2020/10/12

Steinberger Spirit を使い易くしたい

チョイとスタジオへ、というにも何かと大荷物になりがちな私のこと。
大分前に、Steinberger の現行廉価モデルであるところの Spirit の白黒のダサいヤツがすげー安くなってたので、荷物減らすのに良いわと思って買ったものの、設計として所々使い難いところがあるし、その上で色々と製造上のクオリティが低くて結局殆ど使ってなかった。
でも勿体無いのでどうにか使えるようにならんかと。

まず、Steinberger のギターは、そのままだとダブルボールエンドの専用弦を使わなければならない。
而もその専用弦が高い。
これは Steinberger 純正の「普通の弦が使えるアダプター」みたいなのが 3,000円 ぐらいで売ってるので、それを買ってきて取り付ければ解消できる。
或はサードパーティ製の交換部品で普通弦が使えるようになるものも 1,000円 ぐらいからあるので、それを買ってきてもいい。
私は純正のを付けて、普通の Elixir 弦を張っている。
弦交換に六角レンチが要るようになるのがデメリット。

チューニングはボディエンド側のローレットネジを回してチューニングするんだけれど、これが固いし持ち難いしで、めっちゃチューニングし難くて微妙なチューニングも合わせ難い。
これはローレットネジにM3用の PTFE(テフロン)ワッシャーを挟めば多少マシになるけど、それでもチューニングは一苦労。
指の太い人とか握力の弱い人とかは多分めっちゃ大変だと思う。
PTFE ワッシャーは Monotaro で 12個入り で 450円 ぐらい。
私は廣杉の M3 用、外径7mm、厚み1.0mm のものを使っている。

弦高調整やオクターブチューニングが独特で、めっちゃやり難い。
がんばるしかない。
但し一度調整してしまえば、結構ガッチリ固定できるし、多分勝手に動くことは無さそう。

ボリュームの位置がすげー邪魔。
大体位置的にはストラトのボリューム位置ぐらいなんだけど、私はこの位置にボリュームがあるのがすげー嫌なのです。
而も Steinberger ではストラトよりボリュームノブの高さがあるので、輪を掛けて邪魔。
私は普通のストラトでもボリュームに指が当たるのを嫌って、大体ボリュームをトーンの位置に移設したりするんだけど。
ボリュームを外してトーンの位置に移設する。
トーンは無し。
元々のボリュームが付いてた穴は、穴を広げて Push-ON の押しボタンスイッチを載せて Kill Switch にしている。
因みにポットは私お好みの TOCOS のポットで B1MΩ、1000pF のハイパス付きで、硬めの音質を目指している。

センターのシングルコイルピックアップの出力がめっちゃ弱い所為でピックアップ切替時に変な感じになるし、それを解消しようとしてピックアップの高さを上げるとピッキングに干渉して弾き難くなる。
ピックアップセレクターの配線を変えてしまう。
最初はセンターを外してしまって 3ポジションのテレキャス用のピックアップセレクター付けたらいいわ、と思ってたんだけど、セレクターが載ってるところのボディの板厚が結構ある所為で、セレクターのノブ取り付け位置までの首が長いタイプのセレクターでないと駄目で、そういうタイプの 3ポジションセレクターを探し切らずに、セレクターごと交換というのは諦めた。
つうことで:
1. リア
2. リア+フロント
3. フロント
4. リア+センター+フロント
5. リア+センター
というふうに、センターが単体で鳴ることを避けた配線にした。

色がクソダサい。
アルミ粉顔料のシルバーで塗装したろうと思って塗料を買ったけど、下処理とか面倒臭くなってきたので放置。

ネックがゴン太。
スペックシート上は 60's Slim taper D Shape ってことになってるけど、Gibson の 50's Round Shape より太い感じがする。
Epiphone の Les Paul SL もスペック上は 60's Slim taper D Shape だけど実際握ると太めなんだけど、アレより更に厚みがある。
一寸削ったけどあんまし変わらんかった。
もうちょい大胆に削る必要があったか・・・。

