2020/03/01

Danelectro DC59 Shorthorn ハムキャンセル化 Mod

みんな大好き Danelectro Shorthorn。DC59。
私のは、韓国製の現行モデルの 59 ”M” NOS+ ってヤツ。
バダスタイプのブリッジに新設計と謳うピックアップのヤツ。
アウトプットジャックがピックカバーじゃなくてボディの横に付いてるタイプ。
ポットは2軸2連 x2 で 2 Volume 2 Tone。

今日において定価¥70,000- のギターとは思えない作り(悪い方に)。
私はめっちゃ安く手に入れたけど。幾らだったか忘れたけど。
全体的に使ってるパーツとかもあんまり良いモノではないし、7万円と考えると完成度はぶっちゃけイマイチなんだけど、私は(安かったし)それなりにゴキゲンに使っている。

そう考えると Squire の安いモデルって、値段の割にモノはお値段以上よね。

ペグは Gotoh のマグナムロックに交換している。
ホントウは Sperzel が好きなんだけど、普通のマグナムロックの方が大分安いので。
あと Gotoh のペグはボタン(持ち手)が色々選べるので。
因みに私は白の樹脂ボタンのヤツにしてる。格好良い。
でもマグナムロックは折角ロック式なのに弦交換に微妙に手間が掛かって嫌なんよね。
Sperzel じゃなくてもせめて Gotoh のマグナムロックトラッドならいいのだけれど。
でも普通のマグナムロックが安いんよね・・・。

ブリッジももうちょいマシなヤツに交換したいのだけれど、取り敢えず今は元のままで使っている。

で、よ。
Shorthorn の2つのピックアップは、ピックアップセレクターがセンターのときに直列に接続されるようになっている。
でもさぁ、ハムキャンセルじゃないの。
まじで☆マジカ。
少なくとも私の現行モデルのはハムキャンセルになってなかった。
センターポジションのときには出力が2倍でノイズも2倍。
ハムキャンセルにせん意味が判らん。
なんでやねん。
どうせ直列にすんねやったらハムキャンセルにしときんかいや。

ほいじゃあ、ということで、こいつをハムキャンセルにしたろうと。
要はどっちか片方のピックアップを逆磁極逆巻にしたったらよろしい訳ですやん?

フロントピックアップを外すとこんな感じ。
現行モデルはピックアップにバネ足が付いてなくて、高さ調整はスポンジ。
バネ足の方が格好いいのに・・・。
ケーブルは
紫:Hot
黒:Cold
緑:GND
のバラ線3本。シールドじゃない。
この裏のネジを外すと
こんな感じの構造。
細長くて薄いステンレス板にタップ切ってあって、それにネジが留まる感じ。
そのネジが一緒に磁石&コイルを押さえて固定している。
黒いヤツが磁石&コイルなんで、こいつを上下逆転させてやればいいだけ。
接着剤とかで留まっている訳ではないので簡単にできる。
元に戻してネジ留め。
因みに磁石&コイルはリップスティックの中で左右に幾らか動く。
元々1弦の出音がなんか弱い感じがしてたので、こいつを1弦側に寄せてネジ留めしておいた(けど結果はあんまし変わらなかった)。

序でにケーブルをシールド線に交換しておく。
リアも同じようにシールド線に交換する。

コントロール部の他のケーブルも何故か一部しかシールド線になってなかったので、大体シールド線に交換しておく。
GND はまとめてリングスリーブで圧着している。
こうしとくとポットの裏のモリモリになりがちなハンダ付けも、1本だけハンダ付けすれば済むので作業が楽だしキレイに仕上がる。

因みに最初、フロントの Hot と Cold を勘違いで逆に繋いでた。
そうしないと「逆巻」にならないかと思ったからなのだけれど、コイルを上下逆にした時点で逆巻の状態になるのね。
逆繋ぎで組み上げてセンターで弾いてみたらノイズも増えるし音もなんか独特な鼻つまみみたいな音だし音量もイマイチ増えてる感じがしないし、一瞬こりゃどうしたことかと思ったけど。
まあコレはコレで一寸格好良い音なのだけれど。ほんのりブライアンメイっぽいし。
Hot と Cold を元の順繋ぎに繋ぎ替えたらノイズも減って音量も上がり、ちゃんとハムキャンセル効果が得られた。

あと Volume に 2200pF のハイパスコンデンサを入れる。
Tone が 1MΩ だったので、最初 Volume も 1MΩ だろうと思って 510pF のハイパスに 100kΩ の抵抗を直列で入れてて、弾いてみてもイマイチハイパスが効いてる気がしないのでなんでやろうと思ってたんだけど、よくよく調べてみると Volume は 100kΩ だった。多分Bカーブ。

アウトプットジャックは Rean のシッカリしたヤツに交換しておいた。
Rean のジャックは昔大量に買ったのだけれど、そろそそ少なくなってきた。

ピックアップカバーのネジは3本しかなくて、他は両面テープで留めてある。
今回の作業で両面テープが大分傷んでしまったので、それも交換しておいた。
因みに強力再剥離両面テープでお馴染みの Nitto 5000NS。

普段の私ならここで更に導電性塗料を塗りたくったりそこら中にアルミ箔を貼り付けまくったりするところなんだけど、今回は無し。面倒臭かったので。

これで完成。
内部配線をシールド線にしたことでシングル使いでも多少ローノイズになった気がするけど、やっぱ所詮シングルコイルなのでそれなりにノイズは乗る。
センター時のシリーズ接続は普通のハムバッカーぐらいにはローノイズなんで、ゴリゴリの Fuzz とかでも弾いてないときにうるさかったりはしない。
出力低めのギャリギャリした音なんで、潰す気で Fuzz 踏んだら絶妙に潰れ切らず好い感じに乗ってなんかめっちゃ格好良かった。

つうことで、最も簡単にハムキャンセル化するなら、片方のピックアップのネジ外して中の磁石&コイルの黒い棒を上下逆さまにするだけでOKということね。
それだけなら一瞬で終わる作業。

因みに Seymour Duncan の Danelectro 用リップスティックなら、フロントとリアで逆磁極逆巻になっている。
普通そうするよな?
あと Fender とか Squier の Duo Sonic とかもセンター時は直列になったと思うけど、それもちゃんとハムキャンセルになってる筈。
な?普通そうするよな?

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Soundhouse
GOTOH SD90-MG-05MA-L3+R3-Nickel
GOTOH SD90-MG-05MA-L3+R3-Nickel
Montreux custom wrap around bridge Nickel
Montreux custom wrap around bridge Nickel
Seymour Duncan SLD-1b
Seymour Duncan SLD-1b
Seymour Duncan SLD-1n
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