2006/09/17

コピーレフト音楽

最近、コピーレフト的な概念を使って音楽を無料で配信するコミュニティを作れないだろうかと思案している。
まあ私が実際にぼんやり頭の中で考えているのはガチンココピーレフトというよりはLGPLとかBSDとかに近いんだけど。
マイスペースでやってることとは違う。

例えば、ヒップホップのサンプリングでどっかのCDから或三和音を引用しただけでガッサリ使用料を取られたり、小説にしょーもない歌詞のほんの一部を引用するのにドッサリ金がかかるとか、腐ってる。
目的の一つは、「著作権」と呼ばれるものの中でもそういう奇妙な著作権に対するアンチテーゼを提示すること。
もう一つは、他人の作った作品に対する他の解釈を発表するのに金銭的な障害を無くすこと。
更にもう一つは、重要なことだけど、音楽を享受する人がより質の高い音楽を手軽に享受できるようにするのに、音楽家が、金銭を気にせず、より自由な音楽を自由に創造し、発表できるような環境を整えること。

そしてそれらの著作物を使って誰かが金儲けしたっていいし、公共の場でそれらの著作物を自由に放送したり映像作品の中に組み込んだりしたっていいし、歌詞のテキストを自由に流用したっていいし、一人の音楽家が一方でコピーレフト音楽を発表して他方でCDを売ったりiTunes storeで曲を売ったりしてもいいし、というふうにするのだ。

然しこんなこと私一人でやっても大して社会的価値はなさそうなので、やるなら沢山の人でやりたい。

幸い、最近のネット上には金のかからない記憶領域がゴマンとあり、それらは日々増え続けている。
参加者が多くなれば、テキストデータのポータルサイトを一つか幾つか作って、そこにコピーレフト音楽データへのリンクを張っていくのだ。

まあ実際にやろうとすると或程度困難や弊害が生じそうだ。
単に無視されるぐらいならいいけど、成功したら成功したで、切って貼っただけの美しくもない音楽が大量に生産されるだろうし、今までしょーもない音楽を生産して喰い繋いでいた人が喰えなくなるかも知れない。
無能な人に認められて意気揚々と音楽業界に入ったのに、これで喰えなくなる人がでるのは想像できるし、それは一寸可哀想だ。まあ半分皮肉で言ってるのですが。

然しまあ、もっと「コピーレフト音楽」概念をちゃんと練らないと。

という感じで、旧米タワーレコードとかがやったりしないかなあ(他力本願)。
私に暇と知識と金と仲間があれば或は・・・。
私は少なくともあと半年は動けない修士。

で、どうだい、君、一寸、私と波でもひとつ起こしてみないかい。