2009/01/12

SONY TA-F501

「思い立ったら即行動(消費行動に限る)」でお馴染みのオーメンですけど。

10万で一寸イケてるピュアオーディオ環境、買っちまった。
実際には10万よりもう少し足が出たけど。
ああ、金が無くなり。

買うことを決めるまでに大分逡巡した。
スピーカーは主にBEHRINGERの安いモニタ用のを使っていて、別途リスニング用の高いのを買うつもりもなく、なんだか勿体無い気もするし。
そもそも私の狭い部屋で鳴らせる音量は限られているので、今ある環境を多少グレードアップしたぐらいではさほど変わらないんじゃないかとも考えられるし。
今の環境でも、度重なる試行錯誤の末、金を余りかけずとも結構良い音出してるつもりだったし。

でも私の頭の中に何かがキュピーンときて、買うことになってしまった。
多分私はニュータイプなんだ。
そうなんだ。
ニュータイプなら仕方無い。
ガンダムを一番上手く扱えるに違いない。
オヤジにも殴られたことないに違いない・・・。

で、昨日徹夜で色々と調べ物をして、取り敢えずONKYOのとSONYのに的を絞ることにした。
フルサイズのは、場所をとるのと、果てしない高級志向への足がかりになってしまう可能性がそこそこある気がしたので、ハーフサイズで。
となると・・・。
ONKYO:
・アンプ:A-933(S)(→Amazon
・CDプレイヤー:C-733(S)(→Amazon
で、
SONY:
・アンプ:TA-F501(→Amazon
・CDプレイヤー:SCD-X501(→Amazon
という感じ。
或は外観に拘らなければCDプレイヤーは他のを、何かあれば、使ってもいいだろう。

日本橋と梅田ヨドバシへGO。

色々聴いたり考えたりした結果、SONYのにすることに。
先ずアンプがフルデジタルで、デジタル入力が揃っていることが気に入った。
これは私のDTM環境に役立つ。
昔はオーディオインターフェイスにM-AUDIOのFireWire410を使っていて、光デジタル出力から音を取っていたのだが、FW410の調子がイマイチで、ブルースクリーンの悪夢に頻繁に悩まされるようになったので、現在では代わりにUSB接続のFastTrack Proを使っている。
然しこれはデジタル出力は同軸しかないのだが、受け手側は光入力しかない。
またこいつのLine出力の性能がイマイチで、音の分離が非常にわろし。
それで最近はLine接続で悪い音の中で勘を働かせながら作業しなくちゃならなくて困っていたのだが、アンプ側に同軸入力があると音のロスを抑えて作業ができる訳だ。

音的には、ONKYOも良かったのだが、SONYの方が幾らか音が判り易い傾向にある気がした。
これはアンプの所為なのか、或はCDプレイヤーの性質なのかケーブルなのかスピーカーなのか立地条件なのか判らない。
てゆうかこれが私の家の環境でどのような差になるのか予測することは殆ど不可能だ!

という訳で、実質的にはデジタル入力端子で決めたようなものだ。
まあどちらを選んでもそれなりの感動があるに決まっている。

ということで、買って、自分の非力を忘れてお持ち帰りで死ぬ思いで帰ってきた。
早速入れ替えだ。
因みにスピーカーとケーブルはそのまま。

CDプレイヤーとアンプは同軸で接続。
Lineで接続したときよりも、多少クリアになる。
特に低音は結構特性が変わるっぽい。
或はケーブルの所為か?

CDの音は、クリアになった。
凄くすっきりしている。
かなり良い感じだ。
もっと広い部屋なら相当いけそうな気もする。
低音は、ズンズン来たりぼわーっとぼけたりする感じは全然無くて、それがクリアな感じを出すのに一役買っている。
締まっていて非常に好い低音だ。
こりゃ好い、好みだ。
「お気に入りのCDを聴いて新しい発見があった」という言わなければならない羽目になる程には前の環境も悪くなかったが、それでも音は確かにより判り易くなった。
高音域もかなりスムーズに出てるように聴こえる。

音が明瞭で聴いて判別し易いし、音色自体も重過ぎず軽過ぎずすっきりしている。

クラシック系。
例えばアルゲリッチがショスタコヴィッチを弾いてる派手でミーハーな録音のがあるんだが、こういう傾向のが格好良く鳴るようだ。
低音から高音まで確り音の鳴ってる感じのが。
因みにSACDは、CDプレイヤーがデジタル出力できなくって、Line接続になるのだが、Line接続で同じソースのSACD版と普通CD版を聞き比べても劇的に良くなる訳ではなかった。
変化があるのは判るという程度。
これが私の環境の限界か。
或は耳の。

ロック。
レディへがヤバイ。
BATTLLESも相当格好良い。
こういう、録音のHi-Fiな感じのロックを聴くと好いようだ。
あとツェッペリンのドラムサウンドがどれだけ練られているか、再確認できた。

その他。
まあ要するに、音が兎に角クリアになった。
判り易い。
楽器演奏の経験のある人が聴けばその楽器をどのようなタッチで弾いてるか判る、という具合に。
歌い手が喉をどう使ってるかとか。
ぼかし無し。
私のような楽器演奏者にしてみれば、勉強になって大分助かる。
まあ元々音のぼけてるのは仕方無いが・・・。

PCは、FastTrack Proを経由して同軸で接続。
自分の曲が格好良く聴こえる。
アブねえ、こいつはアブねえよ。
勘違いしそうだ。

あとボリュームを絞って音を小さくしても音がショボくならない。
これは私のような狭い部屋で聴いてる人間には大分有り難い。
フルデジタルのはそういうもんなんだそうだ。

あとヘッドフォン。
AKGのK271を繋いだところ、音は普通っぽかった。
audio-technicaのATH-A900を繋いだら、音が前に出た気がした。
これが何を意味しているかは判らない・・・。

あと不満のある点。
Line端子はもう少し多めに欲しかったな。

SONYの製品を買うなんて何年振りだろう・・・。
どうもSONYと聞くと、なんだか割高感があって、しばらく疎遠になっていたのだが。
VAIO type Pといい、何かが変わり始めているのかも知れぬ・・・。
或は私がSONYを買えるぐらいリッチになったということか?
なんだかそれはそれで虚しいリッチ感だな・・・。
ああ、ランボルギーニとまでは言わないが、せめてプラダの財布ぐらい、あれが単に逆三角マークの付いているだけということを気にせずポンと買える程度のリッチになりたいものだ。
プラダの財布なんてこれっぽっちも欲しくないけど。
ツっ、ツンデレで言ってるんじゃないんだからね!
マジでどうでもいいです。

ああ、夜も明けて頭がおかしくなってきた。
ああ、皆まで言うな、解ってる、よおく解っている。
元々だって言いたいんだろう。
なんだってお見通しだ。