2020/04/27

暇なら楽器のお誘い:ギター編

やあどうも。
暇だろう?
ギターを始めるチャンスということだろう?

ギターを始めるにしても道具立ては何を揃えればいいのか分からない、という人の為に、私も一つアドバイス的なことをやってみようと思う。
取り敢えず余り金を掛けずに、バンド組んでライブができる最低限を目指すとしよう。

ギターもね、なんだかオワコンの香りがしてきたとはいえ、それは私がギターを弾くから感じているだけであって、まあ世間的には多分まだまだ現役ですよ。多分。恐らく。
需要に対してギター人口が多いので、バンドをやったらまず余る。
余ったらベースを買ってきて、ベースを弾きましょう。
ギターで基礎ができていれば、ベースの習得は結構早い。

取り敢えず、生音の小さいエレキギターということで話を進めよう。
まあギターにも拠るんだけど、エレキギターをアンプ通さずに弾けば音はそんなに大きくならないので、本体に空洞が無いソリッドギターなら大体の場合、集合住宅でも割と気兼ねなく弾ける。
大体話し声ぐらいの音の大きさと思っておけばいい。
木造の集合住宅なら深夜はエキサイトしないように気をつけて単音で(コードをジャランと掻き鳴らすのではなく)静かに弾けばバレないぐらいの感じ。
因みに中身が完全に空洞のフルアコースティクギター(Epiphone Casino とか)だと普通のアコギに迫る音量が出たりするので、鉄筋コンクリートでも夜は気をつけなければならない。

最初に揃えるべきもの:
  • ギター本体 20,000 円
  • ギター弦 1,000円
  • 強力ニッパー 2,000円
  • シールド 2本 3,000円
  • アンプシミュレーター 20,000円
  • ストラップ 2,000円
  • チューナー 3,000円
  • ギタースタンド 1,000円
  • ピック 10枚 1,000円
  • メトロノームアプリ 0円
大体 5-60,000円 程度で一通り揃う。

ギター本体

ギターも種類がめっちゃあって、選び難いと思う。
若しあなたが奇特な人物で、好きなギタリストなんてものがあるなら、そしてその人が同じギターを使い続けるタイプのギタリストだったなら、その人と同じようなギターを買えばいいのだけれど。
でも多くの人はそうじゃないと思うので、取り敢えず廉価だけどそれなりのクオリティなモノを挙げていこうと思う。
価格とクオリティの比を見るなら、Squier、Epiphone、Yamaha 辺りがお勧め。

Squier の Bullet Mustang が 20,000円 ぐらい。
ハムバッカー&ショートスケール。
ショートスケール(弦の全長が短い)なので弦を押さえる力が比較的小さくて済み、また手が小さい人にも弾き易い。
ギターの場合、ショートスケールのギターでも専用のショートスケール弦みたいなのは必要無くて、普通の弦を使えばいい。
因みにベースの場合はショートスケールベースにはショートスケール弦を、ロングスケールベースにはロングスケール弦を張る必要がある。
Squier というのは Fender の子ブランドで、トップブランドである Fender のギターの廉価ブランド。
廉価モデルなんで色んな所がコストカットされてるんだけれど、演奏に関わる部分は悪くないクオリティに仕上がっているものが多い。
Squier なら他にも Bullet Strat とか、大体同じような値段の Stratocaster があるし、そちらでも良いけれど、私の好み的には Mustang が使い易いように思える。
Telecaster は、私は大好きなんだけど、独特の弾き難さがあるので、特に理由が無いなら 2本目以降の楽しみにしておくことをお勧めする。
因みに Stratocaster、Telecaster はロングスケール。

Epiphone なら Les Paul Special VE が 15,000円 ぐらい。
更に廉価な Les Paul LS が 12,000円 ぐらいでクオリティもまあ申し分無く面白いギターなんだけれど、一寸癖が強いので、最初の1本目を買うなら Les Paul Special VE の方がいいと思う。
これも天下の Gibson の廉価モデル。
Gibson Les Paul Standard というアイコニックなモデルがあって、その廉価モデルに Gibson Les Paul Special というモデルがあるんだけれど、コレはその Gibson Les Paul Special の更に廉価モデルということになる。
下手に Gibson Les Paul Standard に近いと Gibson のパチもん感出てしまうけれど、これは一寸遠いのでそのパチもん感が感じられなくて良い。
因みにミディアムスケールで、Squier Bullet Mustang より少し長い。
多分これがギリ楽器として許容できる最低限のクオリティだと思う。
ネジ頭がビミョウにナメてたり斜めに入ってたり、塗装が雑だったり、ハンダ付けが雑だったりイモになってたりとかは、この辺の価格帯のギターでは全般的に十分にあり得るが、コレならネックがベコベコとかいうこともなく、楽器として使う分には取り敢えず問題無い程度のクオリティ。

Yamaha は Pacifica が大体 30,000円 ぐらいからある。
1950年台のエレキギター黎明期から Fender の Stratocaster というめっちゃオーセンティックなギターがあって、1980年代ぐらいにそのギターの形を少し尖らせたみたいな形のギター(ディンキーとかスーパーストラト等と呼ばれる)が流行ったんだけれど、その形状を踏襲している。
ディンキータイプはなんかメタルっぽいイメージになりがちなんだけれど、Pacifica はあんましメタル感が無くて、めっちゃ普通っぽい。
因みに製品のクオリティは値段からすると大分良い。
昔の Yamaha は結構お金出さないと使えるクオリティものが手に入らなかったと思うんだけど(まあどこでもそうだったけど)、つうか昔の Yamaha はなんかめっちゃダサかったし Pacifica なんざ誰が買うねんと思ってたけど、最近のは安くても凄く良いね。
なので 30,000円 程度の予算を計上できるのであれば、Yamaha はお勧め。
スケールはロングスケール。

上に挙げたものよりももっと安いギターもあるけど、そいういうのは或程度自分で調整ができる人向け。
でも結局どんなギターでも或程度自分で調整できるようにならなければならないので、そういうモノを敢えて買ってみてもいいかも知れない・・・けど最初の一本目には余りお勧めしないかね。
変わり種だと Steinberger とかあるけど、値段の割にクオリティは大分低いので、自分でフレットのすり合わせぐらいの調整ができる上級者向け。

ケース

新品を買えば殆どの場合でソフトケースは付属されると思うけれど、たまにケースは別という場合もあるので要確認。
因みに付属のソフトケースで満足できなければ、他のソフトケースを買うより先ずはセミハードケースを買うことを検討してみたらいいと思う。
但しセミハードケースは折り畳めないので、ケースだけコンパクトに収納することはできない。
コンパクトに収納する必要がある場合はソフトケースを買うといい。
ケースを買うときに私が重視するのは、まず肩のストラップが取り外せないタイプであること。
これが取り外せるタイプのヤツは大抵その取り外せる部分が肩とか背中に当たって痛いし、安定が悪くて長く持ってられない。

弦は Elixir 一択。
何故なら錆びないから。
Elixir で満足できなくなったらその時初めて他の弦を試す、でOK。
Nanoweb と Optiweb ってのがあるけど、Optiweb が軽くて大人しめで Nanoweb がちょいウエットでヘヴィーな印象。
どちらでも良いが、 Optiweb の方がより一般的なサウンドっぽい気がする。
弦の太さは 10-46 か 9-42 ってヤツのどちらかから始めればいい。
10-46 の方がシッカリした音が出るが、多分初心者は 9-42 の方が弦を押さえる力が小さくて済むので弾き易い。
或は Bullet Mustang みたいにショートスケールのギターの場合は 9-42 だと逆にフニャフニャ過ぎて逆に弾き難いかも知れないので、太めの弦を選ぶといい。
一般的な弦は初心者ならちゃんと練習する人で通常 1ヶ月 程度で交換すればいいが、Elixir なら 1年 保つ・・・けど初心者は弦をよく切るものなので、スペアで少なくとももう 1セット 用意しておいた方がいい。
弦は 1本 切れたら 6本 とも交換しなければならない。