フレットがうんこ。
大体私は1弦の弦高を若干低めの 1.3mm @12フレット ぐらいにしているんだけど、この高さだとビビりまくるし、押さえているフレットより高い音が出たりする。
ちゃんと擦り合わせが全然できていない。
ネックもベコベコだし。
擦り合せする?
と思ったけど、ここはもうフレット交換したれ、と思って、自分でフレット交換に挑戦してみることにした。
以前 Epiphone Casino でフレット交換しようとして上手く行かず、結局知己のリペアマンに泣きついたことがある。
然し今は YouTube もあるしネット上にも情報は山程転がってる。
大丈夫。私なら大丈夫。
まあ元々使ってないギターだったし、失敗してもそんなには惜しくない。
最悪フレットレスギターにすればいい。
ということで、JESCAR のニッケルシルバー #58118(超ジャンボフレット)24本入り を Soundhouse で買ってみたものの、そういや Steinberger は 0フレットがあるので 25本 必要だということにフレット抜き終わってから気付き、追加で 24本入り をもう1パック買う羽目になる。
フレットを抜いて、フレットの溝周りに Loctite の 420(超低粘度瞬間接着剤)を流し込んで固める。
HOSCO の 406R 用のサンディングブロックにサンドペパーを貼り付けてネックが真っ直ぐになるように面出しをする。
めっちゃ削らんといかんかった。
ネックが真っ直ぐになったらフレット溝に残っている樹脂や接着剤をノコギリで掻き出す。
オルファの古い便利のこ(もう売ってない)の刃厚が 0.45mm で丁度良い感じだったので、それを使う。
フレット溝の深さが全部違うし全体的に深過ぎる・・・。これ手作業でやってんのか?
エアダスターで溝に残った削りカスを吹き飛ばす。
ネック塗装も剥がす。
ヒートガンで温めながらスクレーパーでペリペリ捲って行く。
(このときにネックを削った)
フレットを打ち込んで、フレットエンドを強力ニッパーで一旦切れ込みを入れてからペンチでグリグリ曲げて金属疲労で折る。
喰い切りを買ったらよかった。
フレットエンドをヤスリで整えて、指板とフレットにマスキングテープを貼り、ボディも紙とかでマスキングして、以前 ES-339 のネックを補修した時に使って余ってたエポキシをネックに塗って塗装の下地にする。
エポキシを削って整形してラッカー塗装。黒2回、クリア10回ぐらい。
フレットのマスキングテープを剥がして、HOSCO のサンディングブロックにサンドペーパーを貼って擦り合せをする。
思いの外簡単に削れてしまって、超ジャンボフレットが普通のジャンボフレットぐらいになった。
ビビリを避ける為、1弦側の19-24フレット辺りをほんの少し多めに削る。
フレットエンドをキッチリ整形して#600のサンドペーパーで角を均す。
#800-1000ぐらいの耐水ペーパーでフレットのクラウンを出す。
コンパウンドでめっちゃ磨く。
指板とボディのマスキングを剥がし、ネックの塗装も軽く削ったりコンパウンドで磨いたりする。
組み立てて弦を張ってトラスロッドやらを色々と調整して完成。

1弦を 1.3mm ぐらいの弦高にしても普通にビビらない。
1.0mm ぐらいでも、流石に響きは悪くなるけど全然イケる。
フレット交換、結構ちゃんとできたみたい。
0.010 のセットの弦を張って、めっちゃ速弾きできる。
普段は他のギターでは大体 0.011 のセットを貼ってることもあるし、ガチのジャンボフレットが載ってるギターは他には持ってないので、めっちゃ軽い力で弦を押さえられる感じがする。
音も、以前は若干モヤッとしてたけれど、それが結構ハッキリした硬質で粒立った音になって、速く弾いても音程が潰れてしまわず割と聴き取れる。
ジャンボフレット、気に入った。
但、1弦側のフレットエンドを少し多めに削ってしまって、たまに1弦をラフに押さえてプリングしたときにとかに勢い余って弦がフレットの外に行ってしまうことがある。
ちゃんと押さえれば問題無いんだけど・・・。

つうことで、スタジオに持って行こうと思えるぐらいにはなった。

余った23本のフレットは他の安ギターにでも付けよう。
安いギターは、買ったときは良い感じでも耐久性が低い部品が使われてたりするので、フレットも割とすぐ削れてきたりするんよね。
Squier の Duo Sonic のフレットがそろそろ削れて来てるし、Ibanez の S も買ったときからフレットが気に入らなかったし(24フレットあるので1本足らんけど)、Danelectro の Shorthorn もフレットが低めだし・・・。
全部替えちゃう?

