2015/12/07

地図が無い

深夜、ミルクを切らしていることを思い出して近くの24時間スーパーにカブ(二種原チャ)で行こうと思い立つ。
ミルクが切れているだけなら別に明日にすればいいのだけれど、イッペン深夜の車の少ない道路をチンタラ自分のペースで走ってみたろうかと。
たまには大阪のマナーの素晴らしい道路事情に苛つかされることなく運転するのもいいだろうと。

財布と鍵ばかりを持って家を出る。
スーパーでミルクと卵を買って家路に就く。
家のすぐ近くまで来て、もう少し深夜の道路を堪能してみようと思い立ち、家の前を素通りして、普段余り行かない全く地理を把握していない方面へ繰り出すことに。
私は方向感覚に関してはそこそこのもの(だと自分で思っている)なので、まあそうそう簡単に迷うこともないだろう、と。
ゆうても大阪ですし、適当に走ってもサイアクどこかには着くだろうと。

と適当に走っていたら10分もしないうちに道はくねくね曲がるし先細りになってくるしアップダウンは激しいしでソッコーで方向感覚を失う。
まあサイアク来た道を戻ればいいし、でも来た道戻るメソッドは最後の手段だな、などと思いながらそのまま走り続ける。
あとGoogle Mapとかあるし・・・ああっ!すぐ帰るつもりだったから財布と鍵しか持ってきてない!
自分が無意識的にGoogle Mapを当てにしていたことに思い至って急激に不安になる。

そして迷う。

既にかなりの時間、当てずっぽうに走っている。
迷い始めの最初の頃は大きい道路や線路に突き当たるようにできるだけ一定の方向へ走るようにしていたのだが、不安が大きくなるに連れできるだけ家から遠く離れてしまわないようにグルグル回る感じで走る。
看板など見てもなかなか知っている地名に出会わない。

まあガソリンは満タンだしどうしてもダメならコンビニで地図でも買えばいいしなどと思いながら走っていると、広域の地図が設置されているのを発見する。
今思ってもなぜそこに地図が要るのか、誰が見ることを想定してそこに設置されたのか判らないようなところにあったのだが、お陰で助かった。
地図を見るのは一寸ズルをしているような気分にならないではなかったが、そうも言ってられないのでカブを停めて近寄って見てみると、家は意外と遠くない。

地図で現在地と方向を確認して10分ぐらい走ってると、知ったところへ出る。
そこから更に5分ぐらい走って家に至る。

いやあ、帰ってこれたね。
2時間ぐらい迷ってた。

やっぱ初めてのとこへ行くならGoogle Mapか地図の類は要りますよね、という話。