ギターの弦を早巻きする為の道具でストリングワインダーというものがあるので、弦交換が鬱陶しく感じるなら買ってみてもいいかも知れない。
200円ぐらい。

強力ニッパー

太い線を切る用のニッパー。
弦交換の際、ギターの弦の余りを切断するのに必要。
多分百均にも売ってるような気がするけど、1-2,000円 前後のマトモなモノを買うと長く使えるし他にも色々使えて便利。
ケイバ、フジ矢、TTC、メリー辺りが有名どころか。
因みに同じニッパーでも細線用のマイクロニッパーとかプラモデル用のニッパーとかでギターの弦を切ってしまうと、高いニッパーであっても一発で刃が悪くなるので、ちゃんと強力ニッパーを使いましょう。
ペンチはデカ過ぎて使い難い。

シールド

シールドってのはギターとアンプとを繋ぐケーブルのことで、中の銅線が2重構造になっており、信号線がノイズからシールドされる(守られる)構造になっているのだけれど、ギターで「シールド」というとこのケーブルのことを指す。
取り敢えず Canare の 3m のヤツ(LC03)を2本買っておけば良し。
エフェクター類(音を変える機材)を全く使わない主義なら 5m のを 1本でもいい。
安いので勘違いされがちだけれども、機能的にも強度的にも音質的にもお高いシールドと比べても全く遜色無いとても良いモノなので、これを基準として、若し音が気に入らなければ他のを試す、という仕方でOK。

アンプシミュレーター

アンプシミュレーターはギターアンプの代わりになるモノで、沢山のエフェクターが内蔵されてたりとか、ヘッドフォンで練習できたりとか、或はものによっては PC と USB ケーブルで繋いで録音ができたりとかする機材。
マルチエフェクターと言った方がいいかも知れない。
昔は「マルチエフェクター」と「アンプシミュレーター」は別物だったのだけれども、現在では両方の機能を備えているものが殆どなので余り区別されない。
或は両方の機能を備えている場合でもどちらの機能が主であるかによって呼び方を変えたりする。
PC に繋げられると好きな曲を流しながらそれに合わせてヘッドフォンで練習とかできるので、練習の効率が段違い。
PC に接続するオーディオインターフェイスを持っていない場合、お勧めは Boss の GT-1 かな。
安いし機能も十分だし USB オーディオインターフェイス機能も付いてるし。

或はもし PC のオーディオインターフェイスを既に持っているなら、或は PC をそもそも持っていないなら、ZOOM や Behringer のアンプシミュレーターも候補に入ってくる。
ZOOM なら G3Xn、Behringer なら VAmp3 かな。
ZOOM は一つ前のモデルだったらオーディオインターフェイス機能が付いてたんだけど、今は上位モデルの G5n にしか付いてない。
後からアップデートで新しいアンプやらエフェクターやらをダウンロードしてこれる。
現代的。
VAmp3 はデスクトップ型で足で操作はフットスイッチを買ってきて外付けしないとできない。
マルチエフェクターとしては使い辛くて、ザ・アンプシミュレーターという感じだが、アンプの音は良い。
一寸一昔前の感じがするけれど兎に角安くて、ちょー簡単なオーディオインターフェイスが別に付いてくる。

ギターアンプ自体は多分要らないと思う。
私もここ数年使ってないし。
場所取るし音出したらうるさいし、若し必要になったら買う、でいいと思う。

エフェクターは暫くはアンプシミュレーター内蔵のもので使い方を学ぶといいけれど、理解が進むとそのうち個別に欲しくなると思う。

ストラップ

ストラップはギターを肩に掛ける為の帯状のもの。
特にベース用とかギター用とか無いので、見た目の気に入ったものを買えば良し。
Gibson ASGSB-10(900円、短め、滑りが良い)、Ernie Ball Polypro Straps(700円、ド定番)、Levy's  MSSC8(2,500円、綿、重い楽器でも裸で弾いても肩にメリ込まない)辺りがシンプルで私好み。
あと序でに Harry's Strap Rubber という、2枚 500円 ぐらいのでかいゴムワッシャみたいなのがあるけど、それを取り付けておくとストラップが勝手に外れて楽器が落下するという恐怖を味合わなくて済むのでお勧め。

チューナー

チューナーは取り敢えずはクリップチューナーがお勧め。
ギターのヘッド(テッペンの平たいところ)にクリップで挟んで使うヤツ。
最近のもは精度も感度も十分な機能を持っているものがある。
KORG Pichcrip 2+(2,500円ぐらい、ちゃんと最後に「+」が付いてるヤツ)、もしくは TC Electronic Unitune Clip(3,500円ぐらい)ってのがお勧め。
精度が Pichcrip 2+ で 0.1cent、Unitune で 0.02cent(小さい方が高精度)となってて、これ以上求めてもしょうがないぐらい十分な精度がある。
他の 1,000円 ぐらいのクリップチューナーだと大体 1.0cent ぐらいで、まあそれでも多くの場合でほぼ十分なんだけど、もう少しピチッと合わせたい時もあるので。
チューナーは、一寸良いものを買っておいた方がいい。
因みにcentってのは音階の半音の 1/100 ということ。センチメートルのセンチと同じ。
あとこれらのチューナーは、そのままギターケースに放り込んでも壊れ難そうな形なので。

床に置いてシールドで繋いで使うタイプ(フロアタイプ)のチューナーもあるけど、それを買うのはエフェクターを個別にアレコレ自分で揃えるようになってきてからでいいと思う。
アンプシミュレーターを持ってれば大体チューナー機能も付いてるし。

ギタースタンド

スタンドは、楽器を立てておくためのもの。
K&M 17590 WAVE 20 ってヤツがコンパクトで機能的で安くてお勧め。
ネックを支えるタイプの背の高いヤツもあるんだけれど、でかい割には安定性が悪かったりするので私は余り好きじゃない。

ピック

ピックは、取り敢えず 10枚、全部別の種類のを適当に選んで買って、実際に試して、自分に合ったものを探すこと。
また自分の1枚が決まったとしても残りのものは捨てずに取っておくこと。
「コレはなくね?」と思っても取っておくこと。
必ずその1枚では満足行かなくなって、また試さなければならなくなるに決まってるんだから。
因みにピックは消耗品なので、先が丸くなってきたら買い換えること。

メトロノーム

基礎技術の練習をするときはちゃんとメトロノームを使って練習すること。
メトロノームはスマホのアプリで十分だけど、別モノが欲しければ KORG とかの 1,500円 ぐらいの電子音のヤツを買えばいい。

練習は、YouTube を観ながら機材の使い方とピッキングやフィンガリングの基礎技術の勉強&訓練をする、基本的なコードを一通り覚る、好きな曲をコピーする、楽典を勉強するという辺りが最初にやることかな。
基本的なコードを覚えて曲も5-10曲ぐらい弾けるようになったら、音楽理論を勉強していくと後々楽ができる。

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その他の楽器:
ドラム編
ベース編
キーボド編

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Soundhouse
BOSS GT-1
BOSS GT-1
KORG Pitchclip22
KORG Pitchclip22
Harry's Strap Rubber
Harry's Strap Rubber
Elixir Optiweb 09-42
Elixir Optiweb 09-42

