2014/10/14

安いエフェクター購入録:最近版

最近安いエフェクターが好きでね。
「最近」という程最近でもないのか。
ここ数年の話。
恐らく元を質せばBehringerの所為。
Danelectroもまあそうだけど、インパクトがあったのはBehringerだろうなあ。

Behringerのギター用のコンパクトエフェクター(とかDanelectroの食べ物シリーズ)が売り出される前から安いエフェクターってのはあるにはあったんだ。
然し今に比べて種類はかなり少なく今より平均的なクオリティも低かったし、実際安くてそれなりに使えるものってのは数える程しかなかったように思える。

で、Behringer時代。
BOSSのパクリ的な見た目でプラ筐体で電子部品は基板に表面実装だが、音は(モノに拠るが)結構悪くないエフェクターが大体1個3,000円ぐらいで買えて、而も種類が豊富ってのは当時結構インパクトがあった。
多分このとき、世の中的にも「安いエフェクターは基本的に使えない」から「安くても結構使えるものがある」へパラダイムがシフトしたんだ。

そして最近、スイッチとか可変抵抗とかの機構部品は割とマトモっぽいものが使われているが、それらがワイヤーを使わずに一枚の基板上に実装してあるんだけど、True Bypassでブティック系っぽい、だが安い、というブティックコピー系が出てきた。
JOYOとかがそんな感じなんじゃないかね。

まあそんな感じ。
そういう感じの、オリジナルのちゃんとしたエフェクターから一段下がるけど値段は大分安いエフェクターが、なんか好きなのです。
私が貧乏ってのもあるけど、それを差し引いてもなんか魅力を感じるのです。

因みに私の頭の中では、おおまかに
・BehringerとかJOYOの安いパクリ系、5,000円まで
・エレハモやBOSSのオリジナルを作れる量産系、15,000円ぐらいまで
・ファズが30,000円とかするブティック系、青天井
という分類にどうやらなっているみたい。
他に私の好きなところでいくとDanelectroはパクリ系と量産系の間ぐらい、Roger Mayerは量産系とブティック系の間ぐらいでブティック寄り。

で。
ここ1-2ヶ月ぐらいの間に、安い系のエフェクターを結構買ってるんだよな。
えーと、先ず挙げていこう。
・Jet City Amplification: GS Overdrive
・Danelectro: Cool Cat Vibe CV-1
・Danelectro: FAB Fuzz D-7
・Behringer: Vintege Phaser VP1
・JOYO: Analog Delay
・JOYO: Analog Chorus
・Caline: Orange Burst CP-18
という感じ。
あとファズを幾つか作ったんで、この短期間で結構増えた。
意外と金を使ってるんだなあ・・・。
まあでもブティック系ならコレ全部合わせて一番安いのを一台買えるか買えないかというところか。

あとこれらは一応FAB Fuzz以外全部True Bypassという触れ込み。

GS Overdriveは、ボディの色に緑が使われてるのでTS系かと思ったんだけど、もうちょいシュワッとしてる。
Distortion+をちょいローゲインにして透明にした感じ。
マーシャルにチョイ足しみたいなのがいいんじゃないかね。

Cool Cat Vibeは、まあヴァイブだな。
ジミヘン気分で「星条旗よ永遠なれ」を弾きながら反戦を訴えられる。
音的にはヴァイブの中ではエグ味が少なくて使い易いんだけどエフェクトONの時点から揺れが始まるまでタイムラグがあるという点で一寸使い辛い。
なので配線をいじって常にONにして、フットスイッチを踏んだらギターの信号が入るようにした。
けどそうすると電気食うし、グランドから来るノイズが微妙にシュワシュワ揺れて目立ってしまうという欠点がある。

FAB Fuzzは基本的にはFace系。
ギターのボリュームを絞ったらキラキラしたクリーンになるタイプ。
ギラついた音だけど、Toneがあるのでギラつき感は調節できる。
これ系のファズにしてはあんましコモらないので意外と使い易い。

VP1はTrue Bypassという触れ込みだけど、繋ぐとバイパス音の音量が少し落ちる。
然しネット上にModが何種類か上がってるので、半田ゴテが使えればTrue True Bypass化できる。
割と使ってる。

JOYOのAnalog DelayとAnalog Chorus。
やべえ。普通にキレイな音だ。
ディレイはもうチョイリピート音に劣化感があってもいいかも。
あとディレイタイムのポットのカーブがおかしくて、タイム最長から絞っていくと9-10時ぐらいから急激にタイムが短くなっていく。
コーラスはザ・アナログコーラスという音。
どちらもアナログの中のキレイ系。

CalineのOrange Burst。
これはマジ使える。
XOTICのBB Preampのコピーらしい。
歪んだアンプにチョイ足しにも使えるけど、どちらかというとクリーンなアンプに繋いで単体で歪みを作るときに真価を発揮する系。
「ギターの旨いとこ解ってますしおしゃれジャズの素養とかシレッとぶっ込んでいきます系イケスカナイ系スタジオギタリスト」的な、ダイナミックでめっちゃトランスペアレントな歪みが作れる。
部品もそこそこ悪くないものが使われている。
気に入った。
が、作りが絶望的によろしくない。
一枚基板にポットやらフットスイッチやらが全部半田付けされてるんだけど、そうすると普通、ポットとフットスイッチを筐体の穴に入れたときに同じ高さで止まらなければらない。
若し高さが合っていなければポットやフットスイッチを筐体の上からナットで締め込んだときに基板に変な力が掛かってしまって歪んでしまい、故障の原因になる。
然し先ず第一に、ポットがナナメに浮いて半田付けされている為に、ポット同士で高さが合ってない。
第二に、そもそもポットとフットスイッチの高さの差が考慮されていないので、キチンと半田付けしたところでポットよりフットスイッチの方が下がった状態になる。
それら所為でどっかに微妙に接触不良があって電源が入ったり入らなかったりする(ははん、それで安かったのか)。
ということで、先ずポットを半田付けし直して、あとポットとフットスイッチの段差はフットスイッチの方に一枚下にナットを入れて高さを合わすことで解消する。
で、組み直してちゃんと使えるようにする。

とういことで、半田ゴテが使えるなら安エフェクターも悪くないんじゃないですかね。
あと改造ベースとしても良い。