あとはストラップの抜けを防ぐ為にストラップピンを Gotoh の EP-B3(でかいストラップピン)の黒に交換しようと思うんだけど、Steinberger はストラップピンが 3個 付いてるのよな。
ボディエンド側に 2個 付いてて、それで床に置いたときとかにバランス取れるようになってる。
でも EP-B3 は2個入りなんよな・・・。
取り敢えず HARRY'S のヤツでも付けとくか。

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Soundhouse
HOSCO TWSB-3
HOSCO TWSB-3
JESCAR #58118
JESCAR #58118
HARRY'S STRAP RUBBER
HARRY'S STRAP RUBBER
GOTOH EP-B3
GOTOH EP-B3

2020/10/11

人事権と国体権威主義

自由民主党は、現在の中国共産党の在り方に強い憧れを抱いている。
国民ではなく党の指導者が国家の理想を策定し実現するべきである、という理念を体現している中国共産党と体現しようとしている自由民主党という関係である。
日本を今の中国のような国にしようとしている。
そう意識しようがせざろうが。

民主主義の基本的な理念としては、国家やその諸権力は(主に法によって)国民の権利や自由や幸福の追求等々を担保する為の力である筈だった。
然し今や、権力は主に権力自身の維持と集中の為に使用されることを良しとしてしまっている。

勿論今までにも権力が権力自身の維持と集中の為に使用されてきたことはあった。
民主主義の基盤への挑戦の歴史である。
最近のマイルストーンとしては、小選挙区制、小泉純一郎内閣、(特に第二次)安倍晋三内閣と菅義偉辺りか。
それまではナイショでバレ難くいようにやってきたことが、第二次安倍晋三内閣-菅義偉官房長官の時代に明確に「良し」とされ白昼堂々と行われるようになってきたように感じられる。

自由民主党は、自分達の理念に反対するような思想や言論を如何にして封殺できるのか、ということについて今までもずっと色々と試みてきた。
党の見解に反対する見解を持っているということが党にバレることのリスクを引き上げることに因って、(今のところの日本では)表面上は「表現の自由」が存在するような風を装いつつも反対意見が出辛い状況を作ることに、特に菅義偉の尽力に因って、次々と成功してきた。
菅義偉のこれまでの実績を考えると、日本学術会議会員の任命拒否は起こるべくして起こったものだ。
それが非常に分かり易かったので、人々の目に留まっただけだ。
でもこんなもんじゃない。こんなもので終わりな筈がない。
そうすることを明確に良しとしていて実際に過去にもそうしてきた人物が総理大臣をしていることを考えると、日本における表現の自由に纏る環境は、今後も更に悪くなっていくのは目に見えている。

信じられないかも知れないけれども、この人達は選挙で選ばれた人達なのだ。
選挙制度に重篤な欠陥があり、それがずっと放置されているとはいえ。
或程度は自分達で選択したことなのだ・・・。

今は未だ、表現の自由を表面的には尊重している風を装ってはいるが、そのうちそれを鼻で嗤っているのを隠さなくなるだろう。
党の見解に反する表現をするつもりなら当然反逆のリスクを負って然るべきだと言い放つ日が来ても、もう誰も驚きはしない。
つうかあいちトリエンナーレにまつわる、折角企画は良いのに芸術や表現の自由の勘所をチョイチョイ外してくる所為でイマイチ応援し切れない人達と勝手に日本人の心を代表して勝手に日本人たる尊厳なるものが脆弱で軟弱なので簡単に傷付くものだと喧伝し回っている人達とその他大勢の外野との泥仕合を見ると、絶望的なことに政令指定都市の市長レベルならもう既に口に出してしまっている人間も複数居ることが分かる。彼らは自由民主党の党員ではないけれども。

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名古屋は、アレはもうどうしようもないけれど、大阪もタイガイやねん・・・。

2020/10/10

スーパーギタリスト

スーパーギタリストが死んだ。

タッピングの生みの親・・・かどうかは議論の余地があるらしいが、少なくとも1つの奏法として成立させ、その可能性を世に知らしめた最初の人ではあった。
Edward Van Halen に因ってタッピングの技術が確立された1978年以降2000年より前には未だ、タッピングという奏法はジャンボフレットが打たれたテクニカル系ギターに細い弦を低めに張ってフラッシーなソロを弾く人達用のもの、という認識だったように思われるが、喜ばしいことにこの2020年の現在ではギターの奏法と音楽のジャンルとの組み合わせについての思い込みという垣根は取り払われつつあり、その結果全てのギタリストにとって必ず習得しなければならない技術の一つになっているように思える。

