2004/11/02

シェーンベルク

『1984』の映画が衛星でやっていたので観た。
感想。「80年代的インテリ嗜好のデビッドボウイ(但しインテリ好きだからといって実際にインテリジェンスがあるとは言えない)」
主人公がデビッドボウイに似ていた。

デビッドリンチになりたかったがなれなかった人の創った映画みたいな。
因みに私は監督が誰だか知らない。さすがに違うと思うけど、デビッドリンチの駄作だったりして。

あれは、原作を知らないと意味が解らんのではなかろうか。
無闇に難解にしてあるような。
而も頑張って紐解いてみても中身は空っぽ、という種類の難解さ。
あれでは、原作を知らない人が観ると、「自由とは、2+2=4だといえる自由だ。」という台詞がぐっと来ないような。
「希望があるとすればプロレ階級にある。」という台詞が余りに唐突で意味不明なような。
而もジューリアが美しくない・・・etc.

と、原作が好いだけに、映画の方は余りぱっとしなかった。
或はあの原作さえなければ、一寸はましに見えたのかも知れないが。


で、本日のヘヴィーローテーション、「意味のある難解さ」代表、シェーンベルク。