2005/05/12

デュオ

肩の方は大したぶり返しもなく、「酷い肩こり」の状態で安定している。
取り敢ず、思い付く限りの栄養素を血管にぶち込んで戦に臨む。
が、雨の中を駆け抜けてずぶ濡れになったまま授業を受けたりしたのと、睡眠不足に因る肉体的衰弱もあって、風邪をひく。
といっても風邪特有の咳が出る程度なので大したことはないのだが。

授業も終わったところで大学の中で私の好きなパーセルなど(マレとかもやって欲しかった)のバロック/ルネサンス音楽をやるリュートとソプラノのデュオの演奏会があったので、結構期待して、聴きに行く。
が、リュート奏者は明らかにウォーミングアップ不足で演奏会の始めのほうは重要な音をビビらせまくって台無しにするし、演奏レベルも「ちゃんと鍛錬はしているプレイヤー」という程度で「心に響くアーティスト」といった感じでもなかった。加えて歌手も喉の調子でも悪かったのか声に息の成分が多く、抑揚の付け方やリュートとの間の細かいタイミングやバランス等の音の関係もイマイチぱっとしなかった。まあ敢えてデュオでやる意味がなかったように思える。
ただ、何か評価することが出来るとすれば、バロック音楽をかなり当世風のタッチで演奏していた、ということで、私は一向に気に食わなかったのだが、そのチャレンジ精神を買うなら多少評価してもいいかも知れない。
最後の方になると、私は、風邪や睡眠不足や肩こりもあって、さっさと帰って安らかに眠りたい欲求に駆られてきたのだが、調子に乗って客席の最前列に陣取っていた所為で途中で抜けるに抜けられず、結局最後まで見届けなくてはならなかった苦痛。
まあこんなもんなのか。
余り良い刺激を受けなかった。

帰ってきてマレのCDを聴く。
これは良い刺激になる。
少なくとも洗練された演奏だ。