タッピングが、見た目が派手で飛び道具的でトリッキーな雰囲気を持った奏法であることから、そんな「軽薄な」奏法の親玉として認識される所為でよく忘れがちだけれども、彼はギタリストとしての地力故にスーパーギタリストの一人に数えられて尊敬を集めているのだ。
つうか彼が「スーパーギタリスト」の概念のオリジナルなのであって、他のスーパーギタリストとは彼に似た性質を持つ人のことを言う、と言っても強ち間違いではないと思う。

また初期には色んなパーツを寄せ集めて自分で組んで自分で塗装したものを使っており、機材イジリが好きな私としては親近感を覚える。
またその自作ギターが後世のコンポーネントギターやテクニカル系のギターの雛形となっていたり、彼の使う機材が後世の機材の発展の方向性を決定付けていたりする。

只のタッピングおじさんじゃなくて、色んな方向から見ても、ギター音楽界に対してマジで多大な影響を与えた人なのです。

私自身は彼から直接的に影響されたと言うよりは、どちらかと言えば彼に影響されたギタリストや彼に影響された音楽に影響された、ぐらいの感じである。
影響作用史的には私は孫世代ぐらい。
Van Halen の音楽は、私がギターを始めた頃には既に必修科目の教科書であり、真面目にギターに取り組むなら何曲かはコピーしておかなければならないような存在だった。
私は不真面目なのでそんなにはコピーしなかったけど。
そもそもそんなには好きでもなかったし。
CD も買ってたし嫌いということはなかったけど。
「Balance」がめっちゃ格好良かったり「Van Halen III」にガッカリさせられたりとか、思い出も無いではないが、Van Halen が直接的に私にとって重要な位置を占めているという訳ではない。
然しこんな私にも、彼の偉大さは身に沁みて知っている。
ギターを弾くのであれば、どうやったって彼の影響下に在ることになるのだ。
彼が、スーパーギタリストであった。

2020/09/21

最近の物欲

今年は物欲を掻き立てられたり掻き立てられかけたりするものが多い。

Pixel 4a。
要らん癖にアンインストールできないようなアプリが入ってない生 Android で、安心感とスペックを考慮すると安い。
けど今使ってる安くて古いスマホも全然使えてるしさして不満も無いしなあ。
ゲームもしないしスマホで何か作業する訳でもないし文章も書かないし、スペックが悪くても特には問題も無い。
今有るスマホでは USB で鍵盤繋いで音出す用途にはレイテンシーが酷くて使い物にならないのだけれど、Pixel 4a だとそれが改善する(と思われる)ぐらいかなあ。
あと eSIM が使えるのも便利で良いんだけれども。
結局買わず。

PS5。
光学ドライブ無しの Digital Edition が安い。買える。
PS4 と後方互換アリ。
でもなあ。結局使わんような気がするんよなあ。
PS4 もさあ。
PSVR の為に先んじて PS4 本体を買ったんだけど、結局 PSVR も買わず、大してゲームもせず。
色々とゲームを買ってはみたんだけど、マトモにクリアしたのは Witcher 3 のみ。
やっぱ私はゲームは向いてないんかなあ・・・。
そういやファミコンの時分から友人と比較してもゲーム下手やったしなあ。
つうことで様子見。
第2世代が出たぐらいのタイミングで再考する感じで。

Oculus Quest 2。
解像度が上がってパワーアップしてるのに安い。
Oculus Link ケーブルで普通の VR ヘッドセットとしても使えそう。
でもさあ。
Oculus Go は持ってるんだけど、結局たまに Amazon Prime Video を観るのにつかうぐらいなんよね。而も VR 作品じゃない普通のヤツ。
やっぱ時代は VR・・・つっても言う程 VR 時代が来てる感じもせんしなあ。
結局ゲームやねんなぁ。
やっぱゲームをせんとイカンのかね・・・。
あと Facebook アカウント必須とか鬱陶しい。
Facebook なんか厭でやってないんよね。
先ずやらんといかん程友達もおらんねやし。
あ、まあじゃあ捨てアカウント作ったらいいんか。
つうことで様子見。
Twitter・・・。
Twitter もちゃんとやるべきなのか。
でも多分私は人の気分を高揚させないようなことしかつぶやかん気がする。
「さっき唐突に、耳の奥にビッシリと亀虫の卵が産み付けられたような気分になった。卵が孵れば幼虫が信じ難い力強さで脳を穿孔して行く。食い破られた脳がグズグズに腐っていく。然し私はどちらかと言えば、脳の腐るよりも、その腐った汁が鼻から垂れるよりも、垂れた汁が服に付くことをこそ気にして居るナウ。」的な。

