ無しブラス(元々は多分亜鉛)にして R を R=300(Gibson でよくある R=305 に近い数値、元々は R=400)にしたヤツ。
ナニコレ私の為のヤツやん。
Gotoh の GE104B は安いしカッチリしててどこかがビビるようなことも無いので、私も昔からちょいちょい買っては自分のギターに載せてたんだけど、サドルの溝が切ってあるのと素材が亜鉛なのが気に入らず、結局使わなくなったりしてたんよね・・・。

因みに一応、サドルだけじゃなくてブリッジごと交換するなら Montreux や本家 Gibson の ABR-1 が買える。ブラスサドルのヤツ。
けど今回はカッチリした Gotoh のヤツで行こうかと。
一寸物珍しさもある。

てことで、買って Les Paul に乗せてみた。
序でにいつも通り、ブリッジポストの穴の横から穴開けてタップ切ってイモネジ入れて、ブリッジポストに固定できるようにして弦高が勝手に変わらないようにしてる。

結果。
音的には・・・まあブッチャケそんなに大きく変わるものではない。知ってた。
そんなに大きく音が変わる訳ではないが、でも高音弦のシャリ感は減って、ミッドが多少出るようになって、狙い通りで大満足。
あとブラスサドルにメッキがしてなくてそこだけ真鍮色なんだけど、まあそんなに違和感無いかな。
まあ他でもニッケルメッキだったりクロームメッキだったり鉄が錆びてたりステンレスだったりしてるしな。

つうことで、Gotoh にはコレを量産して頂いて。

-----
Fender Telecaster。
American Professional II で、ブリッジは新しいタイプの 3サドルブリッジで、弦をトップロードできるヤツ。
ネジ位置が変わった関係で、昔ながらのタイプのブリッジでやるトップロードよりは弦の折れ曲がり角度が浅くなり、よりトップロードっぽさが出るヤツ。
張る弦にも拠るけど、大体私はトップロードで張ってる。

元々はオクターブ補正済みのブラス製ブリッジが載ってたんだけど、イモネジの位置の関係でなんか良い感じに弦の左右位置が等間隔にできず、Wilkinson タイプのブラスのブリッジに交換してた。
弦は 0.011 のセットを貼ってるんだけど、なんか大人しいんよね・・・。
発音がキレイ過ぎるというか。
もうちょいドンシャリになって欲しい。
そうすると歪ませたときにもっとブリブリするハズ。

ってことで、ハイ、またブリッジ交換です。
Wilkinson タイプの鉄のブリッジを交換した。
以前はこのタイプのものはブラス製しか無かったけど、近年では鉄やアルミ製のが手に入るようになって嬉しい。
ちなみに Telecaster Thinline には現在はアルミのヤツを使ってる。

サドル高さ調整用のイモネジは、鉄の M3x10 のヤツからステンレスの M3x8 のに交換した。
ステンレスなのは錆びてネジが回らなくなったらイヤなのと、8mm にしたは 10mm だと1弦のイモネジが飛び出て怪我しそうだったので。
あと弦の左右位置がブレないように、軽く溝を切っている。

で、結果。
狙い通りよ。
ハイとローの帯域が広がって、ミッドが少し減った感じ。
6弦なんかブリブリよ。
でも1-2弦はブラスでもいいかな?
ブラスの方がドッシリ感はある。
甲乙付け難い。

因みに 0.010 のセット以下のゲージだと多分全ブラスの方が良いような気がする。

ということで、ブリッジは何でもかんでもブラスにすれば良い訳ではないことを学んだ。
ブラス、なんか好きなんだけども。

-----

Soundhouse
Gotoh GE104B
Gotoh GE104B
Fender 3-Saddle Bridge
Fender 3-Saddle Bridge
MONTREUX Compensated Brass Tele saddle set
MONTREUX Compensated Brass Tele saddle
MONTREUX Compensated Steel Tele saddle set
MONTREUX Compensated Steel Tele saddle

2022/11/05

Elixir と D'Addario XS の比較:寿命編

D'Addario の新しいコーティング弦、XS。
Elixir の同じゲージに比べて、張りたてはなんか粘っこくて、左手が重くて右手は逆にピック離れが悪い感じがしたけど、3日も張っといたら左手の感じも右手の感じも Elixir に比べて柔らかい感じになった。
まあ他の弦と比べてもタッチは平均的ぐらいの感じで、若干粘りが強い部類かな、ぐらいの感じ。
Elixir みたいな硬さはない。
音は張りと力強さがあって、でもシャリシャリせず、フレットのバズ音も気にならない。
ブリブリしてて私好みの音。
私的には、Telecaster には合うけど Les Paul はそれ程でもない感じだった。

つうことで、これがそこそこ長寿命なら、コストの面からしぶしぶ使ってる Elixir の代わりに使えるんじゃないか、という話。

2ヶ月程使ってみたんだけど、まあ頻繁に弾くなら寿命は最大 1ヶ月ってトコかね。
余り弾かなければ 2ヶ月ぐらいは保つかなあ、ぐらいの感じ。
やっぱプレーン弦のコーティングが剥がれて先に黒くなって死んでいく。
あと寿命近くになると急激に巻弦の音がダルダルになってくる。
音は張ってから大体 2-3日ぐらいで落ち着いて、そこから寿命直前まで緩やかに変化して、寿命が来ると急激にダルダルになってくる、という感じ。

つうことで、普通の弦に比べると大分長く保つけど、半年張りっ放しにできる Elixir に比べると弱いかなあ、という感じ。
値段も今大体 1セット 1,800円 ぐらいで Elixir より高いので、まあ今は乗り換えないかな・・・。
まあこの値段ならフツーに私の愛する Ernie Ball を買ってダマシダマシ 2週間ぐらい使っていく方が安く付くんよな。

2022/08/25

Elixir と D'Addario XS の比較:寿命以外

弦。
長寿命が魅力的過ぎるでお馴染みの Elixir の Nanoweb か Optiweb を使ってるんだけど、音的には余り気に入ってはいない。
ホントウは、音は Ernie Ball が好きなんだけれど。
でも Ernie Ball は一瞬で錆びてしまう。
ぶっちゃけ Ernie Ball の弦が死んでるときの音もまあ嫌いではないのだけれど、張りっ放しで放っとくとプレーン弦とかすぐ錆びるし、錆びた弦のフレットへの影響とかを考えると、まあ長く張って2週間というところか。
太いゲージの弦ならもうちょい保つかもだけど、0.009 のゲージとかだとまあ精々そんなもんかと。
Elixir は1セット当たり Ernie Ball の倍ぐらいの値段だが、平気で3ヶ月とか保つし、そんなに弾かないギターだと1年以上同じ弦を張りっぱなしってのも珍しくない。
つうことで、お財布的な意味では Elixir がお得。
お得なんだけど、音があんま好きじゃないんよな・・・。

音も悪いとか使えないという訳じゃない。
弦の暴れ感を減らしたいとかフラットで硬い音を出したいとかスムースなディストーションとかには逆にマッチしそうだし。
単に好みの問題だけど、Elixir は Elixir の音がする Elixir しかない。
Elixir の長持ち技術で作られた Ernie Ball とか Ernie Ball の音がする Elixir がある訳ではない。
合うギターには合うだろうし、合わないギターには合わないだろうし。
そして私の最近買った Telecaster には絶望的に合わない。

Elixir 以外にもコーティング弦は各社から色々出てはいるんだけど、ホントにちゃんと3ヶ月とか半年とか保つのは Elixir しか知らない。
他になんか錆び難い、私の懐に優しい弦は無いんかと。
そろそろ Elixir の独壇場が崩れてもいいんじゃないかと。

と思ってたら、D'Addario がなんかやってるっぽい。
ギター弦としては新採用の素材である高炭素鋼で作った NYXL シリーズが出てもう何年も経ったが、それをプレーン弦も含めてコーティング弦にした XT シリーズが数年前に出てた。
巻弦の、巻いてる鋼材自体にコーティングして、そのコーティングしたヤツを芯線に巻いてる、ってヤツ。
でも噂では XT シリーズも保ちはそれ程ではなく、まあ少なくとも Elixir と比較する程のものではないらしいってことで、私も結局使わず仕舞い。
と思ってたら、いつの間にやら XS シリーズってのが出てる。
巻弦のコーティング方式を Elixir と同じように弦全体をコーティングするタイプにしたらしい。
プレーン弦は従来の XT と同じコーティングっぽい。
因みに Elixir のプレーン弦はコーティングじゃなくてそもそも錆び難い素材(或いはメッキ?)で作ってるという違いがある。
なんか XS シリーズの巻弦、長持ちしそうやん?
この XS/XT シリーズのプレーン弦が Elixir と同等ぐらいに保つのであれば、多分 Elixir の代わりになりそうですやん?
ということで、買ってみることにした。
今のところ、大体どこでも1セット 1,800円 ぐらいで結構高い。

Telecaster に 0.010 のセット、Les Paul に 0.011 のセットを張ってみた。
ちなみにTelecaster はトップロードじゃなくて一般的な裏通し。

プレーン弦がめっちゃツルツルしてる。
1弦を張るときに私はいつもペグ(ロックペグ)に弦を真っ直ぐに通した状態で弦がピンと張るように引っ張りながらロックするんだけど、ツルツル滑ってあんまり強く引っ張れなかった。
けど張って弾いてみると、別に指が滑って弾き難いような感じはしなかった。
巻弦は Elixir と似たような感じ。普通。
コーティング無しの普通の弦よりは若干滑りが良いかな、ぐらいの感じ。

両方、生音的には思った程には変化が感じられなかった。
XS の方が若干ドライな感じで、より軽さを感じるかな、ぐらい。
あと若干生音の音量が大きく聞こえるのとボディの鳴り感が増える気がする。
これはなんとなく弦の音質の所為でそう聞こえるだけな気がする。

でもピックアップを通すと、XS の方が断然ダークで「普通」っぽい。
Nanoweb よりダーク。
直接比べた訳じゃないんで判らないけど、なんとなく普通の D'Addario よりダークな気がする。
プレーン弦も巻弦も、Elixir のあのシャリシャリしたハイが無くて好い。
ピックアップを通すと Elixir よりドライ、という感じは生音程じゃないけど感じられる。
Elixir が硬くてウェットな音で、XS がドライでダーク。
音程も XS の方が捉え易い。
XS は Elixir を半ゲージ上げたような音かね。
でも XS の方が音の密度が低いように感じる。
Telecaster にはめっちゃ合う。
けど Les Paul には少し重苦しい感じだった。
Les Paul にはもう一つ下のゲージでもいいかも知れん。

あとほんの少しだけど、Telecaster の3-4弦の音量差問題が多少マシな気がする。

チューニング安定性は、Elixir も良い方だけれど、XS の方が若干早く安定する感じ。
ブリッジ付近で曲がりと摩擦の多い Telecaster でも割とすぐ安定する。

弾いた感じだけど、なんか独特のタッチ感。
左手は若干硬めの Elixir を更に半ゲージ上げたかのような「重さ」がある。
チョーキングも力の入れ方に対して思った程音程が上がらないような感じがする。
特にプレーン弦。
でも「硬い」って感じでもない。靭性が高い感じ。
右手は、逆に半ゲージ落としたかのような、柔らかさというか「粘り」を感じる。
思ったよりピックに負ける感じ。
ガシガシ弾くには良さげだけど、私のように硬いピック(Ultex Jazz III)を使ってチマチマ弾こうとすると、若干ピックに纏わり付く感が増える。

つうことで XS の感想:
  • 音は落ち着きと力強さがあって割と好み。Elixir (Nanoweb、Optiwab) よりは好き。
  • 演奏性は Elixir の方が一寸だけ好み。でもまあ「普通の弦」の範疇と思われる。
あとはどのくらい長い期間張り替えずに使うことができるかってとこか。
ここが一番大事なんだけど、まだ張って1週間も経ってないので。
因みに・・・Telecaster の1弦 0.010 の弦、既にチョーキングの跡が付いていて、フレットとの摩擦にほんのりと「あ、ここコーティング剥がれてるわ」感を指先に感じないではない。
やっぱプレーン弦からダメになるのか?
発売初期の Elixir みたいに「巻弦コーティングしてもプレーン弦が錆びるから、セットの寿命としては普通の弦と同じじゃね?」に近いことが起こるのか。或は起こらないのか。

2022/08/14

Fender Telecaster American Professional II を買ってソッコー手を入れる

自分A:よくやった。褒美を取らす。何を求むるか。
自分B:ハッ、Telecaster を賜り度く。
自分A:望むままに。

ということで、或褒美として、またギターを買った。
Fender Telecaster American Professional II。
ホントはローズウッド指板のが欲しかった筈なんだけど、血迷ってメイプル指板のを買ってしまった。
私は常に選択を間違える。

ローステッドパインボディ。軽い。
アッシュよりも軽い感じの音がする気がする。
アルダーボディ + ローズウッド指板のに比べると、若干パワー感はあるけど全体的に一寸軽いかな、という感じだった。
アルダーボディ + ローズウッド指板の方が大人しくてフラットで腰低めな感じ。
まあでもアンプの設定とかピックアップの高さとかでどうにでもなりそうな程度の違いだったので、見た目と弾き心地が好かったローズウッド指板にしときゃよかったと後悔している。
まあでも新品の状態の所為もあるのか、現状ボディはあんまし鳴ってない感じがする。
全体的に音はタイトめ。
鳴りだすといい感じになりそうな気配はる。けど今はあんま鳴ってない。

ネックはかなりシッカリ感がある。
最近流行り?のゴツめネック。
握った瞬間、「お、ゴツい」となる。
Gibson の 50's ぐらいの厚みでより丸みを感じさせる、ぐらいの感じ。
但、太くて弾き難いという感じはそんなにしなくて、指の短い私にも特にはストレスも感じない。

