河内和泉。
もうEighthは15巻まで出たんか。
光陰矢の如しというか。
機工魔術師の終盤が余りに面白かったこともあって、機工魔術師が終わってEighthが始まった頃は「前程ではない」と思ったのだけれど、Eighthも途中からすげー面白くなってきた。
そういや機工魔術師も最初はそれ程ではなかったんだよな。
しりあがりなんだよな。
河内和泉とか荒川弘辺りは中高生ぐらいの頃に読んどきゃよかったと思う。
そうしたら私ももう少しマシだったと思うんだ。
私は今よりももう少し馬鹿だったので、例えば勉強とかダサいと思っていたし、努力を目的とした努力しか知らず、従って努力は間違っていると思っていたし、何かを選べば他を疎かにすることが許されると思っていた。
然しアレは、ちゃんと考えて全部を努力するということを教えてくれる漫画だと思うんだ。
だからちゃんと葛藤があって、そこが面白い。
何か選択したり決定したりするにしても、どっかから借りてきた独善的で独断的な正しさを振りかざすようなことはなくて、心地良い。
「二兎追うものは一兎をも得ず」とか兎もまともに追ったことないクセに知ったような口を利く連中の言うことを正しく無視して、ちゃんと考えて疑って二兎追えということを教える漫画だと。