2008/04/16

ライセンスの理想

例えばハードウェアのシンセサイザーを買ってきて、それを私がどこでどう使ったって、まあ音楽に使う限りにおいては、普通は特に問題は無い訳だ。
然し一般的に、それと同じようにして、ソフトウェアのシンセを買ってきて、それを私が私の個人所有のパソコンに何台インストールしようとそれは私の勝手だ、とはなかなかならない訳だ。
というのは、ひとつには、ソフトウェア販売会社にとって、私が買ってきたひとつのソフトウェアパッケージを使って個人的に使用している複数台の私個人所有のパソコンにソフトウェアをインストールすることと、私が買ってきたひとつのソフトウェアパッケージを使って私の友人100人のパソコンにそのソフトウェアをインストールすることとの違いを区別することが難しいから、というのがその理由になるだろう。
或は複数のパソコンを使用している会社でそのソフトウェアパッケージを買ったときとか。

恐らく多くの場合、「それが個人的な利用である」ということが簡単に立証できる何かがあれば、ソフトウェア販売会社も「1CPUにつき1ライセンス」とか「四の五の言わずにインストールは一台のみ、ハードウェアが変わったらもう知らん」とか「ドングルの為にUSBポート一つと起動時間等を差し出せ」みたいなことを言わなくて済むと思うのだが。

個人利用用に設計されたソフトウェアの内の多くの場合、「一人の使用に対して1ライセンス」みたいなのがお互い理想だと思うんだが。
買ってきたソフトウェアパッケージを、ハードウェアを使うような自由な感覚で使えたら。
それを実現するのに何かいい案はないものか。
ということを恐らく多くのソフトウェア販売会社も考えているのだろうけど、未だ特効薬のようなものは発明されていないようだ。
どうせクラックされるときは何したってクラックされるのだろうし、クラックされ難くする仕組みを考えるのはいいけど、それで正直に公正な取引をして買ってるような人ばかりがその割を喰うような仕組みだけはどうか勘弁して欲しい。

ハードウェアドングル無しの「1ドングル1ライセンス」のようなものがあれば。
USBドングルが、せめて初回起動時の認証にのみ使用、とかならまだよかったのだけれど。
結局、勿体無いけどドングルが要るソフトウェアは一個も使わなくなってしまったしなあ。
YAMAHAの覇権には付き合ってられなくなった。

生体認証か?
或はとうとう住基ネット利用か!
リスクの方がよっぽど高そうな。