2009/01/03

石川五右衛門

何か画期的なアイディアでも思い付いたとしよう。
私はそれをほんとうに自分で考えたのか。
ほんとうのほうとうに自力で考えたのか。
普通は、「原理的に私的な、かつ有意味な言語(まあ所謂私的言語)」なるものの存在を認めない人なら誰でも「そんなことはない」と答えるだろう。
言語の歴史的側面や社会的側面を観る人は大体そう答えるだろう。
或は例えば無意識だとかサブリミナル効果についてよく知っている人でもまあ大体そういうふうに答えるだろう。
然しそのことから「私はほうとうは、それを自分で考えたのではない」ということを導き出すことはできない。
少なくともそれが「私には自由はない」とか「私はほんとうは自由ではない」というようなことを暗に意味しようとしているような場合は。

日本語のトリックですな。
つまらないか。
つまらないな。
でもこのトリックに引っかかってるのを何故か最近よく見るな。

またつまらぬことを書いてしまった。