貧乏と言うのを止めて極小規模な富豪と言って呉れ。
何の意味があんのかって?
意味なんざねえよ。
私にとって新しい音楽を走査する「予算を決めて手当たり次第買えるだけ買う」作戦。
今日は財布の中に10,000円入ってたので、それを予算としてタワレコで決行。
予算はもう一寸多く用意すべきだったんだろうけど・・・。
「クラシックは買わない」縛りで。
そういや私はあれだけツェッペリンを愛していながら、IIとIIIを持っていない。
昔、中学とか高校とかの頃、カセットに録音したのを聴きまくってたしギターは大体コピーしたので、今でも内容はちゃんと頭の中に入っているが、やっぱCDで持っておきたい。
輸入盤なら安いだろうと思って見たら、なんかSHM-CD盤なるものが。
一寸高い。
これは違いの判らないマニアが違いの判るフリをする税なのか、違いの判るマニアなら違いが判るようなものなのか、或は違いの判らないマニアにも判る違いがあるのか、解らなかったので取り敢えず今回は買わないことに。
あと「私にとって新しい音楽を探す」という今回の走査の趣旨に反する。
SHM-CD、ぱっと調べてみたところ、なんか「読み込みエラーが少なくなって高音質化」系のものらしい。
耐久性が高いとは謳われてないようなので、耐久性の面で普通のCDと変わらないとすると、細かい傷とか経年劣化とかしたらおんなしやし。
一応リマスターとかじゃないようなので、まあ普通の輸入盤でいいかね。
或はSHM-CDと通常版を買ってきて、PCに取り込んでハッシュ値を比べてみるのも面白い。
金が余ってれば。
で、買ったCD。
Bob Dylan。
イキナリ趣旨から外れているが、1,000円だったので、つい。
Blonde on Blonde(→Amazon)。
思ったより音が良かった。
リマスター?
そういやMr. Tambourin Manは何に入ってたんだっけ?
Dylanは聴きたいのが色々あるんだけど、どれが何に入ってたかすっかり忘れてしまってるし、曲名を覚えてないのが多い。
Raster-Noton. Archiv 3(→Amazon)。
エレクトロのコンピ。
私の大好きなFenneszが入ってるんだけど、他もちょー格好良かった。
ちょーイカス。
コンピ買って当たりだったことは少ないのだけど、これは当たりだ。
単純な四ツ打ちみたいな欠伸の出るありがちなのは無し。
ちゃんと創造的だし、音楽としてもよくできている。
刺激になる。
良し、順調。
Pat MethenyのOrchestrion(→Amazon)。
Pat Methenyは私もよく知ってるので一見趣旨から外れてるようだが、これは合ってるんだ!
全体のサウンドはあんまりPat Methenyっぽくないけど、これはこれでよくできている。
Pat Methenyのソロ。
Pat Metheny Groupみたいにモニョモニョニューエイジしてないし、Trio程濃くない。
巨大明和電気みたいな感じで生楽器を自動演奏させたのをバックにギターを弾いてるらしいけど、音だけ聴いてると、まあそんなもんかなあ、ぐらいの感じ。
そこは重要ではない。
ギターはフレーズ単位でPat Methenyだとすぐ判るけど、サウンドの全体の感じは今までには余り無いように思える。
音響系っぽい。
Pat Methenyをポストロックにした感じ。
よいねえ、よいねえ。
Tyondai BraxtonのCentral Market(→Amazon)。
Battlesの一人なんだそうだ。
言われなくても聴けば多分誰でもそうと判る。
Mirrored(→Amazon)のときのBattlesの感じから、バンドという制限を取っ払った感じだ。
自由だ。
見給え諸君、これが自由な音楽ってもんだ!
敬意を払う価値がある。
聴かせたい音楽が増えた。
良いことだ。
あと"The Music Of India"(→Amazon)、5CDのインド音楽コンピ。
有名どころが収められてるっぽい。
"5 CD Deja Vu Definitive Gold"シリーズ。
このシリーズの、幾つかあるんだけど、なんかCDに傷いってたりするの多いんだよなあ。
でも安い。
そんな感じで。
もう一寸色々聴くべきものが見つかったんだけど、資金が尽きたので。
以上、ざっと聴いてみた感想でした。
今回は当たり率が高かったので、これで暫くは戦える。