暇なら楽器のお誘い:ベース編

やあどうも。
暇だろう?
ベースとかやったらいいよ。

ベースを始めるにしても道具立ては何を揃えればいいのか分からない、という人の為に、私も一つアドバイス的なことをやってみようと思う。
取り敢えずバンド組んでライブができる最低限ぐらいを目指すとしよう。

ベース人口は少なめなので、バンドでもそこそこ引っ張りだこ。
昨今の音楽再生環境の向上もあって、昔程「裏方」感はなくなって来ている。
バンドの演奏の良し悪しは大体ベースの良し悪しで決まって来るとう、実はめっちゃ重要なポジション。

ベースの楽しみは、「バンドを支えてる感」にある。
典型的にはドラムと他の楽器とを繋ぐ、サッカーで言うボランチみたいなポジションとなり易く、その分合わないときにストレスも掛かり易い。

一般的なベースは弦が 4本 でギターの 6本 より少ないのでギターより簡単だと思ってベースを選択する人が後を絶たないが、要求事項が多くて「マトモに弾けてる」レベルに到達するまでの時間は恐らくギターより掛かる。
あと弦が太いので、最初は押さえるにも少し力が要る。
慣れれば楽に押さえられるようになるけれど。

あとベースは目立たないと思っている人に言っておくが、ベースのミスは他のどの楽器のミスよりも目立つかんね。

ギターでも同じだけど、爪は伸ばせないし、弾いてるうちに短くなっていくよ。
右手も左手も弦を触る指の指先は一旦カチカチになるけど、慣れてくると一寸柔なくなる謎。

エレキベースは、生音が小さく音が低く、特に初心者の間は音も音程も聴き取り辛いと思うので、アンプかアンプシミュレーター+ヘッドフォンに繋いで練習することになると思う。

初期費用はギターより少し高くなりがち。

最初に揃えるべき道具:
  • ベース本体 40,000円
  • ベース弦 2,000円
  • 強力ニッパー 2,000円
  • シールド 2本 3,000円
  • アンプシミュレーター 4,000-20,000円
  • ストラップ 2,000円
  • チューナー 3,000円
  • ベーススタンド 1,000円
  • ピック 2枚 200円
  • メトロノームアプリ 0円
大体 7-80,000円 程度で揃う。

ベース本体

ベース本体は、安く始めるなら Squier のジャズベース、或は Yamaha の BB234 、Ibanez の SR300E 辺りがお勧め。
弾き易さの SR300E、総合的なクオリティの BB234、価格:クオリティ比の Squier という感じかね。
Squire のジャズベースは 1960年 ぐらいからずっと使い続けられてきた Fender Jazz Bass の廉価版で、エレキベースといえばコレ、というような音。
Yamaha の BB234 は PJ スタイルというヤツで、Jazz Bass よりゴツい音が出せるようにしたもの。
Ibanez SR300E は9V電池を使うアクティブタイプというヤツで、太い音からハッキリした音まで色んな音が作り出せるより現代的なタイプ。
エレキベースは大体 40,000円前後でそこそこのクオリティの新品が手に入るし、恐らく殆どの場合持ち運び用のソフトケースも付いてくる。
また、値段は多少上がるけど、最初から5弦とか6弦ベースに手を出すのも全然アリだと思う。

因みに付属のソフトケースで満足できなければ、他のソフトケースを買うより先ずはセミハードケースを買うことを検討してみたらいいと思う。
但しセミハードケースは折り畳めないので、ケースだけコンパクトに収納することはできない。
コンパクトに収納する必要がある場合はソフトケースを買うといい。
ケースを買うときに私が重視するのは、まず肩のストラップが取り外せないタイプであること。
これが取り外せるタイプのヤツは大抵その取り外せる部分が肩とか背中に当たって痛いし、安定が悪くて長く持ってられない。

ベース弦

ベースの弦は、そのベースのスケール(弦の長さ)に幾つか種類があって、そのベースに合った弦を付けないと不可ない。
ショートスケールベースならショートスケール弦、ロングスケールベースならロングスケール弦を買ってくる必要がある。
ジャズベースとかの普通のベースは大体ロングスケール、ムスタングベースとかジャガーベースとか或は Gibson の SG ベースがショートスケールで、他にもミディアムスケールとかスーパーロングスケールとかがある。
素材は ブロンス、ナイロン、ステンレス、ニッケル、ハーフラウンド、フラットワウンドとかがあるけど、ブロンズとナイロンはアコースティック用で普通のエレキでは使えない。
ジャズをやるなら最初からフラットワウンドとかハーフラウンドを張るのもアリだけど、取り敢えずはステンレスかニッケルで始めるといい。
ステンレス弦はメタリックで硬質な音で触った感じも硬めで寿命が長く、ニッケル弦はそれより柔らかめの感触と音でバランス型という感じ。
弦の寿命はホントは大体1-2ヶ月程度だけど数年張りっぱなしとか普通にある。
弦メーカーは、取り敢えず最初は Daddario、Rotosound 辺りのを買っておくと間違い無い。
弦の太さは 45-105 とか 45-100 辺りがスタンダードかと思うけど、35-95 若しくは 35-90 という細い弦を使えば弦を押さえる指の力が多少少なくて済むので、或程度弾けるようになるまでは細い弦を使うというのも手。

ベースの弦を早巻きする為の道具でストリングワインダーというものがあるので、弦交換が鬱陶しく感じるなら買ってみてもいいかも知れない。
500円ぐらい。

強力ニッパー

太い線を切る用のニッパー。
ベースの弦の余りを切断するのに必要。
多分百均にも売ってるけど、1-2,000円 前後のマトモなモノを買うと長く使えるし他にも色々使えて便利。
ケイバ、フジ矢、TTC、メリー辺りが有名どころか。
因みに同じニッパーでも細線用のマイクロニッパーとかプラスチック用とかでベース弦を切ってしまうと、高いニッパーであっても一発で刃が悪くなるので、ちゃんと強力ニッパーを使いましょう。
特にベース弦の、而もステンレス弦とか硬いし。
ピアノ線用クラスまでは必要無いが、少なくともφ1.2の鉄線が切れると謳われているクラスものを選択すること。
あとペンチでも切れるけど、ペンチだと刃が奥まってるのでビミョウに使い難かったりする。

シールド

シールドってのはベースやギターとアンプとを繋ぐケーブルのことで、中の銅線が2重構造になっており、信号線がノイズからシールドされる(守られる)構造になっているのだけれど、ベースやギターでシールドというとこのケーブルのことを指す。
は取り敢えず Canare の 3m のヤツ(LC03)を2本買っておけば良し。
エフェクター類(音を変える機材)を全く使わない主義なら 5m のを 1本でもいい。
安いので勘違いされがちだけれども、機能的にも強度的にも音質的にもお高いシールドと比べても全く遜色無い良いモノなので、これを基準として、若し何かが気に入らなければ他のを試す、という仕方でOK。
私は欲が出て自作ケーブルとかイチビってカールコードとか使ったりしてるけど。