ピックアップ。
V-Mod ってヤツで、フロントのプレーン弦だけ AlNiCo II で他は AlNiCo V のヤツ。
フロントはそのおかげもあってか結構スッキリしてる印象。
多分私の知ってる Telecaster 用のフロントで一番スッキリしてる。
フロントは高さ調整ネジがピックガード上に出てるのでセッティングが楽。
リアもクリア系で、下手に歪ますとシャリシャリしそうなので若干アンプを選ぶ気がする。
Texas Special みたいに「このピックアップの音」みたいな主張が少ない、優等生タイプな感じ。
両方ともクリーンが強い系かね。
あんまり昔ながらの Telecaster っぽくない、今寄りの音な印象。
ノイズは思ったより拾わない。
あとポールピースがフラットなピックアップの運命として、3弦の音がデカく4弦の音が小さい。
コレが一番のネック。
そのうち交換したい。
フロントはミニハムでリアはスタックハムとか・・・。

つうことで早速改造&調整よ。
やったこと:
  • ペグは Fender のロック式、全部背の低いタイプのヤツに交換
  • ストリングリテイナーは Gotoh の俵型に交換
  • ストラップピンは Gotoh のでかいヤツに交換 + Harry's のゴムの輪っか
  • ブリッジサドルを Gotoh のヤツに交換 + 弦ピッチを一定にする為に削る・・・
  • と見せかけて結局 Wilkinson のちょー古いヤツを載せる
  • ピックガードのネジをステンレス製に
  • コントロールプレートを Goldo の T1.6 の、ピックアップセレクターとボリュームが離れてるタイプのに交換
  • ピックアップケーブルをフロント、リア共2芯シールド線に交換
  • ピックアップセレクターを4ポジションのに交換、シリーズ配線可
  • ボリューム Pot をTOCOS の 250kΩ のに交換、1000pF + 22kΩ 直列のハイパス
  • トーンは Bourns の 500kΩ push-pull のに交換、リアのフェイズスイッチ、Greasebucket 回路
  • できるだけ1点アース
  • micro tilt で一寸だけネック仕込み角を付ける
  • 弦は 0.011 のセットでトップロード
という感じ。

部品交換系


ペグ

ペグはロック式しか使いたくない。
21世紀にもなって20年以上経ってるのにポストに弦をぐるぐる巻き付けてられない。
ロック式ならチューニングも安定するし、弦交換も一瞬。
私のギターはほぼロック式が付いてる。
つうことで、Fender 謹製のロックペグの全部背の低いタイプのを買った。
All Short Post ってヤツ。

Fender のロックペグには余り良い印象が無い。
昔買った Fender の普通のタイプのロックペグは、ロックペグじゃない方の近年型の普通のペグと同じ形をしてて、巻弦用の分が背の高いタイプになってるんだけど、それだとナットのところで角度がつかなくてめっちゃ厭。
なのでプレーン弦用と巻弦用とを逆にして、3-4弦にもストリングリテイナーを入れて誤魔化して使ってたりした。
あとロック機構がなんかヌルくて、弦がすぐ抜けそうになるのでめっちゃ締め込まないといけなかったり。
ホントはカッチリロックできてかつギヤ比的にもチューニングが追い込み易くて気に入ってる Sperzel か、次点で Gotoh の マグナムロックトラッドが良いのだけれど。
でも今回買った Telecaster に無加工で取り付けようと思ったら Fender のしか選択肢が無い。
但、幸いにも6本共背が低いタイプのがいつの間にか出てたので、そして多少値段も安かったので、買ってみた。

買ってみて、結果的には満足のいくものだった。
ポン付けで取り付けられたし、今回買ったのはロック機構もシッカリ弦を固定することができて普通に使える。

ストリングリテイナー

元々付いてたヤツはなんか見慣れないT字のヤツで、新設計な雰囲気だけど、なんかイマイチ弦の滑りが良さそうに見えない。
つうことで取り敢えず Gotoh の俵型のヤツ (RG30) を取り付けておく。
まあお守り程度に。

ストラップピン

元々付いてたヤツも新設計な雰囲気で、昔ながらの形なんだけど根本辺りが幅 2.5mm 深さ2.5mm 程度の溝状になっててストラップが抜け難くなってそうに見える。
けど幅 2.5mm の溝ぐらいだと、例えばみんな大好き Ernie Ball のペラいヤツとかなら溝に落とせそうだけど、私お好みの Levy's のコットンストラップのゴツいヤツ (MSSC8) とかは厚過ぎて折角の溝に落とし込めなさそう。
つうことでこれも私が最近気に入って使っている Gotoh のデカいストラップピン (EP-B3) に交換した。
これに Harry's のゴムの輪っかを付けとけば、まあ抜けることは無い。
ネジが緩みがちなロック式ストラップピンよりも安心で安上がりだし、シールドも挟めるし。

ブリッジサドル

元々付いてたブリッジサドルも Compensated Bullet Saddle とか言って、オクターブ補正されたヤツなんだけど、これがどうやっても弦ピッチを一定にできない。
指板Rに対応する為に 3-4弦用のサドルの左右を斜めに削ったりもしたんだけど、弦ピッチを一定にしようとするとどうやっても何れかの弦がイモネジの上に乗る。
多分そもそもイモネジの穴位置がおかしいのと、インチサイズのイモネジ自体がデカくてネジ穴のバリ取りテーパーもデカ過ぎ、の所為。
形的にも結構気に入ってたんだけど、泣く泣く Gotoh の In-Tune BS に交換する。
音的には In-Tune BS の方が若干硬さを感じる気がする・・・。
In-Tune も指板がフラットならそのまま使えるんだけど、Rの付いた指板で弦ピッチを一定に合わせようとすると3-4弦用のサドルの左右を斜めに削る必要がある。

In-Tune はひとつのサドルの幅が 21.5mm で1-2弦、3-4弦、5-6弦間のピッチが 10.8mm で決まってしまっていて、更にサドル同士を真っ直ぐピッタリくっ付けたときに(正確には 0.1mm 離したときに)2-3弦、4-5弦間も 10.8mm になる。
これがRのある指板に合わせてサドルを斜めになると、2-3弦、4-5弦間が開いてしまって、Rが強いとそれが結構気になるレベルになるのだ。
弦ピッチが合ってるのと合ってないのでは弾き易さがダンチなのです。

あとブリッジプレートに1弦と6弦のサドルのイモネジが乗る溝が切ってあるんだけど、Gotoh の In-Tune を使って弦ピッチを一定にする場合は1弦のイモネジがこの溝からハミ出して収まらなかったりするよ問題が出てくる・・・。

Wilkinson とか Montreux が売ってる切りっ放しのタイプだとサドルを削ったりブリッジプレートの溝にイモネジが乗らない問題を気にする必要が無くていいんだけど、こんどはサドルの上で弦が動く問題が発生して、サドル上で弦の溝を切る必要が出て来たりする・・・。
でもまあ安全で簡単なのはこの切りっ放しタイプを使う方かね。
ミスった。

つうことで、ちょー古い Wilkinson のブラスのブリッジサドルが出てきたので、そいつを載せることにする。
緑青出まくりのサビサビのヤツで、触ると手がサビ臭くなる。
多分以前 Telecaster Thinline に使ってたヤツ。
よく見ると以前自分で2弦部と3弦部を削ってオクターブを再補正したような跡がある。
このオクターブ再補正してる分が今の American Professional II には合わなくて In-Tune と較べて若干オクターブズレが強くなってしまっているが、音的には硬さが抜けて好くなった。
意外と変わるもんやね。
In-Tune BS より若干重量が軽いのかも。
あと In-Tune BS の方が硬度が高い感じがする。なんか削り難かったし。
サドルの幅も若干短いのでサドル同士が接触することも無く、またサドル上の弦の位置も自由に設定できるので、目視で弦ピッチが決められる。
逆に弦が左右に動く可能性があるので、余りに動くようであれば軽く溝切りしてやってもいい。
またサドル自体も、1-2弦用と5-6弦用はブリッジプレートに溝があるので左右に動いたりしないが、3-4弦用はフリーな状態なので、弦交換のときとか気を付ける必要がある。

また今度このタイプのサドル買っとこう。
鉄とかアルミとかもあるけど、なんかアルミ良さそうな気がする。

ピックガードのネジ

ネジをステンレス製に交換。
だって絶対錆びるやん。
錆びたネジ使いたないねん・・・。
転ばぬ先の杖。

コントロールプレート

元々のコントロールプレートが T1.2 とかで、軽くて柔らかくてなんか厭だったので、序でに新調したれと。
コレ何の金属やろう・・・。アルミのような亜鉛のような・・・鉄ではないなんか軽い謎の金属。
あと Telecaster にお馴染みの、セレクターをリアに入れるとボリュームと近過ぎて使い難いよ問題もある。
つうことで、Goldo (Hosco) の T1.6 (厚め) でセレクターとボリュームが若干離れたタイプのコントロールプレートを買う。
持った感じシッカリしてていい感じ。
やっぱこのくらいの強度は欲しい。
ピックアップセレクターの方も、ボリュームを気にせず使える。

無加工で取り付けられたらいいんだけど、ネジ穴の空け直しが必要。
本体取り付け用の穴間が 150mm で空いてるんだけど、Fender USA のは 148.5mm ぐらいなんで、穴位置が1.5mm 程ズレる。
なので一旦エンドピン側の穴をエポキシ (ハイクイック) で一旦埋めてネジ穴を空け直す必要があった。
ネジ穴埋め用のエポキシは、カチカチになるハイクイックよりホントはもうちょい靭性が高いヤツの方がいいんだけど、5分で固まるハイクイックだと仕事が早かったので。手抜き。
固まり始めからカチカチに固まり切るまでの丁度良い硬さの間にネジ穴を空け直すとエポキシの割れの心配が無い。余りお勧めしない Bad Know How。

電装系




ピックアップケーブル

ピックアップのケーブルは、元がリアは2本、フロントが3本の剥き出しケーブルだった。
これを両方2芯のシールドケーブルに交換。
キャビティに導電性塗料っぽい塗料が塗ってあったので、まあ剥き出しケーブルでもノイズ的にはそんなには変わらんと思うけど、一応お守りとしてシールドにしとく。
コイルのホットとコールドで芯線2本、シールドはフロントがカバー、リアは裏の銅板に接続。
フロントは4ポジションのピックアップセレクターに直で繋いで、セレクターを一番フロント側に倒したときにシリーズ配線になるように。
リアはトーンの push-pull スイッチに繋いで、pull のときにアウトオブフェイズになるように。

ピックアップセレクター

Fender ブランドのヤツ。OAK 製かね。
4ポジションのセレクターの中で一番安かったので。
操作感も結構カッチリしてて丁度良い重さで好印象。
リア、パラレル、フロント、シリーズの順で配線。
シリーズ配線は、あったらあったで結構使う。

ボリューム

私お好みの TOCOS の RV24YN20S の A250kΩ のヤツ。
一般的な CTS 等の Pot と較べて操作感が重めで、止めたいとこでバシッと止まる。
フルにしてもフルの状態でピタッと止まる。
あと壊れない。ガリも出ない。耐久性がめっちゃ良い。
全体抵抗や残留抵抗等についての個体差も少ない。
それでいて値段は CTS のより安い。
但しシャフトのバリエーションは無いので、ロングシャフトやスリップシャフトが必要な場合は CTS を使わざるを得ない。

最初 500kΩ のを付けてたんだけど、ハイがキツくてやっぱり 250kΩ のにした。

因みに元々のも 250kΩ でコンデンサに直列と並列で抵抗が入ってる Treble Bleed - Smooth Taper 入りだった。
直列が 20kΩ でその後にコンデンサと並列で 150kΩ が入ってて、コンデンサは多分 1000pF。
ちっちゃい表面実装基盤を Pot にはんだ付けしてある。合理的。

今回の改造では 1000pF のコンデンサと 22kΩ の抵抗を直列で繋いだタイプのハイパスを入れた。
これで大体、私のお気に入りの構成である 500kΩ に 510pF のハイパスを入れたのと似たような感じになる筈。
並列抵抗は無し。

そういや私の認識としては、ボリューム Pot に並列抵抗を入れるのが Smooth Taper であって、この抵抗に加えてハイパスコンデンサを入れたりするのは別概念だと思ってたんだけど、ネットの他の記事とかを見ると、ハイパスコンデンサ込み (所謂 Duncan タイプ) を Smooth Taper って言ってる人が多数派な気がする。
私の認識では Duncan タイプは Smooth Taper + ハイパス なんだけど。
私が間違っているのか・・・。

私はハイパスコンデンサ必須なんだけど、最近はコンデンサと抵抗を直列で入れる Kinman タイプってのをよくやる。
コンデンサの容量で大体どの辺りの周波数から通すかを決めて、直列抵抗でどのくらい通すかを決める感じで、ハイパスを入れる前から音のイメージがし易いし調整し易い。
あとボリュームで Fuzz の具合を調整する事が多いので、抵抗を並列で入れる Duncan タイプだと私には Fuzz が若干コントロールし辛くなる感じがするのであんまりやらない。
直列+並列も最近あんまりやらんかね。
シンプルにコンデンサのみか抵抗直列スタイルが多い気がする。

トーン

元々は Bourns の push-push スイッチが付いててミックス時シリーズ配線のスイッチになってたけど、これを Bourns の push-pull スイッチ付き A500kΩ のに交換した。
因みに 500kΩ なのは単にそれしか持ってなかったから。つうか以前 Mouser で買って大量に持ってる。
なんか push-push スイッチってワンタッチで操作できるのはいいんだけど壊れそうなのと、操作ミスで切り替えてしまいそうなんで一寸厭なんよね。

push-pull スイッチはリアのフェイズ切り替え用にした。
シリーズ、パラレル両方で、ミックス時にノブを引っ張るとアウトオブフェイズでボヘミアンラプソディ。

あと初めての試みとして、トーン回路を Greasebucket 回路にしてみた。
トーンを絞り切るぐらいのときに一寸ハイが残ってローが強調され過ぎず、あんまりムームーしないってヤツ。
Telecaster でムームーさせることもなかろうと思って入れてみた。
まあでも元々あんましトーン使わんしなあ。
でも Telecaster だと多分キンキンさせがちになりそうなので、アンプはキンキンセッティングでトーンで調整、みたいな感じで使うようになるかも知れん、と思って。
でも結局使わなさそう。