iPad。
ちょー古い iPad を持っててもう使ってはないんだけれど、そろそろ新しい iPad が欲しくなってきた。
主に Kindle 用にはなるとは思うけど。
鍵盤繋げて遊んだりしたい。
Apple Pencil も便利そう。
とか思ってたら新しい iPad が発表された。
新しい iPad はプロセッサが強力になった。
・・・ぐらいのもんで、コネクタも USB type C じゃなくて Lightning のままやし。
USB type C だったら買ってしまってたかも知れない。
Apple Pencil も第1世代にしか対応してないしなあ。
つうことで、次の iPad mini が USB type C になって、序でに安くなってることを祈ろう。
買わず。

まあそんな感じで。

2020/09/12

ES-339 のネック折れ修理箇所を強固にする

何年か前にネックを折ってしまった Gibson ES-339。
夏蒸し暖かく冬カラカラに涼しい我が家の過酷な環境の所為か、折れたところが開いてしまったり補修部品の当て木が剥がれてきたりして何度もリペアに出してた。
おかしくなる度にリペアに出すのも鬱陶しく思えてきたので、ミスったらネックごと交換するぐらいの覚悟で自分で直すことにしたのが一年程前。
折れた断面部分は Titebond で補修してあるのだけれどそれはそのままにしておいて、当て木をブビンガで作ってエポキシ接着剤で接着した。
半年ぐらいかけてチビチビ修理して、完成したのが半年前

何があった訳でもないのだけれど、最近になってなんとなしに強度に不安を覚え始めた。
ずっと使い続けていて、或時突如バキッと逝くかも知れない、という不安が ES-339 を手に取る機会を減らしている。
ということで、信頼性をより強固にする為に、もう一度補修し直すことにした。

当て木のブビンガとエポキシの部分をハンディールーターと切出小刀で削り落としてしまって、マホガニーの地を出す。
新しいブビンガで当て木を作り直す。
トラスロッドのザグリ穴がネック裏の削った部分から貫通してしまっているので、トラスロッドのワッシャーが入るようにブビンガの当て木に逃げをちょっと大きめに作る。
接着剤を付けずに一旦養生テープで当て木を固定して、トラスロッドのザグリにホットメルトを流し込む。
ホットメルトが固まったら当て木を外して、貫通してる穴からネック裏に出てきたホットメルトをナイフで削って整形する。

マスキングテープでバインディングとか指板とかヘッドとかを養生する。

ブビンガの当て木とマホガニーの接着面を荒し&脱脂して、エポキシ接着剤を両面に塗り込んで塗りたくって、当て木とネックをくっ付けて養生テープで軽く固定する。
因みに今回、この部分のエポキシはコニシの E250 を使った。
硬度と靭性のバランス的に丁度良さそうだったので。一寸硬度寄りだけど。
あと固めのエポキシ接着剤の中では木材への染み込みも少しだけ良い方なので。
前回は慥か何種類かを混ぜて硬化後の特性を調整してたと思う。

一週間放置。

エポキシが完全に固まったらブビンガを削ってネックと一体化するようにする。
前回の修理と同様にボリュートを大きめに作った。
周りの塗装も或程度削り落としておく。
あとトラスロッドのザグリのホットメルトも掻き出しておく。
ここまでは前回と大体同じ。

そしてここからが今回の目玉。
ガラスクロス。
補修分全体を覆うようにガラエポのFRPを貼り付けたら、もう一生折れないんじゃね?
大きめにガラスクロスを切って、エポキシを貼り付け部に薄く塗り込んで、ガラスクロスを貼り付けてマスキングテープで固定し、更に上からエポキシを染み込ませる。
エポキシが或程度固まってきたら余分なガラスクロスを切り落とす。
エポキシが固まり切ったら削って或程度整形し、表面を荒してエポキシを重ね塗りする。
これを繰り返してネックの形状を作っていく。
因みにガラスクロス用のエポキシは東邦産業のエポキシコートを使った。
気泡も入らずガラスクロスにちゃんと良い感じに染み込んでくれる。
硬度はそんなに高くないけど靭性は高い。
ホントはもうちょい硬度の出るヤツがよかったんだけど、なかなか少量では売ってないんよね・・・。
あと2回目以降の塗りは透明エポキシにカーボンブラック(炭素粉顔料)を加えて黒くしてる。

