2020/02/11

ES-339 何度目かの復活

これで、やっとのことで、私の ES-339 がまともに使えるようになった・・・と思う。
2014年の年末にネックを折って以来、直してもらっては暫く経って悪化し、を繰り返していたのだけれど。
前回のリペアでネック裏に補強を入れてもらったのだけれど、その補強部が剥がれてきて、こらあかんと。
イッペン自分で好きなように直したろうと思い立ったのが大体半年前。

マホガニーで作成されていた補強部品を剥がし、ブビンガで作り直す。
手作りしたのでめっちゃ時間掛かった。
ブビンガ硬くて手加工だとめっちゃ加工し辛い。
機械加工ができれば寧ろ細部が再現できて加工し易いのだろうけれど。
NC切削機が欲しい。
あ、あと光造形の3Dプリンターも。UVレジン高いけど。

そういや Autodesk の Fusion 360 が個人の非商用なら無料で使えるとの話。
最近使ってみてるのだけれど、操作が独特で未だ慣れん。
アレ慥か結構ちゃんとしたCAMも付いてたと思うので、NCデータ作り放題ですやん。
あとは切削機を手に入れるだけだ・・・。

さておき。
ネック側の、補強部品を剥がしたところも軽く研磨しておく。
トラスロッドとの間で木部が薄くなっているところとか、折れたときに木部が欠損していると思われる部分があり、この部分で補強部品との接着強度が下がってそうな感じだったので、硬度高めのエポキシを充填しておく。

できた補強部品を軽く脱脂してほんの少し硬度を落としたエポキシで接着。
Titebond もあるのだけれど、簡単に幾つか実験してみた結果、接着物間に隙間がある場合は特にエポキシの方が強度が出るっぽかった。
今回は手加工で補強部品を作っているので、隙間無く作っているつもりでも多少は隙間ができると推測されるので、エポキシにした。
それに私の家の夏場の高温多湿環境下ではエポキシの方がパフォーマンス出そうだし。あと Titebond では、ブビンガとの相性が微妙に悪そうに思えたので。

接着できたらブビンガの余った部分を落として整形する。
ボリュートを大きめにした。

塗装はウレタン+ニトロセルロース。
そこそこ厚めにした。

塗装が乾いたら組み上げて弦張って調整して完成。
やっぱええ音してますわ。

書くと簡単だけれど、思い出したときに一寸ずつ作業を進めて、結局半年ぐらい掛かってしまった。
放ったらかし期間が長いけど。
ボリュートを大きめにした分、ほんの少しだけネックシェイプが変わってしまった感があるけど、今の所問題無く使えてる。
取り敢えず弦張れてるので、最初の山は越えた。
いつもなら修理後半年以内ぐらいでひび割れとかが出てきたりしてたので、半年を超えて問題が出なければ次の山は越えたと言える。