アンプシミュレーター

アンプシミュレーターはベースアンプの代わりになるモノで、沢山のエフェクターが内蔵されてたりとか、ヘッドフォンで練習できたりとか、或は PC と USB ケーブルで繋いで録音ができたりとかする機材。
PC に繋げられると好きな曲を流しながらそれに合わせてヘッドフォンで練習とかできるので、練習の効率が段違い。
迷ったら取り敢えず Boss GT-1B を買っておけばOK。
家でもスタジオでもライブでもそれなりに使えるクオリティがある。
或は USB オーディオ機能が要らないなら Zoom B3n でも可。
一個前のモデルの B3 だったら USB オーディオインターフェイス機能があったのだけれども、新しい B3n からは省かれてしまった。
或は、オーディオインターフェイスを既に持ってる場合でもっと安く済ましたいなら、Behringer の BDI21 を買うといいよ。4,000円 ぐらい。私もよく使ってる。
基本的にはプリアンプ&ダイレクトボックスで、ベースはスピーカーの音をマイクで拾ったものを録音したりするとなんかしょぼくなってしまったりするので録音とかライブのときスピーカーを通さず直で録音したりPAに音を送ったりする為のもの。
或は歪み系エフェクターのようにも使える。
音はめっちゃ良い。そこそこ音作りの幅も広いし。
一通り機材が揃ってきた後でも使い続けられる。
ベーシストはあんまりエフェクターを使わない人も多いし、取り敢えずコレさえあればどうにかなったりする。

アンプそのものを買う必要は取り敢えずは無い。うるさいし。でかくて場所取るし。
因みに私は家でアンプをここ数年全く使ってない。

ストラップ

ストラップはベースを肩に掛ける為の帯状のもの。
特にベース用とかギター用とか無いので、見た目の気に入ったものを買えば良し。
Gibson ASGSB-10(900円、短め、滑りが良い)、Ernie Ball Polypro Straps(700円、ド定番)、Levy's  MSSC8(2,500円、綿、重い楽器でも裸で弾いても肩にメリ込まない)辺りがシンプルで私好み。
あと序でに Harry's Strap Rubber という、500円ぐらいのでかいゴムワッシャみたいなのがあるけど、それを取り付けておくとストラップが勝手に外れて楽器が落下するという恐怖を味合わなくて済むのでお勧め。

チューナー

チューナーは取り敢えずはクリップチューナーがお勧め。
ベースのテッペンの平たいところにクリップで挟んで使うヤツ。
最近のもは精度も感度も十分な機能を持っているものがある。
KORG Pichcrip 2+(2,500円ぐらい、ちゃんと最後に「+」が付いてるヤツ)、もしくは TC Electronic Unitune Clip(3,500円ぐらい)ってのがお勧め。
精度が Pichcrip 2+ で 0.1cent、Unitune で 0.02cent(少ない方が高精度)となってて、これ以上求めてもしょうがないぐらい十分な精度がある。
他の1,000円ぐらいのクリップチューナーだと大体 1.0cent ぐらいで、まあそれでも多くの場合でまあ十分なんだけど、もう少しピチッと合わせたい時もあるので。
チューナーは、一寸良いものを買っておいた方がいい。
因みにcentってのは音階の半音の1/100ということ。センチメートルのセンチと同じ。
あとこれらのチューナーは、形がそのままギターケースに放り込んでも壊れ難そうなので。

床に置くタイプのチューナーもあるけど、エフェクターを個別にアレコレ自分で揃えるようになってきてからでいいと思う。

ベーススタンド

スタンドは、K&M 17590 WAVE 20 ってヤツがコンパクトで機能的で安くてお勧め。
ネックを支えるタイプの背の高いヤツもあるんだけれど、でかい割には安定性が悪かったりするので私は余り好きじゃない。

ピック

ピックは、指で弾くなら要らないけれど、安いものだし何枚か持っておいてもいいと思う。
私も滅多にピックは使わないけれど・・・。
ピックの種類はメチャクチャあるので、自分に合ったものに出会うのは至難の業なんだけど、敢えて1枚挙げるなら、Jim Dunlop Derlin 500 の 2.0mm かね。
厚めで硬めで丈夫。音も指弾きから比べて鋭くなり過ぎない。
或はでかいおにぎり型のピックがよく使われているような印象がある・・・。

メトロノーム

メトロノームはスマホか PC のアプリで十分だけど、買うなら電子音タイプの 1,500円 ぐらいのヤツを買っておけばいい。

練習は、機材の使い方とかスラップとか3フィンガーとかの基礎技術は YouTube で勉強して繰り返し練習しつつ、好きな曲をコピーしつつ、楽典と音楽理論も最初から一寸齧っておくといい。

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その他の楽器:
ドラム編
キーボド編
ギター編

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Soundhouse
Behringer BDI21
Behringer BDI21
CANARE LC03
CANARE LC03
Levy's MSSC8
Levy's MSSC8
K&M 17590 Wave 20
K&M 17590 Wave 20

暇なら楽器のお誘い:キーボード編

やあどうも。
暇だろう?
キーボードが弾きたくなってきただろう?

キーボードを触ってみるにしても、何を揃えればいいのか分からないという人の為に、私も一つアドバイス的なことをやってみようと思う。

今から始めるなら最もお勧めの楽器。
初期費用もランニングコストも安い部類に入る。
日本の住環境において音で迷惑なることが少ない。
ギターとかそろそろオワコンの気配があるけど、キーボードが弾ければ100年後でも潰しが利く。
DTM とかするならまず必須になるし、ギターを弾くにしても結局キーボードも或程度は弾くことになる。
キーボードが弾ければ、大抵のことがそれだけで完結できる。

電子ピアノとシンセサイザー

一般的にキーボードというと、大別して電子ピアノとシンセサイザーがある。
電子ピアノというと、基本的には生のピアノの代替品であって、ピアノの練習とか色んな所に持って行ってピアノが弾けるとか、そいうことを主な目的として作られている。
100,000円未満のものだと大抵出せる音の種類が少ないしシンセサイザー機能は付いてない。
但、鍵盤の感触が生ピアノに近かったりして、ピアノという楽器を演奏することの楽しさみたいなのを主眼に設計されていたりする。
基本的にはピアノと同じ 88鍵盤 なんだけれど、よりコンパクトな 73/76 鍵盤 とか 61鍵盤 とかもある。
シンセサイザーはいろんな楽器の音が出せたり音を編集したり新しい音を創造したりする、ってのが主眼の楽器。
大抵黒鍵と白鍵のピアノ風のキーボードが付いてて、その鍵盤を押すことをトリガーとして音を出すようになってるんだけれど、キーボードが付いてないヤツとかギターを繋げるギターシンセってのもある。
多くのシンセサイザーにとってキーボードは発音のトリガーでしかないので、鍵盤の感触はピアノっぽくないんだけれど、中には鍵盤のピアノっぽさを売りにしてるシンセサイザーってのもある。高いけど。
あとシンセサイザーは用途とか発音の仕組みとかによって色々あって、種類がめっちゃ多い。
シンセサイザーを買うなら、まあ用途に拠るんだけれど、最初の一機目は「ワークステーション型」とか「サンプリング音源型」とかを買っておくと色んな音が簡単に出せて潰しが利き易く、初学者にも取っ付き易いかも。
KORG KROSS、Yamaha MX、Roland Juno-D 辺りが大体 7-80,000円 ぐらい。
ちょい高いかな・・・。

一応他にも USB 接続の音源非搭載のキーボードを買って、PC とか iPhone に繋いで弾くという手もある。
そうするのが一番安くつくし、楽器の持ち運びはせず DTM メインならそうするのがいいように思える。
因みに私のショボい Android だとレイテンシーが大き過ぎて使い物にならなかった。

つうことで、取り敢えずここでは電子ピアノを取り扱う。

揃えべきもの:
  • 電子ピアノ本体 5-60,000円
  • 電子ピアノ台(本体が台付きのヤツじゃない場合)5,000円
  • ピアノ椅子 5,000円
大体 6-70,000円 程度で揃う。