これで大分信頼性が上がった筈・・・。
ネックの根本が少し太くなってしまったけど。

ネックが整形できたら黒のニトロセルロースラッカーのスプレーを2-3回吹いて、上から透明を10回ぐらい吹くいて厚みを付ける。
ラッカーが乾いたら極細のコンパウンド&ワイプオールで死ぬ程磨く。
ドリルに付けるタイプのバフも使ってみたんだけど、なんかうまいことバフ掛けできなかった。

ネックが鏡面ぐらいピカピカになったらほぼ完成。

ダメ押しで、トラスロッドのザグリに半月ワッシャーを1枚入れて、それがヒタヒタにならないぐらいにエポキシを流し込む。
ネジ部にはエポキシが染み込まないようにめっちゃ注意する。
エポキシが垂れない程度に固まってきたら弦を張ってトラスロッドを調整する。
エポキシが完全に固まったら完成。

完成して未だ一週間ぐらいだけれど、安定している感じがする。
ネックの根本が少し太くなったのは普通に弾いていれば意外と気にならなかった。
但、ローコードのFとかで6弦を親指で押さえようとすると、今までより太くなったのが感じられる。

あとやっぱ ES-339 はカリンとした良い音出るわ。

2020/09/07

P-90 仕様の Les Paul のピックアップと回路を色々弄る

ピックアップ載せ替えたい病が発症する。

リア

P-90 仕様の Les Paul のリアピックアップを P-90 サイズのハムバッカー Dimarzio DLX Plus に交換したんだけど平坦な感じのサウンドと硬質でジャリつくハイが気に入らなくて、マグネットをセラミックからアルニコ 5 → アルニコ 2 → アルニコ 5 と変遷してきた。
セラミックだとハイが硬過ぎ、アルニコ 5 でも一寸ハイが硬くてアルニコ 2 にしたらハイは好い感じになったんだけど今度はパワー感が欲しくなってきてアルニコ 5 に戻して今に至る。
でもなんかアルニコ 2 のときより 5 のとき方が若干出力低くなってるような気がする・・・。
どちらもピックアップの高さを「丁度良い音が出る」ということを基準にしてセッティングしているので、もしかしたらアルニコ 2 のときの方がピックアップが弦に近かったのかも知れないけれども。
ピックアップの高さを「丁度良い音が出る」基準で合わせると、私のギターでこのピックアップという条件では、例えばボリュームを絞って行ってファズが歪まなくなるところがアルニコ 5 のときの方が大きいように思えた。
うーん、でもアルニコ 2 の方が、弦とピックアップの距離で言えば「良い音が出る距離」の範囲が広かったし、多分アルニコ 2 の方が 5 より弦から離してたと思うんだけど・・・。
音のパワー感は完全にアルニコ 5 の方が上なんだけど。

まあ兎も角。
アルニコ 5 のときで一番良い音が出る高さにピックアップを設定したときに、もうちょい出力が欲しかったし、もうちょいミッドレンジに身の詰まった感じの音が欲しかった。
普通の PAF 系のハムバッカーの音が欲しいのだ・・・。

コイルは変えられないので、磁力をパワーアップさせれば出力も上がりそう。
でも(磁力の強力な)セラミックのときの音は気に入らなかったんだ。
じゃあアルニコ 2 のマグネットと 5 のマグネットを重ねてピックアップに入れたらなんか丁度良くなんじゃね?と思い立った。
元々載ってたセラミックのマグネットの厚みが大体 5.5mm ぐらいでまだ深さに余裕があったし、Soundhouse で買った Montreux のアルニコマグネットが 1枚 3.2mm ぐらいなんで、多分 2枚 入る。

