2020/07/06

JB の代役

朝、微睡みの中で、急遽、私の宗教における神の一柱であるところの Jeff Buckley の代わりにステージに立つことになってしまっていた。
否、慥か、昨日か一昨日の夜ぐらいにそんな話が出ていたような気もする。
でも何も用意していない。
ベッドの上でグズグズしている。

今日の夜にアメリカへのフライトがあって、日を跨いで昼前には現着して、その夜に2回公演、というスケジュールになる。
チケット類は全部用意されている。
昼からは外にサボテンの花でも咲いているような砂で埃っぽいステージ裏から搬入があって、夜には涼しくなって、半屋外のステージでそこそこ着飾った客が入ってディナーショーみたいな感じになる。
Jeff Buckley のライブなので、当然 Jeff Buckley の曲を演る訳だ。
セットリストは予め決まっているらしいけれども、彼は死んでしまっているのだし、こっちで或程度は勝手に変えてしまってもいいだろう。
覚えていない曲も結構あるし、つうかライブ盤にも入ってないようなレア曲とかあるし、手持ちに2回公演分を保たせるだけのネタも無いので、今からできそうな曲を選んで覚えられるだけ覚えなければならない。
フライトまでに一回スタジオの個人練入って確認と声出ししておく必要がある。
個人練予約しないと。
アレンジも、現地のメンバーと合わせる必要があるので、簡単に対応できる変更に留めておくべきだろう。
誰が来るのか分からないけれど、まあでもヘタなメンバーは呼ばないだろう。
主張の強い系のギタリストでも来てくれればそいつを中心に回せるんだけど、ヘタに全員後ろに回って合わせに来られたり「言われた通りのことができます」系が来たりすると演り難い。
まあでもその辺は心得ているメンバーが来てるよね?Jeff Buckley 演んねやぜ?
でもサイアク弾き語りスタイルにしてしまえばどうとでもなるか。

取り敢えず CD 全部引っ張り出してきて、セットリストと突き合わせることから始めなければならない。

これは身に余りまくる程名誉なことだし今までのクソみたいな自分と生活に決別するチャンスでもある。
解っている。解っているんだけれども。
面倒臭ぇよなあ・・・。

そんなことが頭の中を流れていくのを感じながら、ベッドの上でグズグズしている。

・・・という夢を見た。

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頭皮から脂の乗ったチヌの身の香りがする。