因みにコンデンサはハイパスも含めて東信のフィルムの赤いヤツ。
特に拘りは無い。

トーンが 500kΩ なので、ほんの少しハイ成分が強く残ってるような気がする。
今後気になるようであれば 470kΩ の抵抗を並列で入れても良い。
そうするとフルのときは 250kΩ の Pot を使ったのと大体同じことになる筈。

1点アース

デジタル回路が混ざってるでもなし、高速な信号/ノイズが走ってるでもなし、どっかがループしててなんか電波受信しちゃうでもなし、1点アースにしたところでどうなるものでもないけれど、なんか気持ち的に。
そして結局大して1点アースになってない。
でもまあできるだけグランド線はまとめた。
元々ボディの導電性塗料っぽいヤツにラグ留めしてあるので、そこにできるだけまとめるようにした。

ネック仕込み角

セットアップして弾いてみたら、なんかシャリシャリでショボい音。
弱い。タイト過ぎる。
Telecaster の形で Telecaster の部品使ってるんだから、もうちょい力強い音が出る筈。
と思って色々触ってみたんだけど、イマイチ良い結果が出なかった。
そういや元は micro tilt で若干ネックが浮いてたけど、それを嫌ってネックベタ付けにしてたな、と思い至る。
試しに micro tilt でネック仕込み角を付けてみたら弦高とか同じになるように設定しても結構音が変わったので、丁度良いところを探す。
結果、ほんの少しだけネックを浮かして仕込み角をつけてやったところが一番良かった。
多分シムだと 0.2mm ぐらいの感じ。
これが世に謂う「逆にシム入れた方が音良いぜ」説か。
或いは「ネック周りはビタビタより多少隙間あった方が音良いぜ」説の方かも。
タイト過ぎて Dead な響きのデタッチャブルネックのギターは、もしかしたらネック下にシムとか入れたら音良くなるかも。知らんけど。

確かにレスポールとかの TOM でも、ブリッジをポストにイモネジで固定するのとしないのとで結構音変わるしな。
せやねん。なんでもかんでも精度良くビシッと作ったら音良くなる訳やないねん・・・。

まあ実際の所はブリッジサドル辺りでの弦の角度とか、ブリッジサドルのブリッジプレートからの高さとかが変わるので、どちらかというとその辺の影響が一番でかい気がする。
Les Paul とかの TOM でテールピースを上げ下げするのと同じ効果が期待される。
micro tilt 使うとボディの鳴ってる感はやっぱ多少減るしな。

micro tilt だとネック固定ネジとの間でなんか変な力がネックにかかりそうで若干厭なので、そのうち手持ちの金属板とかでシムを作ろうかと。
慥かシム用の金属板を何種類か買ってあったと思う。
シムをネックのエンドギリギリに仕込むのではなく、ネックの幅で切ってネジ部に穴を空けてネジに絡むように入れれば、シム自体が動いちゃう問題もネジ締め込みとシムとの間でネックに変な力がかかる問題も起こらない筈。

トップロード

私の Telecaster Thinline は、トップロードの方が音が良い。
大抵の場合はトップロードの方が弦振動が大きく響く感じがするし、チューニングも安定し易いし弦も切れ難いのだけど、力強さとか硬さを感じるパリッと感は失われがちだし、弦が柔らかくなったような感覚で弦がピックに絡み付き易くなる。
Thinline の場合はトップロードのメリットの方が勝ってたんだけど、American Professional II では正直微妙なトコロでどちらとも言えない。
色々試してみた結果、現在のところ 0.011 のセットの Elixir Optiweb をトップロードで入れてる。
使い易い感じの音にしようとすると、こうなった。
けど 0.009 のセットを裏通しの方が Telecaster って感じの音なんで、そっちでもいいかも知れん。
悩ましいトコロ。


つうことで、現状はそんな感じ。
もうちょい弾き込んでもうちょい設定も熟れてくるともうちょい好い音が出せそうな気がする。

Fender Telecaster American Professional II を他の人にお勧めするかと言われると、正直 Fender Mexico 2本分の金を出すまでではないかなという気もしなくはない。
細かいところとかもなんかアメリカンだし。
悪くはないんだけど、まあどれかのスペックが刺さった人向けかね。

-----
Soundhouse
Fender Locking Tuners All Short Post
Fender Locking Tuners All Short Post
Fender 4-Position P.U. Selector
Fender 4-Position P.U. Selector
Goldo CPT2C
Goldo CPT2C
Montreux Compensated Brass Tele saddle set
Montreux Compensated Brass Tele saddle set

2022/05/21

Telecaster はトップロード

Telecaster よ。Telecaster。
ガツンと芯のある「生っぽい」音、でも重くなくて速い音でお馴染みの。
掻き鳴らしたくなるギター。

ホントは Fender USA の American Professional II のローズ指板のが欲しいんだけど。
R9.5"のナロートールフレットで、3連のブラスサドル、4+2点留めでサイドが低めでトップロード可のブリッジベースプレート。
でもまあ金も無いし、今は買わないでおいてやろう。

弦をトップロードできるってのが重要なのです。
私の好きなテレキャス使い、というかゴリゴリに影響されまくってるテレキャス使いであるところの Jimmy Page も Jeff Buckley もトップロードでしたやん?アベフトシは違ったけど。
トップロードにすると、ブリッジサドルで弦が曲がる度合いが変わって、弦-サドルのブリッジベースプレート-ボディへの力の方向が変わったりして、音が変わる。
力強さと硬さが若干減って、ハイミッドが立ってカリッとしたより「弦が振動している」感じの音になる傾向がある。

American Professional II は買えないけれど、Telecaster Thinline が有る。
Fender が Mexico でアセンブル工場を立ち上げたぐらいの時期の、Fender Mexico だったか「Fender USA made in Mexico」だったかのヤツ。
普通のシングルコイルx2の '69 タイプでマホガニーボディ。
メープル指板のゴン太ネックだったのを削ってチョイ太ネックにしたヤツ。
最近あんまり弾いてなかったんだけど、引っ張り出してきた。

改造しまくってて、オリジナルの部品は木部とピックガードぐらい。
木部はネックを削ってるし、ピックガードもコントロール部を独立して外せるように切ってるけど。

ブリッジは少し古い(今は多分ディスコンの) GOTOH のL字の分厚いベースプレートのヤツで、弦をトップロードできる。
なのでトップロードしてるんだけど、この GOTOH のは、弦を入れる部分がかなりボディエンド側に伸びていて、ブリッジ部での弦の曲げ角がかなり鈍角になる。
その所為で、トップロードだと高音弦はまあいいのだけど低音弦の音がちょいへニョンとしてしまって、0.010のセットを張って、6弦だけ普通の裏通しにしたりしなかったりしてた。
あとブリッジベースプレート自体に質量があるので、弦の振動が Thinline のボディまで若干伝わり辛い感じがしててビミョウだった。
ネジが一列4点留めでフラットなプレートなので、ネジを強めに締め込むとリアピックアップ辺りがボディから浮いたりもするのも気に入らない。

因みに American Professional II はベースプレートは、GOTOH の程ではないけど昔ながらのヤツに比べてボディエンド側に長いので、トップロードにするとブリッジ部での弦の曲がりが鈍角になるハズ。
なのでトップロードにすると低音弦の音も若干へニョンとなるかも知れない。知らんけど。

つうことで、Thinline のベースプレートを、GOTOH のから、昔買った古い Wilkinson のに交換した。
多分オリジナルのブリッジベースプレートも残ってると思うんだけど、チョットどっか遣って了っている。
Wilkinson のベースプレートは形状的にはプレートのサイドが立ち上がってて厚みも薄い昔ながらのタイプで、トップロードできるようになってるので、丁度良い。
サドルは GOTOH のコンペンセイテドになってるヤツをそのまま移植した。
Wilkinson のは普通の3連と同様に弦の左右ズレが起こる・・・けど溝を切ってやれば大丈夫なんだけど、まあ GOTOH の形の方が信頼感はある。
けど GOTOH のは左右ズレが起こらない代わりに、弦高の加減で1-2弦用のサドルが3-4弦用に比べて斜めになってたりすると弦間ピッチが合わなくなるので結局サドルの横側を削ったりしなければならないんだけど。

0.009のセットを6弦も含めてトップロードにして、弾いてみた。
序でに弦高を1.50mm@1弦12フレットぐらいだったのを、1.25mmぐらいにに下げた。
流石に強めに弾くとフレットに当ってジャリジャリするが、意外とボディも鳴ってるし、めっちゃ速く弾ける。
ベースプレートが GOTOH のに比べて短くなったのでトップロードの穴が裏通しの穴に近付いて弦の曲がりが若干鋭角になってるので、0.009のセットの弦でもピックに弦がまとわり付く感じは無い。
やっぱテレキャスは細い弦を張ってもピックの弦離れが良くて弾き易いんよな・・・。
あとベースプレートが軽くなったこともあって、思いの外ボディが響く。
6弦もへニョンとはならないが、パリッとした芯の強い音が必要なら6弦だけ裏通しにしてもいい、ぐらいの感じ。

テレキャス、弾き易い。
昔はアンプを通すとニュアンスが出過ぎて逆に弾き難く感じられたが、今は打てば鳴るこの感じが好い。
あとヘッド側のストラップピンの位置も私には丁度良い。
ストラトだとヘッド側過ぎて、ギター全体が右手側に寄るので私には高フレットがほんの少しだけ弾き難く感じるんよね。

つうことで、掻き鳴らす系のギターは暫くはこの Thinline で我慢できる。
けどやっぱ American Professional II が欲しいなあ・・・。

-----
Soundhouse
Wilkinson WTB
Wilkinson WTB
Compensated Brass Tele saddle set
Compensated Brass Tele saddle set
GOTOH In-Tune BS
GOTOH In-Tune BS
GOTOH BSTC1S Nickel
GOTOH BSTC1S Nickel

2021/09/16

Fender Japan のミディアムスケールのストラトを改造する

Ibanez AZ Essentials が欲しい気がするけど、金も無いし、ギターばっか増やしても置き場所無いし、諦めて手持ちの Fender Japan のミディアムスケールのストラトを改造することにする。
コレはピックアップを交換したり絵を描いたりして昔はそこそこ気に入って使ってたんだけど、フレットが大分削れてしまっているし最近はずっと使っていなかった。
生音的には、ミディアムスケールでもそれなりにストラトっぽい音ではあるけど、普通のストラトより重くてヌメッとした音ではあるかね。
こいつのフレット交換とピックアップの載せ替えと再塗装等々をやったろうかと。

元々の改造箇所:
  • ピックアップ交換、リアから JB jr. + 元々のシングル + little '59
  • ボディとピックガードにお絵描き+ボディに彫刻
  • 1vol + 1tone 化
  • ミニスイッチでシリーズ/パラレル切り替え
  • 実験用ミニスイッチ追加(コンデンサを切り替えたりしてた)
  • ロック式ペグ(Fender)に交換
  • graphtech サドルに交換
  • トレモロスプリング5本化+中にティッシュを詰めてジェッソ的なヤツで塗り固め
  • ネックのリシェイプ(弱)

今回やったことリスト:
  • フレット交換、Jescar #57110 ニッケルシルバー
  • 再塗装(ボディはシルバー)
  • トレモロスプリング交換
  • ピックアップ載せ替え、リアから JB jr. + little '59 + Gibson Mini Humbucker
  • サーキット総取っ換え、1vol 化、ミニスイッチでセンターのみシリーズ/パラレル
  • ストリングリテイナーを俵型に変更
  • ストラップピンをデカイヤツに交換

フレット交換

Jescarの、普通のジャンボタイプ。
最近は打ち替えにずっとスーパージャンボを使っていたけど、今回は普通のジャンボ。
スーパージャンボだとサスガに音が硬くなり過ぎるんじゃないかと思ったけど、ジャンボとスーパージャンボぐらいの差じゃ殆ど変わらんかね。
フレットを抜いて、指板を R9.5inch ですり合わせ・・・と思ったら、なんかハイフレット側のRが緩い・・・。
ローフレット側は R9.5inch のサンディングブロックで全体的に削れるのにハイフレット側は指板の端側だけが削れていく。
まさかのコンパウンドラディアス指板?
そうだとしても私の技術と道具ではコンパウンドラディアス指板を再現できないので、取り敢えず全体を R9.5inch で整形し直すことにする。
結構指板を削ってしまった・・・。
要らん事したかと思ったけど、どのみちフレットも同じサンディングブロックですり合わせないと不可ないので、結局は単一 R で整形し直さないと不可なかったのだ。
Jescarのフレットは R9.5inch(=R241.3mm) よりほんの少し緩い、多分 R250mm ぐらいの感じで曲げられてるような気がするので、手で若干曲げ増してからフレットを打ち込む。
フレットが打ち込めたら整形してすり合わせて磨いて終了。

ネック裏をツヤ消しクリアで吹いたけど、後でコンパウンドが付いた布で拭いてしまって、結局ほぼツヤ有りになってしまった。
あと元々の1-2弦のチューニングが若干ピキッといい易かったので、ストリングリテイナーは俵型にしといた。

再塗装

ボディはサンバーストだったのを、ヒートガン+スクレーパーで塗装を剥ぐ。
彫刻したのが木部まで達しているので、サンディングシーラー・・・がどっか行ってしまったのでクリアラッカーをドボドボに塗って埋め、乾いてからヤスリで整える。
今回は下地は結構厚めにいってる。
一旦黒を吹いてから、シルバーを何回か重ねて厚めに吹く。
その上からツヤ消しクリアを吹いたけど途中が切れてしまったので、ツヤ有りで吹き直したら案の定変な感じになってしまった。
あとシルバーの塗膜の乾燥が思ったより遅くて、また乾いたと思っても割と柔らかかったりして、所々擦れたりしてしまい、そこも変な感じなってしまったが、まあそれもまた良し。
キャビティは銅の Noise Hell を塗っていたが若干剥がれてきてたので、全部剥いでカーボンの Noise Hell を塗り直す。
因みに元からリアとフロントはハムバッカー用のザグリが掘ってあったので、ミニハムを載せるのにザグリを掘り直す必要は無かった。