でも磁石を 2枚 重ねたらどうなるんやろう。
ネットで調べた感じでは、同じ2つの磁石を SN-SN みたいな感じで重ねたら磁力が一寸上がる(2倍になる訳ではない)、というような資料は出てきたのだけれど、N極同士-S極同士を重ねたときにどうなるのかの資料が見つからなかった。
多分 1枚 より 2枚 の方が強力になるのは間違い無いだろうけれども、どのくらい強力になって、而もそれがピックアップに組み込まれてこのギターに載ったときにどのような影響があるのか、私には大した予測ができない。
而も 2枚 の磁石の種類も違うのだし。
じゃあもうやってみるしかないよね。
何回「これが最後のチャンスなんですー」やる積もりやねん、でお馴染みの大阪都構想とは違って、やってヤバけりゃ戻せるし。
それに良くなるかどうか、幾ら予測ができないとはいえ、都構想に比べりゃ見込みはある。

つうことで、DLX Plus の裏蓋を開けてアルニコ 5 の上に 2 を乗っけてホットメルトで固定して蓋を閉める。
磁石 2枚 が丁度ギリギリ良い感じに収まるぐらいの感じだった。
で、セッティングして弾いてみる。

出力が上がってる。
普通のハムバッカーのハイゲインモデル程ではないけれども、多分「そこそこ高めの出力」ぐらいの感じ。
因みに今までのアルニコ 2 とか 5 とかの 1枚 では「若干低め」ぐらいの感じだった。
セラミックのときよりは少し出力低そうだけれど、弦とピックアップの距離で「良い音が出る距離」の範囲は今までで一番広い。
結構弦から離してもあんまりイナタい感じになり難いので、ピックアップの高さを下げめにセッティングすると出力も丁度良い感じになるし歪ませれば6弦ミュートもズンと効かせられるぐらいのローの質感。
「若干ハイミッド強めのドンシャリ」傾向ではあるが、ミッドレンジもそこそこ充実してるしハイも硬めではあるが硬過ぎない感じ。
私の好み的にはもうちょいミッドレンジが厚くてもいいかと思うんだけど、コレはコレでそこそこ使い易い音だしまあ良しとするか。

因みにトーンポットを Push-Pull のスイッチ付きポットにして シリーズ-パラレル を切り替えられるようにしてる。
パラレル時に片方のコイルが抵抗を通して GND に落ちるようにしたらパラレル特有のシャリ感が減って使いやすくなるんじゃね?と思って試してみたけど、小さい抵抗だと殆ど音が変わらないし、抵抗が大きいと電気的にシングルコイルに近づいてハムノイズが大きくなるし思った程は音が変わらなかったので、止す。
マグネットをアルニコ 5+2 にするとなんかパラレル時の音もそんなにはシャリつかなくなったし。

因みにスイッチ付きポットは Bourns の PDB183-GTR シリーズ。
型番は PDB183-GTR02-504A2(ソリッドシャフト、ハンダラグ、500kΩ、強めのAカーブ)。
以前 Mouser で買い物したときに一緒に大量に買った。
ソリッドシャフトでなくてローレットシャフトのなら Montreux が Bourns 製のものを扱っているので、日本でも手に入れ易いのだけれど、私はローレットシャフトが大嫌いなので Mouser とか Digikey で買わざるを得ない。
でも Mouser だったら Montreux の半額ぐらいで手に入った。
PDB183-GTR は私の愛用している TOCOS の RV24YN シリーズのポットに比べてトルクが弱くて手が当たるだけですぐ回ってしまうのが難点だけど、それ以外はまあ悪くない。
ポット部は普通のオープンタイプなので TOCOS 程堅牢ではないだろうけれど、造りはまあまあ良さげ。
スイッチの切り替えは割と重めで、Pull 時はノブを確っかり持って引っ張らないと不可ない。
因みにボリュームは TOCOS RV24YN の A500kΩ のまま。

TOCOS RV24YN にしろ Bourns PDB183-GTR にしろ、普通の Gibson Les Paul に付いてるポットより首が短いので、乗せるには木部を削る必要がある。

トーンのコンデンサは 0.022μF のものから 0.039μF のものに交換した。
トーンを絞ったときにより下の周波数からカットされるようになるので、ムームー感が強くなる。
まあトーンは殆ど使わないんだけど。

