2010/09/05

ワインとかチーズとか、或は味覚制御について

ぼやぼやして一日が終わる。
うーん。
酒でも呑むか・・・。
賞味期限のギリギリアウトなチーズをサカナにウィスキー。
ウィスキー多め。

お、酔ってきたぜ。
アルコールめ。

チーズとかワインって、私には、どうも、能動的に味覚の一部を機能させないようにして食したり呑んだりする必要がある気がする。
或は味覚を能動的に或独特の仕方で型に嵌める必要がある気がする。
そうすることに因って初めて、味覚的感動(?)を得ることができるんじゃないかね。
安もんばっか呑み食いしてるからかも知れないけれど、一応、値の張るものやこれはと謂われているものも口にしたことはあるし、(或仕方で味覚を制御して)それらが美味いもんだとかよいものだということも、まあ理解できる。
成程、確かにそれらは美味い。
然しいつも、「これは完璧ではない」という感覚になる。
美味い焼肉とか美味い紅茶のようなものの方が、なんだか圧倒的で正統的なものであるような気分になる。
なんでかね。

そういや他で似たような感覚になることがある・・・。
ああ、或種の現代音楽を聴くときとか。
ブーレーズとかか。
「成程、こいつはよくできてる」というのはなんとなく理解できても、心底傾倒することができない感じだ。
ベートーベンなんかを聴くときのどっからどう聴いたって魂を持って行かれるような感じにはなれない、という感覚に似ている。
成程。
成程?

でもやっぱ一寸違うなー。
美味いチーズとかワインを美味いものだと理解するには、感じては不可ない何か、無視しなければならない何かがあるような気がする。
まあ別に考えて呑み食いしてる訳じゃないんだけど・・・。

然し所詮はと切り捨てることもできない。
ワイン呑むしな。
チーズ食うしな。