ピックガードは元はアクリル絵の具で絵付けしてマットメディウムで固めてたと思うんだけど、コレが意外と強く付いている。
ペリペリ剥がせるかと思ってたんだけど、全然剥がれてくれない。
しょうがないのでティッシュを何枚か重ねて被せたところにアセトン・・・は一寸怖かったのでサンハヤトのフラックスクリーナーをドボドボに掛けて、それをサランラップで包んで何時間か放置したら、擦れば取れるようになった。
ピックガードの裏側はアルミホイルをタイトボンドか木工用ボンド的なヤツで貼り付けてたっぽいけど、それも剥がして、日東の再剥離両面テープ No.5000NS で厚手アルミホイルを貼り直す。
不要な穴はエポキシ(セメダインのハイクイック)で埋める。

トレモロスプリング

トレモロは使わないので、5本掛けでブリッジをボディにベタ付け状態。
スプリングの共振が厭なので、以前はスプリングの中にティッシュを詰めて、スプリングの下にもティッシュを敷き詰めて、それを更にジェッソか何かでビタビタにして固めてた。
ここからどうにかしてティッシュを取り除いてスプリングを再利用すべきか悩んだけど、水に漬けても(ジェッソは乾くと耐水性)どうにもならなかったので、捨てて新しいスプリングを買い直した。
つうことで、ステンレスを5本掛け。
共振防止は下に耐衝撃スポンジを適当に切って挟み込んだだけだけど、問題無く作用している。

ピックアップとサーキット

ピックガードの穴を加工して、フロントにミニハムが載るようにする。
元々のフロント用の穴の一部を一旦埋めて、ブリッジ側に穴を広げた感じ。
ミニハムの取り付けは、M3 でタップ切り直してピックガード直で載せる。
リアは元々載せてた JB jr.、センターは元々フロントに載せてた little '59 を持って来る。
5 way SW で
  1. リア
  2. リア+フロント
  3. フロント
  4. フロント+センター
  5. センター
にしてる。
スイッチ自体は元々のが若干ショボかったので、安くてスイッチ重めで割とカッチリでお馴染みの SCUD の YM-50S に交換した。
センターだけは 6pin ON-ON のミニスイッチでシリーズ/パラレルの切り替えできるようにしている。

1vol で、私お好みの TOCOS の RV24YN B500kΩ(使い古しのヤツ)、510pF のハイパス付き。
ホントは最近の好み的にはAカーブのが好かっただけど、Aのは新品しかなかったので。
トーンは無し。どうせ殆ど使わんし。
元々のセンターのトーン位置にボリュームを載せてる。
元々のボリューム位置は、私は手が当たってめっちゃ厭なので。
序に言うとピックアップセレクターも、この位置だと絶対手が当たってホントはめっちゃ厭。
なんか音がおかしいと思ったらいつの間にかピックアップが変わってたとかよくある。

ジャックがイマイチ気に入らなかったので Rean のに替えようと思ったら Tip ピンが長過ぎてキャビティに収まらなかったので、若干短いマル信のに交換する。

アースをスプリングホルダー、ピックガード上の回路、ジャックに分けてそれぞれ卵ラグにしてキャビティに1ヶ所でネジ止めするようにした。
またジャック-ボリューム間の Hot ラインを線の途中でコネクタにしている。
こうすることで、後々簡単にバラせるようにした。

あと元々付いてたセレクターノブが、 YM-50S には合わなかった。
YM-50S がミリサイズだと思うので、元々はインチサイズのが付いてたってことか。
Fender Japan は全部ミリサイズで行ってるものだと思い込んでた。
或はどっかのタイミングで私がインチサイズのセレクターに交換してたのかも知れないケド。
またどっかで買ってこないと。

組み立て

部品が一通り揃ったので組み立てる。
ピックガード取り付けはステンレスネジに交換した。
つうか最初からこの辺のネジは全部ステンレスにしといて欲しい。
絶対錆びるやん?

あとストラップピンは、他のギターも含めてデカイヤツに交換して行ってる。
Gotoh の EP-B3。
これプラス Harry's のゴムの輪っかを付けとけば、ストラップ抜けの心配がほぼ無くなる・・・と思ったけど今使ってるストラップが分厚過ぎて Harry's が入らない・・・。

ネックを仮止めして、軽く弦を張って、ナットを入れる。
ナットは graphtech を使おうかと思ったけど、ネック側のナットの溝がR付きタイプだし、E-E 間の寸法的にポン付けできるヤツが無い。
E-E が 34.59mm のヤツが要るんだけど、R付きタイプのは多分 35.05mm しかない。
まあ実際 35.05mm でも問題無いし、或はフラットボトムのは 34.59mm のがあるのでそれを削ってもいいんだけど、取り敢えず今回は元々付いてたヤツに 0.2mm のアルミの下駄を履かすことにした。
弦を張ったままネック止めネジを一旦軽く緩めてから左右のブレを調整しつつ締め直す。
私の持っている(安物しか持ってないが)デタッチャブルネックのギターの中では左右ブレも少ない印象。
ちゃんとチューニングしてネックの反りや弦高等を調整して終了。

サウンド

弾いてみた感じ、生音的には以前よりウエットな感じになった気がする。
「鳴ってる」という感じは少し減ったかね。
フレットを換えたのと、あと塗装が重めでかつ未だ完全には締まり切ってない所為もありそう。

アンプに通してみると、JB jr. がやっぱワウ半止めみたいな鼻詰まってるみたいな音で独特。
あとやっぱアルニコマグネットでフルサイズの、フツーの PAF 系のと比べるとセラミックの香りのする、ピッキングに対する反応がリミッター掛かってるみたいに平坦な感じはある。
この辺の感じはピックアップの高さを調整すると気にならないぐらいには持って行けるけど、欲しい出力との兼ね合いもあるし、結構シビアな調整になる。
シングルサイズハムはなんかピックアップの高さを少し変えただけで音がガラッと変わる傾向がある気がするんで、調整は大体いつもシビアだけど。
まあ好意的に言うなら高さ調整するだけで色んな音が出せる、ってことになるんだろうけど。
あと私は太い弦を張っているけど、音が密になり過ぎるので細い弦の方が合いそうな気がする。
little '59 は JB jr. よりは PAF 系に近い素直な音だけど、ピッキングに対する反応にどことなくセラミックの香りがする。
あとセンターはピックが当たるのが厭なので高さを結構下げるのだけれど、下げると音もモヤッとしてしまうし、一番良い音で鳴らせないフラストレーションはある。
パラレルにすると、パラレルっぽいジャキジャキした音になって、けど或程度ローも出てるしそんなに使い難い感じもしないし、まあコレはコレで。
どちらのピックアップもまあ悪くはないし使える音ではあるんだけど、今の私の感覚的には「せやねんコレが欲しかってん」という感じではない。
アンプでクランチというよりはディストーションペダルを踏みたくなる感じ。
そしてミニハムよ。
ストラトのフロントにミニハムという見た目が、ダサくなるかと思ったけど意外とシックリ来て良い。
寧ろシングルサイズハムがなんかダサい。
ミニハムは音的には普通のフルサイズのハムバッカーよりはシングルコイルっぽいし、シングルコイルよりはハムバッカーっぽい。
little '59 をフロントに載せてたときより濃密さが減って若干ライトでハイミッドが出るが、ローは余り硬くなくて意外とボワッと出る感じ。
カリカリにチューニングしてた Les Paul に載せてたときはローもコントロールし易かったけれど、このストラトは生音がウエット気味なので、ローが若干ボヤけてる気がする。
ピッキングに対する反応は、確っかりアタックも出るしダイナミクスの深みもあって私には使い易い。
センターにミニハムぐらいが音的には丁度好いのかも知れない。

ミックスは、リア+フロント にすると Gibson とかの2ハム系ミックスサウンドっぽい感じになる。
センター+フロント だと力強い系のストラトの センター+フロント みたいな音になるけど、この状態でセンターをパラレルにするとシャリッとした「ヴィンテージ出力」のストラトの センター+フロント ミックスみたいな感じになる。
まあ想像通りの音ですな。

ということで、JB jr. は交換したい・・・。
適当なフルサイズハムか、スタックタイプのノイズレスピックアップか辺りか。
でもストラトのリアがフルサイズのハムバッカーってのは、見た目的には、私はあんまり好きくないんよな・・・。
なのでスタックタイプのノイズレスピックアップかね。
或は DiMarzio の The Chopper も Fast Track も、マグネットはセラミックだけど音はそんなにセラミック臭くなかったと思うので、シングルサイズハムが駄目ってことはないのか。
でもブレードタイプは弦との距離を弦毎に変えられないのがなあ・・・まあでもそれは普通のロッドマグネットのシングルコイルでも一緒か。
慥か今 Epiphone の Les Paul SL に The Chopper が載ってると思うので、そいつを外してきてもいいかも。

Soundhouse
GIBSON Mini Humbucker
GIBSON Mini Humbucker
SCUD YM-50S
SCUD YM-50S
MONTREUX Tremolo spring set
MONTREUX Tremolo spring set
FERNANDES Stainless Screws for Pickguard Metric
FERNANDES Stainless Screws for Pickguard Metric

2021/09/02

Ibanez AZ Essentials が欲しいという話

近頃よく見る Ibanez の、RG や S よりトガってないでお馴染みの、AZ シリーズの Essentials ってのが出るらしい。
AZES シリーズ。
フィクスドブリッジの安いのが $299 とかで、日本だと4万弱ぐらいっぽい。
今まで AZ シリーズは安くても15万程度はしたかと思うので、大分手に入れ易い値段。

欲しい。

ネックが 25.0inch で、ロングスケール 25.5inch とミディアムスケール 24.5inch の中間の長さ。
Danelectro の Shorthorn と一緒かね。
体感的には 25.0inch と 25.5inch はそんなには変わらない気がするので「手が小さい人にも弾き易い」ってことはないと思うけど。
ミディアムスケールまで短いとストラトっぽい音のパリッと感が減るのかな・・・と思ったけど、私の Fender Japan のミディアムスケールのストラトは割とストラトの音だしな。
なんやろう、Ibanez はミディアムスケールが嫌いなんかな。
まあ確かに、ミディアムスケールで細い弦を張ると、ロングスケールと比べてピックが弦に絡みつく度が増えて弾き難く感じることもあるけど。

ピックアプ配列は SSS と SSH で、フィクスドブリッジは SSS、トレモロありは SSH。
私はトレモロブリッジが要らんので、必然的にフィクスドブリッジ版になるけど、そうするとピックアップ配列は SSS。型番が AZES31 になる。
AZ の形で SSS だと、まあ見た目的にはほぼストラトですな。

ミニスイッチが付いてて、ON/OFF するとピックアップの配線が3種類増える。
これで普通のストラトではフロントとリアのミックスが取れないよ問題が解消されたりする。

ボディはポプラなんで、多分大分軽いと思う。
持ち運び易そう。
Les Paul とかマジで重いねん・・・。

Yamaha の Pacifica のフィクスドブリッジ 120H が大体3万ちょいぐらいなんで、AZES31 の方が5千円かそこらぐらい高い感じか。
まあ同価格帯ですな。
Yamaha のはボディはアルダーだし割とシッカリした感じで作りもそんなに悪くない(値段からしたら大分良い)けど、AZES31 はどうなんかね。
Ibanez の低価格帯のギターは、昔の感覚からすると、酷いということはないにしても良いというイメージも無い。
AZES31 の方がハイポジションのアクセスが良かったりもするし機能的にはより現代的だけど。

まあ買ったら色々改造するんですがね。
Gibson のミニハムが余ってるんで、そいつを載せたい。
夢広がる。

どうすっかね。買うんかね。
でも Google Pixel 5a (5G) も欲しいし。
新しい iPad か iPad mini も出そうで、それも欲しいし。

腐る程金が欲しい。
イッペン金でも腐らせてみたいものだ。
脳味噌と冷蔵庫の野菜ぐらいしか腐らん。

2021/05/23

Ibanez S フレット交換

Elixir Optiweb の 0.010 のセットの在庫が残り 1セット になったので、今のうちに買い足しておこうかと。
弦の在庫が無いという意識があると、弦交換すべきタイミングで弦交換を躊躇してしまうので、在庫は多めに持っておくことにしているのだ。
ということで 2セット 買った・・・と思ったのだけれど、届いたものは 0.009のセットだった・・・。
注文履歴を確認すると、間違って注文してた。
なんか最近私こういうの多い気がする。
つい最近も Amazon の定期便の調整をすっかり失念していて、今特に必要でないものが大量に送られてきたばかりだ。
もうボケてきたのか。

つうことで、0.009 のセットが大量に余ってるよ。
腐るものでもないけれども、でも早く使って行きたい衝動に駆られないでもない。

Ibanez の S421。
フィクスドブリッジ、24 フレットで、安かったヤツ。
今まで色々と改造を加えてきたけれど、フレットが Ibanez のコレ系にしては低くて気に入らなかった。
最近フレット交換にハマっているので、コイツの弦、0.010 が付いてたのを 0.009 に交換する序でにフレットも交換してやろうかと。

JESCAR の #58118 ニッケルシルバー。
Jim Dunlop 換算で #6000 ぐらい。
高さ 1.47mm のスーパージャンボフレット。
フレット自体の硬度もあるし金属の質量も増えるので、音は結構硬くなる。
けど弾き易くなるし、フレットの所為で音が変わったところでどうということはない安いギターは、もう全部コレに打ち替えてやろうかと思わないでもない。

フレット交換して、最小限で磨り合わせてナット下にアルミの下駄履かせて弦張ってみたんだけど、なんか変なシャリシャリ感があるしなんか指先が引っかかる感じで弾き難さを感じる。
なのでもう一回ネック外してガッツリめに磨り合わせたらシャリシャリ感も弾き難さも結構解消された。
フレット磨り合わせは最小限で済ますより結構ガッツリめにやった方がいいのかね。
確かに以前、思いの外ガッツリ削ってしまったと思ってた Steinberger Spilit は弾き易かった。
見た目的に結構ゴッソリ削ってしまったと思っても、測ってみると意外と 0.05mm ぐらいしか削ってなかったりするっぽいし。

