2004/07/24

眼鏡をかけた幽霊の眼鏡は幽霊なのか

朝、起きたら、眼鏡が無かった。
寝て入間に何かの拍子に触って、どっかに飛ばしたのだろう。
ベッドの周りのどこかにあるはずだ。
が、どこにも無い。
そんな筈は無い。どこかにあるはずだ。
が、見つからない。

私は、目が酷く悪いので、眼鏡かコンタクトレンズ無しでは、オツオツ町も歩いていられない。道で誰かに出会っても、絶対に誰だか判らないのは言うまでもなく、自分の足元さえちゃんと見えないし、距離感も判らない。

それはさておき、私のような目の悪い人は、裸眼で幽霊や物の怪を見ることが出来るのだろうか。私は、幽霊は見たことないし、何かを見てそれを幽霊だと認識するのに十分な信念を持っていない。また、「幽霊を見る」ということがどういうことであるか、ということを、単なるぼんやりとした推測以上に説得力のある形で説明することが出来ない。従って、「幽霊は現に存在し、私には幽霊が見える」と主張する人たちの中で、目の悪い人は、裸眼のときにその幽霊がどのように見えているのか、ということは、私の中で昔からの疑問である。やはり、ぼやけて見えて、それが幽霊なのかどうか、少なくとも裸眼のときには、判らないものなのであろうか。或は、そこのところだけ、それを幽霊と断定できるくらいにはっきり見えるのだろうか。

謎は深まるばかり。
私の眼鏡の何処に行ったかの謎は。