最近埼玉ばっか行ってるぜ・・・。
もうちょい観光地とか行きたいね。
ってことで、埼玉行ってきた。
行きしなに秋葉原に寄ったけど、未だ雪残ってんのな。
埼玉で一泊して帰る。
帰りは時間があったので上野に寄って国立西洋美術館へ。
モネが来てた。
未だ陽があるうちだったのだけど、年寄りを中心に結構人が多くて、良い具合の位置に立つと人の頭を見るばかりなのが少々辟易しないでもなかったけれど、展示内容はとても素晴らしかった。
もうちょい高いとこに置いて呉れるかすると皆がちゃんと離れたところからも観れて幸せになれそうなんだけど、まあ高いと見上げるのが辛かったりするのか。
もっと人の少ない時に行くといいんだろうな。
私はあんまし絵とか観ないので判らんのだけれど、モネの絵って或一定以上近づくとなんか一気に魔力が落ちるように思える。
なんか絵の具がゴテゴテ塗りたくったあってごちゃごちゃしてるところがあったりなんか手抜きみたいに見えるところがあったり、まあなんか汚いんだよな。
あれ?と思う。
でも或一定以上離れて観ると、すっげーリアルで説得力があって、吸い込まれそうになったり落ちそうになったりして一寸洟とか色々垂れそうになる。
絵に関しては私の全然語彙を持ち合わせてないことが残念でならない。
今まで印刷物とかでしかモネは見たことがなくて「モネとかビミョー」と思ってたんだけど、今日実物を目の当たりにして考えを改めざるを得なくなった。
おお、こいつはなかなか心地良い改悛だ。
やっぱちゃんと実物観ないとな。
因みにあんまし離れ過ぎてもイマイチなんだよな。
なんかいい位置があるんだよな。
他の人の絵はそんな観る位置にシビアじゃないと思うんだけど・・・これはモネに特有なものなのかね。
モネ以外の印象派っぽい絵も同時に展示されてたけど、観る位置に拠って感動が大きく変わる訳でもなかったんだよな。
今までそんな経験も無かったし。
これはもう一回行って観てもいい・・・けど慥か3月初旬までだったんじゃなかったかな。
まあ生きてりゃそのうち観れるだろう。
モネを観たあと、常設展の方へも行く。
幾つか感じ入った絵もあったけど、バラエティ豊かだと脳が付いて行かなくて不可ない。
絵を観ることに慣れてないんだよな。
私は一寸美術館とかに通った方がいい。
ええと・・・シエスタがどうのってヤツとその近くの人物画のうちの一枚と、あと想像で描いた古代ローマみたいなヤツが特に面白かったと記憶している。
あと船のヤツとロダンのバプテスマのヨハネ像。
あー、一寸は美術の勉強でもすべき。
宗教画とかは知の考古学的な感じで面白い。
例えばサロメがブヨブヨだったりしてさ、その絵の描かれた当時の人にはそういうふうな解釈がアリだったのか、とか。
あと作中人物の着けている装飾品とか、絵の中にぶっ込まれてるサイドストーリー的なヤツとか。
あとムンクのリトグラフのを観ていたたまれない気分になって出てくる。
東京駅へ。
東京駅でわざわざドリップした温い色付き白湯と只不味いクッキーを買って、新幹線に乗ってそれらの可食部を口の中へ、可食部以外をゴミ箱へそれぞれ投棄して帰る。