ピアノ台は電子ピアノに付いてくる場合もあるけど、別誂えなら大体 5-6,000円ぐらいから、椅子もまあなんでもいいんだけど、それっぽいものをとなると同じぐらい。
ピアノ台はグラつくと弾きにくいのでそこそこシッカリした造りのものを買った方がいい。

電子ピアノ本体でおもちゃっぽくない或程度本格的なものは安くて 5-60,000円前後ぐらいから。
その価格帯なら、KORG、Yamaha、Casio、Roland 辺りか。
KAWAI のは鍵盤が好きなんだけれど、ちょいお高い。

KORG

KORG D1 がお勧め。
一応ステージピアノという区分のもので、家で練習するにも使えるけど主にはライブに持って行って弾く用途のもの。
私も持っている。ライブに持って行かないけど。
何よりこの価格帯の中では鍵盤がずば抜けて良い。
生ピアノに近くて弾き易い。
鍵盤が若干重めだし戻りが遅めなので、トリルとか連打は少しやり辛いけれど。
鍵盤の戻りのスピードは普通のアップライトピアノより微妙に遅い気がする、ぐらいかね。
音も結構良い。
スピーカーが付いてないのでその分小さくて軽量(つっても 16kg あるし持ち運ぶにはめっちゃ重いけど)。
家で弾くときはヘッドフォンか外付けのスピーカーかが要る。
その他の機能が最低限で、まず USB が付いてなくて直ではPCと繋がらない。
当然今どきスマホとも繋がらない。
MIDI ケーブルの入出力はあるので、PC に繋ぐらなら MIDI インターフェイス経由で繋ぐことになる。
この価格帯の電子ピアノ全般に言えるけど、搭載されている音色はめっちゃ少ない。
ペダルは標準ではダンパーのみ(MIDI コントローラーを繋げばソステヌートも使えると思うけど)。
でもピアノ弾けりゃいいってんなら、D1 が安いしピアノっぽくて良い。

Yamaha

Yamaha なら NP-12 かな。
一寸用途が変わってくるけど。
何せ安いし(20,000円ぐらい)軽い。
最近買って、私も持っている。
61鍵盤だし鍵盤の感触はおもちゃっぽいし、音も一応ちゃんとピアノの音だけど良くはない。
「ピアノを練習する」という用途には正直ビミョウだけれど、鍵盤を弾くのを楽しむ用途には良いと思う。
USB-MIDI 付きなので PC と繋いで DTM の入力用キーボードとして使える。
因みに Yamaha でそれなりの鍵盤となると、結構高いのを買わないといけない。

Roland

Roland も値段の割には音とか鍵盤が良かったりする。
FP-10 もそこそこ良い鍵盤だったと思う。
あと USB が付いてるし、Bluetooth 付いてるし、スピーカー内臓だし、それでいて D1 より軽い。一寸高いけど。
MIDI ケーブルの入出力は無いので他のデスクトップ型シンセのキーボードとして使ったりということは基本的にはできない。

Casio

Casio は音が凄く良いけど鍵盤は一寸落ちるという印象がある。
音は良いんだけどなあ。

これも一寸用途が変わるけど、61鍵盤の Casiotone CT-S200 ってのがあって、15,000円 ぐらいで安くて搭載している音色数も多くて良いんだけど、タッチレスポンス(強く弾いたら大きい音が出る)が付いてないんよな。
上位機種の CT-S300 ってのもあるんだけど、海外モデルで日本では少し手に入り辛い・・・と思ったけど Amazon で売ってた。
一応そっちは大体 20,000円 ぐらい。
Yamaha の NP-12 と似たようなランクのものだけど、出せる音の種類は多いので、CT-S300 を買うってのもアリかと。
USB-MIDI が付いてるので DTM の入力用にも使える。

ダンパーペダル

因みに何を買うにしても、製品付属のペダルがハーフペダル対応じゃなかったりして不満があって買い足す場合、純正品を買うことをお勧めする。
何故なら、ペダルには踏み込んだときに ON になるのか OFF になるのかという極性があって、メーカーに拠ってどっちというのが違うので。
ハーフペダル対応のペダルは中が可変抵抗になってて、踏むと抵抗値が変化する。
この抵抗値もメーカーに拠ってバラバラ。
キーボード側で後から極性を変更できる製品もあるんだけど、間違いの元になったりするので。

練習は、最初は初心者用の本を買ってきて読むことから始めたらいいと思う。
変な癖付いたりすると上達が遅れるかも知れないので。Amazon で評判の良さげな本を探しましょう。
或は誰かに付いて教えてもらうとかができればベストなんだけれど。
あとはバイエルをゴリゴリやっていくも良し、コードを覚えるも良し。

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その他の楽器:
ドラム編
ベース編
ギター編

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Soundhouse
KORG D1
KORG D1
KORG DS-1H
KORG DS-1H
Yamaha NP-12B
Yamaha NP-12B
Roland FP-10-BK
Roland FP-10-BK

暇なら楽器のお誘い:ドラム編

やあどうも。
暇だろう?
ドラムでもやりんしゃい。

ドラムを始めるにしても何が要るのか分からない、という人の為に、私も一つアドバイス的なことをやってみようと思う。

ドラムの魅力は、まず最低限、スティック 1セット(2本) 1,000円 ぐらいだけで始められること。
またドラム人口は少なめな割に需要は高いので、バンドやるなら引っ張りだこになる。
然しフルセット(ドラムセット全体)で叩こうとすると、現実的にはスタジオまで行って叩くことになるので、安くて 2時間 1,000円 ぐらいはかかる。
あとコロナ期間中はスタジオが休みだったりするので、今すぐには一寸始め辛いかも。
電子ドラムを買うという手もある。
そこそこ音が出るので、一軒家ならOKだけど集合住宅なら一寸難しいかな。

基本的には体を動かす楽器なので、或程度身体能力があった方が上達は早い。
身体能力と言ってもパワーとかスピードよりも身体コントロール力とか器用さとかの方だけど。
特に初心者のうちは力が入ってしまって実際そこそこの運動量になるし、もしかしたらダイエットにも使えるかも知れない。
ドラマーってなんか筋肉質だったりスリムだったりするイメージがある。
でも Dennis Chambers とかおるからなあ・・・。どうなんかな。
慣れてくると力を抜いて叩けるようになるので、運動量は減るかも知れない。

身体能力は高い方が有利ではあるが、別に無くたって練習すればどうにでもなるし、特に「これが無いとドラムが叩けない」みたいな制限は無い。
リズム感だって、そりゃ最初からあった方が上達は早いだろうけれど、思考の変換とか訓練とかで鍛えることができる。
ドラムを叩きたいと思う人がドラムを叩けばいいのです。
汝ドラムを叩きなさい。さすればドラムが叩けるようになるでしょう。

あと体を動かすという楽しみもある。

最初に揃えるべき道具は:
  • スティック 2セット 2,000円
  • トレーニングパッド 4,000円
  • チューニングキー 300円
  • メトロノーム 1,500円 or メトロノームアプリ 0円
  • スニーカー
大体 6-8,000円 程度で始められる計算か。
他の楽器に比べて桁違いに安く始められるが、練習に金が掛かる。