フレット交換が完了するまでは元々付いてた弦を使いまわして、完成した時点で弦を新品の 0.009 のセットに交換した。
つうことで、0.009 のセットの在庫を 1セット 消化することに成功した。

次は Squire Duo-Sonic かと思ったけど、今見てみたらまだ結構イケそうなので、他のを。
Gibson SG が、大分昔、当時大阪で一番広告を出してたリペアショップに頼んでフレット交換したのだけれど、今より高さのあるフレット付けてくれって言ったのに出来上がったものを見ると全然高さが変わってなかった、というモノがある。
それもフレットが幾らか削れてしまっている。
Gibson ES-339 を買うまで長い間私のメインギターだったもので、Ernie Ball をサビサビのクタクタになるまで使ってたような時代が長く、その分削れも大きい。
金銭的な面から Elixir を使うようになってからは多分削れも減ったと思うのだけれど。
イッペンこいつを換えてみようか。
高いギターだしバインディング付いてるヤツはやったことないけど・・・。
でもコレに JESCER は硬過ぎるかも知れない。
或は Fender Japan のミディアムスケールのストラトとか。最近殆ど使ってなかったけど。

2021/05/08

Danelectro Shorthorn のフレット&ブリッジ交換

他人には全くオススメできないでお馴染みの、Danelectro の Shorthorn の現行バージョンである所の 59M NOS+、値段の割に仕上げが若干甘めとか加工精度がイマイチとか使ってる部品のクオリティが糞とか、気に入らない部分は多々あるけれども、色々改造して音的にはまあそれなりに気に入って使っている。
コレのフレットを背の高いヤツに交換したろうと思って放置していたもの、遂に手を付ける。
元々のフレット高が 1.0mm 程度。
これを JESCER の No.58118(ジャンボフレット)のニッケルシルバーのものに交換する。
高さ 1.47mm あるので、すり合わせをしても 1.4mm は残る感じ。

フレットは以前 Steinberger Spirit をリフレットしたときの余りである。
Spirit は本当は 24フレット + ゼロフレット で 25本 必要なんだけど、私は 24本 セットのものを買ってしまい、後でゼロフレットの存在を思い出してもう 1本 の為にもう   1セット 買わなければならなかった。
その残り 23本 を今回使う。
59M が 21フレット なので 2本 余る。

あと序でにバダスもどきのブリッジも気に入らないので交換する。
Montreux のバダスタイプに交換するのが正着なんだろうけれど、59M ゴトキに 10,000円 は高いので、信頼と実績の GOTOH の 510UB にする。
510UB の画像を見た感じ、ケツ部が長いので 59M のブリッジ部のザグリ部分がエンドピン側に不足しそうに見えるけど、最悪ザグリは削り直してしまえばいい。
或は面倒臭そうなら Epiphone の Les Paul SL に付いてきたラップアラウンドブリッジを転用してもいい。

つうことで、作業に取り掛かる。

ネックを外すと角度調整用のシムが 2枚 重ねてあった。
プラ版と厚紙・・・。
どんなクオリティコントロールやねん。
そういやボリュームの高さ調整もガバガバのナットを挟み込んでただけだったし。
まあ兎も角ブリッジをバダスタイプより背の低い 510UB に交換するならこのシムは必要無い。
あとコイツの所為でリアピックアップの高さをめっちゃ上げなくてはならなかったので、無い方が良い。

フレットはマイクロニッパーで挟み込んで浮かせてから喰切りで更に浮かせて抜く。
喰切りは TTC の EN-165S を無加工で使っている。
刃をフラットに加工すればヤスリ仕事が減って楽かと思うが、そうすると刃の耐久性は落ちそうで私はやってない。他でも使いたいし。
フレットが抜けたら細工ノコで溝の樹脂とかを掻き出しておく。

指板サイドを養生し、フレット抜いたとこに出るササクレを押さえ込んで、溝に瞬間接着剤を流し込む。
ササクレを補修しつつ溝の強度を上げる。
瞬間接着剤は幾つか試した感じ、アルテコ 711 が一番良かったかな。
他には Loctite 420 とかアロンアルフアの釣名人とかも低粘度で木材への染み込みは良い。
釣名人は 2g 入りで 300円 ちょいだけど、アルテコ 711 とか Loctite 420 は 20g で 700円 ちょい。
ギター 1本分 だけなら釣名人でも足りるかも知れないけど、他にも使うなら 711 とか 420 がお得。
木部のネジ山に染み込ませてネジ山を強化するのに使ったりするし。
余ったら冷蔵庫で保管すればそこそこの期間保つし。

瞬間接着剤が完全に硬化したら細工ノコで余分な接着剤とかを取り除く。

トラスロッドを調整してネックをできるだけストレートにして、HOSCO の R14" のサンディングブロックを使って指板の面を出す。
フレットのタングをネック幅から 1-2mm 程度オフセットするように切って、フレットを打ち込み、喰い切りでフレットの端を大まかに切り揃える。
フレットが打ち込み終わったら指板を養生してヤスリでフレットエンドを整形する。
再びトラスロッドでネック調整して HOSCO のサンディングブロックに#800~のサンドペーパー付けてフレットすり合わせをする。
すり合わせできたらサンドペーパーとかスポンジヤスリとかでフレットのクラウンを整形する。
フレットが整形できたらコンパウンドで磨く。

フレットが完成したらフレットも養生して、指板サイドに残った溝をエポキシで埋めて、刷毛塗りのクリアラッカーで塗装し、完全に乾燥したらサンドペーパーやらコンパウンドやらで磨く。

指板がなんかめっちゃ乾燥してるような感じに見えたので、レモンオイル・・・は無いから食用の太白胡麻油をウッスラ塗っておく。

フレットの背が高くなったので、ナットも高くしなければならない。
59M はアルミのナットをネックにネジ留めしてあるので、一旦ネジ穴をエポキシで埋めて、ナットの底に T0.5 のアルミ板を瞬間接着剤で貼り付けて下駄を履かせる。
ネックを取り付けて、元のブリッジ + 元の弦を仮で張って、ナットが良い感じの高さになるようにヤスリでアルミ板を削る。
高さが決まればタイトボンドを少量塗ってそのままネジ留めしてしまう。
古いブリッジと弦はもう要らないので外しておく。

ブリッジ。
510UB を載せるつもりだったけど、木加工がメンドくなってきて Amazon で 1,800円 ぐらいの Musiclily とかいうトコのオクターブ調整できるタイプのラップアラウンドブリッジを、めっちゃ迷って買う。
こういうのは有名所の OEM 供給元だったりしてちゃんとしたモノだけど安いという場合もあれば、何も解ってない人が唯見た目だけを真似て作った真正のゴミを売ってる場合もあるからなあ・・・。
あと Amazon のレビューは何の役にも立たない。
届いたので見てみると、なんか切削屑の上からメッキかけてる感じだしタップのバリもそのままだし・・・。
工業製品としてのクオリティはウンコ。
取り付けて弦を張ってみると、スタッドとブリッジの遊びが大き過ぎてブリッジのケツが浮いた状態になる。
そうするとブリッジの駒に弦が接触せず、オクターブ調整ができない。
59M は Les Paul Special とかと違ってネックの仕込み角が無いので、スタッドの方向と弦の方向が垂直に交わる感じなり、ブリッジのケツが浮くと駒に弦が接触しなくなってしまう。
つうかこの浮きだと Les Paul Special のネック仕込み角でも厳しい気がするけど・・・。
あとこの 59M のスタッド自体が、加工精度悪過ぎて垂直に入っておらず、片方が若干ネック側に倒れているのもある(なので弦高を上げると音程が下がる)。
ブリッジが噛み込む部分の径が太く高さが低いスタッドを持ってるので、それに合わせてブリッジを自分で精度良く加工してブリッジがほぼ真っ直ぐ取り付くようにすると 59M 側のスタッド穴の加工精度の所為でスタッドが回らなくなり、それを避けられるだけの遊びを作るとブリッジのケツが浮いて、弦によって駒に接触したりしなかったりする感じ。
つうことでブリッジのケツ部分をハンディルーターで削り、ブリッジの駒に弦がガッツリ乗るようにした。
けど今度はブリッジの元の加工が悪過ぎて駒が浮いており、音を鳴らすと駒がめっちゃビビる。
つまり最初からどうやってもコイツはマトモに使えなかったということだ。
糞があああああああああ!

諦めて 510UB を載せることにする。
やっぱ木加工が必要で、ハンディルーターでザグリをエンドピン側に 10mm 程度延長する。
ううん、やっぱコレ、メゾナイトじゃなくて MDF だと思うんだけど・・・。
トップ材の下のブロックはポプラか柔らかいメイプルかという感じの材木。
木部が露出したトコはエポキシを塗っておく。
この部分は弦交換時に弦の先が当たる部分なので、ちょー硬くなるでお馴染みの J-B Weld を使った。
色は塗らず。
59M 側のスタッドが若干斜めに入っている所為で 1弦 側を 6弦 側より下げると急激にスタッドの回転が固くなってしまうけれど、一応ちゃんと調整はできる。
弦を新しく出してきて(クソ、この弦不足のときに・・・)張ってみると、ちゃんと駒も機能を成しているし、当然ビビりとかも無い。
これが信頼と実績の GOTOH よ。調整するには 3種類 の六角レンチが要るケド。

因みにスタッドのネジ部にはタミヤの接点グリスを塗り込んである。
そうしないと弦高調整のときにスタッドがスムーズに回転しないので。
GOTOH の 510UB なら六角レンチが使えるので回転が多少固くてもそれ程苦ではないけれど、一般的なスタッドでコインとかマイナスドライバーとかで回そうとすると大変だったので。

完成。
やっぱジャンボフレットになると指板までの距離があるので若干指先に負担が掛かる感じがするけど、弦を確実に押さえられる感じはある。
弾き易くなったかと。
ネックのシムを外して仕込み角がフラットになったので、リアのピックアップを以前みたいにゴリゴリに上げなくても済み、調整がし易くなった。
510UB は、最初から素直にコレにしとけばよかったという感じの安定感。
音的には、生音は安っぽいカランとした部分が減って、確っかりした鳴りになってしまって Shorthorn らしさが減った。
楽器としては正解かも知れないけれど、特徴が減ってしまった感じ。
開放弦でも同じように感じるので、フレットというよりはネックのシムかブリッジの所為か。
まあピックアップがショボいので出音は特に大きく変わった感じは無い。

つうことで何故か Over the hills and far away (Led Zeppelin の方)を只管弾き続ける。
Kashmir でもなく。

フレット交換はこれで 2本目 の成功となる。
フレット交換についてはもう「できる」と言っていいんじゃね?
道具さえ揃えてしまえば、あとは根性でどうにかなりそう。
次は Ibanez S か Squire Duo-Sonic 辺りをやってみるか。

Soundhouse
GOTOH 510UB Chrome
GOTOH 510UB Chrome
JESCAR #58118 NS18%
JESCAR #58118 NS18%

-----
最近お気に入りの Elixir Optiweb の 0.011 のセットが手に入り辛い・・・。
0.010 と 0.009 のセットは現状は回復しつつあるように見えるけど、売価も以前より高くなってるし、未だ不安定な感じがする。
つうことでたまには Ernie Ball を使ったりしてるんだけど、やっぱ私的には Ernie Ball の方が音は好みなんよね・・・。
何も悩まなくていい。
すぐ錆びるけど。

2021/04/18

そうだ、ハンダ付けしよう for ギタリスト

自分の楽器のメンテナンスは或程度は自分でできた方が良い。
楽器なんざ何でもいいってんなら何でもいいんだろうけれども。
或は金なら幾らでも積めるってんなら人でも雇えばいいんだろうけれども。
自分でメンテできるようになれば、その分楽器への理解も深まるというモノだし、あと多くの場合、色々と安くつく。
リード楽器(篳篥とかファゴットとか)奏者が自ら葦を削るのを見習うなら、エレクトリックギターの演奏者は・・・まあ弦から自作するまでは要らないかも知れないけれど、ハンダゴテぐらい 1本 持っておいた方が良いように思える。

ギターも長年使ってるとジャックの接触が悪くなってきたりポットがガリガリいうようになったりしますやん?
或はピックアップとか交換したくなってきますやん?
ハンダゴテが使えるようになるだけで、この程度の修理なら高い金払ってリペアマンに頼む必要が無くなる。

但、ハンダゴテ 1本 だけ買えばいい訳ではなくて、他にも色々揃えなければハンダ付けができない。

つうことで、ハンダ関連の道具立てについて書いていこうと思う。
技術的なことは、YouTube とかで勉強できる。

必須のもの:

あると便利なもの:

その他周辺機器:

ハンダゴテ

つうことでハンダゴテよ。
大別すると、先ず加熱媒体の違いで「ニクロムヒーター」と「セラミックヒーター」の区別がある。
それぞれ形状も異なる。
ガス式とかもあるけどまあギタリストはあまし使わんと思うので無視。
メーカーは日本では goot と HAKKO がツートップかね。
交換用のコテ先の種類多くて入手性も良いのでオススメ。

ニクロムヒーター

ニクロムヒータータイプは昔からあるタイプで、高熱容量のもの(一度温まると温度が下がり難い)が手に入り易かったり値段が安かったりというメリットはあるけれど、コテの温度が上がり難かったり構造上コテ先から持ち手までの距離が伸びがちで若干使い難かったり、あとコテ先の形状が殆ど選べなかったりするのがデメリット、という感じ。
板金用とか木材に刻印とかは今でもニクロムヒーターが主かね。
エレキギターに関して言えば、例えばポットの背のハンダ付け等で熱量が要る場合に 60W ぐらいのモノを使うのもまあアリっちゃあアリだけど。
値段は数百円とか。1,000円 あればお釣りが来る。
但、60W とかだとコテ先の温度が上がり過ぎるので、ケーブルとかで耐熱性の低い被覆のものをハンダ付けしようとすると、被覆が溶けてその部分の耐久性が著しく損なわれる。
そうならないように温度の高くなるハンダゴテでもちゃんとしたハンダ付けをしようとすると、実は割と慣れが必要になる。
ギター内部配線とかで使うケーブルぐらいだとホントは 15-20W ぐらいが使い易いのだけれど、それだとポットの背とかシールドケーブルのハンダ付けする場合なんかには熱量が少な過ぎて使い難いし。

