2012/06/23

ピアソラ

最近、無意識にギターを弾いてるとLibertangoのリフになってたりすることが多い。Piazzollaの。
最近全然Piazzollaを聴いてなかったんで、ライブラリからCDを色々引っ張りだしてきて久しぶりに真面目に聴く。

ヘッドホンに挟まれた頭を抱えながら、あーだのうわーだのとヨダレのように呟きながら。
Piazzollaマジすげー。やっぱマジすげーんだよなあ・・・。
晩年のTango: Zero Hour(→Amazon)とかはまあ当然どうしようもなく素晴らしいとして、初期のNuestro Tiempo(→Amazon)とかから既に相当のものなのな。
あいつマジどうしようもねえ。


私がどれだけPiazzollaに参ってるか、君は理解できまい。


Piazzollaの音楽には人間が含まれている。
紙キレみたいにペラい、外化されて単純化された、元来一枚のペルソナでしかなかった筈のものとしての「キャラ」の逆に位置している、厚くて複雑な、実際そこに生活している「人間」。
使い古された表現から区別させる術があるのなら、或は魂と呼んでもいい。
なので、ヘドロの重く堆積した私の肚でもグッと掴んで揺り動かすことができるのだろう。

ああ、そうだった、これが音楽だった、と思い出すことができる。
よく忘れるんだ。