2012/07/11

お口直し推理小説

私は普段そんなには推理小説を読まないんだけど、以前読んだお手軽な推理モノの内容がとても拙くてイラリときたので、ちゃんとしたのを読んでお口直しするぜ計画。
適当に、なんとなくちゃんとしてそうなのを探す。
綾辻行人のをチョイス。
名前ぐらいは知ってたし。
「あ」で始まるので、本屋の本棚を端から見たときに最初に目に付いた知ってる名前ってのもある。

綾辻行人は中学か高校の頃にタイトルは忘れたけど何か読んだことがあったのだが、そのとき読んだのはイマイチだった記憶がある。
然しまあ、どう悪かったか覚えてないし、たまたまそれが悪かっただけかも知れないし、時間が経って私の感性も随分と変化してるだろうから、もういっぺん読んでもいいかな、と。

余り長くないヤツでタイトルから推察して推理モノの本道から道を外してなさそうな感じのヤツを適当に買う。
タイトルは・・・書かない方がいいかね。
色々ぼかして書かないとな・・・。


犯人は左大臣。


まあ嘘ですけど。
多分綾辻行人の小説で犯人が左大臣である小説は無いと思うけど、あったらごめん。
じゃあ凶器はパスタで。鼻からペペロンチーノ。動機はパスタのもつれとかそんな感じで。トリックはフライングスパゲッティモンスターのみぞ知る。ミートボールの部分が怪しい。

で、ぱっと読んでみた感じ。
日本語はちゃんとしていて割と手堅くて解り易い文章。いいね。
おかしい感じがするところはトリック。ちゃんとしている。
トリックも、トリッキー過ぎてそりゃないぜ屎尿るってこともない。
解決編より前までで得られる情報から想像し得る他の可能性の全てを否定できる訳ではないが、トリックのどれをとっても少なくとも大きく妥当性を欠いてるということはない。
ってことで、推理するのを楽しむにはいいかも。
人物描写も余り深くは描かないようにしている感じで、純粋に推理を楽しむことに特化している感じかね。

個人的な好悪を言うなら、まあイマイチなんだけど、然しこれはこれでたまには読んでもいいと思える。
多分私、そんなには推理小説が好きじゃないんだろうな。
ってことで、また今度拙い推理モノを読んでしまったときにでも。お口直しに。