2017/01/22

工具箱

よく使う工具は、めちゃめちゃ良いモノでなくていいのだけれども、或程度マシなモノがあった方がいい。
海外製でも金を出せば良いモノが日本でも買えるのだけれど、そんなに高くなくてちゃんと使えるモノとなると日本製のが色々ある。

多くの人は「日本製」という言葉に神秘的な幻想を見ているようで、日本製であれば即ちカッチリキッチリ高精度なクオリティであって海外製のものより良いモノであるかのような物言いをよく見かける。
勿論made in Japanだろうとウンコなクオリティのものは山程あるし、海外製のものでも当然カッチリした素晴らしいクオリティのものもある。
物事を簡略化して言うなら、金を掛けてクオリティに反映できるだけの技術がある分野では金を出せば良いモノができる可能性があるが、それだけの技術が無ければクオリティ向上の為に金を掛けることができない訳ですな。
そして技術があってもクオリティ向上に金が掛かるところに金を掛けなければクオリティが上がらない訳ですな。
他の条件が似たようなものならクオリティが高いものはクオリティの低いものよりも最終的に価格が高くなる可能性がより大きくなる訳ですな。
それで高クオリティのものを作り続けて会社の経営が成り立つのどうのとか、成り立つ社会的経済的土壌が存在しているのどうのとかはまた別の話だけれども、made in Japan が妄信的にも見える信頼を以て語られているのを見ると、その人達にはそういう土壌が日本を覆っていると思われているのかも知れない。
まあ実際その辺は分野にも拠るし、私には一般的なことはなかなか如何とも言い難く感じる。
但まあ、私もなんとなしには made in Japan ブランド好きの一人ではあるのだ。
舶来物もまあ好きなんだけれども。

特に工具に限って言うと、それなりにちゃんと使える丁度良いクオリティのものを探すと日本製のが丁度良い値段ということが多い。
日本の工具ブランドも色々あるけれど、例えばニッパーとかラジペンとかのああいう形のはkeibaとかフジ矢とかエンジニアとか辺りは安くて良いモノがある。
或はTOPとかTTCとかか。
KTCは少し高い価格帯のイメージ。
この中ではブランドとしては何故かフジ矢が一番好きなんだけれど、なんか買ってるのはkeibaが多い。

工具は今まで筆記用具等と一緒にモロゾフのプリンの空き瓶とかに突っ込んでいたのだけれど、結構工具も増えてきたので机の上が空き瓶やら空き缶やらだらけ。
つうことで、ここいらで一寸整理しようと、工具箱を買うことにした。
工具箱っつっても色々ある。
プラスチック製のなのか、鉄製のヤツか。
多段式なのか、小分けできるようになっているのか、山形か、只の四角い箱か。
大きいのか小さいのか。
色々迷って考えた結果、小さめの鉄製の四角い箱の缶ケースにした。
東洋スチールのT-320。
塗装はムラムラだし鉄板はもう少し厚い方が好みだが、強度はそこそこあるしファスナーの締まり具合等のツボは押さえている。
小さめのを2個買って使い分けるのだ。
鉄製で四角いので積んどける。
工具自体は箱の中にゴムシート敷いて平置き。
裸端子とかの簡易圧着工具が入る大きさだが大き過ぎて底の工具が取り難いというとも無さげ。
これで机の上を占拠していたもののうち、工具は幾らか片付いた。