ボリュームに 510pF のハイパスコンデンサを付けてるのだけど、直列に 10kΩ の抵抗を入れて、ボリュームを絞ったときのハイパスのギラつきを少し和らげた。

フロント

序でにフロントも P-90 → Gibson mini humbucker → Seymour Duncan P-90 Stack → Gibson mini humbucker となってたのを P-90 Stack に戻した。
P-90 の見た目が気に入って P-90 モデルの Les Paul を買ったのに、ミニハムにしたら一寸ダサく感じられる・・・。
因みにミニハムは Firebird に載ってるヤツじゃなくて Les Paul Deluxe に載ってるポールピース付きの方。
音に関しては、ミニハムだと普通のハムバッカーというよりは Fender 系のシングルにより近いような音で、ローがスッキリしててブーミーにならないクリーンな使い易い音なんだけれど、もうちょいモッコリした太くて力強い音が欲しくなってきたので P-90 Stack に交換することにした。

以前 P-90 Stack を載せてたときに ON-ON-ON のミニスイッチをリアのトーンポットと交換で載せて パラレル-スプリット-シリーズ の切り替えができるようにしてたけど、以前ミニハムに載せ替えたタイミングでそのミニスイッチを Push-Pull のスイッチ付きポット(PDB183-GTR)に交換し、リアの シリーズ-パラレル 切り替えに充てた。

今回フロントを P-90 Stack に載せ替えるに当たって、フロントのトーンポットも PDB183-GTR に交換して、P-90 Stack の シリーズ-パラレル が切り替えられるようにした。
P-90 Stack はスプリットの音が一番 Gibson P-90 に近いんだけど、スプリットにするとシングルなのでハムノイズは乗るので今回は採用を見送った。

あとフロントのトーンのコンデンサを 0.022μF から 0.047μF のものに変えた。
より籠もらせることができるようになった。
まあトーンは殆ど使わないんだけど、絞ればかなりムームーにできる。
・・・けどトーンを 0 にすると 1弦 の出力が明らかに弱くなるぐらい低い周波数からバサッと削っちゃうので、0.033μF ぐらいにしてもよかったかも知れない。

あと序でにリアと同じ様にボリュームの 510pF のハイパスコンデンサに直列に 10kΩ の抵抗を入れている。
ハイパスがかかる周波数はほぼ同じのまま、ハイパスのかかり具合を少し穏やかにした感じ。

因みに P-90 Stack を載せる為にザグリの深さは拡張してある。

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Soundhouse
STK-P1b P-90 Stack Bridge
STK-P1b P-90 Stack Bridge
DP154 BLACK DLX PLUS Bridge
DP154 BLACK DLX PLUS Bridge
Mini Humbucker Bridge
Mini Humbucker Bridge
Bourns push-pull pot A500K inch
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2020/08/24

あんっなこっといいな、でっきたっらいいな:切削機とモニター編

こんなのあったらいいな的な物。

スキャナ付き切削機:

例えば板素材に直接ペンでフリーな曲線の図を描いて、そのまま図の部分(もしくは地の部分)を削ってくれる切削機があったらいいのに。
凸凹した素材でも削れるなら尚良し。
普通だったら紙に図を描いて、スキャナで PC に取り込んで、それを CAD で図面化して、CAM で色々設定して NC ファイル作って、切削機に読まして、切削機に素材の板を正しい位置と正しい方向に設置して、それで板を削る、とかですやん?
メンドいの。
板に図を描いて、適当に切削機に放り込んどいたら良い感じに削ってくれるようなヤツがいいの。
もしそれが可能なら、ギターの自作ピックガードとかで苦労しなくていいと思うの。

つうか普通の切削機でもいいので欲しい。チョイでかめのヤツ。

勝手にパーソナルなモニターシステム:

世間では 5G がどうたらとか言うてますやん?
5G のローカル利用が良い感じにできるようになったとして、それを利用して、小さいライブハウスとかでも簡単に安く導入できる、各々の演奏者が自分用に自分自身で操作できるモニターシステムとかできんじゃね?
  • 音声信号は一旦全て PA 卓(或は何らかのバッファ)に送られる。
  • PA 卓は全ての(もしくは必要に応じてグループ化された)トラックを電波に乗せる。
  • 各々の演者は自分のスマホで PA 卓から送信された全トラックを受信し、それをスマホ内のミキサーを演者自身が操作してミックスし、スマホに繋げた自分のイヤホンから各々モニタリングする。
  • 或は PA 卓から送信されたトラックデータを受信してミキシングしてイヤホンやスピーカーに出力する小さい機材が各々の演者毎に配置されており、そのミキシング操作は演者のスマホで行う。
的なヤツ。