2012/06/27

Kindle推理小説

Kindleが近日中に日本上陸と。
割と興味あるね。
こいつで推理小説とか読むよ。

哲学書と推理小説は、その読中の気分や態度に関して割と似てるところがあると思っているのだけど、然し実際少し違うとこもある。
推理小説では探偵役の推理は、特別な注釈でもない限り基本的には正しいものとして受け止められるべきであるが、哲学書はどちらかというとその探偵役たる著者のアラを探しながら読むものだ。
哲学書を読む態度で推理小説を読んでは不可ない。
解っちゃいるんだけど・・・。

でさ、最近、一寸新本格の推理モノでも読んでみようかと思っているのだ。
Kindleもそろそろみたいだし。
なんか推理小説辺りがKindleで読むに最も相応しいコンテンツな気がするのよね。なんかね。

京極堂とかポワロとかじゃなくて、ガッツリ推理のヤツがいい。
てのは、「本格」よりもうちょい「ライト」な推理モノをたまたま幾つか読んだんだが、どうもイマイチ気に食わない。
探偵役は諸々の事実から拾い上げられる可能性や仮定の取捨選択をするんだけど、なんであっちを捨ててこっちを拾ったのかとか、他の当然考え得る可能性や仮定について言及無しでそっちの可能性や仮定に突き進んでいくのかとか、まあ結局は探偵役の推理が正しいことになるんだけど、何故その仮定が妥当で他の仮定だ妥当でないのかというその根拠付けの妥当性が著しく欠けているように私には見えることが、結構ある。
「なんでおめーは他の可能性無視してそうやって決めつけて勝手にトサカにキてやがんだ」と思うことがよくある。
まあ結局は探偵のヤマが当たってるんだけどな!
・・・ってのがすげー気に食わねえ。

ほいで、こいつは多分推理モノとしてお軽いモノだったことのが悪いんだろうと。
もうちょいヘヴィーなのを読めばこういうモヤモヤは無いんじゃないかと思わないでもない。
納得して解決編を読めるんじゃないかと。
で、新本格とかどうなんかね、と思ってるところ。
あとできれば日本語の確っかりしたのがいいね。
誰のがいいか・・・。