今日で謂う「ヴィンテージ」の時代にはニクロムヒーターのハンダゴテしかなく、また耐熱性の高い軟質樹脂(ビニール)被覆のケーブルも一般的ではなかったことだし、ギターとかアンプとかの熱量の要るモノの配線には耐熱性の高い綿被覆のケーブルが使われていた。
今日において綿被覆のケーブルを使うのは音とか耐久性とかよりも寧ろ「ヴィンテージ」という呪術の為であるが、昔は綿被覆ケーブルを使うべき合理的な理由があった訳だ。
現在では高耐熱のビニール被覆ケーブルも簡単に手に入るので、気を付けさえすれば、ギターのハンダ付けぐらいは 40-60W ニクロムヒーター 1本 でイケるかも知れない。
が、例えばピックアップの種類に拠っては高耐熱でないタイプのビニール被覆だったりするし、例えばエフェクターを自作したくなったりして小さい部品を扱うようになると 40-60W はデカ過ぎてめっちゃ使い難いと思う。

兎に角お金が無いというのでなければ、ギタリストがまあ敢えてニクロムヒーターのを選ぶことはないかなと思う。
逆にお金を掛けたくないのであれば、ニクロムヒーターの 40-60W のモノを買って、それで技術的難易度が上がる分は修行でカバーするって考えも、私はそんなには嫌いではないけれども、でもまあ楽ができるなら楽をすべきという考えの方が私好みではある。

つうことで、使えなくはないけど割と技術を要するという感じ。
私も昔はコレ 1本 でどうにかしてたけれど、今ではもう使うことは無い。

セラミックヒーター

セラミックはセラミックでまた色々バリエーションがある。
大別するなら、15-20W ぐらいの一般用、急加熱機能付き、調温機能付き、ステーションタイプ、という感じかね。

一般用

15-20W ぐらいの一般用だと、無理に使えば使えないではないけれど、ギターで使ってるような部品、例えばフォンプラグとかポットの背とか太いシールド線とかには熱量不足で長時間部品にコテを当てないといけなくなったりして逆に劣化や故障の原因になったりするので却下。
ギター関係で言うなら、コレを買うぐらいならまだニクロムヒーターの 60W ぐらいのを買った方がいい。

急加熱機能付き

急加熱機能付きは、通常時は 15-20W の一般用と同じような感じだけど、ボタンを押している間だけ 90-130W とかになるヤツ。
HAKKO の Presto とか goot の TQ-95 とか。1,500-2,000円 ぐらい?
Presto で 20W/130W、TQ-95 が 15W/90W。
ハンダゴテを持ち替えずに、ポットの端子部はボタンを押さずに低い温度で、背の部分はボタン押して温度を上げて使う、みたいなことができて便利。
goot にしても HAKKO にしても交換コテ先のバリエーションは多くはないけど、まあギターぐらいなら十分かね。
表面実装基板とかの細かい部品になってくるとキツいけど。
コテ先のバリエーションは goot が若干多いし、質感も goot の方が若干よさげ。
あと Presto の 20W って結構温度高くなっちゃうんよね。
ギター内部配線用ケーブルのハンダ付けぐらいなら 20W ぐらいが丁度良いんだけど、表面実装部品とかだと 15W ぐらいが丁度だったりする。
まあこの辺はコテ先の形状で結構変わってくるんだけど。
私はギター用には昔から持ってる Presto を使っているけど、今だったら TQ-95 を買ってもいい。

急加熱タイプを使う場合、コテ先の温度の勘が或程度無いと加熱し過ぎてコテ先も相手の部品も痛めてしまう。
多少は慣れが必要かね。
あとコテ先クリーナーは金タワシタイプじゃなくてスポンジタイプにすること。
何故なら加熱した後冷やす為。

調温機能付き

調温タイプは、まあステーションタイプの廉価版という感じか。
コテ本体に温度設定ボリュームみたいなのが付いていて、コテ先の温度を任意に設定することができるヤツ。
設定温度になったらインジケーターで知らせてくれたりするのも便利。
あと電源 ON からハンダが融ける温度まで上がる時間が一般用より短い。
HAKKO FX-600 とかがコテ先のバリエーションも多くていいんじゃないかと。4,000円 ぐらい。50W。
goot だと PX-201 ってのがあって、70W でハイパワーなんだけど、FX-600 と比べると私の手には一寸でかいんよね・・・。
取り回しの FX-600 か、パワーの PX-201 か、という感じかね。
調温タイプはコテ先の温度を大体一定に保ってくれるので、コテ先自体の劣化とかハンダ付けする相手の部品の劣化も最小限に抑えてくれる。
なので初心者にもオススメできる。若干高いけど。
あと温度が下がると自動で設定温度に上げようとするので、熱量の要る相手でもハンダ付けできる。
ポットの背も、急加熱機能付きのコテのボタン押してるときに比べたら若干熱量下がる感じだけど、まあ普通にハンダ付けできるぐらいはある。
相手に熱を吸われて丁度良い温度になるぐらいに予め設定温度を上げておくと楽。

ステーションタイプ

ステーションタイプはコテの部分とステーション部分が分かれていて、ステーション部分で温度とか色々設定ができたりする、高性能で多機能なヤツ。
用途毎にコテ部ごと交換できたりピンセット型のコテが使えるヤツがあったりする。
私も仕事で使っててめっちゃ良いんだけど、まあ歩留り向上とか仕事の効率が上がれば人件費分で元が取れるとか、という用途で、マトモなものを買おうとすると安くても 20,000円 ぐらいはする。上は青天井。
一応どんなんでもよければ海外ブランドで1/4ぐらいの値段で安いのも売ってるけど・・・交換コテ先の種類と入手性に依ってはまあその値段ならアリかも、という感じか。
表面実装基盤の部品交換とかを仕事としてする予定のある人とか、或は湯水の如く金を注ぎ込める人はステーションタイプから始めてもいいんじゃね?
でかいし場所取るけど。
立ち上がりは爆速で、電源 ON から使い始めるまで 10秒 掛からなかったりする。
HAKKO の FX-951 とかならコテ先の選択肢もめっちゃ広いし、コテ先の変更も一瞬で比較的安全にできるし、30,000円 ぐらいあれば一通り揃うので入門用としてオススメ。
或はアナログ版の FX-950 なら 20,000-25,000円 ぐらいで一通り揃うかね。
まあ仕事で温度管理を徹底する必要があるとかでなければ、要らん機能が付いてないアナログ版の方が色々楽かなあ、という感じ。
コテ先は付属の耐熱ゴムシートで掴んで引っ張れば抜けるので、GND パッド部のハンダ付けは表面積の広いコテ先を使って、1005 サイズの抵抗とかのちっちゃい部品には先の細いコテ先を使って・・・とハンダ付けする場所によってコテ先をポンポン換えていくことができるので便利。
goot だと RX-802AS かね。
コテ先交換は goot の方がスマートに見える。

オススメのハンダゴテ

つうことで、ギタリストにオススメのハンダゴテは:
goot TQ-95
HAKKO Presto
goot PX-201
HAKKO FX-600
辺り。
ギターとかシールド自作とかだけなら Presto がナニカと使い易いかね。
一寸細かい部品のエフェクターの自作とか修理とかまで考えているなら TQ-95 か一寸高いけど調温タイプの PX-201 か FX-600 がいいかと。

コテ先は BC とか C とかという、円柱を斜めに切ったような先のヤツが熱の伝わりが良くて私には使い易い。円柱の直径が 2mm ぐらいのヤツがギターぐらいには丁度良い。

Amazon
HAKKO Presto
goot TQ-95
HAKKO FX600
HAKKO FX950

ハンダゴテの使い方は、分かってるつもりでも一度 YouTube とかで確っかり確認しておくことをお勧めする。
片付けるときにコテ先にハンダを乗せたままにしろとか、部品にコテや糸ハンダを当てるタイミングとか、部品に乗せとく予備ハンダやコテ先に乗せとく呼びハンダの量とか、自分は初心者を脱したと思っている人でも見落としがちな Know How が実は結構あるので。

糸ハンダ

元々は錫と鉛の合金をハンダと言い、熱で融かして(導電性を確保しつつ)金属同士を固定するのに使われてきたが、今日ではこれと同じ用途のものは錫-鉛合金じゃなくてもハンダと呼ばれる。
また、それを糸状に加工したものを糸ハンダと言う。
糸状じゃなくて棒状に加工した棒ハンダやペースト状のハンダペーストとかもある。
フラックス(乃至ロジン、ヤニ)という、ハンダ付け対象物の酸化皮膜や汚れを取り除きつつハンダの流動性を高め、対象物へのハンダの流れ込みや金属への付き易さ(濡れ性と言う)を良くするモノがあるのだけれど、糸ハンダにはこのフラックスが入ってるヤツと入ってないヤツがある。
電子部品界隈では単純にハンダと言うと、大体はフラックス入り糸ハンダを指す。
板金用とかではフラックス無しがよく使われる。
個人向けでは goot、HOZAN 辺りが有名かね。
業務用とかなら千住金属、石川金属、日本アルミットとか色々。

RoHS 指令、鉛フリーハンダ

EU の有害物質使用規制である「RoHS 指令」に対応したハンダと、昔ながらの鉛を含んだハンダとがある。
鉛入りハンダの中でも Sn(錫)63%、Pb(鉛)37%のもの(60:40も含めることもある)を特に共晶ハンダと呼んでいる。
共晶についての科学的なの説明は Wikipedia でも見てもらうとして、共晶ハンダと言った場合、簡単に言うと、或一定の温度を超えると急激にシャバシャバの液体になる、温度が上下してもドロッとした半融解の状態にほぼならないハンダ、というぐらいの意味で使われる。
何の説明も無しに「共晶ハンダ」と言ったときは多くの場合、Sn-Pb 共晶ハンダを指す。
融点は Sn-Pb 共晶ハンダの場合、183℃ぐらい。
昔から電子部品のハンダ付けではSn:Pb=63:37 もしくは 60:40 のハンダが使われてきた。
でも、コレ鉛含んでますやん?破棄された電子基板とかが酸性雨とかで侵食されて土壌に流れて川に流れて海に流れて、そういうのが回り回って人間の口に入ったりする訳ですやん?ソレよくなくない?よくなくなくなくなくなくない?ってことで、EU で、ハンダに鉛使うの止めましょう、あと鉛入りハンダを使った製品の輸入も禁止な、となったのが RoHS 指令(の一部)。
で、その RoHS 指令に対応する為に世の中に出回るようになったハンダが鉛フリーハンダ、ということになる。
日本で EU 向けに製品を作ってた会社とか、その会社に部品を納めている会社とかも製品に鉛入りハンダを段々使わないようになっていって、今日では日本で製造される工業製品は一部を除いて大体は RoHS 指令対応のハンダを使っている。
けど日本国内では特に鉛入りハンダの使用に対して規制は無いし、現状鉛フリーハンダより鉛入りハンダの方が安いし、あと鉛入りの方が融点低くて使い易いので、日本では普通に今でも個人のホビーとか一部の業種では鉛入りハンダを使ってる人も多いし、普通に売ってる。

組成

鉛フリーハンダと言えば、Sn96.5%-Ag3%-Cu0.5% の組成がメインかと思われる。
そこから低価格化で Ag の比率を0.3%まで減らしたものがあったり Sn99.3%-Cu0.7% とかがあったり少量の Bi とか In とかを加えて低融点化しかたりしたバリエーションが色々とある。
普通の店売りで個人が使う程度の量が買えるモノとしては、Sn96.5-Ag3-Cu0.5 の他に Sn99-Ag0.3-Cu0.7、Sn99.3-Cu0.7・・・ぐらいか。
昔はニッケル入りとかも一般消費者用で売ってたと思うんだけど、最近は見なくなった。
Ag3 タイプが一番融点低くて、217-219℃。
単純な機械的強度は鉛入りより上。(これは例えば衝撃や振動が加わっても部品がより外れ難い、ということを直接意味するものではない)
Ag0.3 タイプが融点 217-226℃ で若干ドロっとし易い感じ、銀無しが 227℃ だけど半融解状態が無くて銅への侵食(銅食われ)も少ないけど若干固い印象、という感じかね。
銀の割合が下がるに応じて値段が安くなる。

あと「銀入りハンダ」と言った場合、鉛フリーの場合もあれば鉛フリーでない場合もある。
組成に銀が入っていればそれは銀入りハンダである。
鉛フリーや RoHS 指令とは無関係の概念なので注意。

因みに融点は組成で決まる。
同じ組成で低融点を謳っている製品があるとすれば、組成か融点のどちらかが嘘であるか、或は単に他の高融点ハンダよりは低いと当たり前の事を言って消費者が誤解するのを待っているかである。
Amazon なんかで「低融点」を謳っている安いハンダは、このタイプのもの。まあ詐欺ですな。
電子部品界隈で低融点ハンダと言うと、普通は Sn-Pb 共晶ハンダ並かそれ以上に融点が低いハンダを指す。
コレは Bi とか In なんかがフンダンに使われていたりして基本的にはめっちゃ高い。

