2014/11/10

ES-339: ポットその他交換

200gの焼き肉が重い。
胃がさ。もうさ。

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ギター。ES-339。
少し前の話だけれど。

CTSのポット。
30年前とかならまだしも今日の電子部品としては耐久性も並以上ということはなく、電気特性もビミョウ。そして値段ばっか高い。
なんでギタリスト共はこんなものを有難がってるんだ!
アメリカか、アメリカがそんなにええのんか、ほんならお母さんもう知らん、アメリカさん家んトコの子になったらええねん、でお馴染みの。
但CTSはギター用のポットを色んな種類出してるので、回転トルクだとかシャフトの高さだとか選べる点は良いんだけど。

古いギタリスト達にはGibson御用達のCTSのポットは残留抵抗の大きいことでお馴染みだったが、最近のGibsonは一応残留抵抗対策品を使ってるっぽい。
つうかそもそもCTSがもう古いタイプのポットを作ってないっぽい。
古いタイプの残留抵抗の大きいのは、その所為でボリュームMAXでも高音が落ちるんだが、ギタリスト共はそれでCTSはやっぱ違うねウォームで良いと吐かし、また近年の残留抵抗対策品を使ってはCTSはやっぱ違うねヌケが良いなどと吐かす。
あと全体的な抵抗値の精度も悪いけど、それはまあギターでは大した問題にはならない程度。
でも耐久性のイマイチさはどうにもならない。
使用環境とか使用頻度に大きく左右されるんだろうけど、私の場合、大体2-3年もすればガリが出るようになる。
夏暖かく潤っていて冬涼しく湿気の少ない我が家でケースにも入れず大体毎日弾く感じの環境。
ガリが出始めたらつまみをグリグリ回して一時的にしのげる場合もあるが、所詮一時しのぎに過ぎないし、それでしのげない場合もある。
まあそもそもポットなんざ消耗品なのでガリが出たらソッコー交換という態度で挑むべきなんだろうけど、セミアコはポットの交換がすげー面倒臭えんだよおおおおおおお!
てことで私のES-339はもうずっとガリっ放し。

で。
或日、ノブを交換したくなってきまして。
ローレットの押しこむタイプのシャフトの場合、ノブの交換だけでポットにダメージが行くので(クソがぁ!)あんましホイホイ交換できないんよね。
でも近頃頻繁にボリューム操作するようになってきたので、元々ハットノブ着けてたんだけどこいつをスピードノブに交換しようと思ってさ。
スピードノブの方が直径が大きいので、少ない力で細かい調整がし易い。
で、元々のハットノブを外して新しいスピードノブを付けたんだけど、なんか違和感が。
取り付けたスピードノブを外して見てみると、シャフトがなんか微妙に傾いてる気がしたんよね。
なのでシャフトのスリットにマイナスドライバー突っ込んだら力を掛けるでもなくシャフトがポッキリ折れとる!
多分ハットノブを外すときに疲労で折れてたんだろう。
おっしゃー!これでもう後戻りはできなくなった!面倒臭いとか言ってられなくなった!
ポットを交換するぜ。

新しいポットを何にするか、一応色々悩む格好をした結果、やっぱし信頼と実績のTOCOSのにする。500kΩ。
まあギターに空いてる穴の径からして、交換部品として楽に手に入るものを探すと選択肢は実質TOCOSのφ24のかCTSかぐらいしかないので、CTSでないならTOCOSなんだけど。
TOCOSならまず2年でガリが出始めるということはないだろう。
一番の悩ましいところはシャフトがソリッドなのかローレット付きのスプリットタイプなのかというところ。
TOCOSのを使おうとするとソリッドシャフトしかない。
然しソリッドシャフト用のノブは、コレと思うイカしたものが無い。
イカす見た目のスピードノブとかはスプリットシャフト用のものばかり。
CTSの残留抵抗対策品ならスプリットシャフトだしTOCOSのと音的には(少なくとも2年ぐらいは)変わらないだろうが、また2年後とかに交換しなくてはならないのは矢張り面倒臭いし、あと値段も高い。
ってことでTOCOSにしてノブはまあ後で考えることに。

ポットを換えるにあたって配線材等も総取っ換え。
ピックアップから出てるケーブルはそのままだけど、それ以外は全てちゃんとしたシールド線にする。
元々も一応昔ながらのGibsonのシールド線だけど、全てじゃないし、シールド効果もガチでノイズ遮断しにかかってるシールド線よりは弱そう。
以前アコギをフルアコ化したときに内部配線を全てシールド線にしたところ意外な程ローノイズだったので今回もやってみたんだけど、結構効果あったっぽい。

ジャックも、未だ死んではなかったが接触不良が出てたので交換する。
Neutrikのロックタイプにしたかったんだけど、木加工が要るのとネジ留するには木の厚みがビミョウに頼りなかったので止す。
第二候補としてSwitchcraftのフルカバー版があったのだけれど、それは首の長さが足りなかったので不可。
くそう、首の長いタイプか。
てことで、Switchcraftの首の長いタイプのが1個余ってたので、そいつを取り付ける。

トーン用のコンデンサは0.022μF。
元々のは同容量のセラコンだったけど、メタライズドポリエステルの黄色くて四角いヤツに交換。
Fuzz作った時に余ったヤツで、ユニバーサル基板に取り付けるのは良い感じだけどギターに取り付けるにはビミョウにやり辛いヤツ。
ハイパス用に510pFのPP。大量に余ってるヤツ。

ピックアップ切り替え用のトグルスイッチは元のを使った。
丁度良い交換部品が手元に無かったので。
一応端子だけ拭いといた。

あとリアピックアップのカバーを外す。
Marshallに繋げた時にガリっとした音にするという目的もあるけれど、まあぶっちゃけ半分ぐらいは見た目ですな。ジミーペイジのマネですな。
昔Gibsonのピックアップのカバー外すのには結構手間取った記憶があるんだが、今回は割とあっさり外れた。
カバー固定用の半田もロウも昔より少なくなってて外し易くなってる。

序でにエスカッションをESP製のからGibson製のに換える。
ESP製のときはビビリがあっただが、Gibson製のにすると大丈夫だった。
あとGibsonのに付いてくるネジな。
アレ100%折れる。
まあ私が、ネジ穴のナメてしまうのを防ぐ為にネジ穴にアロンアルファを流し込んで固めてる所為もあるんだけど。
1本、木の中で折れて泣きそうになる。
ドリルでネジの上から穴開けてネジを抜いて、その穴を硬いパテで埋めて、パテが固まったらネジ穴を開け直す。
なのでGibsonのエスカッションを取り付けるときは新しいステンレスの木ネジを用意しましょう。

まあそんな感じで。
ピックアップカバー外したり色々やってるのでポット交換のみが音に与える影響がどの程度だったのかを知ることができないけれど、カバーを外してないフロントピックアップの音を聞く感じではあんま変わらんかと。
今回の改造で直前の状態に比べて全体的に少しハイが出るようになってノイズも減ったが、今回の改造だけを取ってどれがどういうふうに影響したのかを断定することはできない。