2005/09/28

秋雨

しとしとと雨。
秋の雨の美しく芳しいこと。
気温も悪くない、ふらりと外に出たい気分。
然し私の住んでいる地域には散歩するようなところは無いし、こんな時間にふらりと寄れる店もない。
一寸小マシなバーとかやれば結構儲かりそうなのだが。誰かせぬか。せぬな。
こんな町では一寸は気の利いた店にでも行くにも車の免許が要るなあ・・・って、酒呑むんなら運転できねーし。
家で独りマッカランをチビチビやることにする。
窓を開け、冷たい空気に触れ、雨の匂いを嗅ぎながら。
そして向かいのマンションの廊下の明かりが見えるだけのクソみたいな風景を目前に押し付けられながら。

「あなたは孤独ですか、寂しいのですか。」
「ええ。素的な孤独、寂しいこと、何か、美しくもある。」

ギターを抱え、雨になる。
只奏でる。

私は酷い面をしているに違いない。