銅食われ

ハンダ付けするときに高温で融けたハンダに銅が溶け出してしまうことを言う。
銅食われに因って、例えばケーブルの銅が痩せてしまって強度が落ちたり、基板のパッド(ハンダ付けする部分)が溶けて薄くなったり穴が空いたりしてしまったりする、という問題が起こる。
鉛フリーハンダは鉛入り共晶ハンダと比べて、同じ温度であっても銅食われが大きくなる。
また銅食われは温度が高い程大きくなるので、融点の高い鉛フリーハンダはその点でも銅食われには不利。
但しギターとかで使うデカい部品の場合は、正しい道具と技術でハンダ付けするのであれば、まあ問題無いと言っていいと思う。
銅部分の薄い表面実装基板とかで部品の交換を繰り返したりシビアな強度が要求されたりする場合は気を付けなければならない、ぐらいの感じ。
然し技術的に慣れないうちは、銅の部分を必要以上に加熱してしまうこともあるだろう。
「銅は融けたハンダに溶け出す」ということは頭に入れておいた方が良い。
ギターだと、細いケーブルに長時間高熱量のハンダゴテを当て続けてしまうとケーブルの銅が溶けて強度が落ちて断線し易くなる、ということはあり得る。
例えばポットの背に GND線 をハンダ付けするとき、ポットの背のハンダを融かしてからGND線 を取り付けるのではなく、ポットの背に GND線 をハンダゴテで押え付けて加熱する、みたいな横着をすると、GND線 の銅が食われて強度が落ちる訳だ。

あとハンダゴテのコテ先の寿命が銅食われで短くなるけど、めっちゃ高温で使い続けるとか仕事でずっと使い続けるのでなければ問題にはならない程度かと。
最悪コテ先の交換部品もまあそんなには高くないし。数百円レベル。

ハンダ付け初心者がコテ先を悪くする原因の多くは銅食われというよりは、コテ先にハンダを乗せておかずに拭ってしまって「キレイ」な状態で放置するとか、コテ先に樹脂(ケーブルの被覆とか)を当ててしまうとかだと思う。

鉛入りか鉛フリーか

つうことで、どのハンダを使うべきか、というトコよ。

先ず、鉛入りか鉛フリーか。
因みに基本的には、鉛入りと鉛フリーのどちらか一方を選ばなければならない。
少なくとも、コテ先は鉛入り用と鉛フリー用のそれぞれ別々に用意せねばならない。
鉛フリーハンダと鉛が混ざってしまうと、ハンダ合金に融点の異なる組成の層ができてしまったりして、そのときはハンダ付けできてるように見えても後々ハンダが剥がれたり割れたりすることがあって、接合の信頼性が下がってしまう。

鉛入り共晶ハンダの方がハンダ付けはやり易い。安いし。
機械強度は鉛フリー Ag3% に若干劣るものの、融点が 30-40℃ ぐらい低いのでその分ハンダゴテの温度を下げれるし、そうするとハンダ付け対象物への負担も少なくなる。
半融解状態が殆ど無くサッと融けて濡れ性も良くて銅食われも少ない。
初心者の技術力であれば、鉛入り共晶ハンダの方が信頼性の高いハンダ付けができるように思える。

然し私は鉛フリー Ag3% のものを使っている。
そもそも既に鉛フリーに慣れてしまっているし、鉛フリーハンダに使われているフラックスやハンダゴテの進歩やハンダ付け対象物である部品の方の対応もあって、今日では鉛フリーハンダのハンダ付けが難しいとか信頼性に欠けるということは余りなくなってきている。
少なくとも 10-20年 ぐらい前に言われていた鉛フリーハンダのハンダ付けの難しさは今日では余り当て嵌まらなかったりする。
また今日における工業製品の殆どが鉛フリーなんで、何かを修理したり改造したりすることもあるし、今更鉛入りハンダ自身と鉛入り用のコテ先を用意して更にコテ先交換の手間を掛けてまで鉛入りを使いたいと思える程、鉛入りに魅力が無い。
ギターでも、少なくともヨーロッパへの輸出があるような名のある企業とか工場が作ってるギターは鉛フリーを使っているだろうと思われる。多分。
日本-北米市場用とかでわざわざ鉛入りを用意したりはしないと思う。多分。
EUへの輸出が無いような日本の小さい工房とかは(私には奇妙に見えるが)逆に拘って Kester44 みたいな鉛入りを使っているところはあるかも知れないが・・・。
私的には、環境についてもまあ考えないではないのだが、どちらかというと時流に逆行してまで今日において敢えて鉛入りを使う積極的な理由が無いということが大きいか。

但、鉛フリーはやっぱ融点が高いというところが一番のネックになるかね。
融点 30-40℃ の差というのは、実際のところ、作業の感覚も結構違ってくる。
温度の上がり難いハンダゴテしか持っていないとか、コテ先が熱伝導の悪い形状のものしかないとかだと、融点の低い共晶ハンダを使わざるを得ないかも知れない。
あと対象物の方へのダメージは温度が高くなる分やっぱ共晶ハンダに比べると多少は大きくなりがち。
特に耐熱性の低い被覆の電線を熱容量のデカい部品に取り付けるようなときが鬱陶しかったりするので、そういうときは私は可能な限り被覆が高耐熱の電線を使うようにしている。
まあ慣れればどうということはないけど。

ということで、自分の持っているハンダゴテと相談して決めるのがいいと思うけれど、もし今からハンダ付けを始めたいという人には私は鉛フリーを勧める。

ハンダの音

音に関して言えば、基本的に、余程変な仕方でハンダ付けしているのでなければ、特にギターぐらいシンプルな構造では、ハンダで音が変わることは無い。
GHz帯とかで大量の部品点数かつめっちゃピーキーな設計の基板の話をするなら別だけれど(つうかハンダで何かが変わるぐらいなら部品の個体差だけで動かなくなったりするだろうけど)、ギターぐらいのハンダ付け点数ではハンダを変えたところで正常なハンダ付けができている限りでは音は変わらない。

一つには電気信号がハンダを介す距離は実際に非常に短く、また普通はそうなるような状態でハンダ付けする。
ハンダ付け箇所毎に 1cm ぐらいハンダを盛って、更にその上に対象物をハンダ付けするならまだしも、普通は対象物同士をほぼ接触させた状態ではんだ付けする。
つうかこの状態でハンダで音が変わるのが判るならギター内(とエフェクターやアンプ内も含め)のケーブルの長さを 1mm 単位ぐらいで「調整」する方がまだ健康的に思える。

もう一つには、そもそもハンダの組成による電気的物性の差は死ぬ程少ない。
ハンダの組成の差が音として判ってしまうなら、その差よりもギター内に使用されているボリューム等の部品について、同じメーカーの同じ型番の部品の間での個体差の方がヨッポド大きいので、同じ部品を大量に買ってきて一つづつ交換していってベストの組み合わせを探る方がまだ健全と言える。
確かにパッシブのハイインピーダンスのエレキギターは近年のちゃんと設計された音響機器なんかに比べて寄生する静電容量等に敏感であることは確かだけれども(そしてここに疑似科学の入り込む隙があるのだけれども)、使ってるハンダの組成で違いが現れる程ではない。

因みに一般的なギターのポットで言うと、同じ型番の製品における抵抗値の個体差が大体 ±20% とかで残量抵抗 数十Ω、酷いと 数kΩ とか。
500kΩ として売られているモノが実測値 400-600kΩ であり得る。
残量抵抗も 個体A では 10Ω、個体B では 20Ω とか普通。
私お好みの東京コスモスの通信用でも抵抗値の許容誤差 ±10% で最大残留抵抗 3Ω とか。
固定抵抗でも、1/4W 金属皮膜抵抗で抵抗値の許容誤差 ±1% とか、超精密品でも ±0.1% 程度、普通のチップ抵抗だと ±2-5% ぐらいか。
ハンダだと 1cm 盛ったとしても精々 μΩ 単位。

但し組成やメーカーや製品に拠ってハンダ付けのし易さは変わるので(フラックスが違ったりするので)、技術と知識が無い人にとっては、ちゃんとハンダ付けできたかどうかで音が変わる、ということはあり得る。
元々ちゃんとハンダ付けできていたギターを、ハンダを変えて再びちゃんとハンダ付けしたとして、それで音が変わったと感じたなら、高い金を払った所為でそう感じただけだと思った方がいい。
或は二重盲検試験でもやって実際に変わったということが判明したとしたら、それは寧ろハンダ付けの基礎的な技術の方を疑うべき。
誰か金の余ってる人が 1000回 ぐらい二重盲検試験でもやってくれないものか。実験の設計がちょいムズそうだけど。

まあぶっちゃけ多少ハンダ付けの腕が悪くても、音に関して言うなら、ギターぐらいだったら殆ど判らんと思うけどな。
因みに私は、昔ハンダを山盛りに盛った場合と普通の量のハンダの場合で試してみて違いを聞き分けることができなかった。
実際にやってみるといい。

今日ではネット上にハンダ付け技術の教材は幾らでも手に入るので、YouTube でも何でも使って調べて正しいハンダ付けができるようになろう。
ギター程度なら特別難しいハンダ付け技術を習得する必要は無いので、ネットで拾える程度の知識さえあれば誰でも正しいハンダ付けができる。多分。
例えば「ハンダの比較」とかで平気で鉛フリーと鉛ありとを同じコテ先と同じ部品を使い回すような愚を犯さないで済むようにしよう。
音の為というよりも、安定した信頼性の高い演奏環境の為に。

基本的にプレミアムなハンダを高音質だのどうのと言って売りつけようとしてくる音響屋は、顧客の無知を頼みにしているのだ。
但し、高いお金を払ったという事実を頼みにして、自分のギター(というか自分自身)がより良い、より次元の高い存在になったと思いたい人は相当数居わすので、もし自分がそうでないのならそういう製品はそういう人達に譲ってあげよう。
まあ私自身がそうではないかと言われると、確かに多少はそういう面も持ち合わせてはいるのだけれども。

この辺の話は(好意的に捉えるなら)寧ろ呪術に属するもので、実際に音が変化するというよりも、演奏者を高揚させて良い演奏を引き出す為のものと考えるべきだろう。
まあハッキリ詐欺と言ってしまってもいいとも思うけれども。
或は音とは主観的体験であると言ってしまっても、只それはコトの一面だけしか見ていないというだけで間違ったことを言っている訳ではないので、音が変わって聞こえるなら、それこそが音が変わったという現象であると言い放っても了見が狭いというだけで間違いという訳ではないのかも知れない。
ほら、政治論争とか言いながら垂れ流されるのは大体いつもこの論法ですやん?

どちらかというと、自分の持ってるハンダゴテでちゃんと正しくハンダ付けできるのか、ハンダ付けした後経年で外れたりしないか、といったことを基準にハンダを選ぶべきだと私は思うけれども。

太さについて

ハンダの太さは、ギターでは 1.0mm がオススメ。
ギターからアンプからスルーホール基板ぐらいまでは 1.0mm が使い易い。
ギター専用であれば 1.2mm とかでも構わないが、1.6mm までいくと太過ぎる感じか。
太過ぎると細かいトコのハンダ付けの難易度が増すし融け難く感じられるし、逆に細いと一回に融かすべき量に相当するハンダの長さが長くなってソレはソレで使い難い。
エフェクターの改造とかで細かい表面実装部品をイジる必要が出てきたら、それ用に細いのをまた買えばいい。

付属フラックス

あとフラックス。
ハンダ付け対象物の表面の酸化皮膜を取り除いて洗浄したりハンダの表面張力を下げてハンダの広がりを助けたりして、ハンダ付けし易さを向上させるモノ。
電子部品用の糸ハンダを買うと、糸ハンダの中にこのフラックスなるモノが入っている。

基本、ハンダ自身の組成が同じであればメーカーが違っても同一の物質として見るべきだ。
同じ組成でも製品になった時点での結晶構造の違いとかはあるかも知れないが、でも結局一回融かしますやん?
或は組成表には表れない微量の意図しない不純物とかは、まああるだろうけど。

けど同じ組成でもハンダ付けのし易さとか人体への害とかハンダ付け後の処理とかはフラックスで変わってくるし、メーカー側もそこは差別化のポイントなんじゃないかと思う。知らんけど。
ハンダの発展史の中ではフラックスの発展が一番ホットかね。「日進月歩」と言える程の体感速度は無いけれども。

ハンダ付けのし易さは、鉛フリー黎明期に比べると雲泥の差と言っていいと思う。
私も使いさしの古い鉛フリーのハンダが未だ残っているけれど、勿体無いからといっても流石に今それを使いたいとは思わない・・・。

人体への影響だけど、ハンダゴテで熱せられたフラックスが煙となるんだけど、対策をしなければそれを結構吸ってしまう。
無対策で一日中ハンダ付けをやってたら鼻の奥が痛くなったりする。
安全性の面では SDS(安全性データシート)に簡単にアクセスできればいいんだけれど、日本の有名所メーカーでも SDS のダウンロードに会員登録が必要だったりして狂っている。
なんでお前んトコとお前んトコが使ことる Web屋 のモラルやらセキュリティ能力等々をこっちが信じなアカンねん、っちゅう話ですわ。
けど goot は SDS が会員登録無しでダウンロードできるようになっている。
まあ SDS にアクセスできなかったとしても、基本的にはどれでも「直で煙を吸うな」「換気しろ」ってことは書かれていると思う。

「ハロゲンフリー」のフラックスであれば、基板上のフラックス残滓とか使い切らないで捨てたりして、ゴミ焼却場とかで焼却するときにダイオキシン類の発生を抑制でき、環境負荷的にはマシになる。
が、煙を吸うことに関しては、ハロゲン以外にも体に悪いものは入ってるので、ハロゲンフリーなら煙を吸ってもいいということではない。
一般的に言って、ハロゲンフリーのフラックスはそうでないものに比べて活性度が低く、濡れ性が下がってハンダ付け難易度が若干上がるという話だけれども、まあ近年のモノであれば使用感はそんなに大きくは変わらない感じはする。
言われてみればまあ確かに違うかな、ぐらい。

あとフラックスには腐食性があって、その腐食性が高ければハンダ付け後に残留しているフラックスを IPA とかフラックス洗浄液とかで除去しなければならない。
まあしなくたってギターぐらいのデカイ部品なら年単位で放っといても全然使えるんだけど、それでも多少は部品も悪くはなるし多少は銅線が脆くなって断線し易くなったりしてソレはソレで一寸厭。
けどギターってめっちゃフラックス洗浄し難いんよね・・・。
つうことで、腐食性の十分に低い「無洗浄」を謳っているものを使うといい。
キョービの日本の有名所メーカーだったら大体無洗浄タイプだと思うんだけど、たまに違ってビビることがある。

