2005/10/15

モーツァルトとベーム

何もできなかった・・・。
ぼんやりモーツァルトでも聴きながら只管ぼーっとする。

モーツァルトはベームのがいいねー。ベームってのは指揮者の。
録音は古いけど。流石に巨匠と言われてるだけのことはあるんだろう。
一つの音が始るときアタック感がない。一つの音が終わるときに余りプツッと切って了わず、スタッカートさえ僅かにフェイドアウトしてる感じ。
だから全然ズンズンガンガンという感じがない。大地や鼓動の力強さとは無縁。
その代り、流れるよう。音が一続きになっている。
川が途中でプツプツ切れてるのは変だ。

それでまた、モーツァルトの、何処まであるのか端が見えないような広がりが、能く解る。
うわ、広っ、端っこ見えねーや、みたいな。
単に音で、ここまで見せられるのだから、スゲー人はやっぱスゲーんだなと思う一日。

モーツァルトは昔は嫌いだったんだけどねー。
好きじゃない、ではなく、嫌い、だった。
面白くなかった。軟弱だと思った。
筋肉肉体に関するものだけが人間の芸術に関するものであり得る思っていたから。
その頃からベートーベンが好きだったのは、ベートーベンの筋肉と筋肉の動きに因って作り出される表情が好きだっただけだった。
因みにベートーベンは私のクラシックのアイドル。
然しモーツァルトの良さが段々解るようになってくるくらいに私の音楽理解が変わってくると、ベートーベンの見方も変わってきて、別の良さが見えてくる。

だから音楽を色々聴くのは止められない。それらは私の世界認識の仕方を増やすことで変えて呉れる。


って、こんな内容、もう一つの方の音楽レビューブログに書けばよかった・・・。
ということで今度暇なときにそっちにコピペしときます。