2008/08/22

市長選挙

ここ二日間程涼しい。
湿度が低く風もある。
このくらいが夏らしい生活ができる環境だ。
今や都市部の夏は一昔前の「夏」とは違った存在だ。
どうにかして都市部を涼しくすることはできないのだろうか。
まあできるんだろうけど、こういうのは政治家の腹を肥やさないんだろうな。

大阪箕面市に行くと、市長選挙を近々やるらしく、大音量の選挙カーが走り回っている。
私の居た場所の所為で、一日中聞こえていた。
皆自分の名前を連呼するか、さもなくば「暮らし易い町作りを目指します」的な当たり前のことを言うだけで(それを目指さないと明言する者は政治家なんざさっさと辞めて鷹の爪団にでも入ってしまえ)、誰一人として政策の話をしない。
驚いたことに一日中聞いていても少しもしないんだ!
あと「選挙に勝たせてください、お願い」とか。
つまらないギャグで言っているのでなければ阿呆だ。
これは立派な騒音公害だ。
ガソリンの無駄遣いでもある。
公害でしかない。
流行の馬鹿げたふうな言い方で言うなら、「これは習慣化されたテロ活動だ」。
これは政治活動とは全く無関係な振る舞いであり、警察は暴走族を取り締まるのにこれを取り締まらない理由は無い。
而も誰も政治に何一つ期待することができないような国作りに積極的に貢献している訳だ。
選挙ばかりが政治参加ではないことは私はいつも言っているが(因みに程度の低い政治家や政治理論家は市民の政治参加を選挙に限定したがるものだ。私も程度は低いがそれに比べれば一寸はマシということか)、その選挙にさえ行く気を無くすように仕向ける努力がここで為されている訳だ。
残念ながら、今や「政治」と言っても「駆け引き」という程度の意味にしかならない。
そんな「政治」は鉤括弧の中に閉じ込めて捨ててしまえ。

選挙カーを走らす時間があるなら、その時間を使って、例えば都市部の気温が上がり過ぎないような町作りについて少しでも勉強したり議論して欲しいものだ。