2004/12/08

頑張れ

「頑張れ」という言葉には、大きく分けて二つの使い方がある。
一つは字義通りの命令として、もう一つは励ましの言葉として。
前者の場合、あんまり頑張っていない人に対して「もっと確りしろよ」というニュアンスで使われる。
また「死に物狂いで頑張っている人に対して「頑張れ」と言うのは無神経で失礼で無責任だ。」という主張はこの後者の使用法を前者の使用法と混同しているか或は何か皮肉めいたことを言ってみたかったかのどちらか或は両方である。「頑張れ」と言った人は死に物狂いの人を唯応援したいだけなのかも知れない。若し捻くれた解釈をしたいのでないのなら、死に物狂いの人はこの「頑張れ」という言葉を後者の意味で解釈した方が、多くの場合、精神衛生上好ましいように思える。
勿論、人は死に物狂いで精神的に余裕のないの時には、無駄に捻くれてしまって攻撃的になって、前者の意味で解釈してしまうということもあるにはある、ということも考慮に入れられるべきで、そういう危険性のあるときには、「頑張れ」という言葉はタイミングや語調や表情に気を付けて慎重に使われるべきである。


以上のことを考慮に入れて一言。

頑張れ、私。

勿論前者の意味で。