2017/01/15

BOSS FV-30H フルボリューム化 + ハイパス化 MOD

ボリュームペダルを使うことは少ないが、使うとしたらエフェクタボードの一番最後に置く。
少なくとも一旦バッファを通してローインピーダンス信号に変換してから、或はエフェクターで作った音全体の音量を操作する訳だ。
例えばディストーションで歪ませた音を歪ませた状態で音量の操作がしたいのだ。
ボリュームペダルをボードの一番前に置く場合は、ボリュームを絞ったときにディストーションの歪みが減ったり音量自体はそんなに変わらなかったりするが、若しそれが目的であるのならそれはギター本体のボリュームで操作すればいいかと。
あとなんかハイインピーダンス用のボリュームペダルって、繋いだだけでハイ落ちするイメージがあるし。
そういう訳で、ローインピーダンス用のボリュームペダルしか持ってなかった。
然し止むに止まれぬ事情から、ハイインピーダンス用のボリュームペダルを手に入れなければならなくなった。
ギターを弾きながら手は止めないでFuzzの歪みを徐々に強くせねばならなくなったのだ。

つう訳でBOSSのFV-30Hを買った。
非常にシンプルな、チューナーアウト以外何の特別な機能も付いてないボリュームペダル。
然しコンパクトで堅牢という私好みのモノ。

繋いで弾いてみたらやっぱなんかハイ落ちしている気がする。
中開けて見たら250kΩの可変抵抗が付いてるだけなのだけれど、ペダルを踏み込んだボリューム最大時に2kΩ程度残ったままになってる。
2kΩ分、可変抵抗の回転域に余裕がある訳だ・・・。

レッツ改造。
踏み込んだときに可変抵抗の抵抗値が0Ω近くになるように、可変抵抗器の方を回転させてやればいいのだ。

中身全部取り替えようと思ったけれど、フォンジャックのところが狭くて細いBOXタイプのでないと入らない。
なのでフォンジャックだけ基盤から外して使い回すことにした。

色々見てたら、踏み込み部のストロークが小さ過ぎて可変抵抗の最大から最小まで全然回り切ってない。
ストロークに因る回転と可変抵抗の回転域を比べると30°ぐらい可変抵抗の回転域の方が大きい感じ。
つまり、フルボリューム時に抵抗値が0Ωになるように可変抵抗器自体を回転させると、ボリュームを絞ったときに音量が下がり切らなくなる訳だ・・・。
つうことで、ストロークの方を拡げてやらないと不可ない。
幸いにも(?)、ペダルの前後にストロークの緩衝用のゴムが付いているので、ソイツを外してしまえば多少ストロークが大きくなる訳だ。
FV-30H Mod Remove rubber
FV-30H Mod Remove rubber posted by (C)Ludwig D. Omen
然しそれでも尚可変抵抗の回転域の方が大きい。
しょうがないので取り敢えずは「強制ミニマムボリューム」ということにする。
どうせミニマムボリュームがあったら使うし。

B500kΩの可変抵抗が手元に無かったので、間に合わせでB1MΩのを付ける。
80円ぐらいの汎用品。
ツメを折ってシャフトをD型にヤスリで削る。
アルミシャフトだと削るのも楽。
いい位置で留めてケーブルをはんだ付け。
当然ハイパスコンデンサも付ける。
いつもは500kΩに510pF付けてるので1MΩだと390pFぐらいが妥当そうだけれど取り敢えず大量に余ってる510pFのを付けとく。
今度B500kΩのを買ってきたら付け替えよう。

完成。
FV-30H Mod
FV-30H Mod posted by (C)Ludwig D. Omen

ストロークが深いので最小にしたとき一寸だけしんどい感じがする。
最小時の音量はまあ良し。
ミニマムボリュームがあれば恐らくそう設定するであろうぐらいの音量か或はもう少し小さくなるといいのに、ぐらいの感じ。
音質は最大時は特に変化無し。
絞ると思いの外ハイパスが効いていて丁度うるさい感じのところが出てしまっているので、静電容量はもう一寸考えた方がよさげ。
容量を増やして周波数下の方から通すか、減らしてもっと上の方だけ通すようにするか。

筐体にスペースがめっちゃ余ってるので、プリアプ仕込んでアクティブボリューム化しても面白いかもだけれど、今回はFuzzの前に置くのが前提なので泣く泣く止しておく。
これだけスペースがあればワウとかにも改造できる。せんけど。

-----追記
色々試してみた結果、やっぱB250kΩで1000-1200pFのハイパスが好かった。
250kΩがいいのは、小さい抵抗値の方が、ギターを繋いだときギター側が同じ抵抗値だった場合、同じ最小ボリューム位置(絞り切れない)でのグランドへの抵抗の比がHOT側の抵抗の比より小さくなり、結果的に音が小さくなるから。
ギターの方のボリュームとシールドを介して並列になるからね。
あと小さ過ぎるとまたそれはそれで色々面倒臭いことになる。
Bカーブがいいのはハイパスコンデンサを付けているからで、ハイパスコンデンサを付けてAカーブを選択するとボリュームの絞り始めがなかなか音が変わらないように感じられるし、また最小ボリューム位置での音量がより小さくなるから。
ハイパスの静電容量は単なる私の音的な好み。

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