やっとFXのレバレッジの上限が制限されることになった。
然し最大25倍まで(2011/08以降)。
金融庁曰く、今回の規制の目的は顧客保護ということらしい。
レバレッジ規制と聞いて(顧客保護ではなく)カジノ資本主義の話を思い出したんだけれど、25倍もあれば、経済の不安定化或は不確実性の増大の材料としての投機を抑制するには至らないんじゃないかと感じる。
少しはマシになるかも知れないけれど。
どうなんだろうかね。
この規制によって投機の影響を抑制できるか、ということについて私が或程度まともな結論を出す為には、私はもう少し色々勉強しないと不可ない。
まあ顧客保護としてはそれなりに効果がありそうだ。多分。
が、顧客保護という論点は、投機家にとっては特に、余り魅力的ではないだろう。
投機家達が存在しない金が使えるカジノでお遊技に興じる影響で、誰かが真面目に働いていようが関係無く窮死する運命を辿らなければならなくなる、というような可能性が減るかと思ったのだけれど、そう甘くはないか。
或はその不安定の影響で誰かが普段より多く儲けて、偶然にもその合計が安定しているときと変わらないということもあるかも知らないが、その場合でも、FXはゼロサムだと考えるのは余りに視野を限定し過ぎている。
働けど働けど我が暮らし楽にならざる上にその日暮らし。
この件について、ネットを散策していると、どうも、政治は最も貧しい人にも人間らしい生活を約束するものでなければならないと考えている人は殆どいないんじゃないかという気分になってくる。
あと素人投資家向けのHow to本なんかを読むと。
曰く、賭博に参加するのも市場を賭博場に変えるのも、兎に角自己責任の問題らしい。
まあなんて自己の巨大なことでしょう。
まあ金融庁が顧客保護という論点を提示してしまったので、迂闊にもそれに単純な形で引っ張られてしまっているだけなのかも知れない。
或は単に、工業先進国たる日本の、義務教育ぐらいは受けて、少なくとも食うには困らない程度の生活ができている、世界的には非常に幸運に恵まれた人のことについてしか想像できていないだけかも知れない。
まあカジノ化の話は、単にFXのレバレッジだけの問題ではないしな。
これを機にトービン税も導入したらよかったのに。
てか寧ろトービン税。
因みに・・・
・スーザンストレンジ、「マッドマネー」(→Amazon)
・ガルブレイス、「不確実性の時代」(→Amazon)
辺りの話を念頭に置いてます。
が、私がこれらの全てにコミットしている訳でもないし、これらの話を十分に理解しているということを意味しているのでもない。
どうも自分自身嫌になる程、頭が悪くて困る。
いつも言ってるけど、謙遜でなくてマジで。
まあ自己申告するまでもなく、私の下手な文章を読めば解ることか。
やべー。きたー。憂鬱なアイツが。
ヌルッときたぜ。
ということで、真面目にこういった話について何か少しでも理解したければ、上のような本を自分で読むべきだ。
多分私は色々間違っている。
ので、一応参考文献を提示して責任逃れを試みる。
「しかし まわりこまれてしまった」
ああ・・・ですよね・・・。