スティック

スティックは消耗品で、使ってるうちにササクレてきたり折れたりするので、スタジオに持っていくなら必ず2セット以上は用意して行く必要がある。
因みに左右の手で別の種類のスティックを持ってダメだということはないのだけれど、余り一般的な仕方ではないし、少なくとも基本を学ぶまでは、敢えてそうする強めの理由でも無ければ、左右とも同じ種類のスティックを使うのが良い。
売ってるのも 2本 セットだし。
但し同じ種類のスティックを片方は古くて片方は新しい、なんてことはよくやる。
取り敢えずヒッコリーという木材で、太さ 14mm 前後、先はプラスチックになってない楕円形のヤツから始めたら良いと思うけど、他にシックリ来るものがあればそれを選べばいい。
スティックの素材、太さ、長さ、先っぽの素材や形等々で演奏感や音が変わる。
メイプル材は多分すぐ折るので、或程度叩けるようになってからでも遅くはない。
オーク材は硬くて丈夫だけど重い。私は好きだけど。
最初は楽器屋に行って、実際に持ってみて、分からないなりにもなんとなしにシックリ来るヤツを選べば良い。
どうせそれで一生叩き続ける訳が無いし、或程度叩けるようになれば自分の好みとかが出てくるので、その時また選べ直せば良し。
どのみち一通り試すことになるのだ。
メーカーは VIC Firth、Promark、Tama、Parl、Vater 辺りのを買っておけば間違いは無い。

トレーニングパッド

トレーニングパッドはスティックで叩く練習を家の中でするのに必要。
Evans か VIC Firth の多角形の 4,000円前後のヤツを買っておけば間違い無い。
トレーニングパッドを叩くと生のドラムを叩くより余程静かだけれどそれなりに音はするので、木造集合住宅では夜は叩けない。鉄筋コンクリートなら夜は膝の上に乗せてめっちゃ静かに叩くならOKか、ぐらい。
床の構造に拠っては机の上に乗せて叩くと結構下階に響いたりするので注意する必要がある。

チューニングキー

チューニングキーはスタジオとかに置いてあるドラムセットの打面の張り具合を調整するのに使う。
初心者のうちからチューニングの癖を付けておくことをお勧めする。
スタジオの貸しドラムはよく変なチューニングになってたりするし。
チューニングの仕方は、最初コレといった指針が無いので難しいと思うけれど、YouTube で学べる。ヘイルトゥ YouTube。
キーはスタジオにも置いてあったりするけど、安いものだし、自分のを持っておくと愛着が湧くし、ドラマー感が出る。
Yamaha、Tama、Perl 辺りの 500円 ぐらいのもので十分。

メトロノーム

メトロノームはスマホのアプリで十分。
買うならイヤホンが使えるものか、大きい音が出るものを。
大体スタジオにも置いてある。

その他服装等

ドラムは他の楽器と違って、服装にも多少注意する必要がある。
靴は底の薄めなスニーカーを一足用意すること。
別にピンヒールを履いても死にはしないが、最初はスニーカー辺りから始めることをお勧めする。
因みに裸足で叩く人も一定数居るし、革底の靴の滑りが良いという人も結構多い。
靴も演奏スタイルの一部と考えた方がいい。

服装序でに言っておくと、ゴリゴリのベルボトムはバスドラムのビーターを巻き込むので不可、萌え袖とか長袖の袖口が広いものもスティックを巻き込むので不可。
どうしてもという場合は、バンドか何かで留めておくといい。
あと座って叩くので、パツパツのパンツとかも苦しくなるので避けた方がいい。
スカート系とかも支障があることがある。中見えたり。
動きが制限されない格好が望ましい。
「ライブ当日は70年台衣装でベルボトム」みたいなことにならないように注意。

スティックケースは取り敢えずは無くてもいい。

或程度叩けるようになって所有欲が出てきたら、my スネア、my パーカッション(カウベルとか)、my ペダル、my シンバル・・・と買い足していくといいんじゃないでしょうか。

ドラムを演奏する準備ができたら、基礎技術は YouTube を観て勉強しましょう。
基礎技術の訓練と並行して、「曲を演奏する」ということも重視すべし。
一番最初はリズムキープに重きを置いて練習するかと思うけれど、音色のコントロールも非常に重要な要素だということも念頭に置いておくと上達も早いと思う。

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その他の楽器:
ベース編
キーボド編
ギター編

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VIC Firth 5A
VIC Firth 5A
Yamaha DK15
Yamaha DK15
Evans RF12G
Evans RF12G
Pro-mark TXR5AW
Pro-mark TXR5AW

暇なら楽器のお誘い

テレワークやら自宅待機やらで通勤の必要が無くなり、一日のうちで自分自身に使える時間が増えた人も多いと思う。
逆に子供のある家庭なんかでは減っているかも知れないけれども。

何ら具体性の無いぼやっとした話をすると、近年の日本の社会的風潮として、「経済学」や「合理主義」と名乗るお手軽拝金主義の隆盛があるかも知れない。
勿論それらは学術としての経済学でもなければ主義としての合理主義でもない。
振る舞いとしては寧ろ想像力の制限や権威主義に近い。
例えばナチスドイツ的「アーリア人」を彷彿とさせるような、外から見ればアホらしい自己同一性物語の強化なんかに利用されたりする訳だ。
これらに何か数式のようなものを使われていたとしても「=」記号の両辺の同一性は保証されない。
また総ゆる利用可能な経済指標の相互関係を無視して日経平均株価だけで社会や政治を語ったりする。
それが恰も正気で真っ当な言説であるかのように、誇らしげに語られている。
これはバブル崩壊後からずっと通奏低音のように、主語の無い共産主義への勝利宣言や社会進化論至上主義と手を取り合いつつ、手を変え品を変えずっと続いており、人々は聞き慣れ過ぎて、今や権威ある思想であるかのように振る舞っている。
そんな世の中じゃポイズン。

お手軽拝金主義社会においては芸術なんか無駄でしかない。
何故ならそれについて何かを語ることができるだけの語彙を放棄したからだ。
総ゆる芸術的価値が社会や歴史との繋がりを失って、只オークションの落札価格のみが語られる。
現代において「普通の人々」というものは、只、2つの並んだ数の大きい小さいを比べることぐらいしかできない存在のことを指す。
その縮尺や単位が違っていたとしてもそれに気付くことすらまず無い。

然し私は、そろそろ人々がこのお手軽拝金主義社会に飽きてきているんじゃないかと感じても居る。
これはテレビの権威が失墜途中にあり、またインターネットが成熟期を迎えつつあり、旧来の権威主義者達が今度はどの権威や物語と自分とを同化させるべきか、次の拡大解釈可能な権威の醸成に注視している、という時期であるということも無関係ではないように思える。
音楽がつまらないものになって久しいが、然しこの流れの中でこのコロナ禍が加わることで、何か色々うまいこと行って、後に社会が好転するキッカケぐらいにはなってくれないものだろうかと期待しないでもない。
因みにインターネットの黎明期にも同じように期待したが、今や大体裏目だったことが解った。

よく忘れられがちなのだが、日本人というものが芸術に理解があるなんて言えた時代など未だ嘗て一度も無かった。
糞みたいな権威主義が滅び去ることはないし、人々が他の人について積極的に想像力を働かせることはない。
芸術というものは、社会的に見れば、そういった病に対する特効薬とは言えないものの、栄養の点滴ぐらいには作用しないでもない。
ビタミンとか必須アミノ酸のような感じで色々な栄養剤のうちの一つという程度なので、優れた芸術家は権威主義に囚われないという訳でもないけれども。

一般的に言って、人間をひとまとめにして平均的に見たら大抵馬鹿に見えるものだ。

でも君はどうなんだね。
普通、な訳ないよな?
若し自分を全くのノーマルだと思っているのであれば、その認識は是非とも変えて頂きたい。
また周りの各個人が皆普通に違いないとか普通であるべきという考えも捨ててしまえ。
君は全知全能ではないし、無知無能でもない。
他の或誰かができることが君にできないこともあれば、或人ができないことが君にはできることもある。