フラックスの煙対策

フラックスの煙への対策としては、直で吸ってしまう前に散らしてしまうといい。
私は PC のファンにACアダプタを繋げたものの吸気側を作業する場所に向けて置いている。
これだけでも煙を普通に吸ってくれるし、匂いも全然違ってくる。
一日中作業し続けても鼻の奥が痛くなったりしない。
なので小さい卓上ファンとかを買って来れば用を足すかと。
或はそれ用の製品が「ハンダ吸煙器」みたいな名前で売ってるので、そういうもので対策するといい。

オススメの糸ハンダ

つうことで、鉛フリー、Ag3% の中ではハロゲンフリーなら goot の SF-N0410 がオススメかね。
45g で、量も使い切り易いし。
ハロゲンフリーじゃない版は SF-A0410。
或は HOZAN HS-304 は 100g だけど 1g あたりの値段が安い。
SDS は会員登録しないと確認できないけど・・・。

コテ台、クリーナー

コテ台

コテ先が熱せられている状態でハンダゴテを机の上に放っておくのは事故の元なので、コテ台は必ず使いましょう。
土台の確っかりしたものを選ぶとコテを挿す度ににコテ台が動いてイラついたり、或はこかしたりして机やら床やら自分の体やらを焼くことがなくていい。
同じ理由でコテ先をチョンと乗せるものではなくて、ちゃんと差し込むタイプのものの方が良い。
ニクロムヒーターのコテは、鉄のコイル状のコテ台を使うと収まりが良い。
一応このタイプのコテ台でセラミックヒーターのものも使えなくはないんだけれど、コテ先がバネのとこに当たってしまったりして、熱も逃げるしなんか一寸イヤ。
セラミックヒーターのコテはそれ用にコテ先がほぼフリーになるタイプのものが売ってるので、どうせ買うならそっちを買うといい。
因みにこっちのタイプのをニクロムヒーターので使うとネジが引っ掛かって入らない場合があるので注意。
つうことで、自分のコテに合ったものを選びましょう。

コテ先クリーナー

ハンダ付け毎にコテ先を拭って余ったハンダとかフラックスを落とす為のヤツ。
大抵コテ台に付いてくる。消耗品。
クリーナーは、スポンジに水を含ませてコテ先を「ジュッ」とするタイプと、金タワシにフラックス塗ったみたいなヤツにコテ先をズボズボするタイプのがある。
金タワシはコテ先の余ったハンダをいい感じに拭って少しだけ残してくれるので、コテ先の酸化が抑えられるのと、コテ先の温度が余り下がらないということがメリット。
スポンジタイプはコテ先のハンダを完全に拭ってしまえる。
キレイになるように見えるのだけれど、拭い切ってしまった状態で放置するとすぐにコテ先が酸化してしまってハンダのノリが悪くなる。
勘違いしている人が多いのだけれども、使った後、拭ってキレイにした後でコテ台に置くのではなくて、一回使ったら拭わずそのままコテ台に置いて、次使う直前に拭って新しいハンダをコテ先に乗せる、という使い方をするのがホントウ。
またスポンジタイプは拭うときにコテ先の温度が下がるのだけれど、これはコテ台に置いておいて温度が上がり過ぎたコテ先を一旦冷まして丁度良い温度でハンダ付けをする、というような使い方をするのに有効。

つうことで、調温タイプとかステーションタイプには金タワシがよさげでそれ以外はスポンジがよさげなんだけど、私はどちらの場合でもスポンジを使っている。
使う前に完全に拭いたい潔癖と、あと慣れの所為。
あとコテ先の好みも影響するかね。
先端の尖ったBタイプだったりすると金タワシが使い易かったりするんだけど、私はCタイプが好きなので。
基板上のハンダをハンダゴテで拭ったりする作業のときも、スポンジの方が使い易いかな。
  
因みにスポンジに穴が空いていないものの場合は、自分で穴を開けるべし。
穴が在ると無いとでは作業性が雲泥の差。
あ、あと急加熱機能付きハンダゴテを使う場合は、スポンジ一択。
何故なら熱容量の大きい場所ではボタンを押して加熱してハンダ付けして、次にコテ先をサッと冷やして他の熱容量の小さい場所をハンダ付けする、みたいなことが割と頻繁にあるから。

Amazon
HAKKO FH300-81
goot ST-11
HAKKO No.599B-01
HAKKO 633-01

ツールクリッパー

ハンダ付けする部品とかを一定の状態で保持しておく、カニみたいなヤツ。
シールドを自作するときとか、フォンプラグをハンダ付けすると思うんだけど、手で持ってハンダ付けしたら火傷する。
或は線を何本かまとめてハンダ付けするときとか、手がもう 2-3本 欲しくなるときがある。
そういうときに使うヤツ。
コレ一個あるだけで、作業性がダンチなので、必携。

ヒートクリップ

アルミのクリップ。
これで挟むとヒートクリップに熱が逃げるのでその部分の熱容量が上がってその先に熱が伝わり難くなる。
熱に弱い部品をハンダ付けしたりする用。
あと細かい部品をハンダ付けするときとかにコレでペッと掴んでおくと転がっていかなくなるので、あると割と便利。

ハンダ吸引器、ハンダ吸い取り線

ハンダ付けされた部品を外した後、残ったハンダを除去して次のハンダ付けをし易くする為のもの。
それぞれ一長一短あるので、両方あった方がいいけれど、どちらか一方だけを選ぶならハンダ吸い取り線の方が安価。
けどギターだけならハンダ吸引器の方が使うかね。

ハンダ吸引器は、スッポンとも言い、ボタンを押すと融けたハンダを空気ごとスポッと吸うというモノ。
ギターで使うなら大きめのモノを選ぶといい。
私は goot の一番でかい GS-100 を主に使ってるけど、コレで小さい方は 2.54mm ピッチの蛇目スルーホール基板ぐらいまでなら対応できる。
ギターだとポット裏とかフォンプラグとかのハンダ除去の場合は、こっちの方が一度に吸い取る量も多いしハンダの温度も下がらないので、こういう場合はスッポンが活躍する。

ハンダ吸い取り線は銅の網線にフラックスが混ざっているモノで、この網線に融けたハンダを毛細管現象で染み込ませることで余分なハンダを取り除くモノ。
表面実装基板のランドのハンダ除去をキレイにやらないと不可ない場合とかはコレでないとできない。
太さとかフラックスの違いで色々種類がある。
ギター関係で使うなら 2-2.5mm 程度が使い易いか。
鉛フリーのハンダを使うなら必ず「鉛フリー対応」と記載されているモノを使うこと。
でないとマジで全然吸ってくれないので。
これも私は主に goot のを使ってるかね。

ハンダ吸い取り線は使い方に若干コツが要る感じがする。
ハンダを吸うときに吸い取り線の方にも熱が逃げて行くので、コテ先の熱量とかコテ先に乗せておく呼びハンダの量とか基板のランドや部品の耐熱性とかも踏まえて、その辺考慮して使う必要がある。
あと吸い取り線自体も熱くなることを忘れてはならない。
よくある 1.5m 巻とかの場合は、私は吸い取り線を 20cm ぐらい出して、(ハンダゴテの熱量にも拠るが)先から 3cm ぐらいのところを手で持って使っている。
吸い取るのに時間が掛かってしまって手が熱くなってきそうなら手を後ろにズラす感じ。

Amazon
TSK ツールクリッパー goot ヒートクリップ
goot はんだ吸取器 GS-100 goot ハンダ吸い取り線 CP-2515

フラックス

糸ハンダの中にフラックスが含まれているけれども、更に追いフラックスすることでハンダ付けが楽になったりすることがある。
プラスチックのマニキュア瓶みたいなのに入っていて、刷毛で塗って使う。
表面実装基板の IC とかだとフラックスが無いと手実装はほぼ不可能だけど、ギター関係だけなら必携という程ではない。
あったらたまに便利なことがある、ぐらいかね。
これも無洗浄のハロゲンフリー品がいいんじゃないかね。
私はハロゲンフリーではないけれども HOZAN の H-722 をよく使う。無洗浄タイプ。

一応ペーストタイプのがあって、海外ではよく使われてるし流れなくて便利は便利なんだけど、無洗浄でなかったりヤバい匂いがしたり高かったりで使わなくなった。
最近のはどうか分からないけど、でも多分無洗浄ってことはないんじゃなかね?知らんけど。

あと板金用のがあるけど、文字通り板金用なので活性が高過ぎたり残滓が悪さしたりするので、電子部品には使わないように。

フラックスクリーナー

これも必ず必要という訳ではない。あったらたまに便利なことがある、ぐらいのヤツ。
無洗浄タイプでないフラックスを含むハンダを使うなら、作業後にフラックスを除去する必要がある。
或は無清浄タイプでも、フラックスが焦げたりしたのが残ってるとベトついたりして嫌な場合は除去してもいい。
あとハンダ吸い取り線でハンダ吸い取った後って焦げたフラックスでめっちゃ汚くなって次のハンダが乗らなくなったりするので、こういうときにもフラックスクリーナーを使う。
基板上の部品を交換するときとかによく使うかね。
サンハヤトの FL-500 を気に入っているんだけれど、500ml 入で個人で使うには多過ぎるよね・・・。
同じサンハヤトの FL-15 が 15ml のマニキュア瓶タイプなんだけど、中身が FL-500 と一緒かどうか分からなくて、私は買ったことない。
一応 IPA とかで代用できるという話なんだけど、断然 FL-500 の方がよく落ちる。
他にもシール剥がしとかマジックのインク落としとかにもつかえるので・・・でも 500ml は多いやんね・・・。

Amazon
HOZAN H-722
サンハヤト FL-500

テスター

テスターは要るよ。
無いとハンダ付けできない、というモノではないけれど。
あとギターではほぼ通電確認ぐらいしか使わないかも知れないけど。
たまに抵抗値を計ったりするぐらいかね。
なので最初は安い簡単なものでいいと思う。
ギターぐらいなら精度も要らないし。
自作エフェクターでも作るとなると、一寸マシなのが欲しくなってくるかも知れない。
つうか自作エフェクターとかに手を出し始めるとオシロスコープとか欲しくなるかも知れないけど。

ケーブルストリッパー

ケーブルの被覆剥きをするヤツ。
普通のニッパーで剥いてもいいんだけど、コレ一本持っとくと作業性がダンチ。
一番お手軽なのは Vessel の No.3500E-2 とかかね。
ハサミの刃に穴がいっぱい空いていて、銅線を残して被覆だけ切るタイプのヤツ。
1回 で 1本 しか切れないので、100本 以上とか大量にケーブルを作らなければならないときはやってられないけれども、数本であればコレがパッと使えて早いし切り口がキレイだし硬い被覆もスパッと切れるし最適。
大量にやるなら Weidmüller の STRIPAX が最強だけど、めっちゃ高いので Engineer の PA-30 ぐらいが丁度良いかと。
ゴジラを横から見た図みたいな形のヤツ。
被覆を引きちぎるタイプの細線対応のもの、かつ何本かまとめて被覆が向ける、刃がフラットなタイプのヤツ。
同じ形のものが大量に存在するけど、PA-30 は元の Elecontrol のライセンス品で、一応日本で手に入るものの中ではちゃんとしたヤツだと思う。
引きちぎりタイプで、コレよりゴツいタイプの、例えば Engineer でいうと PAW-01 とかだと、一応 AWG30(細い線)までイケるとか書いてるけどイケるってだけでデカいし重いし固いし細かい調整やり難いし逆にしんどかったり時間掛かったりするので、アレは電源系とかの太線用ですな。

つうことで、オススメは Vessel の No.3500E-2 かね。
大量にやるなら PA-30。

シールドケーブルの外の被覆は、一応専用道具は存在するけれどマトモなヤツはめっちゃ高いので、カッターか電工ナイフで OK・・・と思ったら最近は各社から色々出てたわ。
コレも Weidmüller のが良いと思うけど高いんで、仕事で大量にやる人以外にはなかなか勧め辛い・・・。
被覆を 30cm 以上キレイに剥かないと不可ない場合とかだと、あると便利。
ロブテックスも昔からあった気がするしそんなには高くないけど私は使ったことが無い。

Amazon
Vessel No.3500E-2
Engineer PA-30

ニッパー

電線用に小さめのマトモなニッパーがあれば便利。
日本のブランドのが安くもモノもちゃんとしてていいでしょう。
1,000-2,000円 程度の、電線用の鉄(鋼)のニッパー。
110-130mm ぐらいで刃に厚みのあるヤツが耐久性もあって良いかと。
プラスチック用のを電線で使うと一発で刃が欠けたりするので、どんなに切れ味が良さそうでもちゃんと電線用を買うこと。
あとこのクラスのニッパーで弦を切ると矢張り刃が悪くなるので、弦を切るなら弦を切る用のニッパーを別途用意しましょう。
弦切る用は「強力ニッパー」ってタイプのがオススメ。

ラジオペンチ

ギター関係で言えばラジペンで繊細な作業することは余り無いので100均のとかでも事足りるっちゃあ事足りる。
でもピンセットタイプのラジペンを 1本 持っとくと、ギターのコントロール部とかで狭いところのハンダ付けをやるときに便利。
一応スルーホール基板ぐらいの部品の小ささまでならピンセットタイプのラジペンが活躍する。
或は普通にピンセットでやるとか。
ギターぐらいだと逆作用ピンセット(つまむと開く)が便利だけど、狭いとこで挟んで力を掛けて捻るといったようなことはピンセットタイプのラジペンでないとできない。
まあ一長一短ですな。
因みに表面実装の 1005サイズ 抵抗とかを手実装でハンダ付けするなら先端高精度タイプのピンセットでないと死にそうになるのだけれど、先端高精度で更に逆作用ピンセットとなるとめっちゃ高いので、私はそういうときは普通のつまむと閉じるピンセットを使ってる。

Amazon
Engineer マイクロニッパー NS-03
KEIBA マイクロヤットコ MY-636
Engineer 鉄腕ピンセット PT-17
HOZAN 逆作用ピンセット P-89