2013/08/14

新耳袋

そろそろお盆。
てことで、只管怪談を読み続ける。
取り敢えず新耳袋(全十巻)を中古であるだけ買ってきて、端から読んでいってる。
十巻揃っておらず虫食いだけど、新耳袋はそれぞれの巻毎にまあ一話当たり大体2ページ分程の分量の怪談99話を一冊にまとめたもので、巻の順番に意味は無さそうなんで、虫食いでも大丈夫。
普段とは趣を変えて、怪現象を不思議無しで説明する「夏彦ごっこ」をしようとする自分を可能な限り分離して、できるだけ「怖い」話としても読むように心掛けている。
暫くそうしていると、普段の生活でもものごとを怖がろうとしたり普段どうとも感じないような出来事を怪現象として認識したがっていたりする自分を発見して面白い。
私の住んでる家は古くてよく家鳴りがするのだけれど、これを無理矢理ラップ音みたいに捉えてみて怖がろうとしたりとか。
消灯した洗面所の蓋の空いた洗濯機の中がふと視界に入ったとき洗濯機の中から何かがこちらを覗いてるのが視えたら怖いだろう、とか。
そこで「ゴブラァてめー!」っつって覗いてる奴の鼻の穴に指を突っ込んで引き上げるような想像をしてしまいがちだけど、それは駄目。ちゃんと怖がってる自分を想像しないと。
或は何故覗かれたら怖いと感じるのかについて理に適った考察へと向かいたがる自分は切り離す。
あれな、手とか目とかが怖いんだよな。足とか鼻とかじゃあんま怖くないのは何故・・・おっと不可ない。
あ、あと私の頭の悪いのは、私の行動力の無いのは、私の人生のつまらないのは、そいつはもうなんか霊とかの仕業に決まっているのです!
そら霊じゃしょうがない。もうあいつら。ホント困ったもんですよ・・・。

と、そのときは私も半笑いで言っていたりしたものでした・・・。