2015/05/28

牛乳のおもひで

私の幼い時分、梅田の阪急百貨店の最上階には、食券を(対面販売で)買う感じのレストランというか食堂というか、みたいなのがあった。
そこは多分、最上階のフロアの半分ぐらいを占めていたような気がする。
私の幼い記憶が正しければ、最上階に上ってその食堂に至るまでの間に幾つかの他のレストランがあって、その中の一つには黒っぽくて店の中が見えない感じの店構えの高級中華の店があったように思える。
子供ながらに「ここは高いトコ。子供が食べて美味しいようなものは無いに違いない。」というようなイメージを持っていた。入ったことないのに。

で、件の食堂に戻るが、その食堂の出入り口付近、食券を買うトコの左手側だったと思うんだけど、そこにバーカウンターがあって一寸良い牛乳が飲めた。
UMEEEEEE!と思ったのを覚えている。
いつだったか私がそう言うと母が「まあ温度とかもあるんちゃう?」と私の期待したよりも素っ気無く言ったような覚えがある。
今思えばその食堂へ行く度に、そのバーカウンターの店の前を通る度に、私がその牛乳を褒めチギったり物欲しそうに眺めるのを少し決まりが悪く感じていたのかも知れない。


まあそんな幼少期の体験の影響もあるんだろうが、今でもたまに高い牛乳を買ってくることがある。
瓶のヤツとか。

で、最近ジャージー牛乳がなんか安かったので買ってきた。
冷蔵庫から出してきてコップに注いで、暫く置いて良い温度に戻し、飲む。
UMEE...あれ?そうでもない。
もうUMEEEEEE!の口の形になってたのに。
よく見ると加工乳だった。
加工乳だからといって味が落ちるというものでもないとは思うのだけれど、普段との違いといえばそこに一番目が行く。
まあ取り敢えず生で飲んでUMEEEEEE!体験をするのは諦めて、紅茶に入れてみる。
ここ数年の好みの傾向としては普段飲みの紅茶には低脂肪乳なんだけど、たまには特濃に淹れた紅茶に脂肪分の高い牛乳ってのも口が変わって好い。
で、飲んでみたけどイマイチ。
他にもコーヒーに入れてみたりカクテルにしてみたりしているうちに無くなってしまった。
結局ガッチリマッチする使い方が分からずじまいだったけど、そういえば料理とかに使えば生クリームの代わりになったりしたかも。

ということで、やっぱ美味いものはそれなりには金が掛かるんですかね、という食い倒れの話。

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ジントニックのレシピメモ:
ボンベイサファイアとライムをシェイク、トニックは抑えめでステア。
それだと未だ微妙にボンベイサファイアのカドが立つので、最後にオレンジビターズを1dash加えると全体が馴染む感じがするが、ボンベイサファイア感は減る。
ロックとか精々シェイクまでだとボンベイサファイアのアタックは良い感じだけど、何かで割るにはビフィータかタンカレーの方がスッとまとまり易い気がする。

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そういや昔、「北斗」とか何とかというラーメン屋が阪急三番街にあったように思う。
Kiddy Landの近くで多分今ナカイ楽器があるトコらへん。
味噌ラーメンだったかね?濃い系の濁ったスープだったかと。
両親は好きだったが幼い私にはそれ程でもなかった。
大きめの、慥か作り置きっぽいおにぎりがあって、私はそっちの方が好きだった記憶がある。
但、食べ切れなかったと思う。
その後三番街の改装に伴って三番街内で移転したけど味が落ちたとかいう話で結局行かなくなり、今では多分もう無い。
今、ふと思い出した。