まあ兎も角、芸術というものは特に近代以降、自分自身や自分の社会や人間というものを、色んな視座から、できるだけ外側からとかもっと深い内側から見てやろうという欲求を含んでいる。
この「視座を変えてみる」という慣行が、たまに人生に深みを与えたり当たり前だと思っていた常識や慣行のおかしなところに気が付いたりすることの役に立ったりするのだ。
概ね人が「常識」と呼んでいるものは、単にその人がたまたま知っていることであったり、その人が頻繁には破ってはいないルールのことだったりするのだ。
「視座を変えてみる」という観点から見るなら、優れた芸術家というものは視座を変えてみた成果としての気付きを芸術の語彙で再記述して他者に伝えることができる者のことを謂う。
或は皆がそれを狂っている思っていてもなかなか言い出せないときに、それをちゃんと再記述して自らの名の下に発表できる者のことを謂う。

この芸術の語彙というのがちょいと曲者で、芸術作品に関わりを持ったことの無い者にも理解できる部分もあれば、多少の知識や経験が必要な部分もある。
また総ゆる語彙間に翻訳の不確定性が存在するように、例えば芸術作品の解釈とかにも唯一つの正解といった言説は存在しないが、それは芸術に意味が無いということでは勿論なく、その語彙が有意味である限りにおいて解釈の妥当性の議論は可能である。

で、よ。
一寸暇になった人に向けて、楽器とかやってみいひん?というお誘い。
これが本題。
みんなでアウトサイダーたろうぜという企画の一環。
漫画を描くも良し、詩作するも良しだけれど、私は楽器ぐらいしかできないので、楽器ぐらいなら他人に勧めることができるという都合だ。
楽器をやっても給料は上がらないけれど、寧ろ多かれ少なかれ金掛かるけど、人生は多少豊かになるよ。
楽器をやると音楽の聴こえ方が変わるので、PC の中の古いライブラリの何割かが無駄になったりするけども、多分残りの何割かはより理解が進んで、音楽というものを自分の中に取り込むことができるようになるよ。
今は YouTube があるので、幾らでも学び放題だし。
YouTube すげーよな。

では、何を弾くべきか。

ドラム

兎に角安く始められる。
あと体を動かすので、運動の好きな人にも合う。
需要に対してドラム人口が少ないので、バンドをやると引っ張りだこになる。
詳しくは ドラム編

ベース

バンドの「影の実力者」になれる。
最低限の初期投資額は若干高くなりがち。
詳しくは ベース編

キーボード

キーボードさえ弾けてしまえば一人で大体なんでもできる。
潰しが利く。
初期投資もランニングコストも安くあげることができる。
学習コストは高め。
詳しくは キーボード編

ギター

弾き語りとかできるし、キーボード程ではないけど割と一人でなんとかなる。
バンドをやると余る。
多分学習コストが一番低い。
詳しくは ギター編

という感じか。
一人で始めるならキーボード、誰かと一緒にバンドとか始めるならドラムがお勧めかね。

2020/04/19

赤イサキ

ちょい前だけど、赤イサキつって売ってた魚を買ってみた。
めっちゃ安かったので。
でも私の知ってる赤イサキとなんか違う・・・。
私の知ってる赤イサキよりイサキに近い見た目だけど、赤い。
イサキがなんかのタイミングで赤くなったりするのか・・・。

取り敢えず刺し身にして食べてみたけど何の味もしなかった。
不味いということもないけれども、美味いものでもない。
イサキっぽさも無い。
只、味が無い。
淡白どころの話じゃない。
食感は硬過ぎず柔らか過ぎず水っぽ過ぎず脆過ぎず口に残り過ぎず、食べ易くて特にマイナス要素も無いので、生食するならソースの味で食べる系の食べ方には良いかも。

余りにも味が無いので、実は食用じゃない魚なのか、或はイサキと何かの雑種的なヤツなのかと思って色々調べてみたら、ヨコスジフエダイという魚っぽい。
食用で、美味いらしいんだけど。
旬が秋から冬にかけてらしいので、丁度旬を過ぎた不味い時期のものだったのかも知れない。

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解体スキルを育て中なので、魚は刺し身にすることが多いけれど、なんか飽きてきた。
いつも大体はワサビ&醤油で食べるのだけれど、他に刺し身の美味い食べ方とかなんかないものかね。
出汁醤油にしたり煮切り醤油にしたりとか、或はポン酢とか柚子胡椒とかは試したんだけど。
昆布締め、酢洗いとかも、まあモノによってはやるけれども。
もっと何か根本的に新しい食べ方よ。
やっぱカルパッチョとかに手を出すしかないのか。
でも刺し身に比べるとなんか面倒臭そうなんよな・・・。

或はその日の晩飯のおかずをほぼ刺し身オンリーにしてしまうのが悪いのか。
刺し身なんか3切れぐらいが丁度良いんよな。

まあ解体スキルで冊にはしておいて、あとはソテーするなり揚げるなり煮付けるなりすればいいんだけれど。
でもなんか刺し身にしなければならないような強迫観念がある。

2020/04/13

Danelectro DC59 Shorthorn Mod: Parallel / Series 切り替え Mod 完結編

Danelectro DC59 Shorthorn。
ピックアップセレクターがセンターの位置にあるとき、元々は2つのピックアップがシリーズ(直列)接続になるような配線なのだけれど、普通の Les Paul とか Telecaster とかみたいにパラレル(並列)接続にしても素敵な音が出る。
シリーズだと出力も上がって「ホット」なサウンドになるが、歪ませて使うとローが若干重く感じられることがある。
パラレルの場合はもうちょい軽くなって「クリスピー」という言葉が似合う。
私の現行版の Shorthorn はイマイチ Shorthorn らしいクリスピーさに欠けるので、パラレルぐらいが丁度良い。
序でに片方のピックアップを逆巻逆磁にしておけば、センター時にハムキャンセル効果が得られる訳だ。
リップスティックピックアップの逆巻逆磁 Mod はドライバーだけで簡単にできる。

前回は3回路4接点のロータリースイッチを載せて、リア-シリーズ-パラレル-フロントの切り替えができるようにした。
然しローターリースイッチをピックアップセレクターとして使うことの弱点なんだけれど、切り替えに一瞬手間取る。
Les Paul 系のトグルスイッチとか Strato-Telecaster 系のレバースイッチだと指とか掌で「弾く」的な操作ができて素早く切り替えられるのだけれど、ローターリースイッチの場合はどうしても「持って」「回す」的な動作になってしまってほんの一瞬切り替えが遅くなる。
まあ慣れればどうということでもないレベルの話なのだけれども。

あとパラレル-シリーズの切り替えは別スイッチでやった方がいいかも知れん。
微妙な差だけど、なんかそっちの方が実用的な気がする。
メインのピックアップセレクターでは「リア-センター-フロント」の切り替えにしておいて、「センター」のパラレル-シリーズをミニスイッチで切り替える、みたいな感じ。
全部のポジションを均一な頻度で使用するならスイッチひとつで4切替の方がいいのだろうけれど。
或は演奏中の視認し易さも4切替の方が優れている気がするけれども。

今までDPDTのミニスイッチを付けてアウトオブフェイズサウンドも出せるようにして、ブライアンメイごっこをして遊んでたのだけれど、特に歪ませるとノイズもでかくなるのでイマイチ使い辛かった。
言う程ブライアンメイサウンドでもないし。
なのでアウトオブフェイズをやめて、このミニスイッチをパラレル-シリーズの切り替えスイッチにできないものだろうか。

