2011/04/20

安ショボ好くないヘッドフォンと安ショボ好いヘッドフォン

PCとかデジタルピアノとかでパッと音を聞く用の安い耳乗せ式ヘッドフォン。
PanasonicのRP-HX200-AK(→Amazon)。
Amazonで丁度好い感じの値段だったので。
なんか見たような配色だな・・・と思って買った後に気付いたのだけど、あれか、初音ミクか。
まあいいや。
外に着けて行く訳でもないし。
まあ初音ミクのコスプレでもするときにはこいつを使うとしよう。
一生しないと思うけど。

音は、まあこんなもんか、という感じ。
意外と悪くない。
そりゃ10倍の値段の真面目なヘッドフォンに比べれば高音はビットレートの低いmp3のような変な音だし中低音はモヤけてるけど、一応低音も高音もそれなりに出てることは出てる。
音の分離は大分悪いけど、音が近い感じの、どうにかこうにか聞き取り易くしたようなチューニング。
真面目に音楽を聴き込むのではなく、何かをパッと聞くのに使うには全く問題無し。

然し装着感がかなり悪い。
悪魔の装着感。
私もそれなりに色々ヘッドフォンを試してきてるけど、今まで経験した中で最悪の部類に入る。
やっぱヨドバシとかで試してから買うべきだったか。
ちょい聞き用と割り切ったのが運の尽きだった。
丁度好く聞こえるところに装着すると、脳天がちょー刺激されて不快なことこの上無し。
誰かに爪で脳天を押され続けてるような感じ。
ああっ!背が低くなる!背が低くなる!
何かパッドを作って貼り付けるような工夫が必要だ。
スピーカー部が横に回るけど横にしか回らないというなんか意味不明な仕様。
装着するとスピーカー部が耳の下の骨の部分に当たって、そこで点で支えられるような感じ。
ヘッドバンドが見た感じかなりワイドで、耳の上の側頭部に大きな空間ができる。
形状から察するに、かなり頭のでかい人ならうまくフィットするのかも知れない。
これは・・・製品化する前にテストしたのか?


そして何を思ったのか、なんかもう一つ買ってた。
audio-technicaのATH-P100M(→Amazon)。
ちょー安いやつ。
値段はRP-HX200-AKの半分ぐらいか。
音は流石にRP-HX200-AKより中音域の迫力に欠ける。
でもまあそれなりに低音も高音も出てはいるし、そこそこちゃんと鳴っている。
高音の高いところが所々弱いかね。
ドラムがドンと鳴ればちゃんとそれなりの迫力を持ってドンと鳴るし。
意外と低音域が悪くないんだよな・・・まあ「値段からすれば意外と」というレベルだけれど。
音が遠いような印象になりがちだけど、全体の再現性というか、バランスはRP-HX200-AKよりは良い。
低音がモヤけないのが好い。
ちょい聞き用途にはこれで十分だ。
Skypeとかにはオーバースペックだろう。
装着感も、着けてることに気を取られない。
ずっと着けていられる。
「手軽にパッと音を聞く」というテーマにはこっちのが合ってる。
買っておいて正解。
一昔前の安ヘッドフォンに比べると、この価格帯のヘッドフォンでも随分良くなってんなあ。


まあ音響機器メーカーの専門分野と家電メーカーがお遊びで作った見た目だけの製品との違いということか。