然し元々付いてたON-OFF-ONのトグルスイッチでも Gibson 系のON-ON-ONのトグルスイッチでも、DPDTのミニスイッチではセンターポジション時のパラレル-シリーズの切り替えができない。
Telecaster の2回路3接点8端子のレバースイッチが必要だ・・・。
つまりピックカバー(と木部)の加工が必要になってくる訳だ。

丁度 SCUD の 3way レバースイッチ(YM-30)が1個余ってたので、取り敢えずそれを使うことに。
そういやコレ、ノンショーティングタイプなので、ピックアップ切替時に音切れがある。
他の一般的な OAK とか CRL とかのだと多分ショーティングタイプでピックアップ切替時にボツっと音が切れたりしないと思うんだけど・・・。
なんでノンショーティングなん?
ピックアップセレクターをノンショーティングにする理由が思い付かん・・・。

つうことで、加工&半田。
まず、元々のピックアップセレクターの穴を、表にマスキングテープを貼って、裏からコンクリ用のエポキシ(ガチガチに固くなるタイプ)を流し込んで埋める。
或程度固まってきたら裏の表面の凸凹をナイフで削って平らにする。
新しく取り付けるレバースイッチのネジ穴とレバーのスリットの位置を CAD(Fusion360)で描いて紙に印刷して、それをピックカバー上に貼り付けてレバースイッチの位置決めをする。
位置決めができたらドリルとハンディールーターでレバースイッチの穴を空ける&溝を掘る。
実際にレバースイッチをピックカバーに取り付けて、それがちゃんと入るようにナイフでボディを削る。
ボディは MDF か何かみたいな感じで、めっちゃ簡単に削れた。
メゾナイトはもう少し硬いと思うんだけど、今は MDF 使ってんのかな?
現行版はポットの嵩上げに径の合ってないナットを2枚重ねで使ってたりするし(その所為でポット本体が回ってしまう)、コントロール部は当然木屑だらけだったし、定価7万円と考えるとモノはすごく悪いんよな・・・。
Squier だったら半値でもっとちゃんとしたのを作りそう。

そういや Squier って Squire(従者)じゃないのね。
ずっと Squire だと思ってた。

で。
配線して終了。
配線に一番時間掛かったけど。
回路図:
この図から実際の配線図を手書きで描き起こす為に、実際の配置と近い形で描いてみたんだけれど、前回より輪を掛けて見辛くなってしまった・・・。
なんか簡単に実配線図が描けるツールがあったらいいんだけど。
みんなどうしてんねやろ?イラレとか Inkscape とかでゴリゴリ描いてんのかなあ。
因みにボリュームのハイパス回路とトーンの疑似Aカーブ化用の抵抗は図面から省いている。描くのが面倒臭かったので。
前回から変わらず、ハイパスは 1000pF - 10kΩ 直列、疑似A抵抗は 1MΩ、トーンコンデンサは 0.022μF。

表から見た図:
ピックガードの一寸色違うとこが元々のピックアップセレクターの穴。
後で白く塗っておこう。

これで取り敢えず Shorthorn の電気系は落ち着いたか。
・・・でもこの SCUD YM-30 はノンショーティングなんで切替時に音切れがあるし、ショーティングタイプのに交換しようかな。
序でにピックアップセレクターのノブも、黒か金属メッキのテレキャス用とかに交換しようかね。
あとはブリッジがうんこなので交換したい。
Gotoh が 510UB という、なんか格好良さそうでダサそうな、使えそうで使えないかも知れない感じのヤツを出してたと思うので、イッペン試してみてもいい。
或は Epiphone の Les Paul LS に付いてたコンペンセーテドラップアラウンドブリッジを載せたらどうなるんだろう。

まあそんな感じで。
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Soundhouse
SCUD YM-30S
SCUD YM-30S
MONTREUX OAK 3way switch
MONTREUX OAK 3way switch
GOTOH 510UB Chrome
GOTOH 510UB Chrome
MONTREUX Compensated Tailpiece Nickel
MONTREUX Compensated Tailpiece Nickel

2020/04/05

Danelectro DC59 Shorthorn Mod: Parallel / Series も切り替えたい編

Danelectro DC59 Shorthorn。
フロントピックアップを逆巻逆磁にしたり、DPDT のミニスイッチを付けてリアピックアップのフェイズスイッチにしたりしてた。
けど他の接続も試したくて、ピックアップセレクターを Gibson とかの ON-ON-ON タイプのに交換してミックス時に2つのピックアップがパラレルになるようにして、ミニスイッチでシリーズ接続に切り替えられるようにしたりして遊んでた。
因みにこの場合、ミニスイッチを ON にするとピックアップセレクターがどの位置にあっても強制的に2つのピックアップがシリーズ接続になる。
これが一寸不便なんよね。

ピックアップセレクターが元の ON-OFF-ON タイプのヤツのときも Gibson とかの ON-ON-ON タイプのヤツでも、DPDT のミニスイッチ一つだけで、ミックスポジションのときだけパラレル/シリーズ接続を切り替える、みたいなことができなさそう。
パラレルの音もシリーズの音も両方気に入っているのでどっちも使いたいのだけれど、もうちょい便利にならんもんかと。
一応、一般的なテレキャスの2回路3接点のヤツなら、DPDT のスイッチ一つでミックス時のみのパラレル/シリーズの切り替えができないではない。
或は最近のテレキャスはピックアップセレクターが2回路4接点になってるヤツがあって、それで リア-シリーズ-パラレル-フロント と切り替えることができるようになっているので、同じものを載せてもいい訳だ。
そうすればミニスイッチが余るので、フェイズスイッチに割り当てることができる。
でもストラト-テレキャス系のスイッチを Shorthorn に載せようとすると、ピックカバーに若干の加工が必要となってくる・・・。
加工自体は簡単なものだけれども、戻せないので、一旦他で試してみたい。
まあテレキャスの4wayスイッチを買ってきて決め打ちしちゃってもいいのだけれど、できれば今持ってるパーツだけでどうにかならんもんかと。

つうことで、ロータリースイッチ。
3回路4接点の一寸安っぽいスイッチが一つ余ってたので、それを載せてみたろうかと。
但、首の径がピックカバーの穴径(φ12)より大分細い(M9)ので、めっさガサガサになる。
取り敢えず今回は仮ということで、諸々無視して試してみようかと。

回路図:

KiCad で描いたのだけど、微妙に解り辛い・・・。

ロータリースイッチはリア-シリーズ-パラレル-フロントの順。
フロントを逆巻逆磁にしてあるので、シリーズとパラレル時はハムキャンセルになる。
ロータリースイッチの余りの回路の端子は全部 GND に落としているがこれは単に GND 配線を楽にする為。ミニスイッチはフェイズスイッチに割り当てた。
ハイパスは 1000pF だけどそれだと若干ハイのシャリつきが強かったので、10kΩ の抵抗を直列で入れている。
因みに 2200pF だとよりナチュラルだけど、ハイパス感が無いのでやめた。
トーンは 1MΩ の抵抗を並列で入れて疑似Aカーブにしている。でもどうせ殆ど使わない。
所々シールドされていないけれど、全体をシールド線で結線してしまえばシングル時のノイズもマシ。

取り敢えずこんな感じで配線。
でもロータリースイッチが微妙に使い辛い・・・。
安モンなのでめっちゃグラつく。
グラつく所為もあって、「持って」「回す」という動作になりがちなので、イングヴェイ並みの素早い切り替えとかはできない。
素早く思ったポジションに切り替えようとすると、やっぱレバースイッチの方がやり易い。

つうことで、ALPS とかの一寸マシなロータリースイッチを買ってくるか、或はテレキャス用の 4way SW を買うか。
加工は必要になるけど、操作し易いテレキャスのスイッチがいいかな。